『続いて第二種目!!騎馬戦だァァァ!!』
スタジアムが再び沸く。障害物競走の順位によって、
ポイントが割り振られる騎馬戦。上位陣には注目が集まっていた。
「1000万誰が取る!?」
「爆豪危なそうだな!」
その中で
「なるほど!!」
発目が競技説明を聞きながら目を輝かせる。
「つまり!!機動力と装備披露の場ですね!!」
「多分違う」
灰斗は工具箱を開いていた。蜘蛛型運搬マシンを改良関節補強済み。周囲では各チームが急いで仲間集めをしている。
「轟組まね!?」
「爆豪んとこいこ!!」
発目が灰斗の肩を叩く。
「組みましょう!!」
「二人で?」
「二人でです!!」
普通騎馬戦は四人一組。だが発目はニヤニヤしていた。
「サポート科の意地、見せましょう!!」
「……機動テストにはいいかも」
「乗りましたね!!」
数分後周囲がざわつく。
「え、二人!?」
「少なくね?」
灰斗は静かに蜘蛛型マシンを並べる。
カチッ
ボコッ
ボコボコッ
蜘蛛達が一斉に連結し脚部展開フレーム形成。運搬台座が完成した。
「うわぁ!?」
「また蜘蛛だ!!」
そこへ発目が巨大バックパックを装着する。
ガシュン!!
アーム展開し推進器接続。補助ワイヤー射出し完全武装。
「超機動型サポートベイビー!!《メイ・ライド改》です!!」
「名前長い」
「ロマンです!!」
『な、なんだァこのチーム!?』
プレゼントマイクの実況が響く。
『騎馬というより移動要塞ィ!!』
「サポート科やりたい放題だな……」
「でもちょっと見たい」
試合開始直後各チームが一斉に動いた。
ドォォン!!
爆豪チームが暴れる。
轟チームが制圧。
その中で灰斗&発目チームは
カサカサカサ……
移動開始。遅いが安定感が異常だった。
「右から来ます!!」
ガシュン!!
発目のアームからワイヤーが射出され敵騎馬の脚を引っ掛ける。
「うわっ!?」
そこへ蜘蛛型マシン達が接近。
カサカサカサ……
「今です!!」
発目が身を乗り出す。
バシッ!!
ハチマキ奪取。
『取ったァ!!発目チーム一本目!!』
観客席も少し盛り上がる。発目は満面の笑み。
「宣伝成功です!!」
「まだ競技中」
「つまり追加宣伝できます!!」
今度は真正面から別チームが突撃。
「二人チームとかカモだろ!!」
ボコボコボコッ
蜘蛛追加複製。蜘蛛達が一斉に敵騎馬へ張り付く。
「うわキモッ!?」
「離れろ!!」
騎馬が混乱してるところへ
「いただきます!!」
ガシュン!!
補助アームを伸ばしハチマキ奪取。
『また取ったァ!!』
「普通に強ぇ!?」
「連携いいなあの二人!」
「素晴らしいです!!蜘蛛ベイビーとの相性抜群ですよ!!」
「発目さんのワイヤーも便利」
「でしょう!!」
その頃ーーーー警備中のパワーローダーが画面を見ながら腕を組む
「……あいつら、ちゃんと連携してやがる」
「いいですね。“戦う”じゃなくて“機能する”感じ」
「サポート科らしいだろ」
終盤に入った。爆豪チームが接近してきた。
「そのポイント寄越せェ!!」
発目がニヤリと笑う。
「分倍河原さん!!」
「うん」
ボコッ!!
蜘蛛を大量追加し発目の推進器全開!
ゴォォォッ!!
蜘蛛達が一斉加速し“やっと普通に速い”移動を開始した。
観客席が爆笑する。
「今まで遅かったんかい!!」
「加速できたの!?」
そのまま爆豪の突撃をギリギリ回避し難を逃れた。
試合終了後、灰斗&発目チームはまさかの予選通過を果たした。
『サポート科コンビ!!独特すぎる戦法で勝ち残ったァ!!』
そんな中灰斗は蜘蛛型マシンを点検していた。
「……推進補助、意外と相性いいな」
「共同開発しましょう!!」
「……ありかも」