ウルトラマンゼノン ウルトラの奇跡   作:ウルトラゼロ
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Prologue

 

 

──銀河系から300万光年離れた場所に存在するM78星雲。そしてその中にある地球の約60倍の大きさの惑星、それはまさに光が形となったかのような国だ。この星には我々の地球をはじめとしたこの宇宙全体を守護する宇宙警備隊、そしてウルトラマンと呼ばれる光の戦士達の故郷である。この星で今、一人のウルトラマンが旅立とうとしていた──。

 

 

 

 

 

 

 

「地球へ向かうことになったそうだな」

 

 

人工太陽プラズマスパーク・エネルギーコアがあるこの光の国の中核を成すプラズマスパークタワーが放つ光に耐えられない来訪者のためのバリアが展開されているこの発着港があるウルトラスペースボートで赤い体と甲冑を彷彿とさせる強靭な体が印象的なウルトラマンマックスが彼と深い友情で結ばれた友人であり今まさに光の国を出発しようとするウルトラマンゼノンを見送りに訪れていた。

 

 

「厳密に言えば君の知る地球とは異なる地球…平行世界だがな」

 

 

ゼノンは見送りに来たマックスと向き合いながら出発の間際までの短い時間を親友との会話に費やしていた。ゼノンの言葉通り、かつてマックスは地球で戦ったことのあるウルトラマンだ。

 

 

「聞いてはいる。なにやら奇妙な部分もあるとの話だが…」

 

「ああ、我々ウルトラマンが存在しない世界の地球で死した存在が人間の少女として生を受けるとのことだ。一度行ってみないことにはなんとも言えないが…」

 

 

顎に手を添え言伝で聞いた話を思い出そうとするマックスに己に与えられた指令なのですぐに答えるも、その声色はこの案件に対しての難解さが感じられた。

 

 

「…地球は素晴らしい星だ。私の知る地球人達は未来を掴むことが出来た」

 

「君と一体化した青年の孫が言っていたそうだな。地球人もあそこまで外宇宙へ進出してくるとは…。違う地球とは言え今回の任務で分かると良いな、君やそしてあのウルトラ兄弟が第二の故郷というあの星のことを」

 

 

かつての出来事を思い出しているのか感慨深そうにしみじみと呟く友の姿にゼノンは表情では分からないが柔らかい口調で答え、そして地球への期待を膨らませていた。

 

 

「なにかあったらすぐに私も向かおう」

 

「流石に君の時のようにはならんだろう。…だが、そうだな。もし困難があったとしても、かつての人類と君のように乗り越えられれば良いな」

 

 

地球には一体、なにが待っているか分からない。ゼノンの身を案じたマックスの言葉に目の前にいるかつての友の戦いを思い出しているのか、どこか人類への期待を見せていた。

 

 

「…では行ってくる」

 

 

親友との会話は心地の良いものだ。だがいつまでもそうしてはいられない。一息ついて気持ちを切り替えたゼノンはマックスにそう告げると、彼が頷いたのを見て背を向け、その周囲にエネルギーを張り、赤い球体状の光に包まれ光の国から旅立つのであった。

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

 

 

 

──地球。

 

太陽系にある惑星の1つであり我々人類だけではなく多様な生物が生存することが可能な天体のことである。この恵まれた星は近年、環境破壊が進みかつての恵まれた環境は失われつつあった。

 

 

「──ゴモラザウルス…ね」

 

 

鎮守府と呼ばれる施設があるこの海辺の町、都会のような派手さはないが住み心地は良く快適な町だった。とはいえ目立った名所は鎮守府しかなく観光客などはあくまで観光に来るには良い町だと言うくらいだ。その町の古びた和風の一軒家のリビングで癖っ毛がある黒髪とテレビを見つめる赤い瞳の青年…アスノ・ユウマはニュースの話題の種の名を呟く。

 

 

「生き残りだが変種なんだか知らないけど自分の住処から見世物にされるために運ばれるんじゃ堪ったもんじゃないだろうな。っていうか怪獣じゃないだろうな」

 

 

ニュースの内容、それはかつて1億5000万年前に生息していたと言われる恐竜の生き残りの変種体が日本近海の孤島で日本人によって発見され麻酔によって海路でこの日本へ運ばれた後に政府主催のもと特殊な設備が設置された動物園へ移されるとのことなのだ。

 

 

「学校行かないとな…。それで後は鎮守府にも行かないと」

 

 

この事についてはゴモラに同情するが学生の身分である為、今は学校へ行くために行動を移すのだった…。

 

 

 




お読みいただきありがとうございます。

なんでゼノンなの?と思う方はいらっしゃいますでしょうが、単純な話でまずこの話のテーマとして未来があります。未来関連の話で真っ先に浮かんだのがマックスでしたが、マックス=カイトの印象があった為、同作のウルトラマンゼノンが主役となりました。地球に対してあまり詳しくはないというのも理由のひとつでしたので‥。







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