クソ見てぇな同人ゲーム世界の主人公に成り代わり、クリアしたと思ったらまさかの3週目は別の世界。

 前世の業に頭を抱える転生者の明日はどっちだ―――☆

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毒電波食らったのだ


バタフラった転生者

 バタフライエフェクト

 

 とある気象学者が提唱した「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与えるか?」と言う問いに対して、それが事実であるならばそれほどの小さな予測さえもしなければ長期的な予測は困難と言う物。

 

 蝶が羽ばたくほどの空気の揺れでも巡り巡って大きな竜巻にさえなってしまうかもしれない、そんな話だ。

 

 

 こと転生者界隈では物語に関与しない一人の転生者が生まれただけでも原作と同じにはならない、なんて風に用いられる。

 

 

 大和輝も知らず知らずのうちに原作に影響を与えてしまっていた……らしい。

 

 らしい、と言うのは実害的にその影響を受けていないからである。

 

 自分以外に見つけた転生者に『なんか原作と乖離ってるんですけどォ!?』とおめめグルグルアタックを食らってそれを知った。

 

 と言うかここ、原作ある世界なんだ。

 

 

 3週目の人生で輝はまた厄介ごとがやってくるのかとやり場のない感情に髪をわしゃわしゃとかき乱した。

 

 

 

 1週目の世界では普通の社会人で、気が着けば2週目の世界の住民となっていた。

 

 2周目の世界はちょっと頭のおかしい世界であった。

 

 マラ・ハラマ。

 

 何とも形容しがたい名前、それが輝の前世に当たる名前だ。

 

 

 マラ、と聞けば僧侶の隠語で陰茎を示すであろう魔羅を想像する人も多いのではないだろうか。

 

 事実、それを目的とした名前であることは事実だ。

 

 

 簡潔に言えば『二週目人生は同人抜きゲー世界の主人公になった』

 

 要は、『機動戦記ガンダムSEED系作品の同人』を頭の悪いくらい頭を悪くした作品の主人公になり変わったのだ。

 

 

 一週目の世界では『〇ませ戦士パコダム-種-』と言う同人ゲームが存在した。

 

 

 機動戦記ガンダムSEEDと言う作品には遺伝子を調整し産み落とされたコーディネーターと言う人種が存在している。

 

 そのコーディネーターには世代を重ねるごとに子を成しずらくなってしまうと言う特性がある。

 

 完成された種と言う物は子を残さずとも己単体で完成するものだと言っているような何とも皮肉な話で、SEED作品の2作品目である機動戦士ガンダムSEED DESTINYと言う作品のラスボスは『俺は遺伝子調整で好きな女と結ばれなかったから、お前らにはそんな悲劇起きないようにこっちで決めたるわ』と言う大変はた迷惑なデスティニープランと言うクソ政策を実施し、それを主人公たちが阻止すると言う話がある。

 

 コーディネーターとして産み落とされたらコーディネーター同士で子を成しずらくなり、やがては勝手に絶滅するであろう、と言う大変頭コズミック・イラな世界が機動戦士ガンダムSEEDと言う作品なのである。

 

 

 その子を成しずらくなっていくと言う点に目を付けたのが『〇ませ戦士パコダム-種-』

 

 コーディネーターの未来を憂い、されど自身の遺伝子を絶対に残したい頭おかしい科学者が、誰であろうと絶対に〇ませる遺伝子を持ったスーパーシーダーなる特製を子に与え、たくさん孕ませるんじゃぞとコロニーメンデルと共に爆散した所から話は始まる。

 

 その子供がマラ・ハラマ。

 

 申し訳程度に名前の弄られた原作ヒロインたちを嵌めてハメてハメまくると言う抜きゲーである。

 

 ラスク・クラインと中の人が同じなミーア・キャンベルくらいそっくりな声優をそろえてくると言う力の入れようの伝説の同人ゲームである。

 

 

 マラ・ハラマに成り代わった輝は純愛至上主義。

 

 そんなことはとてもじゃねぇが出来ないチキン野郎。

 

 されどスーパーシーダーとか言う特性の影響でマラの魔羅はマジカルチ〇ポ状態。

 

 見せて誘惑、嗅がせて中毒、中に出したらお前以外の種を受け付けないと言うクソ仕様。

 

 

 片っ端からヒロインたちを正規カプと結びつけつつ、なぜかクソほど完成度の高いオリジナルモビルスーツを乗り回して世界の平定を目指すと言う大変ベリーハードな世界を潜り抜けた。

 

 ……まぁ、ラスボスと相打ちになって爆散したら3週目の世界にやって来たのだが。

 

 原作のキラ・ヤマトやアスラン・ザラの様にコックピットが爆散しても生きていけないのだ、スーパー種まき野郎は。

 

 ラスボスのフェウス・ハラ・パコは強敵だったのだ。

 

 

 

 そんな感じで人生三週目に突入したのだが、何ともまぁ奇縁も奇縁。

 

 原作主人公たるキラ・ヤマトと思しき人物の双子として生まれた。

 

 

 因果を考えるのであれば、マラ・ハラマの遺伝子基礎構成はスーパーコーディネーターたるキラ・ヒビキの情報を元に編集されているのでそこら辺の縁だろうか。

 

 

 何故、輝が双子の兄弟を原作主人公たるキラ・ヤマトと疑ったのか。

 

 なんか幼馴染に脳内ピンクのお嬢と堅物な男が映えてきたからだ。

 

 どっからどう見てもラクス・クラインとアスラン・ザラです。

 

 魂の双子とか言われていたけど、今世では本当に双子になりやがりましたね(白目)

 

 そしてキラは二人と仲良くなる速度が大変えげつない。

 

 ……両親も晴馬とヒルダと言う名前なのだが、そちらは前世らしいものを感じていない模様。

 

 

 お隣に越してきた更倉さんちの子供が同年でしかも双子、と言うことであっという間に家族ぐるみの付き合いになった。

 

 推定前世アスラン・ザラはこっちを見て『カガリ……』とか呟かないでほしい。

 

 こっちはただの種まき野郎である。

 

 

 それからほどなくして電子工学で無双するキラ・ヤマトとアスラン・ザラ、もとい大和雲英と更倉蘭が暴れまくっていると程なくしてカガリ・ユラ・アスハを前世とするっぽい奴も発見された。

 

 発見されたと言うか二人が目立ちまくっていたら釣れたと言うか。

 

 カガリ・ユラ・アスハもとい、阿須波香雅里が見つかって4人でキャッキャしているのを眺めるのが輝の日常であった。

 

 

 あったのだが、香雅里が交通事故に巻き込まれてメカニカルんな状態になってしまう事象が発生した。

 

 発生して、四肢の半分と下腹部に異常が起き4人、と言うか家族ぐるみで皆御通夜。

 

 

 そこで輝は立ち上がった。

 

 どんな女でも孕ませるよう設計された男を前世に持つスーパーシーダーである。

 

 孕ませる器官がないなら作り直せばいいじゃないと言う由来はアレだが、革命的な技術を有していたのだ。

 

 ちょっと遺伝子情報から培養して生殖機能復活させることなど朝飯前。

 

 

 施設と資金があれば如何にかしてやるから稼げ野郎ども、とケツを蹴り飛ばしたのが小学校の頃のこと。

 

 雲英と蘭は技術者として大変暴走稼ぎに稼ぎまくった。

 

 それこそ、大学に進学しそこで出会ったこれまたぶっ飛んだ発明家である継久里創世と言う人物とつよつよフルダイブVRゲームの基礎を作り上げ、成人するころには頭おかしい金額を稼いでいた。

 

 

 ラクス・クラインこと更倉和泉も二人だけには負担させられませんわ、と歌手になった。

 

 めっちゃ売れてた。

 

 交際相手がいると公表しながら、それはもうええ声で歌っていた。

 

 

 輝も培養設備だのなんだの施工に着手し始め、23歳の秋には香雅里の生殖機能の安定化に成功。

 

 いつの間にやらさらっと蘭と香雅里は結婚し、その子も無事に生まれた。

 

 輝は子供に名前を付けて欲しいと二人に頼まれ大変頭を回した。

 

 

 負けじと和泉と雲英も結婚し、輝が叔父になる日はそう遠くない。

 

 ミッションコンプリート、輝はクールに去るぜ、と田舎に引っ込んだ。

 

 

 ちょっとスキップして最短で医者になったのは疲れたし、論文書きまくったのも疲れたンゴ。後任に技術全部ぶん投げたからええやろ(投げやり)

 

 それが輝が隠居前、表舞台で残した最後の言葉であった。

 

 

 〇 〇

 

 

 田舎に引っ越し、のんのんしているド田舎でのんびり農家をしながらだらだらと過ごすはずの輝のもとに2人の美少女が立ちはだかった。

 

 

 エントリーNO.1 彬茅紗音

 

「自分で作ったものの具合確かめなくていいの?」

 

 絶望に暮れていた所、本命治療の前にテストとしてなんか体の大半な治すだけ治して去って行ったクソボケを追いかけてエントリー。

 

 

 エントリーNo.2 秋津紅音

 

「どうしましょう、私あなたの子供を産みたいんです!」

 

 ド田舎でラッキースケベかまされたマジカル〇ンポの被害者。病弱でしたが体力健康面何一つ問題ありません。さっさと子供を仕込んでくださいとエントリー。

 

 

 

 輝は全力で目を逸らしたかったが、前世英雄と言われるまでに真面目に頑張っていた生真面目男の胃は捩じ切れそうだが果たして未来はどっちだ―――☆

 

 




毒電波を食らったから書いただけなので別に続きはしないのだ。

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