GATE×オリ主&オリ国家   作:オシドリ

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楽しんで頂ければ幸いです。

(´・ω・`)おっさん書くの楽しい。



第27話

 この日の昼下がり。

 

「――この時間は、昨日、政府からの発表がありました、特地関連の緊急発表のため、番組を大幅に変更して総理大臣緊急記者発表を中継でお送りいたします」

 

 テレビ画面のアナウンサーが言う。大きく[速報]と[緊急記者会見]とテロップが流れ、画面が中継先に切り替わる。

 画面にはスーツ姿の職員が歩き回っており、報道陣の会話やタイピングの音などが騒めいて聞こえてくる。その中には日本語だけでなく、外国プレスの関係者の英語やロシア語、中国語などがあった。

 

 この日、多くの人達がテレビやネットの画面に注視していた。日本の家庭や仕事場、街角のテレビ、またアルヌスの自衛隊駐屯地でも。それだけでなく、この報道は今ではアメリカ、ロシア、EU、中国など、世界各国で流されるようになっていた。

 

 特地関連の緊急記者会見となれば、この世界は何かしらの反応を見せる。

 北条前総理による自衛隊の特地派遣。

 特地での<門>防衛のための大規模戦闘。

 扶桑国との接触。

 そして、先日のアルヌスへの大規模な竜種の襲撃もそうだった。

 

 その際にはアルヌスに竜種の襲撃があり、現地の自衛隊、及び扶桑国軍と共同でこれを撃退したとだけ公表された。その時の映像は無いが、撃退後に撮影された写真が公開され、その一枚には地を埋め尽くす様に散乱する竜の死骸と赤く染まった大地が写っていた。激戦だったことが窺える写真だった。

 ただ、流石に「神が暇潰しに物語を再現したいから竜種を集めて襲撃させた」とは言わなかった。というか、言える筈が無かった。

 言ったら言ったでマスコミや胡散臭いコメンテーター、果ては野党議員に「日本が自衛隊を特地に派遣させたから現地の神が怒ったのだ」「よって日本が悪い」などと意味不明なコメントをされかれないのだ。

 ……それでも国会で「自衛隊という暴力装置がいるから竜が危険を察知して襲撃してきた」などと言う議員も出たのだが。これでもし重軽傷者だけでなく、民間人に死者が出ていれば鬼の首を取ったかのように現政府を責めてきていたと思われる。

 まあ、難癖つけてくるのは何時もの事だし、馬鹿すぎる発言だったので答弁でもテレビでもさらっと流されて終わりだった。

 

 ただ竜種の襲撃を公表した瞬間、様々な憶測が働いて株価が変動することになった。理由が分かる、分からないを含めて色々とだ。

 そして、この会見後にアメリカは「日本への支援協力を惜しまない」と公表した。会見前には備蓄していた弾薬や燃料、また医薬品などが慌ててトラックへ積み込まれ、銀座の<門>に運び込まれている事は知られていたから、事前に準備していたようだ。

 EUもアメリカと同様の内容を発表。ロシアは沈黙したまま。中国は、まあ、いつも通りに報道官のオバハンが出ていつも通りに嫌味言っていった。

 

 ともかく、世界はそれだけ特地に注目しており、また期待しているという事だ。

 

 開始予告から10分程過ぎた頃に、ようやく本位が登場した。一斉にフラッシュが炊かれる。

 本位は気にせず国旗に一礼して壇上へ上がる。懐から取り出した原稿を置くと、ゆっくりと読み始めた。

 

「国民の皆様におきましては、現在銀座に<門>が出現し、繋がった先にある特別地域、通称特地の名で周知しているかと思います。そしてあの日、<門>の先から我が国と大いに関りがある扶桑国の使節団が訪問され、国交が樹立されました。また現在、<帝国>との和平交渉が行われており、平和に向かいつつ、あります」

 

 どうやら、先日の続報ではない。

 となると<帝国>か、扶桑国かどちらかだ。

 記者たちは一言一句逃さぬように耳を澄ませ、キーを叩き、手帳にペンを走らせる。

 本位の話は続く。

 

「……現在、アルヌスに扶桑国の駐日大使館が置かれ、菊池明堯大使閣下が信任され、駐在しております。そして、お互いの国に外交官を派遣をしていましたが、先日、扶桑国の帝より、私、日本国内閣総理大臣宛に、親書が届けられました」

『おお~』

 

 この言葉に会見場は大きくどよめき、カメラのフラッシュがバシバシと炊かれる。

 本位は落ち着いてから、次の内容を話し始めた。

 

「親書には、「我が国を一度ご覧になってほしい」との事が書かれており、使節団の訪問を希望されました」

 

 本位はここで一旦止め、乾いた唇を唾で湿らし、呼吸を整える。

 

「政府は協議の結果、我が国から扶桑国に、使節団の派遣を、決定致しました」

 

 更に大きいどよめきと一斉にフラッシュが炊かれ、TV画面には「政府、扶桑国に使節団の派遣決定」とテロップが流れた。

 本位は続けて使節団のメンバーを発表していった。

 使節団長には嘉納外務大臣兼特別地域問題対策大臣がなり、その下に名を連ねるのは特地問題対策委員会から抜擢されたメンバーであった。今の政権内ではまともな者ばかりを揃えていた。中には慣例を無視して大抜擢された者もおり、記者たちも驚きを隠せなかった。これに武官として自衛官と現地協力者が付く事になる。

 本位総理自らが行く、という話もあったが、昨今の世界情勢を考えると余り国外に出るのは望ましくなかった。

 

「それでは質疑応答の時間へ移ります。私の方から指名をしますので、質問の前に……」

 

 進行係の説明が終わらない内にズラッと記者達の手が上がる。それを無視して注意事項を言い終えた進行係は公平になる様に国内記者と外国プレスを交互に指名していく。

 

「扶桑国行きの使節団にメディア関係者も同行できないか?」

「外国人スタッフも同行できないか?」

「扶桑国は遠く離れた島国と聞いたが、使節団はどの様な方法で向かうのか? また期間はどれ位かかるのか?」

「企業関係者はメンバーに入っていないが、同行しないのか?」

「日本以外の国と国交を結ぶことはあるのか?」

 

 等々。これに対し本位は、

 

「使節団に同行するのは現地協力者、及び自衛官、自衛隊広報班のみであり、先の竜種の襲撃もあって民間人の安全を確保できているとは言えない事からメディア関係者を特地に入れる事は考えていない」

「外国人スタッフを同行させる、という話は出ていない」

「扶桑国が所有する飛行船で向かうと聞いている。訪問の期間は2週間程度と考えている」

「先に言ったように、民間人の安全を確保できていると言えない事から企業関係者の同行は考えていない」

「そのような話は聞いていない」

 

 と、すっぱり述べた。

 事実、先の竜種の襲撃がまた起きないとは言えないのだ。それにマスコミに問題が有る。

 <門>の先は異世界なのだ。この世界とは違う文化と慣例がある。それを尊重しつつ、互いに擦り合わせていくのが外交なのだ。

 それを分かっていない、「真実」の為には何をしても良いと考えているジャーナリスト達を特地、それも封建主義である扶桑国に連れて行けばどうなるか。言葉は通じても礼儀を弁えず、無遠慮でズカズカと踏み込んで扶桑国側を怒らせかねない。問題を起こされたら、折角の外交が全てお釈迦になりかねない。

 既にマスコミから洗礼を受けている菊池大使以下の扶桑国の面々もそれを危惧し、「マスコミの同行はご遠慮願いたい」とわざわざ連絡を寄越すぐらいだった。

 

 そのまま質疑応答を続けていき、挙手の数も少なくなったところで進行係が割って入り、本位に振る。

 本位は一礼して原稿を畳むと、壇上から去った。

 残された記者達は今の会見についてガヤガヤと会話しながら席から立ち上がり、号外を発行する手はずを整えたり、夕方のニュースまでに纏めようと動き始めた。

 

「総理、お疲れさん」

 

 奥で待機していた嘉納が軽く手を上げて労う。

 

「どうも、嘉納さん。やはり会見は疲れますね」

 

 ふぅ、と一息つき、本位はやや疲れた表情を見せた。流石にマスコミ、特に国内外のアレなマスコミからの厭らしい質問や気が抜けるようなアホな質問が続いたので面倒だった。

 

「総理、これからが本番だぞ、大丈夫なのか?」

「ええ、勿論」

 

 本位は額に浮かぶ汗を拭い、笑顔を浮かべる。

 

「これからアメリカに言ってやりますよ。『日本はやる時にはやる』ってね」

 

 

 

 日本で総理緊急会見が行われていた時、アメリカは時差の関係で深夜である。

 にも関わらず、ホワイトハウスには大統領補佐官やCIA長官など多くの人が詰めかけていた。

 

「ふむ、二ホンはようやくフソウへ訪問するのか」

 

 デスクに備え付けられたテレビで中継を見ていたディレルは、リラックスした表情で言った。そしてテレビの電源を落とし、時間を確認する。

 

「そろそろ、だったかね?」

「はい、大統領。ツルギのエンジン部の設計図を持った職員が本日<門>から出てくる事になっています」

 

 劔冑の戦闘動画を見て以来、合当理に着目したアメリカは大量の資金と日本の官僚らやCIA職員を動かし、合当理の機構を手に入れる様に動き続けていた。

 そして今回、遂に根負けしたのか、扶桑国が劔冑の合当理の設計図を提供したと情報を掴んだのだ。

 扶桑国から受け取った設計図は暗号化して、幾つものの偽物と共に自衛官がそのまま防衛省に持っていく事になっている。

 流石に防衛省の機密になってしまえば、アメリカでも手出しできない。そこでCIA日本支部を動かし、省に入る前にこれを盗みだす事になっていた。

 

「大統領、二ホンのモトイ首相からお電話です」

「ほう? さっきまで会見していたというのに、何かあったかな」

 

 ディレルは机の上にある固定電話のボタンを押し、受話器を手に取る。

 

『Good evening、大統領。本位です。突然のお電話、申し訳ありません』

「こんばんは、モトイ。ああいや、そっちでは「コンニチハ」だったね」

 

 同時翻訳で互いの言語に切り替わる。

 

「それで、どうしたんだい? こんな夜更けに。友人とはいえ、ちょっと失礼じゃないかね?」

『では、単刀直入に言います。我が国に対する、CIAの活動を止めて、こちらに協力して頂きたい』

「ほう? いきなりだが、何のことか分からないな」

 

 ディレルは驚いたのか、僅かに片眉を上げる。

 最近は特に警備が厚くなっているというが、まさかこちらの動きを察知したとは。二ホンのコーアンも中々やるな、と心の中で称賛を送る。

 

「仮に、それを止めたとして、我々に何のメリットがある? それで、話は終わりかね? これでも私は色々と――」

『この後に日本にいるCIA職員から報告を聞く事がある、と? それは、日本に滞在している日系人の山田万里夫(マリオ)さんですか? それとも田中光宙(ピカチュウ)さん? いや、鈴木原子(アトム)さんも居ましたな』

 

 ディレルから表情が抜け落ちた。

 CIA長官が慌てて日本支部に問い合わせ、確認させる。そして、潜り込ませていた部下全員との連絡が途絶えている事に青褪めるのだった。

 

「――まさか、モトイッ!?」

『申し訳ありませんが、<門>の近くをうろついていたCIA職員は、銃刀法違反で拘束させていただきました。今は公安の方で身柄を確保しております』

 

 やられた! 嵌められたッ!!

 ディレルは受話器を握り締め、青褪めたままのCIA長官を睨みつける。そして発作的に沸き上がった怒りを堪えた。

 

(いや、まだ話がある。怒り散らすのは後だ……!)

 

「モトイ、君は長年の友人相手になんて事をする? 酷いじゃないか。これじゃあ、君の秘密だってバラしたくなるなぁ」

 

 ディレルが「お前の所の汚職リストをマスコミに公開するぞ?」と脅す。

 きっと今頃、モトイは脂汗を滝のように流しているに違いない。そうほくそ笑む。

 だが、

 

『――ええ、それが?』

 

 覚悟を決めた、冷徹な声に流石のディレルもぞっとするような感覚に襲われた。

 

『公表したいなら、どうぞご自由に。公表した所でたかが汚職。私自らを生贄にすれば、次の政権に無事に移せますので』

「な、あ……ッ!」

 

 ディレルは絶句した。この男が、そんな簡単に自分の人生を捨てるなぞ出来っこないと考えていたからだ。

 

『そうそう、大統領にはぜひ、知ってもらいたい事があるのですよ。

 このままですと、<門>は閉まります』

「な、に……?」

 

 そしてはたと気付く。

 

「も、モトイ、お前は、<門>を破壊する気かッ!?」

『まだ、ですよ。今の所は、ですが』

「そうなれば、二ホンは無事じゃあ済まないんだぞ!?」

『我々が壊さなくても、扶桑国が壊しますよ。彼らがこちらの世界が不都合だと判断すれば<門>は破壊されます』

 

 どの道、このままでは<門>は破壊されますよ? と本位は告げた。

 事実、今ある<門>は弊害が出てしまう為、破壊される事になる。そして新しい<門>を創り出すべく計画を進めていた。

 しかし、それを知らないディレルには、別の事が頭に浮かんでいた。

 現在、扶桑国と国交を結んでいるのは兄弟国と言える日本のみ。そんな彼らから見て、今のアメリカはどの様に映るか? 今の心情は最悪だろう。そして、仮にアメリカが<門>を手に入れても、扶桑国は<門>を破壊して関係を断ち切る事は簡単なのだ。

 そして、この世界の技術ではまだ<門>は創れない。言い訳の出来ない失策である。

 

『もし、ご協力して頂けるのであれば、我々は今回の扶桑国訪問で手に入れたものを幾らかは譲りましょう。これは、扶桑国からも許可を取っています。

 では大統領、良い夜を。色好いお返事を待っています』

 

 ガチャリ、と通話が切れる。ディレルは暫く固まったままでいたが、ゆるゆると受話器を下し、深く深く息を吐く。

 そしてハンカチを取り出して脂汗を拭い、崩れ落ちる様に椅子の背もたれに寄りかかった。

 

「……電話が、こんなにも疲れるものだとは思わなかったよ」

 

 と、ディレルは疲れた表情を隠さずに言った。誰も答えない。ここに居る全員が、日本がここまで強硬に動くとは思わなかったのだ。

 

「諸君、どう思う?」

「……全くの出鱈目、と言いたいところですが、嘘では無いかと」

「モトイは本気だと?」

「はい、大統領。今までのモトイでは有り得ません。まるで、話に聞く我々の先祖が応対したサムライのようです。

 歴史を見れば、二ホンは前大戦の時だって我々相手に立ち向かったのです。そして当然、我々が勝ちましたが、相応の被害を出しています。覚悟を決めた者ほど怖いものはありません」

「つまり、今までの強硬姿勢が、二ホンを元の姿へと戻してしまった、という事か……」

 

 全て裏目に出てしまった、とディレルは内心ごちた。

 

 考えてみれば、その土壌は出来ていたのだ。

 <帝国>の侵攻によって多くの人が犠牲になり、そして皇居が攻撃された事で日本は烈火の如く怒り狂った。

 そして改正条件の難しさからこのまま変わる筈が無いと思われた憲法は改正され、特別地域自衛隊派遣法が成立した。これにより、普通の国家になったと言われるようになった。

 そこに扶桑国が現れ、更に各国からの圧力を受けて、最も難しい、政治家の意識をも変えてしまったのだ。

 しかも、日本は先進国の一つ。斜陽国家やら何やらと言われがちだが未だ経済も技術力もトップクラス。自衛隊は米軍から見ても異常なまでの練度の高さを誇り、頭がおかしいと言われるレベル。そして今回の一件で諜報対策を十分に取っている事が判明。

 仲間なら、この上なく頼もしい。だが、敵となれば最悪である。 

 

「……暗殺は、どうだ」

「大統領ッ!?」

 

 ディレルの言葉に周りの雰囲気が一変する。流石に同盟国の、しかも総理を物理的に消すなど有り得ない話なのだ。

 

「意味がありませんな。彼を消したところで今の二ホンは止まるとは思えません」

 

 CIA長官が実務的に答えた。

 次の総理の有力候補は森田、嘉納、荒巻の三名。順当にいけば森田だったが、彼は今の政権に汚職がバレ、遠ざけられてしまった。荒巻はまだまだ知名度も実績も足りない。すると、嘉納が候補となる。

 

「カノウはモトイ以上に厄介です。今の政権だと最も国民に人気がある上に実績も高い。それに見合う実力もあります。彼も消すとなれば、こちらの仕業だと分かってしまいます。フソウへの心情も最悪になるでしょう。

 しかし……」

「どうした?」

「憶測ですが、二ホンは<門>を創り出す技術を手に入れたのかもしれません」

「理由は?」

「フソウの存在です。冥府の神とやらが<門>を作り出せるのなら、同じ神であるフソウの神だって作れるかもしれない、という事です」

「可能性はあるな。だが、今はそれが事実かどうか確認する方法がない、か」

 

 それっきり無言になる。

 コチ、コチ、と秒針が動く音だけが室内に響く。ディレルは言った。

 

「済まない、コーヒーを一杯頼む」

「はい、大統領」

 

 クロリアンは食堂のスタッフへ連絡し、直ぐに素晴らしい香りのコーヒーが届けられた。

 ディレルは出された挽き立てのコーヒーの香りを一通り楽しみ、一口飲む。やはり、美味い。

 

「……モトイの願いは、五月蠅いチャイナを黙らせることだったな」

「では?」

「ああ、いいだろう。ここはひとつ、二ホンに協力しよう」

 

 やや意外そうな表情になる面々を見渡し、ディレルは鼻を鳴らして背もたれに寄りかかった。

 

「おいおい、私はアメリカ合衆国大統領だよ? 国益になり、自分の支持を増やす事が出来るならそっちを優先するさ。

 まあ、モトイの筋書き通りになるのは非常に癪だがね」

 

 日本や扶桑国の味方した方が簡単に利益になる、というならばその通りにする。

 それがアメリカという国である。

 駄目と分かったら、さっさと見切りをつけて諦める。そして直ぐに別の方法を考えるのだ。今回もこれに当たる。ここから自分の利益を最大にする為に誘導していくのがアメリカのやり口なのだ。

 

 悩んでいたのは、長年下の存在だと思っていた者に自分のプライドが偉く傷つけられたままなのだ。だが、それで国益を逃すのは大馬鹿者がする事である。

 当然、あとでモトイには倍返しどころか100倍返しでやり返さなければ気が済まないが。

 

「今回は我々の負けだ。だが、次はこうはいかない。補佐官」

「はい、大統領。では今行っているキャンペーンの一部を変更して我が国のイメージアップをしましょう」

「そうだ。親米派を増やし、今後の為に繋がりを太くしよう。長官」

「はい。拘束された職員の身柄を引き取り、以後は公安に適度に協力してチャイナ共を叩き潰してやります」

「その通り。出来るか?」

「当然でしょう。この世界にある陰謀はCIAが行っているんですから。ああ、ただポストが青いことの原因だけは私どもの所為ではありませんよ」

 

 陰謀はともかく、ポストが青い理由はCIAの所為じゃない。そう聞いて、この場にいる者達が全員疑いの眼差しで長官を見る。

 これにCIA長官は憮然とした表情になり、それがおかしかったのか、長官以外から笑い声が零れだした。

 

「まあ、それは後でじっくりと調べる事にしよう」ディレルは笑いを噛み殺すと、机の上で手を組む。

「友人の頼みだ、その願いを叶えるのは我が国(アメリカ)。謝礼も弾むそうだ。諸君、アメリカの力を東洋のサムライ達に見せつけてやろうじゃないか」

『イエス・サー!』

 

 皆の返事を聞き、ディレルは満足そうに頷く。

 戦後、勝者となったアメリカの陰に隠れ、腑抜けた日本を侮っていたのだろう。だが、彼らは再び世界相手に打って出た。しかも、前回より遥かに強大になって。だが、今度は同盟国である。それが頼もしい。

 

「ようこそ二ホン、地獄のパワーゲームの世界へ」

 

 以降、アメリカは活動方針を一変。

 中東での戦争に注力しつつ同盟国である日本に積極的な支援を行い、片手間に中国相手に猛威を振るうようになった。

 




次は特地組についてですかね。
テューレとかゾルザルとか、その辺りを。

勢いで書いているから、矛盾点や重複する内容が多くなってきた……

全部書き直すか? (ただし、それやって一度も完結した事が無い)

本当にどーしよ?

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