あるところに、配信が趣味のお兄さんがいた。
少々口が悪くなることがあるが、基本的に饒舌で言い回しも面白いため、視聴者からは個性の一つとして受け入れられている。
しかし数日前の配信で、お兄さんが鬼威惨の一面を見せた場面があった。
それは、配信でお兄さんが〇ビース〇ーを食べていた時のこと
「やっぱり麺のお菓子といえばベ〇ー〇ターが鉄板なわけよ」
いつものように配信で喋っていたところ、お兄さんはモニターの裏から一匹のまりさが自分の方を覗いていることに気がついた。
「おおい!クソまんじゅうてめえ!!。どの面さげて俺の前に出てきたぁ!?」
モニターの裏から出てきた家ゆを見つけた瞬間、お兄さんもとい鬼威惨の髪が逆立ち、あっという間にモヒカンになった。
「今こっちを覗いてる顔がハッキリ見えたぞ!」
「ひ、ひええ!怖いのぜ〜〜!!」
急に殺意を出した鬼威惨に、思わずまりさは怯えてしーしーを漏らしながらモニターの裏に隠れるが、鬼威惨は近くに置いていた【殺ゆスプレー(唐辛子風味)】を掴み、モニタを移動させた。
すると、そこには親まりさ以外につがいらしき親れいむと子まりさが親まりさの後ろに隠れていた。
鬼威惨はすかさず3匹の家ゆに、殺ゆスプレーの噴射口を突きつけ質問をする。
「お前ら、俺の家になんの用だコラ?」
「え、ええと…」
親まりさは鬼気迫る鬼威惨の迫力に屈しそうになる。
その時、つがいのれいむと子まりさが声をかける。
「まりさ、しっかりして!」
「れ、れいむ!?」
れいむの突然の励ましに、親まりさは驚いてれいむのほうを向く。
「だいじょうぶ、いってたでしょ?あんなくそにんげんにまりさはまけないって!」
「そうなのじぇ!おとーしゃんなら、あんなざこぐらいけちょんちょんなのじえ!」
「ふ、ふたりとも…」
実の妻と子どもの応援に、親まりさは感激と同時に自信を取り戻した。
(そうなのじぇ!まりさはどんなにんげんもたおせるのぜ。だからこのいえをてにいれにきたんだぜ!よーし!)
何かを決意した親まりさは、鬼威惨の方に振り返り堂々と口を開いた。
「ここを、まりさたちのゆっくりぷれいすに
「〇ねえぇぇぇぇぇ!!!!」プシュー!!
しかし、そんな粗末な決意も鬼威惨が放った殺ゆスプレーの前には無意味であった。
「ゆぎえぇぇぇぇぇ!!」
家ゆ達は、殺ゆスプレーをモロに食らい、激痛でのたうち回る。
「馬鹿野郎!死んだぜこれで!!」
鬼威惨は、してやったりと自信満々にガッツポーズを決める。
「へっ、人間様に勝てると思うなよ、ゴミ風情が!食えもしねえ饅頭は家に湧くんじゃねえ。まだ食える食用ゆっくりの方がはるかにマシなんだ。お前みたいな病原菌持ってそうな汚えやつが、俺の家に入ったことが最後なんだよ!」
鬼威惨さんの饒舌なまくし立てに、家ゆ達は何も言い返す事が出来なかった。
「ゆげぇぇぇ…」
「くちょおやぁ……」
家ゆ一家は瀕死であんこやしーしーを垂れ流しながらピクピクと痙攣していた。中でも子ゆっくりが親まりさを恨む目つきが、とても愚かしい。
「あ~ピクピクしてるなぁ!!そんなに気持ちいいかぁ!?」
鬼威惨は死にかけの親まりさに、皮肉交じりのジョークを飛ばす。すると、鬼威惨さんの元に親まりさが這いずってきて頭をたれ始めた。
「だ…だす…げでぐださい…ばりざだぢは…じあわぜに…ゆんぜいを
「断る」ダン!!
親まりさの命乞いを、鬼威惨は拳骨でためらいなく粉砕した。そして、親まりさは潰れたナマモノと化し、そのゆん生を終えた。
「俺の見えないとこだったらまだ生かしてやったがな!俺の前に現れて、しかも食事中!それが運の尽きなんだ、この糞まんじゅうが!」
ナマモノに罵声を浴びせた鬼威惨は、テイッシュでナマモノを拭き取った後、残りの家ゆに向けて手のひらを見せた。
「二度と俺の前に現れるな!!お前の仲間にも言っとけ!!カスが!!」
数分後、机の上のナマモノをあらかた掃除した鬼威惨は、家ゆに夢中で配信であることを忘れていた。
「あ、すいません取り乱しました…」
鬼威惨の頭のモヒカンは垂れて元に戻り、恥ずかしそうに配信を再開した。
その後、お兄さんが鬼威惨になったシーンが切り抜きされ、鬼威惨仲間に多く再生されたのは、また別のお話。