ウルトラマンゼノン ウルトラの奇跡   作:ウルトラゼロNEO
<< 前の話 次の話 >>

11 / 25
暗殺宇宙人

ナックル星人

宇宙大怪獣

改造ベムスター

古代怪獣

改造ゴモラ

登場


ウルトラマンマックス参上! part1

 

 

 

広がり続けるこの宇宙。地球からも離れた宙域で突然、小さな太陽のような赤い光の球体が現れ地球へ目指し、まっすぐ進んでいくのだった。

 

 

 

・・・

 

 

「では例の二体の改造怪獣、出来たのか?」

 

「ああ、もう実戦段階に入れるだろう」

 

 

足元が光るだけで薄暗い空間内で人間ではない異形の者達…いや、宇宙人が集まって何やら会議を行っていた。リーダー格と思われる短い手足と頭に三つの突起がある宇宙人・ヒッポリト星人が集まったうちの一人である白い身体に赤い瘤のようなものが無数についたような見た目のナックル星人に声をかけると、ナックル星人は腕を組んで頷く。

 

 

「早速テストするのか?ここにはいないがペダン星人も新兵器があるらしいが、それとするのか?」

 

「いやワシがその力を試してやろう」

 

 

そこにスマートな体系と昆虫類を思わせるような外見のスラン星人が次に問いかけると、ヒッポリト星人のような長い口吻とハサミのような手を持つテンペラー星人が己の自信を感じさせるような自信ありげに声を上げる。

 

 

「まぁ待ってくださいよ。まずはウルトラ戦士に通用するかでしょ。何の為にあのウルトラ戦士を生かしたと思っているんですか」

 

 

鬼のような金の二本の角と金髪、この宇宙人の中では人間に近いような外見のババルウ星人が好戦的なテンペラー星人を静止する。どうやら彼らはゼノンとゴモラを襲った宇宙船にいた者達だったようだ。

 

 

「ならば早速出すか。しかし艦娘は集まらなかったようだな」

 

「ああ。ダダの奴が失敗してな。スパークシップのテストが出来なかったよ」

 

 

スラン星人が何気なくナックル星人に話を振ると、ダダがトダの鎮守府を占拠した時に通信相手だったナックル星人はダダに落胆しているのか首を振りながら手に持つ小さな軍艦のプラモデルのような外観のスパークシップを見る。

 

 

「資料を見させてもらいましたが、元となった怪獣の“残りカス”もいたと言う話ですが最近見ませんね」

 

「ああ、どうやら隙を見て逃げ出したようだ。だがどうでも良いさ、怪獣でもなく人間でもないなりそこないなど。ダダは地球人の見た目を大層気に入っていたが、私には最後まで地球人の見た目の良さは分からぬよ」

 

 

手に持つ端末から立体映像を表示するババルウ星人の問いかけにナックル星人は答える。例え逃げたところで大した脅威にもならないし、残りカスという逃げた存在を嫌悪感のようなモノを持っているのか毒のような言葉を吐く。

 

 

「お喋りはしまいだ。私はテストを見届ける為、現地に赴く。お前達もここで見ているが良い」

 

 

だがここにいる宇宙人達と仲良くお話がしたいわけではない。ナックル星人は話を切り上げてその場から去るのだった…。

 

・・・

 

 

「…近い…後少しだよ」

 

 

宇宙船内で宇宙人達が話し合いをしていたのと同時刻、現在は夕方、町行く人達はある二人組を奇異な目で見ていた。というのもそこには怪獣の手足と尻尾のパーツをスクール水着の上につけ栗色のショートヘアーの髪に角のような突起物がある少女とその少女とは違い、高身長と鳥を模したファーコートを纏いショートブーツを履いている褐色肌の少女がいた。

 

 

「…本当に信用できるの?」

 

「…大丈夫だよ。きっとあの人だったら…」

 

 

二人は道行く人の奇異の視線も気にせず、逆に褐色肌の少女はなにやら信用出来るか否かを気にしている。褐色肌の少女に問いかけに栗色の髪の少女はある種の確信を持った瞳で答えるのだった…。

 

・・・

 

 

(今晩、なにか食べたいのある?)

 

 

同時刻、学校帰りなのか制服姿のユウマはゴロゴロと寝転がり何やらその心中で食事のことについて問いかけていた。普通ならばおかしな行動だが彼の中にはウルトラマンがいる。勿論、ゼノンに問いかけていた。

 

 

【以前食べた鍋と言うのはとても美味だった…が、地球の食文化はまだ分からない。私に質問されても困る】

 

(だよね…)

 

 

ユウマと同化しているゼノンは味覚も共有しているような状態だった。そんな中でゼノンはどうやら以前、鎮守府で行われた鍋パーティーで食べた鍋が気に入っていたようだ。しかし彼はまだ地球に来て日が浅い。文明を監視すると言ってもまだ分からないことはあるのだ。

 

 

(…ねぇゼノン。宇宙ってどんなの?色んな星があるけど人間のような知的生物はやっぱりいっぱいいるの?)

 

【当然だ。私を始め以前戦ったダダ、そして例の宇宙船や前の巨人の時の少女…そしてソーフィ達…この広大な宇宙には様々な生物が生きそして文明を築いている】

 

 

ユウマは宇宙に住む生き物達について質問すると文明監視員として地球以外の様々な文明を見てきたゼノンは人間にとって気の遠くなるようだが、彼にとってはつい先月のような過去のことを思い出す。

 

 

(…その中でさ、地球人はいなかった?)

 

【…この宇宙ではいないな。私はこの宇宙に来たのはつい最近の事だ】

 

 

ふと転がるのを止めたユウマはうつ伏せのまま問いかける。しかしゼノンはこの宇宙に来た時はまっすぐ地球に向かった為、その際に地球人と思われる種族と遭遇する事はなかった。元の自分がいた宇宙では友であるマックスと一体化していた青年の孫やZAPと呼ばれる地球の組織が光の国に訪れた事などは小耳に挟んだ事はある。

 

 

(…俺の母親はさ、宇宙飛行士で宇宙にいるであろう知的生命体の探索や観測、人類と友好的な関係を結べるかを調べる為に行ったらしんだ。…でも今はいない。連絡も取れない。生きているかも分からない。ボンヤリと記憶はあるんだけどよく覚えてなくてさ…。ゼノンの仕事が仕事だからもしかしたらと思ったんだけど…)

 

 

物心ついた時にはマツミズがすでに引き取って親代わりとなっていた為、両親の思い出と言うのはあまりない。マツミズ曰く優しくて立派な人達だったとの事だが今一分からない。もしかしたらという望みを持ってゼノンに聞いてみたが叶わなかった。

 

ユウマも黙り込み、ゼノンもなにも言わない。少しなんとも言えない雰囲気がマツミズ宅を包む。しかしその雰囲気を打ち破るように玄関の方から破壊音が響く。

 

 

「えっ!?」

 

 

轟音に慌てて起きあがったユウマは発生源となる玄関に向かった。

 

・・・

 

 

「いやー…壊しちゃった…」

 

「…まぁでも中には入れるよ」

 

 

玄関に到着したユウマが見たのはコスプレにしか思えない先程、町民達から奇異の目で見られていた二人組の少女だった。倒れた玄関のドアを見て気まずそうな顔を浮かべる栗色の髪の少女とそれをフォローする褐色肌の少女。

 

 

「あっ!やっと会えた!」

 

「き、君達は…?」

 

 

奇抜な服装といい怪しさ満点である二人に戸惑っているユウマに気づいた栗色の髪の少女はユウマを指差して明るくそして嬉しそうな声を上げる。言葉からして彼女の目的は自分なのだろうか?兎も角困惑しながらユウマが問いかける。

 

 

「僕はゴモラだよっ!」

 

 

栗色の髪の少女の口から放たれた衝撃の言葉。間の抜けた表情で固まるユウマは次の瞬間、近所に聞こえるくらい大きな驚きの声を上げるのだった。

 

・・・

 

 

「…えっと…本当にゴモラなんだよね」

 

「そうだよ。特徴あるでしょ?」

 

 

あの後、落ち着いたユウマは玄関の片付けも程々に居間に案内して話を聞くことにした。確認してくるユウマに栗色の髪の少女はそのきぐるみのパーツのような手を見せる。

 

 

(特徴って言ったって…)

 

 

栗色の髪の少女ことゴモラの姿を懐疑的な目で見るユウマ。確かにゴモラを思わせる見た目はあるが、あくまでそれは中途半端にゴモラのきぐるみを着たような見た目であるしそれに何故、スクール水着なのだと首を傾げたくなる。とはいえ身近な存在に艦娘やソーフィ達がいる。信じられないわけではない。

 

 

「まぁでも…こうして生きてて良かったよ」

 

「生まれ変わりだけどねー」

 

 

少し疲れたような笑顔でゴモラに話しかけるユウマ。これは本心だ。あの時救えなかったゴモラが見た目こそ人間だがこうして目の前にいるのだ。ゴモラも笑顔でユウマに出された飲み物を飲みながら答える。やはりというか彼女もソーフィ達と同じ存在のようだ。

 

 

「隣の人は?もしかして君も…」

 

「…ベムスター…と呼ばれてました。その…ゴモラと同じで…生まれ変わり、です」

 

 

ゴモラは分かったがその隣の褐色肌の少女は分からないし外見上の特徴を見ても全然だ。ユウマの問いかけに名乗る褐色肌の少女…ベムスター。こちらは知らない怪獣の生まれ変わりだった。

 

 

「私達が来たのは…貴方の力を借りたいからです」

 

「俺の…?」

 

「はい、ウルトラマンゼノンにお願いがあります」

 

 

少しだらけているゴモラとは対照的に姿勢を正しているベムスターがユウマの顔を見ながら自分達が訪れた目的を話し始めユウマは首を傾げる。するとベムスターの口から出たゼノンの名前に驚き、ユウマは視線を泳がせてしまう。どうやら彼女達は自分がゼノンだと知っているようだ。

 

 

「なんでそれを…?」

 

「うーん…やっぱり人間とは違う匂いって言うのかな…。兎に角違う感じがするんだよね、凄く温かい感じがする。人間の力は借りたくないけど君だったら…」

 

 

確信を持った目で自分を見る二人。どうやら引っかけと言うわけでもないらしい。ユウマは動揺しながらも問いかけるとテーブルに頭を乗せていたゴモラがふと顔を上げかつてゼノンと戦い治療を受けた事があったあの記憶があり、普通の人間とゼノンと同化したユウマの見極め方を何となく分かるのか首をかしげながら答える。だがやはり人間に対しては良い感情はないらしい。

 

 

「そんな事よりも地球が危ないんです!」

 

「地球が…?」

 

 

やや話が逸れ始めているのを戻すベムスター。地球の危機という彼女の言葉にユウマは怪訝そうな顔を浮かべると次の瞬間、隕石が落ちてきたような大きな落下音と共に大震動が響いた。

 

・・・

 

 

「グオオオオオオオォォォォォンンンッッッ!!!!!!」

 

「キュアアアァァァァォォォォオッッ!!!!!!」

 

 

外に出たユウマ達が遠目に見たのは海に立つ二体の怪獣とその前に立つ1体の白い宇宙人だった。2体の怪獣はまるで産声を上げるかのように天を仰いで咆哮する。

 

 

「あれは…ゴモラ…?」

 

「うん…あれは僕…いや、僕だったモノだよ」

 

 

2体の怪獣のうちの1体は見覚えがある。ゴモラだ。しかし以前、戦った時と比べ白目で皮膚は黒ずみ棘や牙が増えしかもより鋭く尖っており尻尾もまた鋭くムチのように長かった。ユウマの呟きに隣にいたゴモラが悲しそうに見ている。

 

 

「じゃあ…隣のは…」

 

「…私です。私達はただ生まれ変わった訳じゃないんです…。私達はある宇宙船で地球人に似た姿で目覚めた時、傍には生前の私達がいたんです…。言ってしまえば力と心が分離したような状態でした」

 

 

見知らぬ怪獣はどうやらかつてのベムスターだったモノだ。細長い体と巨大な爪と角。その赤い瞳からは意思が感じられない。ユウマはその見知らぬ怪獣を見ているとベムスターは説明を始める。

 

 

「あの後ろの宇宙人…ナックル星人が生まれ変わる前の私達だったモノを生体改造したんです。今のアレは改造怪獣…きっと破壊しか生まない…。私達は何とか宇宙船を脱出してこの脅威を打ち消せる可能性を持つ貴方を探してたんです」

 

「…正直、人間がどうなろうと僕には関係ないけど僕だったモノが何かを破壊しようとするのは嫌だったんだ…」

 

 

ベムスターの説明の後、人間を良く思ってないゴモラの言葉を聞いて再び2体の改造怪獣…改造ゴモラと改造ベムスター、そして前に立つ白い宇宙人・ナックル星人を見る。

 

 

「…取り合えず今は行くしかないか…。君達はどこか安全な場所へ!」

 

 

彼女達の話を聞き、今までの生まれ変わったソーフィ達との関係があのナックル星人にあるのか考えるユウマだったがナックル星人は手を前に突き出すと2体の改造怪獣は海辺の町めがけて歩き出す。このままで何が起こるか分からないユウマはゴモラ達にそう言い残し返答を待たずに走り出す。

 

 

「ゼノオオオオオオオオォォォォォォォォォーーーーーーーーーーンンンッッ!!!!!!!!!」

 

 

こちらに進行してくる改造怪獣達に気づいた町の人間達は大パニックとなって逃げ出している。その人ごみを掻き分け、周囲に人がいない海の前に立つ。ユウマはゼノンブレスが嵌められた腕を空に突き出すと突き出した腕からゼノンの身体に変わり巨大化する。

 

・・・

 

 

「…」

 

「やっと現れたか、ウルトラマン」

 

 

改造怪獣達の前に空から一筋の光が降り、そこからゼノンが現れる。ゼノンの姿を見たナックル星人は待ちくたびれたと言わんばかりに改造怪獣達の背後でゼノンに声をかける。

 

 

【…私が目的か?】

 

「ああ。言っただろう。お前は実験台の一人だ。早速、こいつらをテストしたくなってな」

 

 

ゼノンが宇宙語で話し始めると、ナックル星人は2体の改造怪獣をまるで自分の作品を自慢するかのように手を大きく広げて話す。

 

 

【戦うならばここじゃなくても良い筈だ】

 

「いいや、ここでこそ意味がある。お前は良くも悪くも巨大な力を持つ存在だと人間共に知られている。お前を人間共の前で倒すことで我々の力も分かりやすいだろう?」

 

 

ここでは力を持たない人間が数多くいる。自分が目的であればそんな中で戦う必要はないはずだ。しかしゼノンの提案にナックル星人はせせら笑う。

 

 

「グォォンッ!!」

 

「ッ!?」

 

 

場所を変える気はないと言わんばかりに改造ゴモラから尻尾を放つ。顔面を狙ったその攻撃を驚きながらもゼノンは何とか避ける。なんと改造ゴモラの尻尾は伸縮自在になっているのだ。

 

 

「キュアアァアッ!!!」

 

「グゥッ!!」

 

 

すぐさま改造ベムスターが両目から直線で放たれたレーザーがゼノンを襲う。直撃する直前に両手でバリアを張ったゼノンは防ぐ事に成功する。どちらの攻撃も強力な力を感じ、まともに受ければ一溜まりもないだろう。

 

 

「…ジェアッ」

 

 

どうやらこの場での戦闘は避けられないようだ。2体の改造怪獣だけで十分だと思っているのかナックル星人は改造怪獣達の背後で腕を組んでゼノンの様子を面白そうに見ている。ゼノンは静かに構えを取り、戦闘を開始するのだった…。




改造怪獣なんですが製作者は違いますが改造ベムスターはタロウの改造ゴモラはゲームのFERの改造ゴモラをイメージしていただけると助かります。







※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。