宵闇ハイスクール   作:カミカミュ

25 / 25

オリジナルのファンタジー小説か別のクロスオーバー作品を書こうか悩んでいる私です。

オリジナルだと別のサイトで投稿するかもですね。


24話

 

 

 

 

 

カキーン

 

晴天の空に金属音が木霊する。

 

 

「ぐぼぉ!?」

 

 

輝く太陽、滴る汗、吹き飛ぶ一誠。

 

 

「へいへーい。男らしく球取ってみろー!」

 

 

「グローブでキャッチしてんのに体が吹き飛ぶような球打ってんじゃねーよ!!殺す気か!!」

 

 

「叫び元気があるなら大丈夫ね。ほーれ、もう一回」

 

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

ルーミアが打つ球はバットに接触すると同時に亜音速で飛び、一誠のグローブに突き刺さる。受け止めきれずに派手に吹き飛ぶ一誠。ルーミアの修行を受けていなかったら今頃病院行きである。

 

 

ガキッ!ヒュボッ!ボッ!ボスンッッ!!!

 

 

「ぎゃぁぁぁ!!ま、待てルーミア!ボッって変な音が、今絶対音速超えてたよね!?」

 

 

「この球は加速する!イグナイト!!」

 

 

「それ別のスポーt、ぎゃぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

「ほれ、今度は祐斗だ!」

 

 

ガッ!ヒュボッボッボッ!!

 

 

「あら?」

 

 

祐斗に真っ直ぐ突き進むボールだが、本人はボケーと虚空を見つめており気づいていない。

 

 

「木場!危nボゴンッ!!あ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

 

 

庇った一誠が悲鳴エコーを響かせながらグランドから退場した。

 

私は祐斗に近づき、

 

 

「祐斗。私は闇の妖怪。あらゆる闇に通じていて、心の闇にも敏感だ。お前の悩みは大体わかるが、あまり周りに心配させないようにね」

 

 

「…ルーミアさん、すいません。この闇は、まだ消えそうにないです……」

 

 

木場の感情は、怒り・悲しみ・諦め・不安・絶望・恐怖・罪悪感・憎悪・敵意・寂しさの負の感情が読み取れた。

 

過去のトラウマがこないだの聖剣と結びつき心を支配しているのが分かる。これはきっと復讐心。

 

心の闇とは厄介だ、増やすことは容易なのに減らすには時間がかかる。木場の復讐心は、私にはよく分かる。

 

だから、自分の手でどうにかするべきだ。

 

木場を見ていると思い出す、自分の復讐心を---への闇を。

 

 

 

 

 

 

次の日の昼休み。

 

球技大会も近い。今日も練習に参加するが、ドッジボールでもするか?

 

取り敢えず、お昼を食べたら部室で最後のミーティングだ。

 

ふと、考えていると一誠達の話し声が聞こえてくる。

 

 

「イッセー、お前な、変な噂が流れているから気をつけろよ」

 

 

メガネを上げながら元浜が一誠に話しかける。

 

 

「な、なんだよ、元浜…」

 

 

「美少女をとっかえひっかえしている野獣イッセー。リアス先輩と姫島先輩の秘密を握り、裏で悪行三昧のエロプレイを強要し、『ふふふ、普段は気品溢れるお嬢様が、俺の前では卑しい顔しやがって!このメス○○がっ!』と罵っては淫らにつぐ乱行」

 

 

「おおおおおーいいいいい!なんじゃ、そりゃぁぁぁぁあああああ!!」

 

 

あまりの噂っぷり叫ぶ一誠。

 

 

「まだ続きはある。ついには学園のマスコットアイドル塔城小猫ちゃんのロリボディにまでその毒牙は向けられる。小さな体を壊しかねない激しい性行為は天井知らず。まだ、未成熟の体を貪る一匹のケダモノ。『先輩……もう、やめてください……』と切ない声も野獣の耳には届かない。そして、貪欲なまでの性衝動は転校したての一人の天使にまで――。転校初日にアーシアちゃんへと襲い掛かり、『日本語と日本の文化、俺が特別補習で教え込んでやろ』と黄昏の時間に天使を堕落させていく…。ついには自分の家にまで連れ込み狭い世界で始まる終わりのない調教。鬼畜イッセーの美少女食いは止まらない――。と、こんな感じか?」

 

 

「……マジか?お、俺、周囲にそんな風に見られているの?」

 

 

「アーシアのくだりは、桐生辺りが間違った常識教えてそうだけどな」

 

 

「げ…なんで分かったのルーミアちゃん…」

 

 

イタズラがバレた子供のように顔を歪め驚く桐生に。

 

 

「アーシアに堂々とそんなこと教えるのはお前くらいしかいないだろうに」

 

 

「確かに的を得ている…てか、俺の噂流したの誰だ!?いったい誰がそんな噂を流している!?」

 

 

「まぁ、俺たちが流しているんだがな」

 

 

「うんうん」

 

 

元浜と松田が、悪びれた様子も見せずに堂々と告白した。

 

嘘みたいだろ?こいつら友達なんだぜ?

 

ゴッ!ドゴッ!

 

一誠が無言で二人を殴りつけた。まぁ、怒るわなぁ…。

 

 

「痛いぞ、鬼畜」

 

 

「そうだ、俺たちに当たるな、野獣め」

 

 

「ふざけんな!俺の悪い噂なんぞ流しやがって!お前らな!いっぺん死んでみるか!」

 

 

「ふん。このぐらいしないと俺たちは嫉妬で頭がイカレてしまうぜ」

 

 

「ハハハ、すでに嫉妬でイカレてるかもしれないがな!」

 

 

お前らの頭はすでに手遅れだろう。

 

永琳あたりに頼れば変態に良く効く薬でも作ってくれないかしら…。

 

 

「ちったぁ悪びれろ!俺の学園ライフをどうしたいんだ、お前らは!」

 

 

「ちなみにイッセーと木場のホモ疑惑も噂で流れている」

 

 

「多感な性欲はついに同性のイケメンにまで!まぁ、これも俺たちが流しているんだけどな」

 

 

「一部の女子に大変人気の噂です」

 

 

「それに便乗して私は元浜と松田のホモ疑惑を流しております」

 

 

「「まてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」

 

 

「なぜ俺たちの噂まで!?」

 

 

「一部とは言わずに木場×一誠の噂と共に全校生徒に流しておいたわ」

 

 

「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」」

 

 

「ルーミアちゃん、やることエグいね」

 

 

「あと、一誠が私の服を破りとったって噂まで」

 

 

「事実まで混ざってるぅぅぅぅ!!」

 

 

「近日中に私のファンクラブが一誠討伐計画とか企ててたわ」

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ちゃっかりゲーム時の仕返しも忘れない私である。

 

スッキリしたわ。

 

 

 

 

 





早くイリナやゼノヴィア出したいなー

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。