公安局の石つぶて 作:もずくスープ
先日の大雨が嘘のようにからっと晴れた日が続くD.U.の片隅。
ガラス張りの向こう一面に広がる青を背に、ここシャーレで私はいつものように机に向かって書類と睨み合っていた。
今日のシャーレ当番であるユウカが入れてくれたコーヒーを啜りつつ、私の頭の中に浮かぶのは最近の身の回りの様々なことだった。
ヴァルキューレ警察と元SRT特殊学園所属のRABBIT小隊によって繰り広げられた公園占拠騒動以来、私は防衛室長であるカヤから委任されRABBIT小隊のケアを行うことになった。
特殊部隊に身を置いていた彼女たちといえども学外での生活は未体験のことばかりで、様々な苦難を経験しながらも自らの居場所を守ろうとする様子を私は傍で見守った。
豪雨による浸水被害で彼女たちの滞在する子ウサギ公園の設備や装備類が大半駄目になった時はどうなることかと心配したが、中古取引というモエの発案と機転によって何とかそれもやりくりできそうだということになり私はひとまず胸を撫で下ろしていた。
障害に負けじと頑張ってきたあの子たちの努力がこんな理不尽によって挫かれるのは私としても決して納得できるものではなかったから、そうはならずに済んで本当に良かったと思う。
全ての問題が片付いたわけではないからまだ油断禁物ではあったけれど、この件がどうにか落ち着いた時には彼女たちにも生徒として青春を謳歌できるようなイベントを用意してあげたいなと私は考えていた。
そして問題といえばもう一つ、RABBIT小隊のこと以外にも忘れてはならないことがある。
それまでずっと作業に集中してパソコンに向かっていたユウカがちらりとソファの置かれた来客用スペースの方に目をやって、独り言のように呟いた。
「あの子はまだ来てないんですね」
彼女が言う"あの子"とはもちろんササネのことだ。
ヴァルキューレから突然消えて行方不明となったササネはまだ見つかっておらず、依然シャーレにも顔を見せていない。
ササネの失踪から三週間と少し、私が最後にササネと会ったのはもう一ヶ月以上も前のことになる。
カンナやシカコからは未だ何の報告もなく、どうやら彼女たちヴァルキューレもササネの発見には至っていないらしい。
ラビットの件もありカンナたちの上司的立場であるカヤと話す機会も度々あったが、不用意な詮索でカンナたちに迷惑を掛けるのも躊躇われたためその話題には触れられずにいた。
個人でできるせめてもの努力として、私も時間ができればササネの行きそうな場所を思いつくがままに巡り歩いたり道ゆく人にそれとなく尋ねたりしていたが当然のように結果は虚しく、ササネの発見につながるような有益な情報はこれといって得られなかった。
彼女がどこかの優しい人のお世話になっているのなら良いが、どのみちササネ個人との連絡手段を持たない私にはただ彼女の身の安全を心配することしかできなかった。
これ以上何の進展も見られずただ時間だけが過ぎていくようなら、公言しないと約束した手前カンナたちには申し訳ないが私もシャーレとして公式に動く必要があると、近頃私はその考えを固めていた。
そんな事情は全く知らないユウカは、ササネが行方不明になったなどとは思いもせず多分テーブルの上に置かれたお菓子のカゴを見て今の言葉が出てきたのだろう。
ササネがシャーレに来ていたなら、そこには彼女が毎回律儀に差し入れていた煎餅が見当たるはずだっただろうから。
私はユウカに不安を与えないようにあえて明るい表情を作る。
私が深刻な顔をしていては生徒にまで余計な心配をあたえてしまうからね。
「そうだねえ、もう一ヶ月かな。私はササネのことも、ササネの持ってくる煎餅のことも恋しくてたまらないよ。ユウカも煎餅が食べたくなっちゃった? お腹空いたなら何かお菓子でも持ってこようか?」
「ちーがーいーまーす! 別にお腹空いて煎餅食べたくなったから、あの子のこと思い出したわけじゃありません! 私そんなひどい女じゃないです!」
「でも煎餅の有無でササネが来てるか確認してたよね。ユウカにとっては煎餅=ササネなんだ?」
「うぐっ、確かに煎餅で確認しましたけど……。だ、だって、あの子の煎餅推しすごかったから……、来てたら絶対あるし……」
私の鋭い指摘にユウカは頬を染めて恥ずかしそうにもにゅりと弁明していた。
私はその様子を微笑をたたえて見る。
相変わらずユウカは屁理屈に弱いなあ。
まあでも実際ユウカがそういう風にササネと煎餅を関連付けてしまうのも十分理解できる。
なにしろササネのせいかおかげか先月までのシャーレでは常に煎餅を欠くことはなかったほど、彼女は大量の煎餅をシャーレに輸送していたのだから。
それも多種多様な煎餅を私のデスクの上やお茶菓子入れの中に置いていくものだから、ササネを知らないでシャーレを訪れる生徒たちからは私が熱心な煎餅オタクだと思われる始末だった。
どうして毎回必ず煎餅なのか、気になってササネに聞いてみたことがある。
もしササネの性格上シャーレを訪れるのには土産がないといけないという律儀な思い込みがあって、それによりその行動につながっているのなら申し訳ないから止めてもらおうと思ったからだ。
しかしその時のササネ曰く、「煎餅は最強のお菓子です、先生! 手は汚れないし保存も効くしおまけに種類も豊富で飽きにくく何より美味しい! 栄養と歯応えがあって健康にも良いですし、お腹にも溜まるので非常食としても重宝します。あと我が暴虐の主の好物なので必然的にお店も色々と知ってますから。ヘマした時の御機嫌取りにうってつけなんで常に自室に大量のストックがあります。ちなみに私は『もちよし』の煎餅が一番好きです! 私にとって『もちよし』は煎餅界のゴッドオブゴッド! 最早並ぶものなどいない、崇拝の対象です! ということで今日は『もちよし』のコンポタ煎餅をどうぞ。あまじょっぱくておいしいですよ。私の涙の味と同じなんです」ということだった。
ササネはその後三十分に渡り煎餅の魅力をとても熱く語ってくれたので、本当に大好きなんだなと私はほっこりしながらササネのその煎餅談義に付き合ったものだった。
それ以降ササネが煎餅を持ってくることに私は異議を唱えず、多種多様な煎餅の味を自らの苦難の状況に例えて紹介してくれるササネの言葉を毎週の楽しみにしていた。
願わくばまたあの元気なササネの声を早く聞きたいな。
私が内心しんみりしていると、同じくユウカもササネのことを思い出していたのかいつもより少しトーンを落とした声で再び私に話しかけた。
「普通に心配なんです。先生にも事情を言わないで突然来なくなるなんて。本当に病気や事故にあったわけじゃないんですよね?」
ユウカの顔には私の顔色を気にして言っているような色は見られず、ただ純粋にササネのことを気掛かりに思って言っている様子だった。
早い時期から当番に来る頻度の高かったユウカと、同じく早い時期から毎週一二回は相談に来ていたササネは必然的に顔を合わせる回数も多かった。
おそらくだけど、シャーレに来る生徒の中で一番ササネと話した時間が長いのはユウカだろう。
ちょっとどころではなく私のお時間をいただいていくササネにたまにキレることもあったが、なんだかんだユウカはササネの相談にちゃんと耳を傾けていて私の横から助言したり励ましたりもしていた。
何となくユウカは小さい見た目の子に甘い傾向があるから、もしかしたらササネはその琴線に引っ掛かったというのもあるかもしれない。
時にはササネが変なことを言って怒らせたり極端に卑屈な発言をして説教されたりもしていたのでササネはユウカのことを若干怖がっていたが、ユウカとしてはササネのことを学外の友人の一人として大切に思っていたんじゃないだろうか。
そんなササネが一ヶ月余りもシャーレに来ていないとなれば流石にユウカだって態々私から口に出さなくともそのことに気が付くし、何かあったのではないかとササネのことを心配するのは自然なことだ。
本当のことは言えず、言っても余計に心配させるだけなので心苦しいが私はユウカのその問いに誤魔化して答えざるを得なかった。
「少なくとも他のヴァルキューレの子たちからそういう話は聞いてないよ。そもそも相談に来る来ないはササネの自由だし、様子見にヴァルキューレに家庭訪問に行っても良いんだけど大ごとにしちゃうと他の子たちとの関係にも影響するかもしれないからなあ。何か理由があったとしてもササネの連絡先を知らないから聞くこともできないしね」
「先生が生徒の連絡先知らないんですか?」
「頑として教えてくれなかったからね。というかユウカも前にササネとモモトーク交換しようとして拒否られてたよね? 大丈夫、私たちは拒否られ仲間だよユウカ!」
「そんな不名誉な仲間意識はいりません!」
頬を膨らませていきり立ったユウカに私は笑って返す。
茶化して煙に巻くようなことしてごめんねユウカ。でも私もまだ何も言えないんだ。
彼女はしばらくジトッと私を見つめた後、一つ溜息を吐いて浮かない表情のまままた作業に戻った。
そんなユウカの様子に苦笑しつつ、私も生徒の目の前でなければ思い切りため息を吐きたい気分だった。
書類の最後の欄にチェックを入れエンターキーを軽く叩いて、打ち込んだデータと書類の数字に相違がないかを確認する。
不備がないことを確かめるとふうと息をついて伸びをし、机の上に散らかった書類を纏めて引き出しの中にしまった。
これで午前中に終わらせておきたい仕事は全て終わった。
壁にかけられた時計を見ると時刻は午前十時を過ぎたあたり。
今日は例のRABBIT小隊の取引日だから子ウサギ公園に様子を見に行きたいし、その帰りに連邦生徒会に立ち寄ってササネのことでリンと話がしたかった。
時間に余裕はあるが少し早めに出たほうがいいだろう。
「ユウカ、まだ午前中だけど今日はもう終わりにしようか。ちょっとこの後出なきゃいけない用事があって、帰りも遅くなると思うからあとは自由に過ごしてもらっていいよ。もしまだここでやることがあるのなら鍵をあげとくから戸締りだけお願い」
「あ、はい。私はとりあえず夕方まではいようと思いますけど……。今日もですか?」
「うん、ラビットの子たちの様子を見に子ウサギタウンに行ってくるよ」
ユウカは気にしていない風を装って私に尋ねたが、手元のマウスを意味もなくグルグルと動かしていたので何を思っているのか分かりやすかった。
私はその仕草に微笑ましさを覚えながらユウカに言う。
「最近シャーレを空けることが多くてごめんねユウカ。一人で不安だったり寂しかったりしたら遠慮無く電話かモモトークしてくれて良いからね? ユウカのために私も出来るだけ早く帰ってくるから」
「なっ、せせ、先生! わ、私はそんな子供じゃありませんし寂しいなんて思ってませんしそんな気遣い入りませんし! もうっ、いいから早く行ってきてください!」
半ギレ気味に送り出してくれるユウカに私は笑って頷き、鞄を持って立ち上がる。
やっぱりユウカのこういうところは可愛いし、救われる。
彼女にはついつい意地悪をしたくなってしまうが、それは悪戯心というよりいつでも私の心を軽くしてくれるからだった。
「あはは。じゃあ行ってくるね?」
「行ってらっしゃい!!」
やたらと元気な見送りの言葉を貰って最後にパソコンの電源を落とそうと立ったままマウスに手にかけると、ピロリンと軽快な音を上げて新規の通知が表示された。
見るとシャーレ相談箱として設置している公式のメールアドレスにメッセージを受信したようだった。
凄いタイミングだけど、少し目を通すだけならそんなに時間は取られないかな。
緊急の用件だったらちゃんと把握しておかないと不味いし。
私はそう思ってポップアップをクリックし、受信したメッセージを開いた。
「ん、んん?」
しかし軽く読むだけに留めるつもりだったが、表示された画面を見て私は思わず眉を顰めて食い入るように顔を前に出した。
FROM : f
TO : 連邦捜査部S.C.H.A.L.E
虚実と矛盾が全てを狂わせた。
大義は欺瞞に塗りつぶされ霧の動脈の中で私たちは生かされている。
しかし彼女の欺瞞は暴かれた。
正義、美徳、使命、責任。
そんな時代遅れな言葉にもはや何の意味もないことを私は知る。
何もかもが輪郭を失ったこの虚の世界に確からしいものは何か。
ガソリンだ。燃え盛るガソリンのにおいだけが、確かな勝利の証だ。
何だろう、これ。
その内容の意味を私は全く理解できなかった。
「先生? どうしたんですか?」
外に出ようとしてしかしパソコンの前で固まってしまった私を変に思ったユウカが尋ねてくる。
いや、うーん。どうしたとういか、ちょっとこれは分からない。
普段ならシャーレに寄せられた相談を他の生徒に見せるのは気が引けるのだが、このメッセージは私には理解不能過ぎる。
私はユウカに助言を求めようと手招きして彼女にもその画面を見せることにした。
席を立ちながらユウカが「また変なサイトにでもアクセスしてマルウェアに感染させたんですか?」などと呆れたように言ってくるが、私の横について画面を見ると彼女も頭にハテナマークを浮かべて固まってしまう。
「な、何なんですかこれ? ポエム? でも文面もなんか、ちょっと怖いですし……。イタズラか誤送信で送っちゃったんでしょうか。それとも、……ないとは思いますけど、脅迫とか」
やっぱりそういう風にしか思えないよね。
私は改めてそのメッセージを見る。
文章の意味の繋がりは所々保たれているものの、それが示すところが何なのか全く分からない。
ただ送り主が間違いなくそこに込めている不穏な雰囲気だけは減衰することなくじくじくと私の肌を刺すように伝わってくる。
出てくる言葉はどれも抽象的だけど意味の強い言葉で、その中で唯一「ガソリン」という具体的な言葉が画面上に不気味に浮いていた。
「あ、そういえば今日の原油価格相場まだチェックしてなかったわね。今の時間ならニュースで出てるかしら」
うむむと唸っている私の隣でユウカがそう呟いて携帯端末を取り出す。
ニュースサイトかアプリにアクセスしているのだろう。ユウカの指がスッスッと端末の画面をなぞっている。
こういう時のユウカって割とマイペースだったりするよね。
まあそんな彼女が頼もしく感じられるのも確かだけど。
流石ミレニアムのセミナー会計だ、ぶれないな。なんて変に感心しながら私は横でその様子を見ていた。
しかしニュースをチェックするために端末を操作していたユウカは何かのページに辿り着くなりピタッとその手を止めた。
どうしたのかと私が思うよりも早く彼女は慌てた様子でデスクの上にあったテレビのリモコンに手を伸ばしそのボタンを押した。
「ユウカ? どうしたの?」
「っ先生! これっ、テレビ! テレビ見てくださいっ!」
ユウカが焦った様子で声を上げるので私は弾かれるようにそちらに顔を向け、表示された画面を見ると同時にその思考が固まった。
何か考えるより先に私は懐かしさを感じた。
シャーレの執務室に設置された大きなモニターには、つい先程話題に挙げていたその生徒の顔写真が大きくアップされて映し出されていたのだ。
そしてその下に表示されたテロップには、到底信じられないようなことが書かれていた。
『ヴァルキューレ第三分校爆破テロで警官一名が生死不明。三黒ササネ容疑者を緊急指名手配』
鉄のハンマーよりも重たい衝撃が斜め上から私の頭を叩いた。
何でそうなったのかは全く見当もつかない。
ただ何かの歯車が噛み合って勢い良く回り始めたのだということは、直感的に理解できた。
じわじわと崖際に追い込まれていたのが誰かによって背中を押され遂に転がり出したのだと。
私の袖を掴んで体を揺らし呼び掛けているユウカの声がどんどん遠くなっていく。
誰がどう動いた結果、このような事態になったのか。
誰の思惑がこのような事態を生んだのか。
私はしばらく立ち竦んでその可能性を探る思考の沼から抜け出すことができなかった。
手遅れになる前に、早急に手を打たないと。
『特報! 現場からお伝えいたします!
昨夜午前二時頃に爆発炎上を起こしビル一棟が全焼したヴァルキューレ警察学校第3分校ですが、早朝から火災の原因調査のため現場検証を行っていた警察からつい先程公式発表が公開されました! 発表によりますと、火災の原因は通気管に流されたガソリンのようなものの引火と見られ、状況から放火の可能性が高いとしています。
またビル内部の監視カメラなどの映像から燃焼したビルには当該時刻ヴァルキューレ警察学校所属の更紗シカコさんが立ち入っており、彼女はビルが炎上するその時刻まで滞在しその後彼女がビルから脱出した様子は確認できておらず現在も依然として消息不明の状態にあるとのことです。
警察は現場に残された更紗さんの支給端末で確認された直前のメッセージサービスでのやり取りや、現場の状況から本件を事故ではなく事件とみなし、監視カメラで建物に入出する姿が確認された同じくヴァルキューレ警察学校所属の三黒ササネさんを本爆破テロ事件の容疑者として特定、顔写真とともに公開しました。ヴァルキューレ警察は威信を掛けて彼女の逮捕に取り組むとの声明を発表しており、目撃者や関連情報を持つ市民へ直ちに警察に報告するよう求めています。
…………ということで、どうやら大変な事が起きている模様ですね! 隠蔽体質ヴァルキューレ警察の上辺だけの公式発表、しかも身内で起きた事件に関する我々への開示情報なんてあてにはなりません! 私ども報道部が独自に入手した情報によりますと更紗さんは公安局所属の生徒で内部調査に手を出していたようです! これはガソリンよりも遥かに臭います! 更紗さんは果たして陰謀に消されてしまったのでしょうか!?
そして単独で鮮やかにもヴァルキューレビルを爆破してみせたこの三黒ササネという人物は一体何者なのか!? 更紗さんと同じくヴァルキューレの生徒である彼女の情報は我々の調査では不自然なほど入手できませんでした! これは更に臭う! 最早硫酸よりも過激で危険な臭いがしますね!
警察は捜査に関わるとして内容を発表していませんが直前に交わされたという彼女たちのやり取りとはどのようなものなのか!? なぜここヴァルキューレ第3分校が警官同士の狂気の舞台と化したのか!? いかにも謎と陰謀が錯綜しそうな怪しい展開が待ち受けるこの事件、我々も本件に関して常に最新の情報を取り入れいち早く皆様にお届けしていきたいと思います!
真実は常にカメラの中にあり!! ご視聴宜しくお願いします!!
そしてテレビの前の皆様方にも見えますでしょうか、この現場のヴァルキューレ生徒たちの鬼気迫る表情ッ! まるでヴァルキューレに挑戦状でも叩きつけるかの如き今回の犯行内容に、一人の同僚が姿を消してしまったとあって彼女たちは心中穏やかではいられない様子です! 我々報道陣へ向けられる目もいつも以上に刺々し『おい! 何好き勝手に撮ってる! 散れ散れ! この線から内側に立ち入るんじゃない捜査の邪魔だ!』ちょ、このカメラ高いんですからやめてください! 私たちには報道の自由が …………!』