とあるぼっちの東横さん   作:stright
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…俺は、本物がほしい。


ヒッキー本当に格好良かったです。やっぱり俺ガイルはいいですね!平塚先生もよかったなあ…。

物語も佳境に入ってきたし毎週楽しみです!


お気に入り登録ありがとうございます!まだまだ拙いですがこれからも頑張ります!


それでは、どうぞ。




そうして平塚静は予測する

 

「やあ、東横。随分と遅かったじゃないか」

 

「あ、はは」

 

そう言って額に血管を浮かべ笑いながらこちらに近づいてくる先生(悪魔)。

 

…やっぱりこの人だったか。

 

 

 

 

 

平塚静。

 

この人のことを知らない生徒はこの学園にはいないだろう。

整った顔だちに長く綺麗な黒髪を背中まで伸ばし、背も高くスタイルも抜群。それでいて生徒思いで、親身になって接してくれる。そこらの男よりも男らしい性格をしており、女子高であるこの学園の中でも人気のある立派な先生だ。

 

そういうことで生徒からは慕われており、一部では「お姉様」とも言われているらしい。

 

…だがしかし私は入学式の時の哀愁漂う姿と切実な呟き、そしてそこはかとない残念臭を感じて以来、先生のことをそんな風に見ることが出来なかった。なんかこの人の姿が他人事のようにおもえないっていうのもあるけど。…いやマジで。

 

そしてその入学式の出来事から私は目を付けられ、ことあるごとに呼び出しを受けている。この間も<中学校生活を振り返って>という題材で作文を書けっていう課題で呼び出され、反省文を書かされた。なんだよ全く。ただ「ぼっちがいかに素晴らしいかに気付いた」って自分が本当に思ったことを書いただけなのに。…解せぬ。

 

最初の内は私も愚直に呼び出しを受けていたが、その内に面倒臭くなり自分の存在感の無さを使って逃げるようになった。大抵の人であれば私を見つけることは出来ず、そのまま諦めてくれるだろうと思ったからだ。

 

だが先生は諦めなかった。私は全力で逃げたが、先生は時には教室に直接出向き、時には昇降口で待ち伏せたりして私を追い続けるという鬼ごっこみたいなことが始まり、そして最終的にはいつも捕まっている。今では私の携帯の電話帳の数少ない登録リストにその名前が載っており、たまにだがメールが来たりするようになった。やったね!桃子。携帯が目覚まし以外にも役立つようになったよ!

 

 

…いや、この人私のこと好き過ぎだろ。どんだけだよ。メールを無視すると五分ごとに送り直してきたりするし。しかもやたらと長い。こんなんだから結婚出来ないんじゃ…はっ!殺気!?

 

「…東横。今変なこと考えなかったか?」

 

--------!?

 

「いいいいいえ!何も!何も考えておりましぇん!」

 

「…本当か?」

 

「はい!もちろんです!」

 

「なら、いいが」

 

額に青筋を浮かべて右手の指をバキバキと鳴らしながら笑顔でこちらを見る先生。

 

 

…ふええ。怖いよぉ。何?この人エスパーなの?ヤバすぎだろ…。

 

私は背筋を伸ばして先生から目を逸らす。

 

 

 

とまあこんな感じで先生はこの学園で 私のことをよく知っている人物の一人である。この人であれば放課後の私の行動を予測するなんて簡単なことだろう。

 

 

しかし問題は何故先生が此処にいるかだ。

 

 

そもそも先生が私のことを先輩に教える理由が分からない。私は先生に麻雀が出来る事を伝えてはいないし、加治木先輩は先生には報告はしていないと言っていた。あの人は嘘をつくような人には見えない。となれば此処にいる理由はなんだ?

 

 

 

と私が疑問に思っていると私に疑惑の目を向けていた先生は手を下ろし一つ溜め息をついた後先輩の方を見る。

 

「加治木。ご苦労だったな」

 

「いえ、先生の言う通りだったので大変では有りませんでしたよ」

 

…?

 

「こいつはいつもこうでな。目だけではなく根性まで腐っている。そのくせ変に口がまわるから手に負えない」

 

「あはは。でも彼女はとても面白いですよ。聞いていた通り確かに目は死んだ魚のように淀んでいますが、話していて悪い人間には感じませんでしたし」

 

「まあ、こいつは目と性根が腐ってるだけあってリスクリターンの計算と自己保身に関してはなかなかでな。本当に犯罪になるようなことはしないからな。…校則はよくやぶるが」

 

…さっきから腐ってる腐ってるって言い過ぎじゃない?わかってるから。自覚してるから!そんなに言わなくたっていいじゃない!

 

 

ってあれ?この二人なんでこんなにフレンドリーなの?

どゆこと?

 

戸惑っている私に気付かずに二人は続ける。

 

「でもそのおかげで最後の一人を見つけられたんですから。先生には感謝しています」

 

「ははっ!まあな。私としてもお前達が今まで頑張って来ていたのは知っているからな。その手助けが出来たというなら良かったよ」

 

「はい。ありがとうございます」

 

そう言って笑い合う先生と先輩。

 

 

…ちょっと待て。あれ?今聞き捨てならないことを聞いたような。

 

「あの…先輩」

 

「ん?なんだ?東横さん」

 

先輩は笑顔のままこちらを向く。

 

 

…くっ!なんか聞きづらい。だが聞かなくてはっ!

 

 

私はなけなしの勇気を振り絞って先輩に尋ねる。

 

 

「あ、え、そ、えーと。…なんで平塚先生がここにいるのかなーって、思った、んですけど」

 

「え?ああ…。そういえば言ってなかったか。先生は私たちの、麻雀部の顧問をやってくれているんだよ」 

 

 

 

---ですよねー。まあこの状況ならそうだろうなとは思ってはいたけど。

 

 

…でも私が知りたいのはそっちじゃない。

 

 

「で、でも先生には何も伝えてはいないって」

 

「ああ。確かに私は先生には何も報告はしていないよ」

 

「な、なら」

 

「だが」

 

--------先生が何も知らないとは言っていないよ。

 

ニヤリ、と先輩は笑う。

 

 

え?

 

「そもそも君のことを加治木に教えたのは私だしな。職員室にいきなりきて調べてくれと言われたときは驚いたよ」

 

先生は呆れたように言う。

 

 

え?え?

 

 

「あはは。お恥ずかしい限りです。でも本当に助かりました」

 

「だがまあ私としても東横(こいつ)をしっかりと監視出来る場所が欲しかったところだったから、渡りに船ではあったがな」

 

 

…まさか。

 

 

「私達(麻雀部)にも先生にも理がある、まさに一石二鳥でしたね」

 

「そうだな」

 

そう言ってはっはっはと笑いあう二人(悪魔)。

 

 

 

…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…嵌められたあぁぁぁぁあ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




文才が、欲しいです。話が全然進みません…。






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