【現時点の主要キャラクターと、今後の広がりについて】
『悔いなき選択』は、暗黒期のオラリオを舞台にした
アストレア・ファミリア再構築ものです。
現時点ではまだ少人数ですが、物語が進むにつれて
原作アストレア・ファミリアのメンバーたち、
そして原作では所属していなかった人物たちも
少しずつ関わってくる予定です。
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■ アストレア・ファミリア
拠点は《星屑の庭》。
現時点ではまだ小規模なファミリアですが、
ただ優しいだけでも、ただ正しいだけでも生き残れない
暗黒期の中で、少しずつ形を整えている段階です。
この作品では、アストレア・ファミリアを
「正義の象徴」としてだけではなく、
表で光を掲げながら、裏では泥も飲む組織として
描いています。
綺麗事で終わらない。
けれど、綺麗事を捨て切りもしない。
その不格好さも含めて、このファミリアの魅力にしたい
と思っています。
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■ アストレア
アストレア・ファミリアの主神。
美しく、穏やかで、優しい女神ですが、
それだけではありません。
暗黒期の現実、理不尽、死の近さを見た上で、
それでもなお『正しさ』を見失わない芯の強い存在です。
命令で押し切るというより、眷族が抱える傷や迷いを
受け止める側の神です。
レックス、ザイロ、パトーシェ、ベート、アリーゼ
のように癖の強い面々がギリギリ壊れずに前へ進めるのは、
彼女が『帰ってこられる場所』でいてくれるからでもあります。
今作では、ただ神聖で遠い存在というよりも、
厳しさと包容力を両方持った、組織の中心として
描いています。
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■ レックス 15歳
本作主人公であり、《星屑の庭》最初の眷属です。
戦術、実務、判断、構想、そのほとんどの起点になる
人物です。
前世の記憶は断片的ですが、筋トレに打ち込んでいた
考察好きの大学生だったこと、そして物事を『盤面』で
見る癖だけは色濃く残っています。
スキル《一厘直観》により、不利な状況ほど判断速度と
解決精度が上がるタイプです。
冷静で合理的ですが、冷酷になりきれてはいません。
切る判断をするたびに引っかかりが残るし、
仲間を駒として配置するたびに少しずつ痛みも背負って
います。
だからこそ、『完璧な策士』ではなく、
割り切れないまま前へ進む指揮役として描いています。
今後の物語でも、表で輝く英雄というより、
裏で盤面を整え、泥を飲みながらも進路を作る側の
人間です。
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■ ザイロ・フォルバーツ 19歳
『裏』の柱の一人。
気怠げで口が悪く、神嫌いで、かなり面倒な男ですが、
実際にはかなり情が深い人物です。
他人の安っぽい自己犠牲を強く嫌い、
理不尽に誰かが踏み潰されることにも強い嫌悪感を
持っています。
だからこそ表面は冷めていても、
見捨てるべき場面で見捨てきれないところがあります。
スキル《冷静算定》を持ち、戦場での情報処理や
暴力の使い方に長けています。
ただ暴れるのではなく、『最も効率よく壊す方法』を
選べるタイプです。
レックスとはかなり早い段階で、
背中を預けられる関係になっています。
一方で、パトーシェとは価値観がかなりぶつかるため、
衝突も多いです。
ただし、二人は前世から互いを知っている関係でもあり、
戦闘になると呼吸や癖が異様に噛み合います。
口では噛み合わない。
けれど、戦場では噛み合ってしまう。
その矛盾が、ザイロとパトーシェの関係性の大きな軸です。
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■ パトーシェ・キヴィア 17歳
生真面目で堅物、そして正義感の強い女騎士です。
信じた正しさに対しては一切迷わず、
自分の命すら投げ出しかねない危うさを持っています。
槍を主武装とし、スキル《正断強化》によって、
『正しい』と信じた行動に強く補正がかかるタイプです。
真正面から貫くことにかけては非常に強い反面、
そのまっすぐさが自己犠牲へ寄りすぎるのが弱点でも
あります。
アストレアへの忠誠は非常に強く、
レックスの合理性には反発しながらも、
その必要性を少しずつ理解していきます。
ザイロとは価値観が真逆に近いですが、
現時点ですでに信頼はあります。
前世からの関係もあり、互いの無茶を読むのが妙に早く、
本人たちが認めたがらないほど戦場で噛み合います。
なお、ザイロ相手だと感情が揺れて少しデレたり、
早口になったりすることがあります。
ただし、現時点では『信頼と動揺が先にある』段階で、
そこから恋愛に行くかどうかはまだ未定です。
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■ ベート・ローガ 15歳
本作では、本編の約7年前にあたる暗黒期の時点で
登場します。
そのため年齢は15歳前後として扱っています。
原作では後に【ロキ・ファミリア】へ所属する狼人ですが、
本作ではIFとして、ヴィーザル・ファミリアの崩壊が
前倒しで起きた世界線になっています。
その結果、ベートは若くして居場所を失い、
強さだけを求めて荒れた状態でオラリオに残っていました。
強者がそばにいなければ弱者は死ぬ。
守れなかった側に残るのは、怒りと後悔だけ。
その現実に噛まれた結果、
ベートは誰かと群れることを拒み、
ただ強くなることだけにしがみついています。
非常に口が悪く、協調性も薄く、
初期段階ではファミリア内でもかなり扱いづらい存在です。
しかし、戦闘能力は現時点でも突出しており、
特に速度、嗅覚、蹴り技、反応の鋭さは別格です。
レックスたちにとって、ベートは単なる新戦力では
ありません。
星屑の庭の速度そのものを変える異物です。
レックスの指示よりも速く動き、
ザイロとパトーシェの連携に違和感を嗅ぎ取り、
同時に本人も少しずつ『群れ』を見るようになって
いきます。
まだ馴染んではいません。
けれど、星屑の庭に足を踏み入れた以上、
彼もまたこのファミリアの傷と選択に巻き込まれて
いきます。
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■ アリーゼ・ローヴェル 加入時15歳
第22話で星屑の庭に加入した、明るく真っ直ぐな少女。
赤い髪、軽快で茶目っ気のある性格、
『バチコーン!』『フフーン!』など勢いある言葉を使う。
加入時のステータスはすべてI、
スキル・魔法・発展アビリティはまだ無し。
何もない状態から始める新人として、
星屑の庭に立ちました。
明るさで重さを運ぶタイプ。
眩しい外面の裏に、母から教わった
『誰かのために怒れる人になりなさい』という芯を
持っています。
正義を振りかざすのではなく、秘めるものとして持つ。
即答ではなく、ちゃんと迷ってから立つ子。
レックスは彼女を必要だと感じながらも、
眩しすぎて少し苦手にも思っています。
レックスの泥の正義と、アリーゼの光の正義の対比が、
これから星屑の庭に新しい色を加えていきます。
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【今後の登場人物について】
今後は、原作アストレア・ファミリアのメンバーたちも
順次関わっていく予定です。
特に輝夜、ライラ、リューは、物語の中で重要な位置を
占める予定です。
ただし、この作品は『原作メンバーが揃えば完成』
という形では終わりません。
原作でアストレア・ファミリアにいなかった人物たちも、
物語や構成上の必要があれば関わってきます。
つまり今後の方向性としては、
・原作アストレア・ファミリアの再構築
・本作独自の人間関係や配置
・必要に応じた原作外メンバーの編入や関与
この3つが重なっていく形になります。
また、原作アストレア・ファミリアのメンバーを
どこまで出すかについては、物語の収拾や
本作独自色との兼ね合いを見ながら調整していく予定です。
現時点では、少人数だからこそ描ける濃い関係性を
重視しています。
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【今の物語の立ち位置】
現時点の『悔いなき選択』は、
まだ完成されたファミリアの話ではありません。
レックス、ザイロ、パトーシェ、ベート、アリーゼ。
五人は、それぞれ別の傷と癖を抱えています。
レックスは見えすぎるからこそ背負いすぎる。
ザイロは冷めているようで見捨てきれない。
パトーシェは正しさに殉じかねない。
ベートは強さに噛まれたまま、まだ群れを信じきれない。
アリーゼは光のまま、暗いところを知っている。
そこにアストレアがいて、
彼らが壊れ切らないように見つめています。
今はまだ、壊れやすい少人数が少しずつ噛み合い始めた
段階です。
ここから仲間が増え、
光の側も、泥の側も、組織としての厚みも増していきます。
その意味で、今はまだ『序章の中核』です。
ただ、後から入ってくる仲間たちのためにも、
今のレックス、ザイロ、パトーシェ、ベート、アリーゼ、
そしてアストレアがどういう形で土台を作ったかは、
かなり大事な部分だと思っています。
今後どんどん賑やかになっていく予定なので、
その過程も含めて見守ってもらえたら嬉しいです。
『悔いなき選択』は、綺麗な正義だけの物語ではありません。
けれど、正義を諦める物語でもありません。
傷を抱えた者たちが、それでも次の一手を選ぶために
集う場所。
それが、この作品における《星屑の庭》です。