ウルトラマンゼノン ウルトラの奇跡   作:ウルトラゼロ
<< 前の話 次の話 >>

12 / 25
こちらの更新が遅れてしまって大変申し訳ございませんでした。


ウルトラマンマックス参上! part2

 

 

「ウルトラマンを援護しろッ!!」

 

 

出撃した艦娘達は三対一の状況で奮戦しているゼノンを援護する為に長門が声をかけ、2体の改造怪獣に向けて砲撃を始めるが2体の改造怪獣は初撃こそ反応するがすぐに意に介さずゼノンに襲い掛かる。

 

 

「ッ!!」

 

 

改造ゴモラから放たれた伸びた尻尾を間一髪で避けるとすぐさま尻尾を掴み、攻撃に繋げようとするゼノンだったが…。

 

 

「ジェアッ!?」

 

 

だが逆に尻尾を縮小させる事で引き寄せられ、そのまま凶悪なまでに様変わりした腕部を腹部に叩きつけられ更には爪で引き裂くように攻撃を浴びせられるゼノン。

 

しかし攻撃をただ受けるだけではない。攻撃を見極め、カウンターのように拳を改造ゴモラに叩きつけるゼノンだが改造ゴモラは平然としている。続けざまに飛び回し蹴りを改造ゴモラの顔面に浴びせるが改造ゴモラにはダメージが通っていないように見える。

 

 

「──キェアァアッ!!!」

 

「っ!?」

 

 

しかし改造怪獣はゴモラだけではない。いつの間にか上空に飛んでいた改造べムスターが上空から急降下を繰り返しながらゼノンに突進を浴びせ、ゼノンは海に倒れる。

 

 

「ウオオオォォォォォォォォォオオ…ッッッ!!!!!!」

 

 

改造ゴモラの何かをため込むような低いうなり声が聞こえる。ゼノンが顔を上げれば改造ゴモラの全身が光り輝いていた。エネルギーをチャージしているのだろう。

 

 

「ッ…!?」

 

 

すぐさま立ち上がり避けようとするゼノンではあるがふと背後を気にすれば、そこには海辺の街があった。避けるのは簡単ではあるがこのまま避けては街に被害が出る。

 

 

「グオオオオオオォォォォォォォォォォーーーーーーッッッ!!!!!!!!!」

 

「ゼェアァアッッ!!!!」

 

 

その間にも改造ゴモラはエネルギーが溜まったのか全身から超振動波を放つ。ゼノンはすぐさまバリアを張ることでこれを受け止める。激しく水しぶきを飛ばし、以前よりも強化されたその超振動波に後方に押し出されていくゼノン。やがてバリアにも皹が入っていく。

 

諦めるわけにはいかなかった。自分が避ければ町に被害が及んでしまう。それだけは避けたかったのだ。しかしそんなゼノンを嘲笑うかのように上空にいる改造べムスターはバリアの範囲外からレーザーを放ちゼノンはそれを浴び続けてしまう。

 

 

「ジュァアアッッ!!?」

 

 

やがてバリアも破壊され、超振動波とレーザーをまともに浴びたゼノンは大きく町の方に吹き飛び。海に倒れたゼノンの影響で海水が波となって町を襲う。

 

 

「ウッ…グゥッ…」

 

 

まともに攻撃を浴びながらも何とか立ち上がるゼノン。だが無事である訳がなくその身体はボロボロでそれを表すようにパワータイマーも赤く点滅をする。

 

しかしそれで攻撃の手を緩める筈もなく改造べムスターはレーザーを放ち、火花を上げながら受けたゼノンは遂に膝をつきその間にも改造ゴモラが近づき嬲るように攻撃を浴びせ、海上に降りた改造ベムスターもそれに参加する。

 

・・・

 

 

「…っ」

 

 

鎮守府で戦闘の様子をモニター越しで見ていたベガッサやマツミズはその一方的な光景を見て、言葉を失う。ゼノンにはもう反撃出来るほどの余力など残ってはいない事など誰が見ても明らかだった。

 

 

(もう良い…逃げてくれ…!)

 

 

二体の改造怪獣に無理やり起き上がらせサンドバックの如く攻撃を受けるゼノンを見て、出来ないと分かっていてもマツミズはそう願ってしまう。

 

 

「お願い、負けないで…っ!」

 

「ウルトラマン…なぜそこまで…っ!!」

 

 

誰が見てもゼノンの敗北は明らかであった。目に涙を貯めながら祈るように呟くペガッサと表情を険しくさせながらも町を守ろうとするゼノンに悲痛そうに問いかけるが、答えるものなどいない。

 

 

「っ…」

 

 

ジョウも戦闘を見て、両手を胸の前に持っていき、ぎゅっと握る。ゼノンの姿がユウマと重なって見え、何故か無性に辛く感じるのだ。

 

・・・

 

 

「クソッ…!!」

 

 

ゼノンを助ける為に砲撃を続けていた長門達ではあったが、有効打にはならず思わず悪態をついてしまう。ゼノンがこのまま嬲られていく光景は短い付き合いではあるが辛いものがあるのだ。

 

 

「もう良い」

 

 

するとここでナックル星人が声を上げる。その言葉と共にまさに機械のようにピタッと動きを止める2体の改造怪獣。攻撃が収まったことによってゼノンはその場に崩れ落ちるかのように倒れてしまう。

 

 

「ここで殺す気などない。連れていけ」

 

 

ナックル星人は指を鳴らすと、光学迷彩によって姿を隠していたナックル星人の宇宙船が姿を現す。そこから宙づりの状態で設置されていたX字型の台に2体の改造怪獣に指示を出し、ゼノンをX字型の台に磔にする。それを確認するとナックル星人は2体の改造怪獣をその場に残し、宇宙船に転移しそのまま宇宙へ移動を開始し艦娘達の砲撃も射程外になってしまう。

 

・・・

 

 

「そんな…ッ!」

 

「負けた…」

 

 

海辺の町で一部始終を見ていたゴモラとベムスターはゼノンが磔にされ連れていかれるという絶望的な光景を目にして崩れ落ちる。これでもう改造怪獣を…いや、暗躍する宇宙人達を止められる存在はいなくなった。

 

 

≪地球人に告げる!!≫

 

「「っ…!」」

 

 

すると空からナックル星人の声が響き渡る。それは全世界にそれぞれの言語に合わせて流れ、同時に上空に立体映像が流れる。そこに映し出されるのは宇宙空間に移動したナックル星人の宇宙船と磔にされたゼノンの姿だった。

 

・・・

 

 

≪ウルトラマンは我々の手で葬った!!もはや貴様らを守り、我々を止められる存在はいなくなったのだ!≫

 

「っ…」

 

 

海上にいる艦娘達もナックル星人の言葉を聞き、悔しそうに歯を食い縛り拳を固める。悔しいがナックル星人のいうように自分達の攻撃も改造怪獣を止められなかった。彼らを打ち倒せる存在はいないのだ。

 

 

≪これから始まる全ての恐怖に絶望し、滅び去るが良いッ!その手始めとしてこれを見ろ≫

 

「なにをする気なの…?」

 

 

ナックル星人の言葉と共に映像に映し出されるピタリとも動かないゼノンの姿は人々を不安にさせる。それは艦娘達も同じなのか翔鶴が不安げに呟く。

 

 

「まさか…ッ!!」

 

 

すると直後に燦々と輝く太陽の姿が。そこに向かって移動を続けるナックル星人の宇宙船を見て、ある事が浮かんだのか赤城が言葉を漏らす。

 

・・・

 

 

「貴様らウルトラ一族は太陽エネルギーが力の源だろう?ならばそこを貴様の墓場にしてやる」

 

 

眼下に広がる太陽を見ながらナックル星人は愉快そうに呟く。するとナックル星人はあるボタンを押し、宇宙船から磔にされたゼノンを切り離す。

 

 

太陽に向かって磔にされたゼノンが放たれた。意識が朦朧としているゼノンは脱出する事も出来ず、そのまま太陽の引力に引っ張られてしまう。そんなゼノンの姿を地球から映像を通じて見ていた人類や艦娘達の中からもやがて訪れるであろうゼノンの死から目を背ける者もいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪───なんだとっ!?≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしその時は訪れなかった。ナックル星人の驚愕の声と共に人々が再び映像を見ると、磔にされ太陽に放り投げなれたゼノンを赤く光り輝く球体が包み、太陽の引力圏から救い出したのだ。

 

・・・

 

 

「…ウルトラマン…マックス…!!?」

 

 

赤く輝く球体内で意識を取り戻したゼノンは目の前で佇む一人のウルトラマンを見て驚く。それはかつて自分が光の国を出る時に見送りに来たウルトラマンマックスその人だったのだ

 

 

「君になにかあったらすぐ向かう…。そう言っただろう」

 

 

マックスが穏やかに話しかける。すると腕を天に伸ばすと金色の鳥を思わせるような外見の黄金色の物体がゼノンの腕に装着されると姿を変え、小型のブレスレットに姿を変える。

 

 

「これは…ギャラクシーか…!?」

 

「宇宙警備隊隊長を始めとした者達によってブレスレット技術を応用して生み出された新たなギャラクシー…ギャラクシーブレスレットだ。それさえ身に着けていればいかなる脅威にも互角に戦えるだろう」

 

 

右腕に装着されたブレスレットがエネルギー補給となったのかゼノンのパワータイマーは青く輝く。エネルギーを得たことによって立ち上がり、マックスと向き直るゼノンはこのブレスレット…ギャラクシーブレスレットの説明を受ける。

 

 

「君から送られたウルトラサインを見て脅威を感じた光の国はこれを君に託すことを選んだのだ。さぁ地球に向かおう」

 

 

マックスはその為にこの次元にやって来たのだ。だがここで悠長に話している余裕はない。ナックル星人や地球にはまだ2体の改造怪獣がいる。マックスの促しにゼノンは頷く。

 

・・・

 

 

「新たなウルトラマンだと…ッ!!?そんな馬鹿なぁあっ!!?」

 

 

赤く輝く光球は消え、そこからゼノンとマックスが現れる。二人は宇宙船を見るとゼノンは両腕を水平に広げ、マックスは左腕に装着されているマックススパークを掲げてそれぞれエネルギーを集中させる。二人のウルトラマンはL字に腕を組んで放たれた必殺光線はナックル星人を宇宙船ごと撃破すると、互いに顔を見合わせて頷き、地球へと向かう。

 

・・・

 

 

「なにがどうなってるの!?」

 

 

立体映像はゼノンが太陽に放り投げられたところで途切れ、なにが起きたのか分からず思わず瑞鶴が叫ぶ。

 

 

「グオオオオオオォォォォォォォォォォーーーーーーッッッ!!!!!!!」

 

「キュアアァアッ!!!!」

 

 

すると今まで沈黙していた2体の改造怪獣がまるで解き放たれるように雄たけびを上げ、拘束が解かれ、自由になったかのように身体を左右に激しく揺らしていた。

 

 

「クッ…町には何としても近づかせるな!!」

 

 

2体の改造怪獣は目についた海辺の町に侵攻を始める。ゼノンや自分達も歯が立たなかったとはいえ町に向かわせるわけにはいかない。長門の声かけと同時に艦娘達が動き出そうとする。しかし2体の改造怪獣の侵攻速度は予想以上でこのままでは止める事が出来ない。誰もがそう感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰が呟いたかは分からない。

 

 

 

 

 

だが空から2体の改造怪獣から町を守るかのように二筋の光が舞い降り、改造怪獣達は動きを止める。

 

 

 

 

 

 

光が消えると、それを見ていた者達は驚く。

 

 

 

 

 

何故なら。

 

 

 

 

 

そこには2体のウルトラマン。

 

 

 

 

そう、ウルトラマンゼノンとウルトラマンマックスだ。

 

 

 

 

二人は怪獣に向き合いながら互いに拳を軽く打ち合わせるとそれぞれ臨戦態勢を取って、2体の改造怪獣に向かって行くのだった…。




というわけでウルトラマンマックス参上!です。

ゼノンのギャラクシーは最初から登場は決まっていたわけですが、マックスのギャラクシーと差別化したいと思い、勝手ながらあのような武器として登場しました。そしてその武器をゼノンに渡す話としてタイトルから分かるようにある話を参考とさせていただきました。

ギャラクシーブレスレットの見た目はブレスレットに展開状態のギャラクシーを縮小したような装飾がある物をイメージしていただけると幸いです。







※この小説はログインせずに感想を書き込むことが可能です。ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に
感想を投稿する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。