とりあえず、2巻開始です!
契約 5
「我区さん、我区さん」
「なんだ? 今、忙しいんだが?」
「ジグソーパズルやりながらでも構いませんので聞いてほしいのですが。というか真っ白なジグソーパスルってどこで手に入れられるんですか? それ、商品としては不良品ですよね? やってて楽しいですか?」
「そういうツテがあるだけだ。おかげで普通のジグソーパズルより高い値段で買わされたがな。だが、お値段以上に遊べるのが救いだ。こう、端からそろえるテンプレ攻略法から後の工程がなかなか大変で時間つぶしにはもってこいなわけだ。いつかは真ん中から作っていくのが目標だ。
ちなみに、珍しく昨日は久しぶりのノー野良悪魔デーだったからそこまで眠くないので朝からこうやって鍛錬していたのだ。楽しいかは割愛だ。
なんの鍛錬かって顔をしているな。実はこれといって伸びる能力値はない。
まあ、待て。それってやる意味あるのか? という顔をするな。伸びる能力値がないと言ったのは分かりやすい数字にしにくいからそういったまでだ。この作業で上がるのは直感と記憶力だ。記憶力の方は数字化しやすいかもだが、する気分ではないので割愛させてもらうがな。
で直感の方は数値になんぞできんだろ?
どこぞの奴隷の名を関した使い魔のスキルに直感:A とかあるが発動したりしなかったりムラがありすぎるのでこれも割愛だ。異論は認める。
……で、何の話だったか? ……そうそうこのジグソーのやる意味だったか?
……ぶっちゃけそれっぽい長話をしてみたが、実際のところはただの時間つぶしだ」
「ながながとどうでもいい話を聞かされてオチが『全部嘘です!』ですか。こっちのとっても大事な相談事をそっちのけにした挙句どうでもいいとか、なめてんのかってオチですね」
「なら、お前の相談事は御大層な意味があるのか?」
「ありますよー! 内容はずばり!
“どうすれば澪様に、いかに、エロく、フランクフルトをたべさせられるか!”です」
「お前の話もなかなかにどうでもいいな。それ、お前が気分よくエロい気持ちになりたいだけだろ」
「否定はしません! ですが食べさせるの部分に刃更さんが澪様に食べさせると付け加えると有意義が増します!」
「ほうほう。どういった風に?」
「刃更さんが澪様にエロくフランクフルトを食べさせた、という難題をクリアするにはそれはもう濃厚でぐっちゃぐちゃでエロエロな過程が存在するわけです。それをクリアしたということはお二人の関係がぐっと縮まっているだけではなく澪様は刃更様からフランクフルトを食べさせられてもいいと思うほど屈服させられているわけです。
つまり、お互いの主従関係がさらに深まっている証拠! 私が施したサキュバスの魔力による主従契約はそういったエロいことの先にある服従により強さが増し、従者と主はさらなるパゥワァー! を得られるというわけです! ほらどうです、一粒で二度おいしいし、私も栄養補給できてハッピーです!」
「お前の頭がハッピーだと言わせてもらおう。
しかし、エロいことをしてパワーアップとは、よこしまな名前を持つ主人公が出てくる創作物みたいだな。……で、本音は?」
「この間買ったこの画質最強のビデオカメラとブルーレイディスクを使い、東城家のおっきなハイビジョンテレビとDVDレコーダによる素晴らしいコンボで澪様のあられもない、あっはんでうっふんなお姿を見ながらグヘヘしたいです! そして、今日のスーパーのチラシの中に事務用の大きいフランクフルトが大安売りしているのを見つけたんです。
これはもう、ヤルしかないでしょぉ!」
「正直でよろしい」
東城家の、刃更たちが登校した後の朝はこうした馬鹿話が繰り広げられているのであった。
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じゅうじゅうと焼ける肉の匂いが鼻孔をくすぐる。焼肉屋の醍醐味その一である。
刃更と悪魔ラース、人間界での名は滝川八尋の両名はとあるちょっと高めの焼き肉店にいた。
理由は実に単純。滝川は現魔王派による澪の監視役であり澪を守ろうとする穏健派のスパイでもあるため刃更は彼に情報提供の協力を頼んだ、そして承諾してもらったことによる御礼の一旦である。
だが、少々固い雰囲気がそこにあった。
「どうした? このハラミはもう焼けてるぞ? それともカルビの方が食いたいか? 勢いで焼いてしまったがカルビなどの油が多いものを先に食べると胃もたれして食べれる量が少なくなってしまうデメリットがあるわけだ。牛タンも同じでこいつもなかなか脂肪が多くてな、うまいんだが厄介な相手だぞ」
「は、はぁ。どうも。それじゃあいただきます」
せっせと、滝川へと焼いた肉を渡していく我区のせいだった。
刃更が滝川と我区を合わせた時の空気は最悪といったいいものだった。
何せ、滝川の立場はかなり危ないものである。いつ壊れてもおかしくないオンボロ吊り橋ともいえる。
つまるところ、彼の正体を知る者は少ないほうがいいのだ。それをいきなり砕く真似をしでかしたのだから滝川の心の内は不信感でいっぱいだった。
その空気を何とかしたのは原因となった我区である。持ち前の頭の回転により導き出された滝川の立場を限られた情報から推理し、逆に滝川にメリットとなる条件を叩きつける。それによりその場は何とか収まった。
だが、一触即発の雰囲気を作った間柄でいきなり食事をとるとなると、これはかなり難易度の高いもであった。
「まあ、バサっちのしでかしたことは、俺の心象にはマイナスだったが連れてきてくれた人物は俺にとってはメリットしかない存在だったわけでさっきのことは水に流そう」
「ああ、こっちもいきなりで悪かった。そうしてくれると本当にありがたい」
「さて、ここいらでバサっちには耳に入れといて欲しい情報があるんだ。そっちの兄さんにも聞いてもらっておいた方が後々楽そうだしな」
そうして、滝川によって語られた話は、現魔王派による監視の強化。そして主従契約の本当の役割とそれに付随する悪魔たちの下世話なあれこれ。
刃更にとって澪のことがあるため、聞いていてあまりいい気分になれる話ではなかった。
そんな中、我区は適当に相槌を打ちながら話の合間に注文をして肉を焼き二人の取り皿に肉を積み重ねていった。
当然刃更からは怒られたが、逆に滝川は面白いと好評だった。おかげで最初に合った固い雰囲気も溶けとりあえず今は楽しく肉を食おうという流れとなった。
「どこかで聞いたことがある声だと思ったらお前たちか、東城、滝川」
三人が肉に舌鼓を打っていると、二人は艶っぽい女性の声を聴き、声のした方に顔を向けると、そこには刃更たちが通っている高校の養護教諭の長谷川千里がいた。
「長谷川先生?」
「東城と滝川……それとそちらの方は誰なのだ?」
「あ、こっちは俺の兄の我区って言います。で、兄貴……兄貴?」
グラマラスでダイナマイトなボディ。綺麗に整った顔、町を歩けば男性が全員二度見してしまいそうな美貌と容姿を持つ女性が少し首をかしげながらの問いかけに、刃更も例外なくドキドキしながら我区を紹介しようとすると、当の本人は米神を押さえながら宙を仰いでいた。
刃更は我区の行動が何かを思い出している作業だということを思い出し、口出しできずにいた。
「……彼はどうしたんだ? 急に宙を仰ぎだして動かなくなったんだが」
「いえ、これ兄貴の悪い癖なんですけど、何か思い出そうとするとこうなっちゃうんですよ。戻るのに時間がかかるので無視していただいて結構です」
「そ、そうか。まあ、それならそこのお兄さんのことはおいて置いて本題に入ろう。
ついさっき友人が来れなくなったと連絡が来てな、しかたないと一人で食べようとしたらひっきりなしに他の男性客が一緒に食べないかといいよってくるのだ。あまりにもしつこいものだから、今日はここでの食事を諦めて帰ろうとしたのだがちょうど君たちがいたわけだ。……あとは分かるな?」
「「いえ、まったく」」
刃更と滝川は見事にハモった。あれ? 長谷川先生ってこんなキャラだっけ? と困惑もしてしまった。
「そうか、すまなかった話を飛ばし過ぎてしまったな。つまりだ、ここは前から食べてみたかった店だから相席してもらえると助かる。教師と一緒に食事をとるのは生徒として嫌かもしれないが、どうだろうか?」
「いえ、別に俺は問題ないですけど、滝川はどうだ?」
「俺も、オールオッケーよん。長谷川先生と一緒に飯を食いたいって思わない野郎がいないわけないっしょ」
するすると話が進み、長谷川先生の席をどうするかという話になった瞬間、我区が自分の小皿と箸、トング一式をつかむと無理やり刃更をどかし滝川の隣へと座った。
我区が長谷川先生の隣を通り過ぎた瞬間、すまないという長谷川先生の声が聞こえた気がしたが、社交辞令かと思い刃更は気にとどめなかった。
「下心ありそうな軽い男、見た目暗そうな陰気が移りそうな男、爽やかでイケメン。お前が女だったら誰の隣に座りたい?」
「そりゃイケメンだろ、……って下心ありそうな男って俺かよ!」
そんな、我区と滝川のコントから始まり、楽しい焼き肉の時間が再開した。
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和気藹々とした、空気で終わった焼き肉パーティーも終わりをつげ、それぞれが家路へついたあと、――もっとも数名家路ではなく寄り道を行っていたのだが――我区は日課であるはぐれ悪魔狩りを行っていた。
とある住宅街の一角、マンション群のせいで死角が多い路地、そこには街灯はなく、入り組んでいるせいで街灯の光があまり入ってこない路地となっていた。
そこに一人の女性が早歩きで入ってくる、その足取りはよどみなくきっとよく近道としてこの路地を通っているのだろう。だが、今日の彼女は運が悪すぎた、彼女が通り過ぎた道から黒い影がだんだんと形を成していく。その影は人獣の形を取り、低いうなり声を鋭い牙の隙間から発しながら目の前の獲物を捕まえるべくとびかかる体制となった。
女性は後ろにいる異形に気付かない、このままでは彼女は人獣のエサとなってしまう。いや、そもそも気付いたとしてどうすればいい? 彼女には抗うすべはない、たとえ気付いたとしても結末は変わらない。
人獣が飛びかかり彼女はここで化け物のエサとなる――そのはずだった。
べしゃりと音を立てながら上半身を失った物体が倒れる。
その後ろで獣人だったものを冷たい目で眺める、大きな木槌を振り切った体制の我区がいた。
彼はキョロキョロと辺りを見回し、ついでに他にはぐれ悪魔がいないか長年の経験で得た探査能力で辺りを警戒した後、もうこのあたりにはぐれ悪魔がいないことを確認し木槌を元に戻した。
ついでに、
「……若干ながら、はぐれ悪魔の数が増えたか? 主従魔法の効果で増幅したみっちゃんの力が理由だろうな」
そう現状を把握しつつ、遠回りしながらパトロールついでに帰ろうと踵を返した瞬間ふと自分が誰かに見られていることに気付いた。
はて、どこのどいつだ? と、警戒しながら視線の先をたどると、マンションの屋上からこちらを見ている影を三つ確認することができた。
しばらくにらみ合いが続くが、我区はその三人をはっきりと視認しその存在が勇者の里の人間であると、服装で確認すると興味を無くしたかのように、そのまま歩き去ろうとした。
「おいおい、久しぶりの再会なのに連れないじゃないか。我区君」
だが、我区の目の前に音を立て、糸目の軽い印象をもつ青年が道を塞ぐように降り立った。
「……
「おお、怖い怖い。僕としてはあの『魔界騎士』様の息子と本気でことを成そうなんて思ってないよ。そこは信じてほしいなぁ」
「嘘だろ」
斯波の発言が終わった瞬間、我区はそう切り返していた。
「あ、やっぱりばれちゃってた?」
そして、
「でも、久しぶりの再会なのに思い出話一つもせず帰ろうとしたのを残念に思ったのは本当だよ? そこは信じてほしいなぁ、我区君?」
「……まあ、お前友達いなかったからな、そこは信じてやる。だが今の俺とお前は仲よくできる立場じゃないだろ」
「僕が里の命令を真面目に聞くと思ってるのかなぁ?」
「最低限は聞くんだろう? 自分が動きやすいようにな。
そもそも残りのお仲間さんは里の命令を真面目にこなすつもりだろう? なら、俺とお前らは仲良くしていい立場じゃないだろ? はい、論破。
じゃあ、俺は帰って寝たいんで帰らせてもらうぞ。
まあ、俺らとことを構えるって言うならかかってこい。全力でつぶしてやる」
斯波ではなく、まだ降りてきていない二人に睨みを利かせ斯波の隣を通り過ぎようとすると、斯波が道を遮ってきた。
「まあまあ、落ち着きなよ我区君。彼らも君と本当は話したいんだからさ少し邪険に扱うのはやめてあげなよ」
そして、残りの二人も意を決したのか我区の後ろへと降り立った。
着地の衝撃をうまい具合に霧散させ降りてきた青年とまるで風に乗っているかのようにゆっくりと降りてくる少女、それが残りの二人だった。
「……ああ。早瀬と野中妹か。……おい、恭一。これのどこが話したい、だ。完全に仇か敵を見る目だぞこれ」
早瀬と呼ばれた青年は、苦虫を噛み潰したような顔をしながら、野中妹と呼ばれた少女は目に涙を貯めながら、我区を睨み付けていた。二人とも表情こそ違えど悲しみと怒りを混ぜた視線を我区へと送っている。
「もう、名前で呼んでくれないんだね。兄さん……いや、裏切り者の
「今の俺は、東城我区だ、間違えるな、野中妹。それに裏切者? ふざけないでくれ、刃更を切ろうとしたのはそっちが先だろう? 俺からすれば勇者の里の方が裏切り者だ」
「ふざけているのはそっちだ、冴島牙狗。世界の脅威となる魔王の娘を守る存在を、みすみす逃がすと思っているのか。それに斯波さん、あなたもあまり軽率な発言と行動は控えてくれ」
野中妹と呼ばれた野中
「兄さんは里を出た後も悪魔たちを滅ぼして人を守ってきたって聞いて、兄さんは勇者の使命を忘れていないって、周りが兄さんのことをなんと言おうとも正しくあり続けているんだって私はそう思っていた。だから里での辛い修行だって、お姉を守りたいって思いと憧れだった兄さんに追いつきたい一心で耐えることができた。
なのにこんなのってあんまりよ! 刃更だけじゃなくて兄さんまで……っ!
里を出た後何もしていないのならまだ無視することができた。けど、人間の害にしかならない魔王の娘を守るだなんておかしいよ! その行為がどれだけ、私とお姉を傷つけたと思っているの!」
そんなことを言われてもなぁ。と、我区は一人ごちる。
そもそも、我区が悪魔を潰して回ったのは自分が里を出るための条件のようなものであったし、澪を助ける行為も根本は刃更のためでしかない。
だが、我区とて良識をわきまえた、人並みの道徳心を持ち合わせている人間である。野中胡桃の言い分だって十二分に理解しているし、彼女たちがどれだけ傷ついたかもちゃんと理解している。
だが、それでも最終的にはこの考えにいきついてしまう――
「だからどうした?」
「……え?」
胡桃だけではない、高志も我区の言葉に驚愕していた。
「ああ、お前らには悪いとも思っている。今は繋がりはないが昔は一緒に仲良く育った仲だ、多少は申し訳なくも思う。だが……だからどうした? それが俺に何かを期待されても困るぞ? 俺は変わらない。たった一つの、『愛するものを守る』という信念を貫き続けるだけだ。
里の意志? 私たちの思い? 知るか、分かるか、邪魔なんだよ。
お前ら勇者は、人の世界を守るなんて大層な使命に酔いしれて生きているみたいだがな、『守る』ってのはなそんなに簡単なことじゃないんだよ。
子供ひとり守るのがどれだけ大変かお前らわかるか? わからねぇよな? 自分のことしか考えず、他人が掲げた
今までの、静かだった我区が一変し体から怒気があふれ出す。
声の抑揚も表情もまったく変わっていないのに、雰囲気だけが一変していた。
だが、胡桃たちはそれに気圧されるどころか、同じほどの怒気を発していた。
「ふざけるな! 誰がのうのうと生きてきたですって! 里を抜けたお前なんかに私たちの何がわかるっていうのよ! 五年前の悲劇から何もかも変わったお前たちが、私たちを馬鹿にする権利があるわけないでしょうが! のうのうと日常を満喫して、使命のことも忘れて一時の正義感と下心で魔王の娘を守ろうとしている奴とそれを守るだのなんだの言わないでよ! それとも、兄さんもやっぱり悪魔の味方だっていうの、あなたの――」
胡桃の怨嗟は最後まで続けられなかった。
正確にはかき消されたというのが正しい。
金属と金属がぶつかったときに響く轟音と衝撃が辺りに伝わる。それを間近で受けた胡桃は尻もちをつき、高志は一連の動作を視ることができず冷や汗を流していた。
「おっとっとー。さっきまで顔色一つ変えずに静観していた我区君がここまで怒るとわ。やっぱり刃更君と身内の話はタブーだったかな? まったく、過保護とファザコンもここまで行くと病気だよ?
まったく。ねえ? 気付いてるかい我区君? 僕がこうして間に割って入っていなかったら胡桃ちゃん死んじゃってたかもだよ?」
「……すまん。恩に着る」
「やだなー、僕と君の仲じゃないか。持ちつ持たれつさ」
「その、胡散臭さをどうにかしとけ、まったく。……それと、野中妹……あー、クルミンよさっきは悪かったな、高志も。ほら立てるか?」
「別に、俺は気にしていない。貴様がふざけた行動をとらない限りわな」
「え? あ、うん」
尻餅をついていた胡桃に手を貸し二人に謝る我区。その変化に二人は訝しみながらもその雰囲気が昔の我区と同じだったため素直に返事を返していた。
「とりあえず、お互い懐かしい人と顔合わせできたことだし、それにここでやりあうと周りへの被害がすごいことになっちゃうから今日はこれでお開きってことでいいよね?
手を打ちながら斯波がそう言い、この場をしめることとなり、それぞれ一旦帰ることとなる。ただ、各々心に思うところを残しながらの別れだった。
なんか予想ついた人もいるでしょうが、前々に考えていたオリキャラのヒロイン候補の一人野中胡桃が登場。
今では、ヒロインにするか悩んでいるので少し兄貴に対しての感情は曖昧なままにしてありま
ちなみに最後に出てきた胡桃の愛称『クルミン』ですが、ピクミンを発音するときと同じ感じでアクセントを感じてください。『クル(→)ミン(↑)』
よーするにチビスケ的な意味も混じっているわけですなこれ。
では、なんか読みづらい、や、ここはこういう単語を使うといいよ、などの批判、感想も受け付けておりまする。
《色々あって改訂》
主人公の昔の苗字と名前を変更しました。この小説を書き始めたころと今の趣味が異なる正ですね。単に知識がなかっただけでもあるのですが。
てなわけで勇者組の我区の呼び方は誤字ではありません。ですがこの後この名前を出すことはあまりないかと思われます。ごっちゃになって色々面倒ですしねw