作者はオバロ信者かつ葬送のフリーレンはアニメ勢でにわか仕込みなので、アインズ様が基本無双します。マジックアローがゾルトラークより強いです。
キャラは崩壊します。アンチ・ヘイトは念の為
葬送のフリーレン初めて見た時からアインズ様乱入させたいと思ってました!この2作品のクロスオーバー作品増えてください!読みたいです!
続き楽しみと言ってくれる方がいたので連載版を書こうと思います。題名やURLは投稿次第こちらに載せますのでどうぞよろしくお願いします。
デスナイト君とエルダーリッチ君間違えちゃった
とある森の中、一体のスケルトンが出現した。
「…ふむ。転移トラップか?耐性装備は付けているはずなんだが」
スケルトンの、いや正確にはオーバーロードは魔導国の王アインズ・ウール・ゴウンであり、本来の名をモモンガという。
アインズは周りを見渡すが鬱蒼と生い茂る森が続く限りである。
「早く戻らなければな、アイツらが心配してしまうな。《伝言》…繋がらない?魔法による妨害か、それとも空間そのものが繋がっていない?まずいっ!」
異常事態に危機感が追いついたアインズは即座に《完全不可知化》と《飛行》を使用し森の上空へ上がる。
(記憶力に自信がある訳では無いが見たことない森だ!少なくともトブの森では無い!…あれはデュラハンの軍団か?)
森の上空へ上がったアインズは西の方で森が途切れ荒野が広がるのを確認、さらにそこに謎の集団がいることに気付いた。不可知化を見破られないことを願って飛んで集団に近づくアインズは先頭に人間の女性らしき姿を見つけた。
女性は天秤らしきものを片手にデュラハンたちを従えているように見える。
(ネクロマンサーか?もしやズーラーノーン…しかし接触以外に現状を理解する術が無いのも事実か)
そう判断したアインズだが警戒は怠らない。《魔力看破》《生命力看破》と言った魔法から各種耐性魔法、魔法強化魔法などを重ねがけする。
最終的にエルダーリッチを創造し使者として送り出した。もちろん自身は森の影から観察である。
☆☆☆
アウラは困惑していた。
人間の街を襲うため首無しの騎士たちを連れ荒野を進んでいたところ、森の方から突然魔法使いの格好をしたゾンビらしきものが現れ、自身に近づいてきたからだ。
「何かしらアレ」
目障りだと、従える騎士に討伐させようと右手を上げゾンビに振りおろそうとした時、ゾンビが慌てて声を上げた。
「お待ちくだされ!我が名はカリシュ、戦闘の意思はありませぬ!」
「喋った?魔族ってことかしら…私はアウラ、断頭台のアウラ。500年生きた大魔族よ」
「アウラ殿と仰るのですね。私は魔導王アインズ・ウール・ゴウンの使者として参りました。陛下は謎の転移に巻き込まれ、見知らぬ森に転移してしまったようでお助け願いませぬか?」
「ふぅーん聞いたことない国、きっと小国なのね。あなたの魔力を見る限り、せいぜい300年ってところだわ。ならあなたを私の下僕にしてからその陛下とやらもこき使ってやろうかしら」
「っ!ならば死ね!」
「騎士たち、足止めしなさい《服従させる魔法》」
☆☆☆
遠くから観察していたらいつ間にか戦闘に移っていた。もちろん《兎の耳》で会話も聞いていたアインズは独りごちる。
「アウラか…惜しくもうちの子と同じ名前だな。性格も種族も全く違うが」
友好的に接するのは無理そうなので情報を得るため戦闘を観察する。
「魔族…ユグドラシルにはなかった種族だ、見た目からしておそらく人間種か亜人種。500年生きていると言っていたし嘘でなければ長命種か。魔族という名前からして魔法に長けていそうだ。実際彼女は魔力看破、生命力看破では魔力系魔法詠唱者で間違いないだろうな。しかも攻撃魔法を使わないしデュラハンに戦わせているし、ネクロマンサー系か」
目の前では未だ戦闘が行われているが、ユグドラシル産のアイテムは無し、アウラとかいう女の実力も魔力量もアインズには到底及ばなそうなので警戒をとく。
「はぁ…それにしても魔導国も知らないようだし、本格的に遠い地へ来てしまったようだ」
荒野では決着がついたようでエルダーリッチとの繋がりが消失しエルダーリッチがアウラに跪いた。
「魔力量が多い方に絶対服従の魔法か、現地オリジナルの魔法のようだ。ていうか魔力量負けている=レベル差がありレジストされるんだからあまり意味なさそうだな《支配》で充分だろう…どうせネクロマンサー相手だし仮面もいいか、さてと」
アインズは腰を上げアウラの元へ向かった。
☆☆☆
(この魔族、300年生きてきた程の魔力量に対していろいろな魔法を使ってきたわね。それだけの時間があってひとつの魔法を極めたりしなかったのかしら)
目の前で跪く魔族、いやエルダーリッチと名乗ったか、それを見て思う。あの手数、その辺の魔族よりよっぽど強い。首無しの騎士たちが居なかったら支配する前にやられてたかもしれない。
「じゃあ早速、貴方の陛下とやらのところを案内しなさい」
「その必要は無いとも、私が魔導王アインズ・ウール・ゴウンだ」
「っ!いつの間に…あら?」
突如目の前に現れたのは豪奢な衣装を纏った骸骨だった。一瞬慌てたアウラだが、即座に気付く。
「この魔族が陛下って言うからどのくらいのものかと思ったら貴方…魔力がほんの少しもないじゃない」
「まあ待て、実はお前たちの話は森の中から聞いていた」
「へぇ、じゃあこれから貴方もどうなるか分かっているわけね?勝ち目なさそうだけどわざわざ私の前に現れるなんて、どういうつもり?」
「そんなの…勝ち目があるからに決まっているだろう…」
「は?」
「さてアウラよ、選択肢をやろう。大人しく私に従うか惨めったらしく痛めつけられた後に従うかだ」
「行きなさいお前たち!《服従させる魔法》!」
「はぁ…《連鎖する龍雷》」
指示に従い骸骨へと向かう騎士たちだが、魔法ひとつで数体が動かなくなる。魔力がないから戦士系かと思ったが雷のような魔法が使えるようだ。
「やるわね!でも騎士はいくらでもいるわよ。魔力制御してるみたいだけどいつ魔力が尽きるか見ものね!」
「そうだな、騎士たちも《連鎖する龍雷》で一撃ならこれで充分だろう、《中級アンデッド創造》デスナイトやれ」
「グゥウワァアアア」
「な、なっ!」
アウラは慄いた。雷によって倒された首無し騎士の死体から骸骨の手によって生み出されたゾンビの戦士。それは圧倒的な威圧感を出しその剣をなぎ払えば、騎士たちは一瞬でスプラッタとなった。
しかし、それだけの怪物を生み出す魔法。魔力を消耗しないわけが無い。今がチャンスだと《服従させる魔法》を起動する。
「貴方やるわね」
「まあまあな」
「でもアレだけの怪物、支配するのも大変でしょう」
「確かに…そうかもな。フールーダも未だに成功してないようだし」
「フールー…?まぁいいわ。それなら魔力ももう残り少ないでしょうし、私に服従しなさい!」
アウラは天秤を見せびらかすように掲げる。
「あのエルダーリッチとかいう奴の時も見てたでしょう?この天秤、右の皿には私の魂、左の皿には貴方の魂が乗る。魔力が多い方に傾き、少ない方は絶対服従になる…どう?」
するとアインズの身体から光の塊のようなものが現れ天秤へと乗せられる。アウラの禍々しい魂よりさらに黒くドロドロとしたものだった。
「ふむ、レジストもできないのか。評価を改める必要があるな。中々興味深い魔法だ」
「何?どうしてそんなに余裕なのよ」
「先程から私に魔力制御していると言っていたが、お前はフールーダのタレントのように魔力を探知できるみたいだな?
私はこの指輪によって探知されないようにしているのだ」
「だからなんなのよ」
「外そうか、ほら」
そう言って骸骨が指輪を外した瞬間、アウラの視界は魔力に染った。
「な…に、これ…1000年?いやもっと?どころか、魔王様よりも…」
「驚いたか?おや、ちょうどあちらも終わったみたいだ」
アウラが視線だけ後ろに向けると巨大なゾンビの戦士がちょうど最後の騎士を切り伏せるところだった。
「さてアウラよ、確か魔力が少ない方が絶対服従するんだったな?色々実験台になってもらうぞ」
ー終わりー
500年生きた魔族の魔力=500年修行した魔法使いの魔力とするならば
人間の頃から大魔法使いで魔法により死後もアンデッドとなり長年魔法の研究に明け暮れた設定のエルダーリッチはフリーレン世界でも相当な魔力量を誇ると思われます。
エルダーリッチはオバロ世界でレベル22の設定のはず。
オバロ世界レベル30が逸脱者と言われるので一般の魔法使いは生涯かけてレベル10台、平均寿命50くらいと考えてもレベル100なら数百年分、レベル差20が絶望的と言われる程なので成長率や成長難度などあり単純に何倍とは言いきれないためもっと圧倒的に差が出るかもしれません。
この話ではアインズ様はフリーレンや魔王を遥かに凌ぐ魔力を誇ります。