ステップタウン。アルティン地方のポケモン博士が住む町。……ゲームだとマサラタウンみたいな始まりの町的立ち位置なのかな?
「此処に来たってことは、まずは御三家貰いに行くのかい?」
「手持ち六体揃えているのに?」
「ゲームじゃなくて現実なんだから、別に六体以上手持ちがいても別にいいんじゃないかい?」
「……それもそっか。さすが知識チート。思いつかなかった」
スシローの言葉に納得し、感心していると、呆れた視線を頭上から感じた。
「主……あんた本当に残念だねぇ」
「残念なのかな?……そうかも」
「納得すんのかい!?」
のんびりスシローと話しながら歩いていると、目の前にザッ!!と、グラサンをつけた二人組の変質者が現れた。
「へっへっへっへっ……。喋るポケモンなんて初めて見たぜ」
「喋るポケモンなんて、絶対激レア!高く売れるぜ。……おい兄ちゃん。痛い目見たくなければ、そのポケモンをよこしな!」
「……なんかやばいのに絡まれたね」
スシローが呆れた目を変質者たちに向ける。まあ、気持ちは分かる。
「いや、シャリタツは頭が良いから種族全体で喋るポケモンですけど?というか、そこまで珍しくはないですよ?パルデアのオージャの湖に行けばバチクソ見かけますし」
「「……え?まじ?」」
「「まじまじ」」
スシローと二人?で頷くと、変質者二人は後ろを向いてコソコソと話しはじめた。
「……今の内に行こっか」
とりあえず僕はその隙にさっさと移動した。君子危うきに近寄らずってやつだね。
博士の研究所に到着した。博士の名前はシラトミ博士。ポケモンの持つエネルギーについて研究しているらしい。と、いうわけで……
「初めてのポケモン貰いに来ました」
「……君、手持ち六体もう持っているんだよね?」
「はい」
玄関先でシラトミ博士に御三家ポケモンをねだった。
亜麻色の髪を後ろでひとつ結びにしたなよっとした雰囲気の縁無し眼鏡をかけた青年。それがシラトミ博士だった。
「えーっと……。いや、別にいいんだけどさ。君、トレーナー情報登録してるの?」
「してないです」
即答する。トレーナーカードとか持ってないもん。
シラトミ博士は深くため息を吐いた後、「こっち来て」と言って研究所の奥の方へと連れて行かれた。
そしてそこで、色々な書類とかに自分の情報を書かされた。
「……よし、取り敢えずこれで君のトレーナー情報をアルティン地方のポケモン協会に登録しといたから。これで、ポケモンセンターみたいなトレーナー施設を使える様になったよ」
「あ、ありがとうございます」
普通にありがたかったのでお辞儀して感謝した。シラトミ博士、良い人だ。
「それで、これがアルティン地方で使われているスマホ。すまないけど今丁度この研究所には渡せるロトムが居なくてね。……まあ、ポケモン図鑑や通話アプリみたいな機能は問題なく使えるよ」
「はい。使えるだけでも十分です。それに必要なら自分でロトム捕まえますし」
「おお。強きだねぇ。君」
シラトミ博士と一緒に笑い合う。なんだろう。すっごく仲良くなれそう。
「……っと、最初のポケモンが欲しいって言っていたよね。君」
「はい。御三家ポケモン欲しいです」
コクリとシラトミ博士の言葉に頷く。博士は「御三家……?」と首を傾げながらも近くの戸棚から三つのモンスターボールを取り出した。
「この中にアルティン地方のポケモンが入ってる。……出ておいで!!」
シラトミ博士がモンスターボールを高く放り投げると、モンスターボールが開き、ビームと共に中から三匹のポケモンが現れた。
右から順に、赤い毛皮をした、頭の天辺に小さい炎のある鼠。表面が湿っている水色の小さな蛇。全体的に緑っぽく、手足が茶色、首周りに葉っぱの生えた子犬。の三匹が行儀よく並ぶ。
「君から見て右から順に、ひねずみポケモンのメラット。みずへびポケモンのミズッチ。くさいぬポケモンのハツガワンだよ。……君はどの子を選ぶ?」
「んじゃ、ハツガワンで」
「決断早いね、君!?」
物凄く驚かれた。何故?
……とまあ、早速オリポケ出ましたね。はい。