とはいえ、知ったかぶりは怖いので、筆者が実際に買って使ったことのあるメーカーのものだけを、筆者の印象中心に書いていきます。
めっちゃ的外れだったり、語りがウザいところもあるかもですが、笑ってお見逃しください…汗
…雀が鳴いている。
カーテンの外が、目の前のパソコン画面と同じくらい明るくなっている。
口元にべちょっとした冷たい感覚がある。
俺は上半身を起こした。座ってた椅子がきしむ。なんで俺、机についてるの…?
状況を理解するのに数秒かかった。
…どうやら、パソコンで調べ物をしてるうちに寝落ちしていたようだ。
寝間着のトレーナーの袖にヨダレがべっとり…うわー…。
時計を見ると7時ちょい過ぎだった。
うおぉあっぶねー…寝過ごしてなくてよかった…!!
パソコン画面に目をやる。寝落ちる前に、ソロキャンパーのブログを見ていたようだ。写真入りでキャンプ道具の解説をしている記事だった。
いろんな小道具の写真が載っていたが読んだ記憶がないので、とりあえず仮にブクマして、俺はパソコンの電源を落とした。
…ぬぅ…寝覚めは割と最悪だ…体冷えてるし机に突っ伏してたからか背中が痛いし、口元とかヨダレでカッピカピな感じ…
椅子から立ち上がって、大きく伸びをした。
あくびが止まらない。眠い。眠くてたまらない。
この国の基本的人権に惰眠をむさぼる権利が含まれていないのが不思議でならない。そういうのを認めてくれる憲法解釈変更の閣議決定なら大歓迎なんだけどな。一票入れちゃうよ。俺まだ17歳だけど。
などと考えながら、俺は顔を洗うために洗面所へ向かった。登校までいつもより少し余裕があるが、二度寝したら確実に遅刻する自信があった。
リビングでゴロゴロしてよう。
×××
ものすごく面白い本を夢中になって読んでるとき、家族から食事や手伝いのために呼ばれると、ものっすごくイラッとする。
いや、メシの用意してもらってイラッとするとは何事だ、とお叱りを受けるかも知れないが、特に読書好きにとっては激しくあるあるネタだと思う。
…え、俺だけ??
俺は今まさに、「ソロキャンプ」の検索において、そういう状態だった。
メシを食う暇さえ惜しい。録画した深夜アニメも見る気がしない。
読みかけだった漫画もラノべも脇にやって、俺はここ数日、ひたすらソロキャンプの
ここでも活躍するのは、グー○ル様の画像検索、そして、動画検索だ。
特に某チューブとか某ニコ動画とかは、ソロキャンプ動画の宝庫だった。
大体の動画は、撮影者(キャンパー)の目線でテントの設営や料理作り、焚き火の様子などを淡々と撮影して編集し、字幕をつけてる形式だった。
特に料理シーンは好きだ。小さな
た ま ら ん ! !
あまりのモトメテタノハコレダ・コレナンダー感にめまいを感じた。
これまでプロのぼっちなどと自負していたが、ぼっちそのものを気軽だと考えることはあっても、心から楽しいもの、やみつきになるほどの快楽、そういう風に感じたことはなかった。
この動画の中には、俺のいまだ知らない黄金色のぼっち世界が広がっている気がした。
是が非でもやりたい。ソロキャンプ。
ソロキャンプマスターに俺はなる。
×××
さて…数日調べて少しずつ分かってきたのが、どうやら日本に限らず、世界中には、ちょっとびっくりするほどの数のキャンプ道具メーカー・ブランドが存在するということだった。
メジャーで大手だからどこよりも品物がいい、というものでもなく、「ガレージブランド」と呼ばれる、個人経営に近い小規模なブランドから、たまらなくかっこ良くて便利な製品が売られていたりする。
俺が先日、店に足を踏み入れた「モンブリアン」(mont-brillant)は、いま国内で最も有名なブランドの一つだ。
ここはアウトドアに関するあらゆる製品を開発・販売している。
主にウェア、寝袋、テントなどの「布もの」に定評がある。製品の価格帯もリーズナブルな方で、しかし一つ一つの製品にはこだわりが見られ、コストパフォーマンスが非常に高い。
自社ブランドのアルファ米も売ってた…俺が食ったやつよりちょっとだけ安かった。
たぶんこのブランド一つで、頭の先からザックの中身、つま先まで、すべての道具が揃えられる。
ちょっとアレだが、「アウトドア界のユニ●ロ」といえばイメージがつかめるだろうか…といっても、決して安物感はない。親しみやすさの例えとして。
ファッション性もたぶん抜群だろう。俺はこのブランド、気に入った。
同じくらい有名なのが、「スターピーク」(star peak)。金属製品で有名な、新潟県三条市に本社があるブランドだ。
例えるなら「アウトドア界の無印○品」か。
キャンプに関する道具を総合的に開発、販売していて、全ての製品がオシャレかつ高品質。特にチタン製の鍋や食器の精度とカッコよさはダントツだと思う。
しかし、多分このブランドで最も有名な製品は、
高品質ゆえ、値段は結構張るものばかりだが、安全性に関する信頼は絶大だ。そのためか、ファミリーキャンプをやる人たちにも根強いファンが多い。
総合ブランドとしてあと有名なのは、「パトス」(PATHOS)。
「浜辺から海抜数百メートルまで」という独自のカバー範囲を設け、リーズナブルな価格帯で商品展開をしている。
リーズナブル、とはいっても、製品はなかなかいいものばかりだ。
前述の独自のカバー範囲を意識して、無用なまでに高スペックに仕上げることをしていない、ということだと感じた。
ウェア系はかなりかっこいい&かわいいものが多いと思う。街中で着ててもいい感じ。
キャンプ道具、特に料理、バーベキュー関係のラインナップは充実していて、俺みたいな初心者は特に、いちばん取っ付きやすい感じがした。
例えるなら…うーん…「アウトドア界の…ニ▲リ」…かな?
「お、値段以上。」感は確かにある。
ただし、千葉には店舗がない。
茨城にもない。
東京と神奈川にも、1店舗ずつしかない。
なのになぜか埼玉には4店舗もある。なんでやねん…!!!?
しょうがないのでWebでチェックするか…。
まだだ…まだ終わらんよ…(興に乗ってきた)