【推しの子×ドラゴンボール】〜エピソード オブ ゴクウブラック〜   作:ニセツ

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第3章 降臨
Project 14 伝説の超サイヤ人


 

「ぐっ…!」

 

前回、ブラックとベジータの戦いが開戦した。ベジータの蹴りがブラックに炸裂しブラックはかなり吹き飛んでいく

 

「まさか…ベジータがこれほどまで…!」

 

ブラックはすぐに立て直し後方へと飛んでいく、ベジータはそれを追いかけてくる。ライブステージはというとベジータの蹴りの時完全に破損した、ブラック達は段々とその場所から離れて行っている

 

「い、行っちゃった…」

 

「こ、これからどうなっちゃうの…?」

 

ライブは成功したが思わぬハプニングで会場は滅茶苦茶、悟飯は顔を顰める。こんな事ならもっと前に仕事を放棄してでも戦いに行くべきだったと後悔している

 

だが今後悔してももう遅い、戦いは始まってしまっている。悟飯は一先ず戦線離脱、とりあえずここにいる知り合いを皆天界に連れて行くつもりだ

 

どうやって行くか、それは考えていない。この世界にはホイポイカプセルのような便利アイテムは存在しない、だから…運んでいくしか方法は無い、そう思った時だった。

 

「天界に行きたいんだろ?力ァ貸してやるぜ」

 

「お、お前は…!」

 

その人物を見た瞬間悟飯は驚愕した、いや…1番驚愕したのは悟飯ではなくアクアであった。その男は宇宙船で全員を無事に天界に届けることになった

 

そして天界に無事に着いた後…

 

「……よし、俺はもう一度下に降りる。みんなはここで待機しててくれ」

 

「ちょ、ちょっと待ってよ悟飯さん!今何が起きてるの!?」

 

「すまない、事情は後で話す。今は緊急事態なんだ…」

 

天界に全員を届けた後悟飯は再び下界へと降りていく、そして再び先程のライブステージの会場へ、そこにはバビディの宇宙船の下へと続く扉があった。悟飯はそこへ入っていく

 

「んっ?ステージ3も4も開いている…」

 

悟飯はどんどん下へと降りていく、最深部に着くとそこにはダーブラとバビディ、そして魔人ブウの玉があった

 

「来たね地球人、早速お前からもダメージエネルギーを貰うよ」

 

「俺を舐めるなよバビディ……俺はダーブラ程度じゃ止められないぞ…!」

 

悟飯は超サイヤ人2へと変身する。これならばダーブラの手に負えない、だがその姿を見てもバビディはニヤニヤと薄ら笑いを浮かべている

 

(何だ…何故こんなにも余裕そうな顔をしている…)

 

何かがおかしい、そう察した悟飯は早く勝負を決めようと構えを取り今にも飛びかかりそうだ。そして相手は案の定ダーブラが前に出てくる

 

「貴様の相手は私だ」

 

「…行くぞ、ダーブラ…」

 

2人の拳が互いへと向かう、しかし悟飯はビッ!という音とともに姿を消す。

 

「ッ!」

 

「だりゃあ!」

 

悟飯は背後に周りダーブラに蹴りを入れ上空へと吹き飛んだダーブラを右足で地面に叩きつけるように蹴る。やはり超サイヤ人2にはダーブラは敵わないようだ

 

「な、何してるんだよダーブラ!早く殺しちゃってよこんなやつ!」

 

「……ペッ!」

 

ダーブラは瓦礫から出てきたと思えば唾を飛ばしてきた、悟飯はそれを反射で左手で受けてしまう。するとどうか、段々と石化していく

 

「な、なにッ…!くっ!」

 

悟飯は右腕で左腕を切断する、全身が石になってしまう前にその行動に出たのは間違いでは無い。ただ出血を止めることが出来ないのが問題だ

 

「くっくっく…もう左腕は使えんな…」

 

「俺は生前片腕で人造人間と戦ってきたんだ…!これしきのことで……!」

 

悟飯はこれであの時と同じような片腕のみとなってしまった、この世界にはドラゴンボールがあるので後からどうこうすることは容易い、ただ今はこの状況を切り抜けなければならない

 

悟飯は再び動きだす、気づけば悟飯の膝蹴りがダーブラに直撃していた。悟飯はそのまま足を伸ばしダーブラを上へ蹴り飛ばす

 

「お……のれぇ!」

 

「はあっ!」

 

ダーブラは剣を持ち悟飯に切りかかる、だが遅い。超サイヤ人2となった彼の前ではそんなもの無意味だ、悟飯は腕に気を纏い剣を受けると脇に剣を挟みそれを折る

 

そしてそのままの勢いでダーブラを蹴り飛ばし空中で一回転し舞空術と併用した真っ直ぐな蹴りをお見舞いする、最後に上に周り片腕で地面へと叩きつける

 

ドガアアアア!

 

『魔貫光…殺砲!!』

 

「ぬおおおお!!!」

 

額に気を収束させそれをダーブラに解放する─────その技の名は魔貫光殺砲、師匠のピッコロが使っていた技だ。その魔貫光殺砲は完全に真似出来ていた

 

「だ、ダーブラ!!」

 

ダーブラの腹には穴が空いていた、綺麗な丸型の穴だ。これは悟飯の魔貫光殺砲が完璧だったことを意味する。

 

ダーブラは最早戦闘不能になった─────

 

 

 

 

ドがガガガガ!!!

 

「ぐっ!」

 

「だぁっ!」

 

場所は変わりブラックVSベジータ、2人の戦いは今地球上で1番激しい戦いとなっている。2人の激戦は市街地にまで及ぶ

 

「くくくく………」

 

「ぐぬっ………」

 

2人の両手が合わさる、2人は互いに押し合いその気迫で周りの建物の窓はヒビが入り少しずつ倒壊していく。

 

「ずああああああ!!」

 

「がっ…!だあああ!!!」

 

ブラックはそのまま頭を前に倒し強烈な頭突きを叩き込む、ベジータもそれに負けじと蹴りをブラックに叩き入れる、一進一退の攻防、どちらが勝ってもおかしくない

 

2人の手のひらが離れた瞬間2人は同時に気弾を放つ、2つの気は弾け爆発、2人はその影響で後方に飛ばされるが建物に足をつける

 

「だだだだだだだだ!!!!」

 

ベジータはそのまま両手を前に出し連続で気弾を撃ちまくる、ブラックは左方に回転しながら避け地面に着地、そしてベジータの方へ走りだす。先程ブラックが足をつけていた建物は当然倒壊、もはや周りの被害を考えている場合じゃない

 

ブラックはそのまま直進しベジータにパンチをくらわせる、しかしベジータは踏みとどまり強烈な蹴りをブラックにくらわせる

 

「くっ……前菜の分際で…いつまでも調子に乗るなぁ!!」

 

ベジータはその後追撃し何度もパンチを繰り出していたがブラックは拳を掴み右手に溜めていた気をベジータの腹で解放させる

 

 

「ぬおお…!!」

 

 

ズガガガガ!!

 

 

「か…め…は…め……」

 

ビルをいくつも貫きベジータは山の方へ吹っ飛んでいく、ブラックはそのまま隙が生じたのでかめはめ波の構えをとり……

 

「く、クソッタレぇ…!!」

 

ビッ!!!

 

「な…!」

 

「波ァッ!!!」

 

立ち上がったベジータの前に瞬間移動し至近距離でブラックかめはめ波を撃つ…しかし、手応えがない

 

「もらったぁ!」

 

「しまっ…!!……フッ」

 

ベジータは両手をハンマーのようにしブラックの背後に周り頭を叩き割ろうとしたがブラックは気づいていた、彼は瞬間移動で更に背後に回る

 

「…………はあっ!」

 

「……何ッ!?ぐはっ!!」

 

しかしベジータもそのことをわかっていた、背後に現れたブラックにベジータの拳がめり込み、吹き飛んでいく。ブラックはとあるマンションに激突した

 

「ぐはっ…!ベジータのやつ……私の僅かな仕草や動きから瞬間移動する場所を予測しやがった…!」

 

ベジータは彼の動きからどこに現れるか予測し直感で攻撃をしていたのだ、だからブラックが現れた瞬間攻撃が当たったのだ

 

「おのれ…サイヤ人め…!!」

 

ブラックは拳を握りしめサイヤ人に対する怒りを顕にする、そしてマンション…いや、壁を蹴り再びベジータへと向かう

 

その際彼は右手を後ろに添えパワーボールを作り出す、壁を蹴った時の加速度を利用しそのパワーボールを投げ飛ばす

 

「はあっ!」

 

バチッ!と音を立ててはベジータはそれをいとも簡単に弾き後方の山へと飛ばす。ブラックはそのまま気にせず向かい殴りかかる

 

ドォン!

 

「ッにっ…!?」

 

ブラックの体で見えなくなっていたが殴るように見せかけ右手には気弾がありそれをベジータにぶつけベジータの受け止めようとしていた右拳を破損させる、ブラックは更にその右腕を掴み…

 

「だりゃあ!!」

 

背負い投げをする、飛ばされた直後立て直しベジータは空中で留まり何やら構えをとる

 

「……カカロットォ!貴様にこいつを受け止める勇気があるかぁぁ!!!無いだろうな!所詮貴様は偽物……ただの臆病者だぁ!!」

 

(挑発…私に避けさせないためのものだな……いいだろう、乗ってやる)

 

『ファイナルフラッーーーシュ!!』

 

「ッッ…!!波ァッ!!!」

 

ファイナルフラッシュとかめはめ波が激突する、2人の実力は拮抗していると言える…のだろうか?忘れてはいけない、ブラックはまだ半分程度しか実力を出していない

 

「………ぐっ……」

 

「くっそぉぉぉ!!貴様ァ……本気でやってないな!?」

 

ベジータは不満を抱えていた、ただでさえ本物のカカロットに及ばないのに偽物にすら舐められている、こんな事あってはならないと怒りを募らせている。その重いから彼は超サイヤ人になったのだ

 

まずは偽物を倒さなければならない、だと言うのに彼が本気を出していないのは丸わかりだ。本気のブラックを正面から叩き潰したいと願いベジータはブラックに本気を出させるように強要する

 

「………うぉぉぉぉぉ!!!だあああああああ!!!」

 

そしてブラックは…かめはめ波を撃ちながら気を溜める

 

「ぐっ……な、なんという気だ…くそっ…バビディの力を借りておきながら…こんな…!!」

 

「ぐおぉぉぉぉ!!!………はあっ!」

 

「ぐっ……うおあああああああ!!!」

 

ドオオオオオオオン………!!!

 

 

かめはめ波はファイナルフラッシュをかき消し2つの技の間で爆ぜた、幸いそのおかげでベジータがかめはめ波を直撃することはなかったがその反動で少し吹き飛んでしまう

 

「ちっ…………!?!?」

 

その時ベジータは強烈に感じ取った、"ヤツ"の宇宙全体に響くようなバカでかい気を…

 

段々と煙が晴れていく、そしてその中に金色のオーラを纏ったブラックが現れる、彼の髪は2とは違い……伸びていた

 

「な、何だその変身は…!超サイヤ人を超えた超サイヤ人……以上だと…!?」

 

「……孫悟飯は、この変身を超サイヤ人3…と、呼んでいたな」

 

「超サイヤ人……3!?」

 

そう、ブラックは今超サイヤ人3へと変身していた、おかしな話では無い。セルゲームからかなり年月が経っておりずっと修行をしていたブラックだ。血が滲むような努力をしようやく3を会得したのだ

 

これはベジータにとって、屈辱以外なんでもない

 

「ふ、ふざけるな…!俺は…カカロットと決着をつけるために誇り以外の全てを捨てたんだ……認めてたまるかッッ!!こんなヤツにぃぃぃ!!!!偽物なんかにぃぃぃぃぃ!!!!!」

 

ベジータの気が更に高まる、だがら3となったブラックには及ばない、そんな事一目瞭然…叶うはずがないのだ。

 

「……来い、ベジータ」

 

ブラックは小さく…構えを取った

 

 

 

 

 

 

「く、くそぉ…!ダーブラがやられちゃったらもう奴を出すしか…!!おい!お前たち!奴を檻から出してこい!」

 

(奴…?)

 

ブラック達の戦いから再び打って代わり悟飯の場所、その場所ではダーブラを倒した悟飯がバビディを倒してブウの復活を阻止しようとしているところであった

 

バビディは部下に奴と呼ぶ戦士を檻から解放するように命令する、しかし部下は焦りながらこう言った

 

「そ、それが……先程檻を壊して外に出ていってしまって…」

 

「な、何だって!?や、奴はどこへ…!?」

 

「ど、どうやら…ブラックとベジータの所にいる模様です!」

 

「何…!!タイミングの悪い…!ブウはまだ復活出来ない………」

 

その時、ブウの封印された玉に異変が起きた─────

 

ビー!ビー!ビー!ビー!

 

「な、なんだ…?まさか…!」

 

悟飯はその音に嫌な気配を感じた、確かダメージエネルギーがブウに送られる。今ブラックとベジータが超サイヤ人を超えた状態で戦っているとすればそのエネルギーは果てしなく大きい

 

「ふ、フフ……フル……フルパワーになったああああ!魔人ブウがフルパワーになったぞぉぉ!これで…奴の力を借りなくても済む!」

 

「クソっ…!!俺がダラダラやってたせいだ……なら!!」

 

ついにフルパワーとなった魔人ブウ、悟飯はそれに対して片手かめはめ波の構えをとる。せめてフルパワーになったのなら…最後まで抵抗をするのが未来戦士、孫悟飯なのだ

 

「波ァァァァ!!!!」

 

魔人ブウの玉に未来戦士のかめはめ波が炸裂する。だが玉はビクともしない

 

「く………くくっ…!!」

 

「ば、馬鹿め!そんな事しても無駄だよーだ!」

 

「だあああああああ!!!」

 

ドンッッッッ!!!

 

悟飯のかめはめ波により魔人ブウの玉は高く舞い上がった、そして……玉が割れた

 

「で、出るぞー!!!魔人ブウ!!」

 

空いた玉から煙のようなものが立ち込める、ただの煙では無い。その煙は空中で固まっていき人の形を成していく

 

「く、くそっ…!!間に合わなかったか…!」

 

「ブウー!!!!!」

 

ソレは地面に着地した、大きな気を持ったソイツは辺りをキョロキョロを見渡す。恐らく奴が魔人ブウなのだろう、ただ見た目は大きく…言い方を悪くすればデブ、見た目だけ見れば拍子抜けだろう

 

(こいつが魔人ブウ…?確かに大きな気を持ってはいるが…どうしようもないってほどじゃない…下手すれば6年前のセルの方が……)

 

あの頃のセルは最早超サイヤ人3でも手がつけられないようなレベルだった。しかしこのブウは、3にさえなれば何とか出来るような…そんなレベルだった

 

「にしても……ブウの復活が早すぎる…そんなにブラックのダメージが大きいのか…?いや、超サイヤ人3になれるブラックがそんなダメージを受けることは…………はっ…!」

 

『や、奴はどこへ…!?』

 

『ど、どうやら…ブラックとベジータの所にいる模様です!』

 

悟飯は嫌な予感がしていた、あのバビディが絶対の自信をもっており、尚且つ檻に入れてしまうほど凶暴な戦士がいる。それが今、ブラックとベジータのところにいる

 

「ブラック…!!!」

 

今ブラックの気を感知してみると…彼の気はかなり弱々しかった

 

 

 

 

数十分前

 

「…ねぇ、お兄ちゃん」

 

「………何だ」

 

天界、下界で果てしない戦闘が繰り広げられている中…苺プロメンバーは安全圏でただ待っていることしか出来ない状態だった

 

そんな中、ルビーがアクアに話しかける。その様子はライブとは打って代わり少し暗そうだ

 

「………もしかして、知ってた?こうなるってこと…」

 

「……いや、ここまでのものとは思わなかった」

 

「じゃあ少なくとも、ブラックがまたこういうことしてるってのは分かってたの?」

 

「…ああ」

 

「そっか………それは仕方ないとしてさ、アレはどういうことなの…?」

 

ルビーは恐る恐る宇宙船でここまで連れてきてくれた男を指さす、その男はアクアとルビーも知っている人物なのだ。そして最も…憎むべき相手

 

「俺もアイツだけは絶対に許さない……生きている理由はブラックに後で問いつめる…だが、アイツのおかげで俺たちの無事が確保されいるのも確かだ、だから……落ち着け、ルビー」

 

ルビーの拳は強く握られていた、強く握りすぎて血が出そうなくらい、そのくらい憎い相手…そう、宇宙船で彼らを天界にまで連れてきた人物は…星野アイを殺した男

 

「何で…何でママを殺した男が私達を…!」

 

 

ターレス

 

 

「へっ、フリーザの命令とはいえ…まさか俺が昔殺した女のガキ共を助けることになるとはなぁ…人生ってのは何が起こるか分からねぇもんだぜ、なぁ?伝説の超サイヤ人さんよ?」

 

「うっせぇ、俺はテメェを仲間だなんて思ってねぇ…気安く話しかけんな」

 

そしてターレスの隣には、赤いハチマキを巻いた同じ顔のサイヤ人がいた。彼の名はバーダック、チルドを倒し過去から現代に戻ってきたが行く宛てもないのでパラガスと行動を共にしていた者だ

 

 

本来彼はパラガスなんかに着いていく男では無い、ただパラガスといれば飯の保証はあった。だから仕方なく彼はパラガスについて行ったのだ

 

彼がここにいるということはパラガスもここにいるということ、そしてパラガスはブロリーの場所を特定するために宇宙へ戻った…しかし、今バーダックがここにいるということは……

 

「気をつけろよブラック……ブロリーは地球にいる…!」

 

バーダックは下界を見下ろし、届くはずの無い言葉をブラックにかけた。偽物とはいえ、息子の細胞がある彼をバーダックは放っておけなかった─────

 

 

 

「はああああ!!!」

 

「………どうしたベジータ!その程度では俺を殺すなんてことは出来ないぞ!」

 

バキィッッ!!

 

ベジータは何度もブラックに向かっていた、超サイヤ人3となった彼にはベジータのいかなる攻撃も通用していない。素人がパッと見るといい勝負をしているように見えるがブラックは攻撃をわざと受けており、しかもまともなダメージになっていない

 

対してブラックの攻撃は全てベジータにとって致命傷となりえないほどのダメージだ。だが流石はサイヤ人の王子といったところか、かなりタフ…なんてレベルじゃない

 

「ずあぁぁぁぁ!!!」

 

「…もういい、お前には少し期待したがここまでだ…!はあっ!」

 

ベジータの拳を受け止め人差し指を彼の額に置くと一筋の光がベジータを押し出していく─────

 

「ぐあああああ!!!」

 

ドォォォォ……ン……

 

「く、くそったれめ……まるで…話にならん…」

 

「ふ…ふっふっふ、サイヤ人の肉体こそ神の恵みの究極…今までに受けた痛みが俺をここまで高めてくれた!」

 

忘れている人も多いかもしれない、『ゴクウブラック』はダメージを受ける度強くなっていった。それはブラックになっでも同じ、サイヤ人の細胞が傷ついた体を再生させより更に強くなっていた

 

「終わりだベジータ…お前は人間0計画の障害となりかねない…利用価値はあったがバビディに魂を売った情けない貴様など利用する価値もない…」

 

ブラックはベジータを殺す気でいた、彼がベジータに手のひらを向けトドメを刺そうとした。だがトドメは刺せなかった、その一瞬の油断を突いたが如く強烈な光が辺りに広がる。そして大きな声が響き渡る

 

 

 

 

 

 

 

「カカロッッッットォォォォォ!!!!!」

 

 

 

 

 

「なっ、何だ!!ぐ…あああああ!!!」

 

ドガアアアアアアアアア!!!!

 

突如ブラックの真横から巨大な緑色の気弾が飛んでくる、ベジータに集中していたブラックは声に反応するもそれを防げなかった

 

彼は気に飲み込まれ建物を貫いていき遥か彼方へと飛んでいってしまった

 

「な、何だコイツは…!」

 

ベジータはその気に驚かされていた、あの手も足も出なかった超サイヤ人3に不意打ちとはいえブラックを動揺させるほどの攻撃を放った、膨れ上がった筋肉に凶暴な荒々しい気…今まで感じたことの無い気だった

 

 

「カカロット………姿を変えてこの俺から逃げようったってそうはいかんぞォ…」

 

「ぶ、ブロリー!やめろ!落ち着けぇ!!それ以上気を高めるな!!」

 

その後ろからはパラガスがやって来た、パラガスはその男にブロリーと呼びかけ制御装置で落ち着かせようとしている

 

ブラックを一瞬で吹き飛ばした彼が…伝説の超サイヤ人、ブロリーなのだ。一方吹き飛んだブラックは…

 

 

「あの力…超サイヤ人…だがあの異様な気…膨れ上がった筋肉、普通の超サイヤ人とは…いくつか相違点が見当たる…!!」

 

ブラックは瓦礫に押し潰されていたが気を解放しそこから抜け出す、彼は片手で顔を覆い少し考え事をし始めた、当然ブロリーについてのことだ

 

(しかもあいつも孫悟空と因縁を持つ者だな…恐らく奴に理性というものは無い。私を奴と勘違いしているようだが…どうするか…)

 

「超サイヤ人であの力…超サイヤ人3の俺に初めてダメージを与えたアイツが超サイヤ人2や3になれば、あの時の俺のロゼを匹敵するほどの力になるやもしれん…今のうち仕留めておいた方が良いか……」

 

ブラックはブロリーに利用価値があると考えたがこれ以上強くなって自身の力を上回られると困る。故に今、ここで仕留めることにした、彼は再び瞬間移動で元の場所に戻る

 

「……ん?」

 

「ずあぁぁぁぁ!!!」

 

ドオオオオオオオ!

 

「………何なんだ?今のは…」

 

「何っ!?」

 

戻ってくるとベジータとブロリーが交戦していた、ベジータの最大限の攻撃もブロリーには通用していない。まともに喰らえばかなりのダメージになるだろうが奴の気が邪魔をしてそうもいかないようだ

 

そして後ろの方にはパラガス、パラガスと言えば宇宙にブロリーを探しに行ったはず…今いるということは、恐らくこいつがブロリーなのだろうとブラックは察した

 

「終わりだ、ベジータ」

 

「くっ…化け物め!!」

 

ドオオオオオオオ!!

 

「ぬぉぉぉおぉぉぉぉ!!!」

 

ベジータはブロリーの気に飲み込まれていった、気は感じられない…死んだか気絶したか、それは確認しないと分からないが今確認できる状況ではない

 

「まずはあの気を破らねば…!」

 

ゆっくりと、ブロリーに向かって歩き出す。その1歩1歩が地を揺らし神の怒りを体現しているかのように、超サイヤ人3と伝説の超サイヤ人…果たしてどちらが強いのか

 

よく見てみるとブロリーの額には『M』と書かれたベジータと同じマークがある。どうやらこいつもバビディに洗脳されているようだ、だとすれば普通より強い状態になる

 

本来はこれよりももう少し弱い、それが分かりブラックは少し安心した、バビディを殺せば簡単に片付けられるかもしれない…悟飯がバビディを倒すまで時間を稼ぐ、ブラックの策はそれか、超サイヤ人3の圧倒的な気で消し飛ばすことくらいだ

 

 

「戻ってきたかカカロット……どうやって姿を変えたかは知らんが、この俺から逃げられると思っていたのか?」

 

「生憎だが俺は孫悟空じゃない、今の俺は星野ブラックだ…貴様の恨むカカロットとは別人なのだ…」

 

「ほざけ!その気は間違いなく…カカロットだぁ!!」

 

ブロリーは言い終わると同時に上から殴りかかってきた、そしてそれを何度も繰り返す。ブラックは1歩づつ後ろに飛びそれを交わす。

 

「ぬおおお!!!」

 

「ふっ…!だあっ!」

 

今度は強烈なラリアット…その腕に当たればおしまいだ。今度は体を逸らし地面に手をつけたままブロリーを蹴りあげる

 

「ぐぅっ…!はああああ!」

 

だが、ブロリーは直ぐにその蹴りあげた足を掴みブラックを地面に叩きつけようと後ろを振り返り大きく腕を後ろに回す。

 

「はあっ!」

 

ブラックはここで大きく気を解放、そして空いている片方の足でブロリーの顔面に蹴りを入れる。ダメージは入っているはず、だがブロリーは止まらない

 

「はああああ!!!」

 

「くぅおえっっ…!!!」

 

そのままの勢いでブラックは地面に叩きつけられる、そのあまりの衝撃に一瞬白目をむいてしまった。流石は伝説の超サイヤ人といったところか、3でも適うかどうか分からない、ひょっとすれば、現在のデブの魔人ブウ以上の力があるかもしれない

 

「はあっ!!だあっ!!」

 

「ぐああああああ!!!!!」

 

ブラックは何度も同じように叩きつけられる、骨にヒビが入ろうと、どれだけ叫ぼうとそれは止まらない。彼が息絶えるまで続ける気だ

 

「受けてみろっ!!これが神の(わざ)だっっ!!」

 

ブラックは最近滅多なことでは使っていなかった気の刃を使いブロリーの身体に数本針のようなものを刺す。その時叩きつけていたブロリーの体が止まる

 

「はあっ!」

 

ブラックが気の刃を空に降るとその刺さっていた棘は爆散する。当然ブロリーだけでなくブラックも巻き込まれブラックは少し飛ぶが何とか体勢を立て直す

 

さて、ブロリーはどうなったのだろうか…ここまでやれば流石のブロリーでも……と、思った矢先煙からブロリーが現れこちらへは走ってくる、体はボロボロだが動ける限り戦い続けられるのだろう

 

(伝説の超サイヤ人…一説によるとその戦闘力は無限に上昇する。だとすればコイツは……)

 

「フハハハハァ!!」

 

「ッ!」

 

ブロリーは走りながら気弾を飛ばす、ブラックは片手でそれを斬るように弾き飛ばしブロリーへと向かう

 

「死ねぇ!カカロットォ!」

 

「死ぬのは…貴様だァ!」

 

 

バキィィィ!!!

 

 

「ぬ……うう!」

 

「くっ……がああ…!」

 

2つの拳は互いの頬へと激突する、そこからしばらく動かない。ただ、フリーズしている。

 

そして、同じタイミングで両者が吹っ飛び瓦礫に激突し中へとめり込んでいく

 

「クソっ!!まさかこれほどまでとは!」

 

ブラックが先に瓦礫から出てきてブロリーの強さを改めて認識する。とてつもないパワーだ、ただ孫悟空への恨みだけでここまで強くなる人間なんて想像としたことがなかった

 

「品性の欠片も無い愚かで野蛮なサイヤ人め……やはり神の力を持って滅せねばなら……………ん?何だこの気は」

 

その頃、ブウが復活。そういえばブロリーのインパクトが強すぎて忘れていた、ダメージエネルギーが吸収されブウが復活してしまったのだろう。言われてみればブラックの体はボロボロだ

 

「ふ、フフ…また奴等に叱られてしまうな…」

 

今彼の頭の中にはアクアとルビーがいた、なぜ今彼らが出てきたのか当の本人も分かっていない。いや、そもそも自覚していないだろう。

 

「ウオォォォォ!!!」

 

奥の瓦礫から気の柱が現れる、ブロリーはまだまだ元気の様子だ。ブラックも無事では無いがまだ戦える、この決戦の勝敗はいかに……

 

 

 

 

 

「さっすが伝説の超サイヤ人様だ…!無茶苦茶しやがる!!」

 

「お、おい!何が起きてるんだ!」

 

「あ?てめぇの弟とブロリーっつぅ化け物が殺し合いしてんだよ、それの影響だ」

 

天界にも届くくらい大きな地震…いや、異常気象が世界各地で起きていた。その現象にアクアは最も詳しいであろうターレスとバーダックに尋ねる、バーダックはそれに対して冷静に答えを返した

 

何故バーダックがアクアとブラックが兄弟であるか知っているかは不明だが、原因はそれで間違いないと見抜いていた

 

「ブラックが…?」

 

「ね、ねぇアクたん…ブラックってもしかして超凄い人…?」

 

「…分からねぇよ、俺だって…アイツの全てを知っているわけじゃない」

 

MEMちょの質問にはアクアは具体的には答えられない、そういえば気づいたらブラックは飛んだり瞬間移動をしていた、アイが死んだ日ブラックは超サイヤ人になった

 

少なくともそれ以前から戦えた、いや前世から戦っているのは知っていたがなんの為に?それが分からない点だった、ブラックは人間嫌いなのはアクアもルビーも知っている。

 

「…ブラックは地球を守ろうとしているのか…?」

 

「何だテメェ、テメェの家族なのにアイツのこと何も分かってねぇのか?」

 

「……お前に関係ないだろ…」

 

アクアがブラックについて考えていると話しかけてきたのはアイを殺した張本人、ターレスだった。

 

アクアは今すぐにでもコイツを殺したと思っている。だが挑んでも勝てるわけがない、そんなこと理解している。だから手は出さないようにしている

 

「……はっ、ならしゃーねぇ…本人は今いねぇみたいだし、俺がアイツのことを教えてやるよ」

 

「…貴方にブラックの何がわかるっていうの…?」

 

アイを殺しただけでなく自身の家族であるブラックの事を自分達よりも知っているような口ぶりで言うターレスにルビーは怒っていた。だがターレスは鼻で笑った

 

「テメェらは何も理解しちゃいねぇ、アイツが何を目的として戦ってるのか…(前世)何をしようとしていたか…テメェらは教えてもらったのか?」

 

「………いや」

 

「だろう?テメェらは家族ってだけでつけ上がりすぎだ。偽物のアイツを見て本物を見た気になってんじゃねぇよ」

 

 

ターレスの言葉にアクアとルビーは胸を打たれた、普通の家族ならあれは本物のブラックなのだろうが彼には前世の記憶がある。だとすれば生まれた時からずっと全てを偽っていてもおかしくない

 

パチン!!

 

「………」

 

アクアとルビーが考えている中、乾いた音が鳴り響いた。ターレスの前には有馬かながいた、今のは有馬がターレスを叩いた音だったのだ

 

「今までのブラックが…嘘ついてたっていうの!?有り得ないでしょ!私達はあいつに助けられた!あれが嘘なんて…信じたくないし信じれない!アンタこそ何よ…ブラックの事本当に全部分かってるの!?」

 

「気の強い嬢ちゃんだ…いいや、全部は理解してねぇ知ってるのはアイツの生い立ちと思想程度だ」

 

相手がターレスだから有馬は今無事で済んだ、これがフリーザだったりしたら有馬は殺されてたかもしれない。

 

友人を思っての咄嗟の行動、有馬はブラックを信じたかったい、セルゲームの時も必死に戦い今までも普通に接してきた彼を……

 

「教えろよ……知ってることを…」

 

次に口を開いたのはアクアだった、今起きてる現象の前にブラックの事を聞き出す。話はそれからだ、ターレスは語ろうとする、『ゴクウブラック』について

 




ほとんどドラゴンボール回になってしまった……ブウは復活しましたが今回はブロリーに全て持っていかれましたね。

アクアの復讐についてですが原作ほどつい恨みを持っていないですしターレスとの力の差は分かっているので今はかなり冷静ですね。ただ、ルビーの情緒が少し不安…

ブロリーの強さについてはバビディに洗脳状態でアル飯以下3悟空以上、という設定にしております。ブラックの3は悟空と同程度なので少し苦戦しがちです

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