GATE×オリ主&オリ国家   作:オシドリ

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第18話

 

 この日の天候は晴天。穏やかで暖かい。最近は天候の調子が悪かったのだが、龍神・太郎が晴れる様にと前日に気象操作で干渉しておいたそうだ。

 

 たが、人がごった返す会場はその熱気もあって冬だというのに結構蒸し暑い。

 伊丹達も当初は面白そうに会場を見て回っていたのだが、三人娘がその熱気と人混みに酔って気分が悪くなった為、会場から少し離れた場所のベンチに座って休憩していた。

 

「いやぁ、あっちぃーな……」

 

 ややぐったりとしながらも、伊丹は買っておいた海軍カレーを食べていく。

 やはり優勝候補なだけあって海自の海軍カレーは美味い。海自は特地問題には関われずにいた為、ここ最近は影が薄い。ここで一つ目立って存在感を出しておきたい、と言う様な噂が流れていた。

 何故それでカレーなんだ、とも思わなくもないが、実際、海自だけは異常なまでにカレー作りに気合が入っており、売り上げも凄まじい事になっているという。

 

 暑いときはビールでもあれば良いのだが、残念な事に酒は売っていない。仕方なくよく冷えたお茶を飲む。

 

「そうねぇ、あの会場には戻りたくは無いわぁ」

 

 ロゥリィがクレープを齧りながら言った。他の二人も、大判焼きやリンゴ飴といった甘味系を食べながら頷く。

 彼女らにとって日本の甘味の品揃えは衝撃的だったそうだ。

 あちらでは甘味といえば果物で、砂糖をふんだんに使った菓子は高級品だそうだ。それでも日持ちする干菓子や焼き菓子が基本で、このような焼きたてや生の果物やクリームを使ったものは上位貴族でも食べられないのだという。

 

「じゃあ、どうすっかねー」

 

 特に扶桑国の出し物は全て混んでいる。まあ、伊丹達は特地に行けばどれも出来るから今回は近付かない方が良いだろう。

 

「ん、なら展示会に行きたい」レレイが告げる。「あそこに扶桑国の工芸品が出ている。少し見てみたい」

「じゃ、食べ終わったらそうしよっか。あそこなら静かだろうしな」

 

 そう言って、伊丹はカレーを掻き込んでいった。 

 

 

   ***

 

 

 東京ビックサイト内にある展示会場は外とはまた違う雰囲気であった。展示品は全て扶桑国から持ち込まれた工芸品であり、誰もが静かに見て回っていた。

 

 日本の名工の物にも劣らない、滑らかな光沢のある絹布に陶磁器。蒔絵のお盆に鼈甲の手箱。珊瑚と象牙の簪に螺鈿細工。象嵌細工の施された煙管と煙草盆。色鮮やかな浮世絵や写生図。地球世界では失伝してしまったゴールドサンドイッチガラスやダマスカス鋼の小刀。

 そして、扶桑国独特の動植物を使用した工芸品。

 妖精が織り上げた月光の様に淡い光を放つ振袖。古木や竜種の牙、白鯨の歯などを彫り込んだ根付。飛竜の皮を鞣して加工した鞄。古代龍から極稀に採れる宝玉の首飾り。炎龍の鱗と劔冑の甲鉄技術を合わせた朱色の当世具足。

 

 通常の美術館や博物館などと同じく、ガラス張りの展示台の中に置いてあるのだが、その中でも、一際目を集めているものがあった。展示品も、それを囲む異様な集団である。

 

「素晴らしい……」

「なんという美しさだ……」

 

 彼らは一様に、うっとりとした表情でそれらを眺めていた。展示するに当たり、政府からの依頼で集められた日本側の鑑定士や美術商達だった。

 見ているのは会場の中央に鎮座する、相州正宗作の太刀と脇差である。

 この祭りを行うにあたり、正宗が必要とする素材を揃えて作刀し、守人が太刀拵を制作したものだった。

 

 その出来映えは「見事」としか言えない。

 拵は華美ではなく、かといって質素でもない。細部までにも嫌味にならない程度で技巧を凝らし、刀本来の美しさを最大限引き立たせるような造りであった。

 

 刀は日本の鎌倉末期に見られる身幅が広く、切先の伸びた豪壮な姿。

 そして、相州伝特有の技巧的で華美な美しさを持つ。正宗の最大の特徴である「雪の斑消え」と称えられた(にえ)の出来。沸とは刃と地肌の境目に現れる細かな粒のことで、正宗の作には網状の金筋と、銀の砂をかけたように輝いて見える。

 誰もが光を反射する刃紋の輝きを見て、ほぅ、と陶酔したような表情を浮かべてため息を漏らす。

 現代において、日本刀は作刀者、見栄え、逸話がある事が評価の対象となる。つい最近打たれたため逸話が無いが、正宗作の刀で、これだけ見事な出来映え。これを見た者達の中には「幾らでも出すから売ってくれ!」と人目も憚らず案内役の使節団員に懇願していた。

 

 だが、断られてしまう。この正宗の刀を含め、展示してあるものの幾つかはやんごとなき御方へ献上される事になっていた。

 というのも、これらは扶桑国からの日本国への感謝と友好の証として贈られた物であったし、何より値段が付けられなかったからだ。

 

 まず、正宗は全力で刀を打った。つまり観賞用ではなく、武器であった。劔冑にも使われる素材と技術が使用されており、腕の良い者なら甲鉄を斬る事が可能。超ド級の危険物であった。

 

 また炎龍の鱗を使った鎧も異常であった。制作者の守人曰く、「どうせなら最高品質の鎧を造りたかった」などと言っており、またその言葉通りの結果になった。

 重厚な造りでありながらも輝彩甲鉄(オリハルコン)と呼ばれる、天女の羽衣のように軽い甲鉄を使用しており、見た目に反してとても軽い。それでいて炎龍の鱗と甲鉄の強度によって重機関銃程度なら弾いてしまうのだ。

 そして希少価値が高くファルマート大陸の常識で考えれば神話級の宝具であり、国が買える値段となってしまう。

 

「こんなやべぇ危険物、どうしろっつーんだよ……。下手に博物館に置く訳にもいかんし……」

 

 友好の証として渡されたもののリストを見た某閣僚はこう呟いたという。

 そして畏れ多くもやんごとなき御方へ献上し、厳重に保管する事にすれば一番角が立たないと考えたのだ。

 

 また、これ以外に展示してあるものは全て日本政府が買い取るか、国立博物館で収蔵する事になっている。

 何せ、使用している素材が特地の動植物なのだ。民間に買い取られ、何らかの形で国外に流出してしまうのは避けたかった。

 

 守人は会場の出口付近で、数名の神官らと共に店を出していた。美術館や博物館に行くとあるお土産物屋さん、といった感じだ。

 守人はここで作業をしていた。やって来た観衆は息を殺し、その姿を一つたりとも見逃さない、という目付きでそれを見守っている。

 

 作っているのは、様々な動物や植物を模した小さく丸い細工物。

 根付である。

 根付とは江戸時代、和服にポケットが無かった為、巾着などを帯から提げて携帯する時に紐の先に結わえて使用する滑り止めの留め具である。現代の携帯ストラップの起源とも言われている。

 

 素材は日本でも採れる黄楊(ツゲ)胡桃(クルミ)、山桜といった木材に鹿角を使用していた。

 大きさは小さいもので一センチほど。パッと見は派手さが無い。が、手に持ってみれば血が通っているようなどこか温かみのある感触があり、見事な意匠が施されているのが分かる。

 

 東西問わず、好きな人にはたまらない逸品であった。

 

 本来なら、根付一つを作成するのに数週間から一月を要するのだが、守人は自身の機能と権能をフルに使い、素材の切れ端を一気に彫り上げ、瞬く間に作り上げてしまう。

 今も無造作に切れ端を一つ掴み取り、手の中で感触を確かめながら頭の中で完成像を作る。決まったら片手に持った刃を躍らせ、切れ端に滑らせていくと見る見るうちに小さくなり、外観がほぼ出来上がる。

 今、作っていたのは饅頭根付と呼ばれるものだった。表には蕾と八分咲の梅の花と葉が彫り込まれていた。軽く目を細めて見た目を確かめる。微調整しながら磨き、彩色、最後に銘を入れて完成となる。

 

 ここまで、ほんの数分間。

 

 あほみたいな速さで根付が出来上がる事に観衆は感嘆するか、ただ唖然とした表情を浮かべるかどちらかであった。

 

 ちなみに、これは誰もが購入する事が出来た。制作速度がおかしいだけで材料は至って普通の物なのだ。

 値段は素材と細工にもよるが、大体数千円から高いので数万といったところ。かなりの安売りであったが、お祭りだし、来た人が買っていけるようにとこの価格になった。客も折角だから、と記念品として買っていき、携帯ストラップや鞄の飾りとして使う人が多いようだ。

 他にも店には今回の展示品について纏めた分厚い写真付き解説本や浮世絵、刺繍入りの手巾、ガラス細工といった小物を売っており、此方も人気があった。

 

 次の根付の制作に取り掛かろうとし、少し騒めく。守人は手を止め、顔を上げると丁度伊丹達がやって来た。

 

「ん、お主等か」守人が言った。「随分とお疲れのようじゃの」

「はは、まあ屋台と人込みに疲れまして……」伊丹が答えた。

「成程な。うむ、そうじゃな。少し時間はあるか?」

 

 何か思い出したかのように守人が言った。

 

「ええ、まあ」

「ちょいとついてきてくれ。ああ、暫く控室にいる。何かあったら言ってくれ」と、守人は売り子の神官らに伝え、奥に引っ込む。

 

 怪訝な表情を浮かべながらも、とりあえずその後ろをついていく伊丹達。

 

 控室の中は、雑多そのものであった。中央にテーブルとパイプ椅子が幾つかあるだけで、他は段ボールが山積みになっていた。

 

「済まんが、適当に座ってくれ」守人がそう言いながら、何かを探していた。「どれじゃったかな……。ああ、あったあった」

 

 守人は段ボールの山の中から二つの葛籠(つづら)を抱えてきた。それを机の上に置く。

 

「えーと、これは?」伊丹が訊ねた。

「ほれ、以前に言ったじゃろう? 炎龍の遺骸を譲ってくれるなら何でも作ってやると」

「……ああ、そういえば」

 

 確かイタリカ防衛戦の前にそんな会話もしたな、と伊丹は思い出した。もう随分と前の話だと思う。

 

「一先ず、こういうのを作ってみたんじゃよ」守人は葛籠の一つを開け、中身を見せる。「こういうのは初めてだったがの。結構楽しかったよ」

「おおッ!?」

 

 中から出てきたのは、人形。

 伊丹が好きな本<めい☆コン>に出てくるキャラ全員分のフィギュアであった。大きさは二十センチほど。素材は炎龍の牙。彩色されており、顔の表情や髪の毛の動き、衣服の皺までも精緻に作られており、今にも動き出しそうな気配があった。

 

 フィギュアを手に取って眺めながら喜ぶ伊丹。今までフィギュアに興味を持たなかったが、集める人の気持ちが分かるような気がする。これは良い物だ。

 

「なんだか、もったいない使い方ねぇ」

 

 ロゥリィがぼやく。

 まあ、炎龍の鱗と違って炎龍の牙なんぞ市場に出回った事が無い代物だ。美品をそのまま売ってもスワニ金貨で数十枚にはなる。それを人形にしてしまうのは贅沢な使い方であった。

 

「いいなぁ」と羨ましそうな声でテュカが呟く。

「ああ、お主等の分もあるよ」そう言いながら、守人は違う葛籠を取り出す。「好きな物を持っていくが良い」

 

 中身は、炎龍の鱗に金銀を使用した首飾りや髪飾りといったアクセサリーであった。紅い鱗は綺麗に磨き上げられており、幾何学的な紋章が刻み込まれている。

 

「それらは護符でもある。防御の魔法を刻み込んでおるから、ちょっとした攻撃なら防げるぞい」

「へえ、凄いわねぇ……」

 

 興味津々といった表情でアクセサリーを手に取って確かめる三人。そして自分の好みに合うものを一つ選び出し、早速身に着けていた。

 ロゥリィは胸飾り、テュカは腕輪、レレイは首飾りを選んだ。三人とも美人であるし、白い肌に紅い装飾品が良く映える。

 

「ふむ、悪くないの。隊長さんもそう思わんか?」

「へ? はあ、似合っていると思いますが……」

「だ、そうだ。良かったの」

 

 からかい混じりにロゥリィに言ってやる。

 「もぅ」とロゥリィは頬を膨らませて非難する。ただ、若干照れているようだ。顔に朱が差していた。隊長さんの事を気に入っているようだから冗談で言ってみたのだが、当たりだったらしい。

 これは面白いな、と守人は内心笑う。そして、もう一つの用事を思い出す。

 

「で、隊長さんよ」守人が言った。「その人形、幾らで売れると思う?」

「そうですね……、うーん……」伊丹は思案し、答えた。「分かりませんね」

 

 瞬間、周りの三人娘からジト目で圧力をかけられる。

 

「いやだって、俺に炎龍の牙の値段とか分からないしッ! 」

「ああ、ならば一般的なものの値段でよい。参考程度に教えてくれ」

「そうですね……、一般的なフィギュアでこの大きさの物でしたら4,5万位ですかね」

「ふむ、十円金貨一枚か。成程な」

 

 なら悪くないか、と守人は呟いた。

 

「えーと、もしかして」

「うん? いやなに。金になるならこのふぃぎゅあとやらを制作して販売しようかと思ったんじゃが」

 

 守人が考えたのは至って単純。価値のある物を売って稼ぐというもの。ただし、この価値ある物とは地球世界において、と付く。

 以前、タブレットPCでインターネットを使っていたのだが、その時に地球世界では大量生産技術が発達したが、手工業、所謂、伝統的な物は大量生産品に押されて衰退しているのだという。

 しかし、供給が少ないだけで需要はまだまだ多く残っている。

 ならば、これらを販売すれば外貨獲得になるのでは? と守人は考えたのだ。

 

 扶桑国は手工業を主体としており、腕の良い職人が豊富に存在した。今回の展示品の多くは、そんな彼らの作品である。

 そして、その作品を作るに必要な素材の供給も十分にあった。

 百年単位で囲炉裏の煙で燻した竹。浮世絵や水墨画を描くに必要な毛筆や和紙、墨や顔料。陶磁器の原料となる陶土。樹齢千年を超える古木。絵画や衣服に使う絹糸。象牙、鼈甲、珊瑚など。

 これらの多くは扶桑国ではありふれた素材であるが、現代の日本では数が少なく希少価値が高いものばかりであった。

 

 故に商売になる。

 <門>を通して売らなければならない以上、流通量が制限される。逆に考えれば、流通量が少ないから価格の下落もある程度防げるのだ。高値で売れるとなれば乱獲の危険もあるが、そこいらは上手くやっていくしかないだろう。

 あとはファルマート大陸で炎龍素材を加工して販売すれば資金は十分賄えるだろう。まあ、程々にしておかなければファルマート大陸の経済が混乱してしまうので、気を付ける必要がある。

 

「そう言えば、祭りの最後に何かやるので?」伊丹が訊ねる。

 

 パンフレットには祭りの最後に「???」と書かれているだけで、何も知らされていなかったのだ。

 

「ああ。夜のお楽しみという奴じゃな、まあ期待しておれ」

 

 

   ***

 

 

 十八時。日が沈み、辺りは真っ暗となっている。この日の最後のプログラムが始まろうとしていた。

 ステージに上がった守人と不破、その近くに座る太郎。守人が軽く挨拶する。

 

「今日の祭りもこれで最後となる。さて、今からちょっとした魔法を実演しようと思う」

 

 この言葉に歓声を上げる観客達。当然ながら、誰も魔法を見た事が無い。なので一気に期待感が高まったのだ。

 

「今から見せる魔法は大昔、ある術師が恋焦がれた女性を喜ばせる為に作ったもの。結果、二人は結ばれて幸せに暮らした事から扶桑国では大変縁起が良く、祭りの最後に見せられるものじゃ。楽しんでもらえればと思う」

 

 会場に響き渡る様に守人が長めの詩を朗々と謳い上げ、合わせて不破と太郎が咆哮を上げる。

 そして、魔法が発動する。

 夜の空からリィン、と鈴の音と共に色鮮やかな光る雪が舞い降りてきた。丸い光は形を変える。それは小鳥であったり、蝶であったり、花びらであったり。光が自由気ままに夜の空を舞っていく。

 

「わぁ……」

「綺麗……」

「凄いなぁ……」

 

 と、呟きながらその幻想的な光景を見上げる観衆達。中には手をかざし、光を手に取ろうとする者もいた。すると鈴の音と共に光の波紋を放ち、そして儚く消える。

 

「こりゃ、凄いな……」と、伊丹も感嘆したように呟く。

「そうねぇ、私も久々に見たわぁ」と、何処か懐かしそうな表情をするロゥリィ。

「……凄いわね後でユノ達にも教えてあげなきゃ……」と、微笑みを浮かべるテュカ。

「魔法自体は単純。だけど、大規模に発動させる為に術式を三人で分けて発動させている。これは凄い」と、何処か違う事で感心するレレイ。

 

 魔法が発動していたのは時間にしてほんの数分間。だが、記憶に残る数分間であった。

 そしてスぅ、と消える様に魔法が終わり、守人らは一礼。観客から歓声と拍手が巻き起こる。

 祭りは、大成功で終わった。

 

 

 ちなみに今回の祭り。

 

 来場者の制限はあったが、全国各地から来た為に各種交通機関や宿泊施設などは随分と儲かったらしく、「毎年やってくれ!」と言う様な嘆願も多かったそうだ。

 ……まあ、今回の祭りの開催に奔走した役人達はもう二度とやりたくねぇ、なんて思ったそうだが、前向きに検討する事になった。

 

 後に自治体からの嘆願から政府が買い取った扶桑国の工芸品を全国各地の博物館で順繰りに公開したところ、海外からも多くの来場者が来る事になり、その収益や経済効果が凄まじい事になった。

 

 また、アルヌスの丘に大使館を開設した扶桑国にも、各方面から問い合わせが多くなった。殆どが博物館や美術館での展示依頼、これを切っ掛けに仲良くして特地に関わりたいというものだった。

 中には個人から工芸品の製作依頼があった。展示してあった物に惚れ込み、また失伝した技術を再現しようとしていた者達から資料として使いたいなど、どうしても欲しくなった者からだった。

 

 展示依頼は丁重に断るとしても、個人からの依頼はどうするかと悩む事になった。

 扶桑国からすれば貴重な外貨獲得の手段として工芸品の販売を考えていたので、依頼は受けたかったのだ。そして日本政府とも会合し、地球世界にもある素材で出来た物なら販売しても良い事になった。

 

 従来の工芸品と素材の販売が殆どであったが、中には守人からフィギュアやコスプレ衣装の写真集を見せられ、これを制作する職人まで現れた。

 当初は誰もが「こんなよーわからんものを作ってどうするんだ?」という疑問の声もあったが、これが日本でオークションにかけられて十円金貨で十数枚もの高額で売買されたと聞き、特に仕事が少ない中堅どころの職人によって本格的な制作が始められるようになった。

 

 後に他にはない品質の高さと精巧さから評判となり、フィギュアとコスプレ衣装の販売が貴重な外貨獲得の主力商品の一つとなっていった。

 


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