チート転生しない

チート無しで挑んでやると言う現代人に物申す

それほんとに大丈夫?

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最近チート持ち主人公に飽きてきたのですが、かといってチート無しで転生してもご都合主義が無いとこうなるよな?という作品です。

駄文の上短いですし、如何有っても続けられませんが


チュートリアルの世界にて

「……っく!!」

 

体制を崩した自身の直ぐ目の前、足先にて身を伏せ、此方の喉元を食いちぎらんと飛び掛ってきた大型の獣。咄嗟に腕を挙げるが意にも返さず、その巨大な顎を開き容赦なく俺の命を奪った。

 

 

 

 

 

 

はい。皆様初めまして転生者の62375です。名前じゃなくて数字じゃんとツッコミが聞こえてきそうですが、なんてことはなく此処が転生する世界に行く前のチュートリアルの世界だからです。

 

転生先なら新たな名前が付くのですが、この世界には俺以外の人間は存在していないので、自己認識の為死亡するたびにカウントを増やしているわけです。なので先ほどの戦闘時は62374でした。

 

さてチュートリアルの世界とは何ぞや?と疑問に思われてるとおもいますが、その名の通りの世界でしかないです。では何故そんな世界にいるのかと言うと割りと自業自得になりますね。

 

経緯は転生トラックとかハイエースではなく、普通に不摂生で死亡したら青い空と何処までも広がる草原にいて、そこで神ではなく管理者と名乗る光る球体に別の世界に転生しないか?と聞かれました。最初はよくある転生物みたいな感じだと思ったのですがどうも違うようで、選ばれたとか特別とかミスでとかではなく、寿命での死者以外全員に聞いているようでした。

 

当然断る人もいたようですが、その当たり気にしないようで事務的に次の対象に移るそうです。

 

俺自身チートで最強とかに飽き飽きしていたので、チートはいらないと大見得切ったのですが、管理者曰く「2000年代以降の地球の現代人だとチートが無いと生存できない」らしいです。そんなに過酷な世界なのかと恐れおののいたのですがそうではなく。これまた管理者曰く「自身を高く見積もりすぎだ」と言われました。何を?とカチンときましたが説明されると納得しかなく

 

例えばその世界はいわゆるなろう系ファンタジーらしいのですが移動手段は専ら徒歩位しかないとの事、移動に文明の利器に頼る現代人に数十キロを歩き続ける体力はあるか?と聞かれれば「無理です」としか答えられません。

 

他にも、虫を殺すのすら忌避感を感じるのに、獣や敵対する人間を殺す事が出来るか?と聞かれこれまた「無理です」と答えます。

 

更に自身の食べる物さえ解体された肉や加工品しか見たこと無いのに、殺した獣の解体なんて出来るのか?と当然の如く「無理です」と。

 

一事が万事この調子で駄目出しが来ました。一応解体等は「教えてもらえれば」と言ったのですが、「自身の飯の種である技能を、何処のウマの骨か分からぬ他人に教える馬鹿はいない」と、続けて「計算や技能を気軽に教えてもらえるのは、ある程度社会が成熟した近代だけだ。ファンタジーな世界に行くといっているのに、当然のように聞けば教えてもらえると思っているのは頭お花畑か?」と、一々ご尤もすぎてぐうの音も出ませんでした。……俺はお花畑です。

 

なのでステータスを転生先の世界の戦闘者の平均値ほどに盛って貰い、技能も平均より上ぐらいでお願いしました。ですがこれでも「まだ無理」らしく、生前の住んでいた家に酷似した部屋を再現できる絶対安全なシェルターと入れれば自動で解体してくれる重量無視のアイテムボックスを持って、このチュートリアルの世界で5年生活してみろと言われました。

 

俺の理想としては何も無い状態から徐々に強くなるというムーブがしたかったので不満でしたが、「5年経過した頃にもう一度確認する」と言われたので目に物見せてやると勢いづいてました。……俺はお花畑の馬鹿野郎です。

 

 

 

 

チュートリアルの世界に着いて、意気揚々と林の傍を歩いていたら30秒で死に戻りしました。技能を着けて貰ったんじゃ?とか思ったでしょ。技能は着いてましたよ?只自力で習得したわけじゃないので使いこなせていないだけでした。この”使える”と”使いこなせる”は同じようで全く違い。ベテランは意識せずとも使えるようですが、俺は意識し続けないと使えないというか使っているかどうか分からないようでした。そしてここからナマ言った馬鹿な現代人の過酷過ぎるサバイバル生活が始まるのでした。

 

襲ってくる者が何か分かるまで数十回死に戻り、襲われない休息地を見つけるまで数十回死に、シェルターを付けてくれた管理者に感謝を捧げながら数週間引き篭もり、技能を身に着けるべく外に出て死ぬを繰り返す事数十回。100回を通り過ぎる頃にやっと一日無事に過ごせるようになりました。

 

何でシェルターが必要だったのか身に沁みて理解しました。死に続けると精神が磨耗するのでそれの回復の為、自身に馴染み有る部屋で休息を取る必要が有ったのですね。この世界で5年も生きるのは無理ゲーでは?という気もしますが。そもそも現地民として記憶消して転生なら問題無い所を、現代人メンタル残したまま転生するには多大な苦労をするか、何でも出来るチートが必要に成る訳だなと実感しましたが出来る所まではやってみようと思います。

 

 

 

 

で、現在62375回目です。未だに目標達成できず心が折れそうです。最悪なのは冒頭で俺を殺した大型の熊サイズの犬が、転生先の世界では初心者卒業で狩る事になる、中の下の獲物でしかないという事。一応シェルター内にリセットというかギブアップボタンがあるので押せば、チート付けるか?、転生やめるか?の問いに答えられるがどうしようか?




よく田舎暮らしが楽しいという人の話聞きますが、それは1~100まで教えてくれる人がつき、生活が掛かってないからだと思う。専業農家で育った人間は都会の生活を渇望する。365日土いじりの生活の何処に楽しさが?!

まあそうじゃない人もいますのであくまで持論でしかないですが

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