オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-92「悲劇の悪魔 Ⅲ」

 

 

機体を隠して、ラスベガスへとやって来たツバサ達。やはり夜になると

街の灯りはギラギラと輝いていた。ツバサとネプテューヌはスーツとドレスに

身を包んでおり、他のメンバーはマルス、アインハルト、ノーヴェ、クリス。

付き添いに千冬、ソーナ、セラフォルーがいる。マルスもスーツに身を包んで、

ノーヴェ達も自分達に合ったドレスを着ている。

 

「ねぇねぇツバサ~!私あそこに行きたーい!」

 

「えぇ~・・・いきなりギャンブルかい?」

 

「だって楽しそうだし、せっかくラスベガスに来たんなら

メインを楽しまないとね!ちっふー達もそう思うよね?」

 

「まあ・・・そうだな。本来ならこんなこと言うべきではないが

たまには戦いを忘れて、遊びを楽しむのも悪くない」

 

「僕は・・・行ってみたいです。前に翔真さんから聞いたことがあって

ラスベガスの醍醐味・・・でしょうか?カジノとかに少し興味もありますし」

 

「だ、ダメですよマルス!?そんな年齢からギャンブルを覚えたら

ロクなことになりませんよ。マルスは若いんですから、こういう事は・・・」

 

「別にいいじゃねーか。アニキが興味あるなら、やらせれば・・・」

 

ギャンブル反対派のソーナに対してクリスはマルスが興味があるなら・・・と

言ったものの、直後に冷たい眼差しが突き刺さったのは言う間でもない。

セラフォルーとツバサの説得により、ソーナは今回だけという条件のもと

許可した。アインハルトはデバイスにより大人モードへ変わり、マルス達と

施設の中へ。ネプテューヌもまた女神化して、パープルハートへと変わる。

 

「ねぇツバサ・・・マルスは大丈夫・・・なのよね?」

 

「それは分からない。何時記憶が甦るか分からないし、願わくば

マルス・レディーレのままでいてほしいと思う・・・やっぱり話すべきか」

 

「でも、それを話してノーヴェ達が納得するの?」

 

「それはごもっとも」

 

ツバサは時空管理局のデータベースにハッキングしてマルスの過去を

調べた。だがそこには悲惨な詳細が載っていた。更に管理局のデータには

行方不明者リストに載っており、名前も違っていた。

 

「(マルスという名前は恐らく偽名なのか・・・けど、

そう思える確信がない。まあ今は忘れよう)」

 

 

 

 

 

 

場所は変わりカジノ施設。可愛い私服に身を包んだ箒はロランとアリシアと

ダーツを楽しんでいた。ロランはダーツで荒稼ぎしていた。

 

 

「すごいなロランは」

 

「どうだい箒?惚れてしまうだろ」

 

「あのね!箒は私が好きなの!いい加減に諦めなよ」

 

「君もうるさいね。私は箒に対して喋っているのだが?」

 

「ま、まあまあ・・・二人共少し落ち着いてくれ」

 

 

今にも喧嘩しそうな二人を宥める箒。

 

「(?・・・あれは・・・)」

 

視線を外すと、見覚えのある顔があった。それは前にホアシンとして出会った

マルスの顔。更には、自らが倒す寸前だった千冬がいることに驚く。

 

「(ち・・・千冬さん・・・くっ!)」

 

『全員動くんじゃねェェェェ!!!』

 

 

箒が手を伸ばそうとした時、武装した複数の男達が施設へと入って来た。

 

 

 

 

 

 

 


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