とあるぼっちの東横さん   作:stright
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俺ガイル7話。切ない終わり方でしたね。ヒッキーもゆきのんも…。早く一期の時のような感じの関係に戻って欲しいものです。ここからの展開に期待。


小説の連載って凄く難しいですね。かきたいことがきちんとまとまらない…。毎日更新している方々は本当にすごいと思います。





やはり東横桃子は逃げられない。

 

放課後になった。

 

 

あの昼休みの出来事の後、周りの視線を集めていることに気付いた私は、素早くベストプレイスに向かいほとぼりが冷めるまで教室には戻らずに身を隠し、授業が始まって少ししてから自分の存在感の無さを利用してゆっくりと後ろのドアから席に戻った(この際授業が終わるまで一切気付かれず、終わった後の隣の席の人の信じられないものを見たような目が面白かった。やっぱり私の隠密性って(以下略)

 

 

この時間帯の大多数は部活のある人は部活に行き、所属していない人は集まってテキトーにしゃべったりしている。

 

私はその中で少数派に所属している。授業が終わったら手早く荷物をまとめて席を立ち、真っ直ぐに教室の外に向かう。

 

ほら、ぼっちな私がいつまでもいると周りの人に気を使わせちゃうし?ぼっちとは常に周りの空気を読み、気を使うことの出来る、いわば思いやりに満ち溢れた人種なのである。つまりそれは私達日本人の美徳とされている思いやりの精神を体現しているということではないだろうか。そう、ぼっちとはこの国において見本とされるべき存在であり、その中でもプロのぼっちを名乗っている私はこの国の、いや、この世界の神と言っても過言ではない。なんてこった。私は神だったのか(狂乱)。

 

そんな風に1人考えながら教室から出て、そのまま昇降口に向かう。

 

いや、先輩との約束は忘れてないよ?でも肝心の部室の場所を教えてもらってないし、場所を誰かに聞こうにもどうせ誰も気付いてくれないだろうし、わからない場所に行くことなんて出来ないからしょうがないよね!モモコワルクナイ。

 

言い訳しながら自分の下駄箱に向かう。すると

 

「ああ東横さん、やっと来たのか」

 

加治木先輩がそこにいた。

 

 

 

 

なん…だと。

 

 

 

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「いや、すまない。昼休みが終わってから部室の場所を教えていないことに気がついてな。迎えに来たんだ」

 

「はあ…」

 

昇降口で加治木先輩に捕まった私はそのまま先輩に連れられて麻雀部の部室に行くことになった。持ち前の存在感の無さを利用してなんとか逃れようとはしたが、先輩の全く笑っているように見えない笑顔を向けられながら「どこに行こうとしているんだ?」と言われて動くに動けなくなってしまった。

 

…いやだって、すんごい怖いんだもん。この笑顔。なんかもう、下手なことしたら殺すぞみたいな殺気を感じたし。それに何故かこの人私のことをちゃんと認識できてるんだよね。逃げようにも逃げられないじゃん。

 

内心で言い訳をしながら少し前を歩いている先輩に先程から気になっていたことを聞く。

 

「なんで私が来るってわかったんすか?」

 

私と先輩が顔を合わせたのは今日が初めてだ。なら迎えに来るにしても当人の教室に行くはずである。それなのに彼女は私がどのように行動をするのかをまるでわかっていたかのように先回りをしてきた。普通はこんな風に待ち伏せたりはしない。

 

そんな私の不思議そうにしている顔を見て先輩は

 

「ん?ああ。ある人からね、教えてもらったんだよ」

 

と答えた。

 

…えっ?

 

「教えてもらった?」

 

「そう。君なら私が部室の場所を教えていないことを理由にそのまま帰ってしまおうとするだろうから先に昇降口で待ち伏せているのがいいだろうってね」

 

私も半信半疑だったんだが、と先輩は言う。

 

 

…ええええ!誰だよそいつ!なんで私の思考を読めるんだ。怖いわ!なに?ストーカーなの?いつの間にかストーカーがいたの!?…あれ?でも私をストーカー出来るとか逆にすごくね?

 

 

とそんな風に内心混乱している私に気付いていないのか先輩は続けて

 

「そしたら君が本当にやってきたからね。言う通りにしておいてよかったよ」

 

と呆れたように言う。

 

「…すみません」

 

まあ、それに関しては悪かったかなーと思っていたので素直に謝った。

 

すると先輩は歩く速度を少し落として横に並び、私の肩をポンポンと叩きながら

 

「まあこちらにも非はあったのだし、いいさ」

 

「…ありがとうっす」

 

「その分、こちらの話もしっかりと聞いてもらうがな」

 

先輩はニヤリと笑いながらそう言った。

 

…なんか色々と謀られたような気がする。

 

 

そうこうしている内に目的の場所に着いたようで、先輩は一つの扉の前に止まった。

 

「着いたぞ」

 

「…ここっすか」

 

「そうだ。…東横さん、ようこそ、麻雀部へ!」

 

そういいながら先輩は扉を開けようとする。そこへ

 

「ちょっと待ってくださいっす」

 

私はそれを止めた。

 

 

「…なんだ?」

 

先輩は怪訝な顔をこちらに向ける。それはそうだろう。なにせ今漫画とか小説などの物語であれば始まりのシーンに当たるようなセリフを言ったところなのだ。ここで止められる理由が思い浮かばないのだろう。

 

 

 

…だがしかしこちらとしてはさっきから気になっていたことを聞かずにはいられなかったのだ。

 

「さっき言ってた私のことを先輩に教えた人ってだれなんすか?」

 

これである。何故なら私はこの学校に入学してまだ1ヶ月程度しか経っていない。まして私は他人に知覚されづらい体質でもある。そんな中で私がどう行動するかを予測出来るような人は限られており、学校であればそれは極僅かである。

 

…というか薄々ではあるが予想はついている。さっきから嫌な予感しかしない。

 

それを聞いて先輩は一瞬呆けたあと一転変わって楽しそうに笑いながら

 

「それはおたのしみということで」

 

と言った。

 

…あ。これもう確定的だわ。

 

「あ、ちょっと用事を思い出したんで帰ります。それじゃ!」

 

右手を上げ反転して一気にここから離れようとする私の肩を先輩はガシィ!と掴む。

 

「まあまあ」

 

「離してくださいっす!私はまだ死にたくないんっす!」

 

「まあまあ」

 

「いやーー!」

 

そう言って暴れる私の首根っこを掴みながら扉を開く。

 

そしてその先には

 

「ん。遅かったな。加治木。…それと東横」

 

ギロリとこちらを睨みつける若手(笑)の白衣を着た女教師がいた。

 

 

…オワタ。

 

 

 

 

 




…なかなか進まないです。本当に難しい。







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