畜生先生ポチま!   作:お話下手
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超短い。


チャチャゼロとポチ

 【1997年 2月】

 

 「バレンタインデーですね、チャチャゼロちゃん」

 

 「ソーダナ、駄目犬」

 

 男女がソワソワしだす季節が近づき、テレビのニュースでは新商品の話題で持ちきり。 照れた様子でインタビューに答えるJKは大変幸せそう、殴りたいこの笑顔。

 あぐらをかいたポチの上に座り込むチャチャゼロ。 下から彼を見上げ、プルプルと右手を僅かに動かしながら髭の剃り残しが無いかチェックする。

 

 「オ前ハ御主人ニ、マダ貰ッタコトガ無インダッタカ?」

 

 「べ、別にー! 誰もチョコなんて欲しくないしー!」

 

 エヴァンジェリンどころか、この学園に来てから3年経つが未だに収穫無し。 みんなポチの魅力に気付いてない!

 ゆくゆくは麻帆良学園のマスコットを狙っているのに!

 

 「餓鬼カヨ…。 ソンナンダカラ、貰エナインダゼ」

 

 「あ、でもでも! チャチャゼロちゃんからは頂きたいなー?」

 

 「嬉シイコト言ッテクレルジャネェカ」

 

 ポチの頬っぺたスリスリを受け、ケケケっとご機嫌に笑うマリオネットの人形。 そこから抜け出し、ヨタヨタ今にも倒れそうな様子でキッチンへと向かうが見かねたポチが気を遣う。

 

 「マァ、大丈夫ダ。 昨晩アル程度補充シタカラナ、今日一日ハ動ケル。 ソレニ直接渡シタカッタ」

 

 人間にとっては普通サイズのチョコでも、チャチャゼロが運べば大変な大きさである。 やっとの思いでもってきたのは、キレイに包装されたバレンタインチョコ。

 感涙の激情で箱を裏返せば、バーコードのオマケがついていた。

 

 「おいいいいい!? これあれじゃん! コンビニで売ってる奴じゃん! 最初の数字が490の奴じゃん! 思わず手作り期待しちゃったよッ!」

 

 「オイオイ、俺ガ手作リナンテ作レネェヨ。 ソレニ、血トカ肉トカ入ッテイルチョコナンテ、食イタクナイダロ」

 

 「確かに…。 ホワイトデーのお返しとか困る」

 

 ていうか愛が重い! 血とか肉とか入っている前提とか完全にヤンデレだ!

 

 「まぁでも、ありがと。 嬉しいよ」

 

 「オウ、有リ難ク食エ」

 

 包みを開けて、中から出てきたのはトリュフタイプのチョコ。 いただきまーすと、口を開けた時、何故かチャチャゼロからジーっと見られていることに気づいたポチは振り替えると、チャチャゼロは目を逸らす。

 

 「ケケケ」

 

 再びチョコを口に含もうとして、またしてもチャチャゼロがこちらを見ていることに気づき、バッと振り替えれば同じように目を逸らされた。

 

 「ケケケ」

 

 「あの、チャチャゼロ…さん?」

 

 本当にこれ、何も入っていないよね?

 

 

 




チャチャゼロと絡みたかったんや…。
1時間くらいであと1話投稿します、ぶっちゃけそっちが本命。







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