レズ尊男卑世界でかっこ悪さを見せ続けるTS登山おまんまRTA配信者太陽ほとけ 作:ニャンコダウンロード
山登りというものは、何をするにも体力が大事だ。
登る時も降りる時も、そして岩の上や倒木にお尻を乗せて同行者とお喋りする時もだ。
登山おまんまRTAをする人なら知っていると思うが、体力には人の言葉を借りて奇跡という言葉が幾つかついてくる場合があったりする。
それがほとけちゃんの場合であれば、偏頭痛から立ち直った時やブラックアウトから目覚めた時。
消耗により下がっていた、もしくは元から調子を落としていた体力が、その経過を終えて何故か回復をしている時がある。
奇跡という言葉は、そんな言葉に愛されている人に与えられるかもしれない。
「ん、しょ。んっ…しょっと」
「あの…ほとけ先輩、体力大丈夫そうですか?」
斜面に立つまま数秒と、あるいは少し34歳独身が立ち止まったからだろう。
18歳独身のサディストストーカー足る権化に至った善意の塊が、リュック越しの背後に投げた声。
先輩のジーパンにやや食い込む可愛い形のお尻を背後からガン見しながらそう気遣いをみせたのは、善意の塊とほとけ先輩から格を得られている立場の後輩である柿餅ララナ。
リュックからぶら下がっているストラップ。
揺れているであろう後輩の方はキタキツネで、先輩である私の方はコウテイペンギンのストラップだ。
ララナちゃんのキタキツネストラップと、ほとけちゃんのコウテイペンギンストラップが足腰の動きと連動する揺れに左右に動き、全方位カメラはそんな2人の女の子達を視界に収めていた。
目を合わせると虎視眈々と何かを伝えようとしてきそうなコウテイペンギンのストラップをララナちゃんが少し見ていると、彼女の好きな人から返事が返ってきてくれた。
「ふう…。大丈夫だよ」
「(うん、声に艶があるからまだ大丈夫そう)あの、ほとけ先輩」
「んっ?どうしたの?」
「今日って先輩のおまんま食べてもいいですか…?その、少しだけでもいいので…(お願い、断らないでええぇっ!)」
「勿論良いよっ!」
「(良かった…)いつもこんな事言ってしまってすみません…。嫌な時は断ってもらって大丈夫なので…(先輩のおまんま大好き)」
「断る事なんて無いってっ!大丈夫大丈夫」
リュックのキタキツネストラップを握力で強く握りしめてパッと話した端でのやり取り。
別角度から考えれば先程からおどおどとした口調を先輩へと攻め立てているのはララナちゃん。
今の彼女の脳内を少し覗いてみると、先輩の登山おまんまを食べたいという願望だけで済む状況ではなくなっており、その思考は既に先輩の身に起きる4回目のブラックアウトを(もう一度だけでいいの、奇跡起きてよ)という心の声と(奇跡は起こる、信じる心を持つのよ柿餅ララナ)という欲を、傾斜のある土の地面を踏みしめながら自分で自分の心を荒らしたり鎮めていた。
気を失っているほとけ先輩に対してだけ強気に出れる自分の為。
適度な距離感で背後を歩く今の彼女は生々しい希望と奇跡、しゃぶりつきたい目線を視聴者から見える位置で晒していた。
→ララナちゃんなんか考えてますね
→ほお見える見える
→いやらしい顔やめて頂きたい
→彼女は登山おまんまRTAしてるだけですよ
→もっとおどおどして
→ほとけちゃん逃げて
→だから山頂まで逃げているという訳ですね
→いやらしい…
→ほとけちゃんはララナちゃんの事どう思っているの?
→何を分かりキタキツネ
→ほとけちゃんはコウテイペンギンでしょ?
「う〜ん。あっ、そうだ。男性よりかは付き合いやすくて良い子だと思う。だって態々自分の配信活動もあるのに誘ったり着いてきてくれたりもするし、はぁ、はぁっ、はぁ…。よいしょ…。あっと、は…そうだね。んっ…。男性はなんかリアルでは元気が無い人が多いけど、ララナちゃんは、ふぅ、ふぅ。…ほら、ぱっと見は元気そうじゃなさそうだけっ、どっ…。話してたらさっ、あ〜ほら、元気とかもらえるから」
→つまり?
→どう思っているかは保留という事ですよ男性さん
→男は黙って指を咥えて頭を下げて歩きましょうね
→でもララナちゃんシャブしてるよ?
→だから何でしょうか?
→いや私もしてるけど何が言いたいの?
→男ってこれだから嫌い
→はっきり言えば男視聴者さん?
→シャブを悪く言うなら許さないよ
シャブ決めて
決めた女の腰を抱く
しこたま夜に
ナイトラブ
2007年 柿餅ララナ 18歳 独身 レズ
心の俳句
目を何度か瞬かせて感動を何度も心の中で噛み締めているのは、ボイスレコーダーの再度の確認を終えているララナちゃん。
サディストストーカーの名を持つ彼女には他にシャブとレズ活、ほとけ先輩のアンチ排除活動に監禁予備軍と様々な行動が日々に散りばまれているが、それらは全て本人の独力だ。
その構築までの殆どは他人に頼る事なく全て自分1人で事を行い、努力と欲望を進めてきた。
レズ活という大きな括りはあるものの、これも全て太陽ほとけという女性へ向けたカップリング。
「先輩、あの…」
「えっ?あ、ごめんララナちゃん。恥ずかしいよね…あははは」
→でも今日は根拠が足りないのでは?
→おまんま紅茶キメてたけど確かにそうですね
→登山中にほとけちゃんを視聴するのか…
→ほぇ〜
→確かに今日は少し後輩とのスキンシップが足りない気がします
→レズとしての一般論という事でしょうか?
→いえ寂しいなと
→見える見える
→貴女本性表しましたね
ゴーグルから流れ出るそれを目視して負けた様に頭を土の地面へと下げながら進むララナちゃん。
それに釣られる18歳の利き手に加わる握力を込めた拳が三次元に震える。
俗に言う常識とは女性視点で成り立っているのが当たり前。
だが、ただしだ…場合によりけり。
悔しいがカップリング配信者はスリーマンセルが基本。
なので将来は自分とほとけ先輩以外に泥棒猫が確定演出で混じる予定があるという。
そんな秘めたる善意の妄想を知る由もない太陽ほとけ34歳独身…その後輩の考えは苦悩に満ちていた。
基本を極めし者が、邪道を逸れて王道になる事実は神の存在に等しい。
1か0かという白と黒のミルフィーユ。
ゴーグルからのコメントを見て心配そうに背後を振り返った行動をついとってしまったほとけちゃんだったが、望んでいた全てではなく打ち砕かれた希望の現実は、俯いたまま器用に先輩へと顔を直ぐに背けてくる柿餅ララナの姿。
冗談を飛ばそうとしていた先輩は上下の唇を強く押して言おうとしていた言葉を使う事なく飲み込む。
「後でララナちゃんに謝るの私の立場だからね…?視聴者はまだRTAが終わってないからちゃんと見てて…あ〜もうっ!」
先輩の『あ〜もうっ!』がエッチだと思う反応を後輩の脳が反応したが、それに裂いた一瞬の傷は直ぐに思考中の考えで埋め立てられ修復される。
そもそもの話として、カップリング配信者としての道はどれほど険しいのか?
新規の参入あるいは王道の形…そういうものだ。
女性同士の結婚が合法であるこの世界では、自分のアピールポイントをカードや書類に纏めるだけでは留まらないレズ活の流動性がある。
自分を売り込むというアピールポイントを万人に見てもらう為の手段として最も合理的なのが、ほとけ先輩や後輩のララナが今行っている配信者というスタイル。
配信者は叶うものではなく使うもの。
レズ活に使うものや、別の感情がある為に太陽ほとけの様に登山しながら山頂を目指し、大好きな登山おまんまを食べ終えた瞬間までをRTAとして記録する走者としての配信者も当然いる。
配信者とはこの世の中に沢山いるのである。
…。
まあ、女性より立場が低いしょうもない男性はその大部分を除いて。
→ごめんなさい
→落ち度キタコレ
→お侍さん斬りなさい
→その人は古参だよ
→そうなのね
→なんだ最古参じゃないのか
→は?
→なんですか貴女
→男は黙ってて下さい
→女に逆らうって事ですか?
→恥を知りなさい
→悪かった
→ララナちゃん元気出して
→ほとけちゃんもっと足休めて
→RTA中ですよ
→登山おまんままだ?
→今クッキー作ってるから待って下さい
→仲良く見る器量を持って下さいね
→ならほとけちゃん下さい
→くたばれカスが
→豹変しないで下さいね
→だって…
→争えもっと争え
→ほとけちゃんもっとスマイルスマイル
→元気出して
俗にいうカップリング配信者とはスリーマンセルで活動する人達の事である。
お姉様と呼ばれる1人の中心人物と、そのお姉様のお手つきになって親しくなった残り2人のレズ。
これが全ての究極の王道にしてスリーマンセルの基本となるカップリング配信者の形の完成形。
これに逆らった邪道カップリング配信者達はその全てが例外なく失敗し、現在は刑務所にぶち込まれているか、大元のカップリング配信者自体を解散させている。
王道に逆らうからそうなるのは常識であり、世間の目は柿餅ララナを含めて冷ややかだ。
それと年で言えば夏場にはカップリング配信者がぽんぽこ生えてくる時期なのだが、その理由としては外出時での猛暑によって体から汗を沢山かくからだ。
そもそも汗を沢山かいている人はどんどん冷静な判断が脳から欠落していくとされており、それはこの世界のレズにはそれらの事実が複合的かつ顕著な結果として現れる事が多々ある。
お分かりだろうか…それが夏場のカップリング配信者増殖という訳だ。
汗はレズを狂わす、これは究極の人々の長い人生と時間から導き出されている覚悟の結論、その結果である。
「ラ、ララナちゃ〜ん」
「…。あ、ほとけ先輩。どうかされましたか?(ほとけ先輩とカップリングカップリングカップリングカップリング押し倒す押し倒す押し倒す私の物私の物私の物)」
「ほら、水分摂ってるかなって」
「はい、少し飲みませう」
「飲みませう?」
「あ、いえなんでも…」
足を休めた先輩のリュックの奥地にあるエチチ腰のくびれの妄想をしつつ、後輩は先輩が立ち止まって相手を見つめる瞳の確認を終えると、リュックからペットボトルを取り出してその中の液体を喉元にするすると流し込む。
先輩の気絶を願う…?
妙だな…