クラゲと少女達の蒼き想い出-story:abydos-   作:ホシノ推しのコータ(偽名)

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ラキア、泣く。


6話「バイト、そして誘拐」

〜アビドス高校 昼〜

 

ぐぅ〜…

 

ショウマ「お腹、空いたね…」

 

俺達は会議の後、ショウマがそう呟いた。

 

朝に先生がアビドスに来る途中、セリカと会ってバイト先まで尾行しようとしたため、ストーカー呼ばわりされたせいで、先生はそれに悩んでいる。

 

どう考えても自業自得だと思っていると…

 

ホシノ「それじゃあ皆〜、柴関ラーメンに行かな〜い?」

 

ラキア「柴関…?」

 

柴関ラーメン‥あそこはセリカのバイト先だ。

 

俺とホシノは知っているし、まさか!

 

ラキア(おい、ホシノ…大丈夫なのか?先生達に教えたりして…)

 

ホシノ(大丈夫だよぉ。それに、セリカちゃんの努力も見せてあげたいし。)

 

ラキア(‥わかった、だがなんかあったらお前の責任だからな…)

 

ホシノ(うへへ、りょ〜かい!)

 

と小声で話し終えると、

 

ノノミ「いいですね〜☆久々に行ってみましょう!」

 

シロコ「ん、賛成。」

 

ショウマ「ラーメン!」

 

と皆が賛成し、ショウマは目をキラキラさせている。

 

ホシノ「それじゃあ柴関へしゅっぱ〜つ!」

 

そう言って、俺達はアビドス高校を出て行った。

 

〜柴関ラーメン店内〜

 

俺たちが扉を開けると、セリカが接客をしてくる。

 

セリカ「いらっしゃいませ〜!柴関ラーメンで…わわっ!」

 

セリカは俺たちに気がつき、驚いたような声をあげた。

 

ノノミ「あの〜☆7名なんですけど〜!」

 

ノノミがセリカに人数を伝えるように言う。

 

だが、先生とショウマはここがセリカのバイト先と初めて見たらしい。

 

アヤネ「あ、あはは…セリカちゃん、お疲れ…」

 

シロコ「お疲れ…」

 

セリカ「み、みんな…どうしてここを!?」

 

セリカが驚くような様子で聞くと、ホシノと俺が声をかける。

 

ホシノ「うへ〜、やっぱここだと思った。」

 

ラキア「セリカ、お疲れさん…」

 

するとショウマと先生も前に出て、

 

ショウマ「セリカちゃん、ここでバイトしてたんだね…」

 

''やあ、どうも。''

 

セリカ「せ、先生と、ショウマ先生まで…やっぱストーカー!?」

 

と、セリカが睨みつけるような目でショウマと先生を見ている。

 

だがそこで、俺はセリカにそれは違うと伝える。

 

ラキア「先生とショウマは悪くない。ただ俺たちはラーメンを食べに来ただけだ。そこは勘違いするな、わかったか?セリカ。」

 

セリカ「うっ、ラキア先輩…わかりました…」

 

と、セリカ先輩は落ち込むような顔をすると、この店の店主、柴大将が現れる。

 

柴大将「よう、アビドスの生徒さん達か。セリカちゃん、おしゃべりはそれくらいにして、注文受けてくれな。」

 

セリカ「あ、うう…はい、大将。それでは、広い席にご案内します…こちらへどうぞ…。」

 

セリカが渋ったような顔で、俺たちを案内する。

 

その後、先生が奢るということになってしまい、俺とショウマは気を遣って自分の注文したものは自分の所持金で払った。先生はその時、泣きながら感謝していた。

 

そして俺達はラーメンを食べ終え、店の外へ出る。

 

ホシノ「いやぁー!ゴチでしたー、先生!」

 

ノノミ「ご馳走様でした。」

 

シロコ「ん、お陰様でお腹いっぱい。」

 

セリカ「二度と来ないで!仕事の邪魔だから!」

 

アヤネ「あ、あはは…セリカちゃん、また明日ね…」

 

ラキア「その、ごめんな‥セリカ…」

 

ショウマ「セリカさん、また明日。」

 

セリカ「ホント嫌い!皆死んじゃえー!」

 

俺はその言葉を聞くと、コメルのことを思い出してしまう。

 

俺を突き飛ばして暴言を吐き、出て行ったコメルの姿。

 

帰ってきたと思ったら、背中に切り裂かれた傷。

 

俺の目の前で亡くなった姿…

 

それを思い出してしまい、涙を流してしまう。

 

ショウマ「ラキア?大丈夫?」

 

セリカ「ラ、ラキア先輩!ごめんなさい!な、泣かないで!」

 

セリカは涙を流す俺を見て困惑し、俺を心配するように宥める。

 

ホシノ「あ〜あ、ラキアくんの地雷、踏んじゃったかぁ…」

 

''ラキアの地雷…って?''

 

すると先生の言葉にショウマが答える。

 

ショウマ「前いた世界のラキアには弟がいて、その弟くんがとある理由でラキアを突き飛ばして出て行って、帰ってきた頃には…」

 

''…''

 

先生はショウマの言葉に察しがつき、悲しそうな表情になる。

 

ホシノ「セリカちゃん、照れ隠しでも、二度と言わないでね。次泣かせたら‥おじさん何するかわかんないから…」

 

セリカ「‥ごめんなさい、次からはもう言わない。」

 

そう言って、俺に謝った。

 

ラキア「いや、いいんだ。また明日な、セリカ…」

 

そんなセリカに俺はそう答えて涙を拭き、俺達は柴関を離れて行った。

 

セリカ「そんなつもりじゃ、なかったのに…」

 

セリカは俺たちが離れた後、悲しそうに裾を握った。

 

そして翌日。

 

ラキア「…は?セリカが行方不明?」

 

俺は後輩達から、衝撃的なことを告げられた。

 

〜続〜

 

 




ラキアが何故泣いたのか、その理由は肉体年齢です。
精神年齢は大人ですが、肉体に追い付いておらずたまに泣いてしまう…という理由です。
それではまた次回、ばいなら。
(次回は明日の17時に投稿されます)
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