貞操観念逆転世界で100日童貞を守る   作:奈落ナド

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9日目

4月21日火曜日。昨晩は五十嵐先輩のライムに付き合ったから少し眠い。

昨晩あれだけやり取りしたのに朝起きるとまたライムが届いていた。

 

「ほんと先輩元気だな」

 

返事をしつつ朝からの講義に向けて家を出た。

 

 

 

大学に着いて教室に入ると安藤と前原が話をしている姿を見つけた。

 

「あっ、萩野君おはよー!」

「おはー」

「おはよう」

 

近くの席に陣取り挨拶をする。

 

「そうだ!この前話してた飲み会のこと決めようよ!」

 

二人ともこっちに寄ってきて安藤が話を始めた。

 

「あー、そう言えばそんなこと言ってたな」

「もう!萩野君忘れてたの!?」

「最近いろいろあって・・・」

「ふーん、いろいろって?」

 

前原がその事について突っ込んでくる。

馬鹿正直に色んな女の子と出会ってましたというのもあれなので適当にはぐらかす。

 

「まぁ、いろいろだよ」

「・・・女の子?」

「・・・はい」

 

安藤はなんですぐに分かるんだよ・・・

 

「まぁまぁ朱莉、他の連中も萩野のこと放っておかないってことだよ」

「むむむ」

「ともかく飲み会のこと決めようぜ」

「そうだな、決めよう」

「なんだかはぐらかされた気がする・・・」

「二人とも予定は?」

「私は今週の金曜日が良いかな」

「そこだったらあたしも大丈夫」

 

頭の中で考えるが、特に予定も無いため問題ないな。

 

「俺も予定ないからそこにするか」

「じゃあ大学終わったら行こうね!」

「適当に店はこっちで探しておくよ」

「頼んだ」

 

今週の金曜は三人で飲み会か、予定が決まり楽しみになる。

 

「あっ、教授きた、席戻るね!」

「じゃあまた金曜に」

「おう、楽しみにしてるな」

 

 

 

昼時間、学食で食べようかと考えていたが寄ってみると大盛況で席の空きがなかった。

しょうがないので購買でパンを買い中庭のベンチで食べることにした。

 

(最近は誰かと一緒が多かったから一人の時間もいいな)

 

なんてことを考えながら一人パンをかじる。

天気も良くひなたぼっこにはいい丁度良い。

 

「・・・」

 

パンはすぐに食べ終わってしまったが、このまま次の講義まではのんびりしていよう。

 

 

「よろしくお願いしまーす!」

 

しばらくのんびりしていると、少し遠くの方から声が聞こえたきた。

 

「子供達へのボランティアサークルです!」

 

声の方を見ると一人の女子がチラシを持ちながら通り過ぎる人に声をかけていた。

このままのんびりしててもいいが、必死に声を出している姿に少し興味がわきそっちに向かった。

 

「こんにちは」

「・・・!はい!こんにちは!」

「サークルの勧誘ですか?」

「そうです!興味がありますか?」

「まずは話を聞かせて貰っても良いですか?」

「もちろんです!」

 

いきあたりばったりで声をかけてみた物の正直なんのサークルか分からないので話を聞いてみる。

 

「サークルでは主に子供達への学習支援や一緒に遊んだりのボランティアをしています!」

「へー」

「月に何回か構外で活動するんです」

「結構やるんだね」

「由衣もまだ入ったばかりですが、既に何回かやりました!」

「それにしても子供達へのか、偉いな」

「偉いとか言い過ぎですよ、好きでやってるんです」

「でも誰でも出来ることじゃないよ」

「あっ、自己紹介がまだでしたね、一年の「高木由衣」って言います」

「俺は萩野真、二年だ」

「先輩でしたか、でしたら敬語は不要です!」

「そうか?なら」

 

勧誘をしているのでてっきり二年生以上かと思ったが、どうやら一年だったようだ。

茶髪のポニーテールで元気いっぱいって感じで確かに若々しい感じもする。

 

「それにしても、一年のうちからボランティア活動なんてすごいな」

「由衣は将来先生になりたくて、その為に子供達と接する機会を増やしたいんですよね」

「なるほど」

「由衣、子供大好きなので!」

 

どうやら履歴のためのボランティアではなく、心からやっているのが伝わってきて感心させられる。

 

「どうですか?先輩も一緒にやってみませんか?」

「・・・」

 

ボランティアなど無縁の存在かと思ったが、目の前の少女を見ていると少し興味が沸いてきた。

 

「そうだな、サークル入るまではいかないが時々参加するくらいでもいいか?」

「大丈夫ですよ!」

「高木を見ていると、俺も誰かの役に立ちたいって思ったよ」

 

自然に出た笑みが出た。

 

「!!ほんとですか!」

「あぁ、機会があれば参加させてもらいたい」

「でしたら、連絡先を教えて貰えませんか?活動をするとき連絡したいので」

「もちろん!」

 

スマホを取出し連絡先の交換をする。

 

「勧誘はしていたものの、なかなか興味を持ってくれる人っていなくて。萩野さんが参加してくるなんて嬉しいです!」

「たまたま今日はここにいたのが良かったな」

「これからよろしくお願いします!」

「こちらこそ!」

「よかったら勧誘一緒にやりますか?」

「そうだな、手伝うよ」

 

次の講義の時間まで、一緒にチラシを持ちながら勧誘活動をした。

俺の見た目からか、足を止めてくれる人は多かったがボランティア活動だと分かると立ち去る人が多かった。

 

「残念ながら他に参加してくれる人はいなかったな」

「なかなか難しいですよね・・・」

「これからも暇があれば手伝うよ」

「ありがとうございます!」

「じゃあこれで俺は行くね」

「はい、それでは!!」

 

偶然だったが良い時間を過ごせたとは思う。

また一人と知り合うことも出来たし、今後社会貢献できるきっかけにもなった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「かっこいいなぁ・・・」

「一緒にボランティア・・・」

「・・・萩野さんとの子供、かわいいだろうなぁ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

講義が全て終わり、廊下を歩いていたところ桜さんと鉢合わせた。

 

「あっ!先輩!」

「おっ桜さん」

 

こちらの姿をみるととてとてと近づいてきた。

 

「この前一緒に買った本、すっごくおもしろかったです!」

「ほんと?」

「はい!最初から最後までドキドキしっぱなしでした」

「へー!いいな、俺も読んでみたい」

 

その言葉を聞くと桜さんは鞄をごそごそとし一冊の本を取り出した。

 

「これ、先輩にお貸しします」

「まさか持ってきてくれたの?」

「はい!いつ先輩に会っても渡せるように鞄に入れておきました」

「わざわざありがとう!」

 

そのままその本を手渡され、借りることとなった。

 

「それじゃあ、読んだら感想言うね」

「ゆっくりで大丈夫ですよ」

「そう?」

「はい、待ってますね!」

 

桜さんがそこまでおもしろいと言った本だ、読むのが楽しみになってきた。

 

「では、私はこれで」

「ありがとう、またね」

 

帰ったら早速読んでみよう。

こうして今日も無事に一日を過ごすことが出来た。

 

 

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