MCU転生者掲示板   作:MCU好き白ゴリラ

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御投稿だぁ!
昨日は投稿できずに申し訳なかったんだ
結構文字数増やしたんで許してほしいんだぜ


それじゃあしゃあっ本編開始!


【アスガルド襲撃】マイティ・ソーダークワールド実況スレ part5【決着】

 

 

それはまさに太古の戦争の再現であった。

樹木で編まれた兵士達と白い仮面を被ったダークエルフの軍勢がぶつかり合う。

無数の亡骸が廊下を埋めていく、光景の中で流星のように四つの影が争い合っていた。

 

 

「示せ極光、我が剣」

 

 

フレイが愛剣、勝利の剣を横に振るう。

そうすれば光の刃がその軌道に沿うように放たれた。

圧倒的な熱量と殺傷能力を伴った斬撃をマレキスは避け、アルグリムは受け止め弾く。

光刃の残骸が大理石で構成された床と天井、そして壁を破壊しつくした。

 

 

「アルグリム!」

「AAAHHHHHH!」

 

 

マレキスが叫び、アルグリムが咆哮で返答した。

巨漢という言葉が相応しい肉体を十全に活かし、叩き付ける。

デストロイヤーはそれを受け止め、組み合った。

 

 

「――――」

 

 

デストロイヤーの頭部が開き熱線を放つ準備を完了させる。

ダークエルフの軍勢が次々にアルグリムを援護しようと光線を放つがデストロイヤーが意に介すことはなかった。

神の金属であるウルで構成されたそのデストロイヤーに尋常なる攻撃は通用することは無い。

それを素早く察して、マレキスは部下の一人であるダークエルフを担ぎ上げ投げ飛ばす。

デストロイヤーは飛来する物体に熱線の目標を変更し、投げ飛ばされたダークエルフを攻撃する。

ボロクズになって散る部下を無視して、マレキスは操作を行っているフレイにダークマターで形成されたナイフを投擲した。

 

 

「シィッ!」

 

 

音も無く闇に紛れ、そして死角から飛来した刃をフレイは杖と剣で払い落とす。

意識が揺れる僅かな時間、デストロイヤーの制御が甘くなる。

 

 

「GRYYYUUUU!」

 

 

その一瞬を熟達した戦士であったアルグリムは逃さなかった。

体勢をずらし、押しかかって来るデストロイヤーから逃れる。

ごろごろと地を転がりつつ、アルグリムはマレキスが率いるダークエルフ達の戦列へと帰還した。

フレイもまた操作する樹木兵とデストロイヤー達を立て直し、向かい合う。

 

 

―――厄介だな

 

 

マレキスとフレイが同時に、そして同じことを思考した。

自身の力量と相手の力量、装備それらを思考で纏めどうやったら勝利条件を達成することが出来るのか。

それを考えた時どちらにとっても困難が付きまとっている。

 

 

―――軍勢の銃が効かん、数の差が活かせん。カースでの白兵戦ならば確定で殺せるがあの金属人形に妨害される、あの火砲も油断できんな。増援も時間の問題か

 

 

マレキスはナイフを構え、じろりとフレイを睨む。

デストロイヤー、樹木兵、そして当人が持つ剣の能力。

たった一人で軍勢に匹敵する働きをする目の前の男を殺す方法を模索していた。

しかしそれはフレイも同じことだ。

 

 

―――やはりカースが手強いな、あきらかに戦術に合わせて動いてる。樹木兵の精度も上げたいがこれ以上精度を向上させたらデストロイヤーの操作に支障が出る

 

 

軍勢を一人で相手にするのは、フレイであっても難題である。

樹木兵を画一的に動かすことなく、兵士として連携させつつ自身に降りかかる銃弾を防がなければならない。

それに加えて自身よりも身体能力が上のカースの相手をデストロイヤーにさせているが、それもまた彼がマニュアルで操作している。

己の頭脳に並行処理の負荷を掛けつつも、マレキスに対しても油断が出来ない。

単純な戦闘力もそうだが、何よりも厄介なのがその頭脳だった

 

 

―――煽りを入れて冷静さを失わせたと思ったんだけどなぁ

 

 

戦いの最中に冷静さを取り戻し、兵を率い、そして英雄に匹敵するカースを操る。

腐り果てても、九つの世界の一つの王なのだということを認識させられた。

 

 

「ふぅ」

 

 

マレキスが息を吐いた。

それは覚悟を決めた事を示している。

マレキスを見たフレイもまた、覚悟を決めた。

 

 

―――勝負ッ!

 

 

一秒。

フレイが今まで使用していなかった植物魔法を解放する。

数千年の樹齢を感じさせる大樹が動物の如くダークエルフ達に襲い掛かった。

雑兵の多くが絞め殺され、捕縛される。

 

 

二秒。

カースとデストロイヤーが再度激突する。

空気が圧倒的な暴力の衝突により膨張し、宮殿を震撼させた。

それに一歩遅れて、マレキスとフレイが争う。

力と力の戦いであるデストロイヤーとアスガルドの戦いに対して数千年の技巧の対決は芸術品の様だった。

 

 

三秒。

マレキスとフレイの間に火花が散る。

刃と刃のぶつかり合いはさらに加速し、余人には立ち入ることができない空間を形成した。

その後ろでデストロイヤーの光線がカースの棘を焼くが、カースの反撃の拳に倒れ込む。

 

 

四秒。

デストロイヤーが倒れたことによる砂煙でその場の全員の視界が遮られる。

しかし砂煙の中、フレイは狂いなく刃を振るった。

高速の戦闘中、しかも視界が遮られているという条件であったがフレイの刃はマレキスの右腕を切り落とした。

そこが、運命の分かれ道であった。

マレキスの口が苦痛に歪むと同時に、喜悦を刻んだ。

その顔を見た瞬間フレイは全力で後退した、()()()()()()()()()()()()()()

 

 

五秒。

廊下にダークマターが放つ赤い閃光と、衝撃波が発生。

その直後に全てを吸引するブラックホールが顕現した。

マレキスは腕を斬られることを覚悟に、起動済みのブラックホールグレネードを握りこんでいたのである。

フレイの力量を認め、そして自身の腕を犠牲にすることを覚悟で行ったのだ。

 

 

六秒。

残されたのは、デストロイヤーの影に座り込むフレイ。

白い衣装は土煙とダークマターの熱により黒焦げ、杖は手放されていた。

片腕になんとか剣を握り、ダークエルフ達を睨む。

 

 

「賭けに勝ったのは私だったな」

「その、ようだね」

 

 

その様を眺めこの上ない優越感を得たマレキスは切り落とされた腕の痛みさえ忘れ、頬を歪ませる。

マレキスに対して力なくふらつきながらも、それでもフレイはいつもの笑みをようやく浮かべた。

 

 

「だが僕も別の賭けに勝ったぞ」

 

 

稲光が廊下を照らし、マレキスの笑みを貫いた。

尋常な存在を即死させる雷撃はその威力を惜しみなく発揮し、マレキスの顔半分を焼き尽くす。

その次に飛来したのは、怒れる雷神だった。

陽気さはその顔には無い、ただただ怒りを込めたハンマー、ムジョルニアをソーは投げる。

音速を突破しながら苦しみ蹲るマレキスを狙うムジョルニアをアルグリムは庇った。

ガァン、と大鐘楼が鳴り響くような音と共に二人ごとムジョルニアは壁を破壊し、外部へとダークエルフの長たちを投げ出した。

 

 

「伯父上!」

 

 

ムジョルニアを放り投げ、ソーはフレイを助け起こす。

戦士である彼でも初めて見たような重傷だった。

エインヘリヤルの亡骸もあちらこちらに見える。

 

 

―――この惨劇を、起こしたのは

 

 

己だと。

ソーは自分を責めた、敬愛する母と伯父を危険にさらし、国を苦しめたのは自分だった。

 

 

「俺が、俺がジェーンを連れてこなければっ...」

 

 

苦悶の表情を浮かべ、涙を垂らす。

心が、これ以上なく傷ついていた。

 

 

「そんなことを、言うもんじゃないよ」

 

 

息をするのも辛いはずのフレイはソーの肩を掴み、目を合わせる。

殺気立った先程までの姿ではない、ソーの師としてのフレイの姿だった。

 

 

「伯父上!」

 

 

片目のみを開き、ソーをしっかりと見つめる。

優しい声色で、彼に道を示す。

 

 

「他者を助けようとした君の行為に間違いはない、私が保証する」

 

 

君はこれからも苦難の道を行くだろう。

その果てに―――

 

 

「だから目を背けず、ちゃんと前を見なさい。そうすればきっとなりたい者になれる」

 

 

―――世界を救うことが出来るのだと

フレイはそう信じていた。

 

 

「...はいっ」

 

 

ソーの頷きを見て、フレイは目を瞑る。

まるで眠るように。

 

 

「少し眠る、まだやることがあるからね」

 

 

それはソーにとってこれ以上なく不安を掻き立てるものだった。

冷静さはそこには無い、まるで駄々をこねる子供のようにソーは叫んだ。

 

 

「だれかッ!治癒師を呼んで来い!早く!」

 

 

自分には何もできないことに苦しみ、けれど離れることもできない。

助けを求める幼児のように彼は叫ぶ。

 

 

「伯父上が死んでしまう!」

「離れてソー!私がやります!」

 

 

それに応えたのは、母親だった。

鎧を脱ぎ捨てワルキューレを連れてソーの母、フリッガは迅速に治療を開始する。

 

 

「母上!」

「私も回復の魔術は使えます!」

 

 

光の膜がフレイを包み傷の修復が開始される。

玉のような汗を額に流しながら、兄の容態を診察していく。

 

 

「伯父上は、どうですか」

「流石ね、自身が死にかけたら自動で治療を開始する魔法を組み込んでる」

 

 

フレイの胸の位置に、僅かに桃色の光が宿っていた。

弱々しくも生命を感じさせる光である。

 

 

「では!」

「ええ、死にはしないでしょう。けど中に入り込んだ未知の粒子が厄介です」

 

 

赤い粒子がフレイの身体にまとわりついている。

肌の下の肉と骨の部分がこのダークマターに毒されていた。

アスガルドですら未知の技術の分野である。

 

 

「いつ目覚めるか、解りません」

「そんな...」

 

 

専門医でもないが医療の経験を持つフリッガはそれが解った。

ちょうどその時である、オーディンがやって来たのは。

 

 

「父上...」

「あなた...」

 

 

フレイの下に声も無く歩み、ただ胸に手を置いた。

その巨大すぎる苦しみを理解できるものは彼以外存在しない。

 

 

―――実況スレ―――

 

 

453: 名無しのアメコミ住民

惜しい人を亡くした...

 

454: 名無しのアメコミ住民

いい人だったなぁ

 

455: 名無しのアメコミ住民

コンパもこれで無しかぁ

 

456: 花のお兄さん

生きてるよ

 

457: 名無しのアメコミ住民

花ニキ生きとったんかワレ

 

458: 花のお兄さん

死ぬかと思ったけど何とかね。魔法少女さんにアストラル次元の入り方学んでてよかったよ

意識失っても事態を把握できる

 

459: 名無しのアメコミ住民

マレキスやっぱ強かったな

 

460: 花のお兄さん

いやーデストロイヤー無きゃ死んでたなぁ

 

461: 名無しのアメコミ住民

やっぱブラックホール使うのおかしいって

 

462: 名無しのアメコミ住民

しかもあれは発動時にダークマター撒き散らすからな

 

463: 名無しのアメコミ住民

ダークエルフ以外毒だよあんなん

 

464: 名無しのアメコミ住民

尚効果はダークエルフにもある模様

 

465: 名無しのアメコミ住民

まあ安全装置何て付けられるわけねぇもんな

 

466: 名無しのアメコミ住民

仕方ないね(レ)

 

467: ロボ娘1

こちら玉座の間、空気が死んでいます

 

468: 微笑のクレイモア

う~んオーディン様が静かに怒っててヤバいなぁ

 

469: 情熱塩剣士

発言許さない感じだな

 

470: 名無しのアメコミ住民

ロキの方はどんな感じ?

 

471: ロボ娘2

幻影で隠してますが家具ぶっ壊したり壁ぶん殴ったりしてるね

 

472: 名無しのアメコミ住民

う~ん素直じゃない男

 

473: 名無しのアメコミ住民

とりあえずダークエルフはスヴァルトアールヴヘイムに帰ったぽいな

 

474: 名無しのアメコミ住民

まあ大きな戦果なくて尻尾撒いて帰ったからね

 

475: 名無しのアメコミ住民

奇襲は二度通じんからなぁ

 

476: 名無しのアメコミ住民

でもこの状態でもヘイムダルの監視網に捕らえられないのやばいなおい

 

477: 名無しのアメコミ住民

つくづくダークマターがチートが過ぎるんだよ

 

478: 名無しのアメコミ住民

まあリアリティストーンありきの文明技術だからなぁ

 

479: 名無しのアメコミ住民

特異点を普通に利用するな

 

480: 名無しのアメコミ住民

まあその副作用でクッソ不細工になってるんだけどね

 

481: 名無しのアメコミ住民

あのマスク無いともうほぼ生きられないらしいぞ

 

482: 名無しのアメコミ住民

ダークマターに汚染されすぎたんやなって

 

483: 名無しのアメコミ住民

とりあえず花ニキこれからどうするん?

 

484: 花のお兄さん

うぅんちょっとやる事あるかな

 

485: 名無しのアメコミ住民

なんぞそれ

 

486: 名無しのアメコミ住民

まあ俺らに言ってもどうにもならんタイプだべ

 

487: 名無しのアメコミ住民

地球はどんな感じ?

 

488: 名無しのアメコミ住民

重力異常が多発してる

 

489: 名無しのアメコミ住民

何とか隠蔽してるけどね

 

490: 名無しのアメコミ住民

研究班が狂喜乱舞してたぞ

 

491: 名無しのアメコミ住民

あいつら研究狂いだからね

 

492: 名無しのアメコミ住民

重力関係の技術が一気に花開きそうなんやろ

 

493: 名無しのアメコミ住民

使い方誤るとやばいやーつ

 

494: 名無しのアメコミ住民

鋼鉄女医さんたち鎮圧部隊に頑張ってもらおう(提案)

 

495: 名無しのアメコミ住民

それに賛成だ!

 

496: 名無しのアメコミ住民

お前らも頑張んだよ!

 

497: 名無しのアメコミ住民

嫌だ!あいつら無駄に強いんだもん!

 

498: 名無しのアメコミ住民

無駄に鍛えてる勢がいるからな

 

499: 名無しのアメコミ住民

その為鋼鉄女医さん率いる鎮圧部隊はゴリゴリの戦闘部隊になったのである

 

500: 名無しのアメコミ住民

あ、皆テレビ見ろ

 

501: 名無しのアメコミ住民

ファァッ!

 

502: 名無しのアメコミ住民

セルヴィグ博士のニュースやっとる

 

503: 名無しのアメコミ住民

全裸でストーンヘンジに現れた物理博士

 

504: 名無しのアメコミ住民

警官から逃げまどうその姿はまさに変態である

 

505: 名無しのアメコミ住民

う~ん何がこの人をいかれさせたんやろなぁ

 

506: 名無しのアメコミ住民

例の杖のせいか?

 

507: 名無しのアメコミ住民

それもあるけど宇宙関係見ちゃったせいじゃね?

 

508: 名無しのアメコミ住民

ほむ

 

509: 名無しのアメコミ住民

宇宙には超文明がいくつもあります!

人類なんていつでも滅ぼせるぐらいです!

俺らは運がいいだけの下等生命体です!

これを知って気が狂わん自信ないわ

 

510: 名無しのアメコミ住民

まあせやなぁ

 

511: 名無しのアメコミ住民

前世で知って無かったら俺もこうなると思うわ

 

512: 名無しのアメコミ住民

裸族が大量発生していた可能性が微レ存

 

513: 名無しのアメコミ住民

なんかの流行病だよそこまでいくと

 

514: 名無しのアメコミ住民

そんなことにならずによかったなぁ、いやマジで

 

515: 名無しのアメコミ住民

あ、ビフレスト閉鎖されたな

 

516: 名無しのアメコミ住民

花ニキの国に避難させても良かろうに

 

517: 名無しのアメコミ住民

戦場を限定させたいのかね

 

518: 名無しのアメコミ住民

怒りで動く将は危ういなぁ

 

519: 名無しのアメコミ住民

でも解るよ

 

520: 名無しのアメコミ住民

長年の友であり義兄が重傷負ったんだもんな

 

521: 名無しのアメコミ住民

そこんところどうお考えですか?

 

522: 花のお兄さん

いや民の被害出ちゃダメでしょ

 

523: 名無しのアメコミ住民

あらばっさり

 

524: 花のお兄さん

王は公平じゃなきゃね、終わったら説教しとこ

 

525: 名無しのアメコミ住民

まあそれが出来るくらい回復してもろて

 

526: 名無しのアメコミ住民

やるべきことまだまだあるっぽいしな

 

527: 名無しのアメコミ住民

まあコンパは開いてやる

 

528: 花のお兄さん

やったぜ、それじゃあ後よろしく

僕もやることあるから

 

529: 名無しのアメコミ住民

いてら

 

530: 名無しのアメコミ住民

さあてR.A.V.E.Nも戦闘準備開始じゃ

 

531: 名無しのアメコミ住民

もうちょいであいつら来るんだよなぁ

 

532: 名無しのアメコミ住民

オ・モ・テ・ナ・シをしてやる

 

533: 名無しのアメコミ住民

暴力という名の共通言語で交流しよう

 

534: 名無しのアメコミ住民

こんにちは、死ね!

 

535: 名無しのアメコミ住民

おらその技術寄越せ!

 

535: 名無しのアメコミ住民

どっちが蛮族か解んねぇなこれ

 

 

 

アベンジャーズに参戦したコテハン勢のオリジナルストーリーの需要(大体一話完結形式の予定)

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