オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-100「シナンジュ・スタイン 1」

 

 

プレシアから紹介された二人・・・・その内の一人は箒・湊・刀奈・アレスにとって

因縁がある相手、綾崎翔真・・・・またの名をショウマ・バジーナ。ショウマは

リィズと共にこのミネルバに特別枠として所属することとなった。プレシアが

去り、ブリッジは異様な空気に覆われていた。

 

 

「何故お前がここにいる・・・・ッ!」

 

 

最初に口を開いたのは箒だった。かつてこの世界を救った英雄の一人・・・・しかし

今では私設武装組織 ソレスタルビーイングのリーダーであり要注意人物に認定され

ザフトでは警戒されている。箒は複雑な表情でショウマに向かう。

 

「篠ノ之 箒さん・・・・貴方は誰かと勘違いしていませんかな?」

 

「なに・・・・」

 

「わたしはショウマ・バジーナです。それ以上でも、それ以下でもありません」

 

そうは言うものの、ショウマの顔は翔真に似ているのだ。声も容姿も何もかも同じ。

箒などは翔真だと信じている様子だが、アレスや彼の部下であるマリア・調・切歌は

ショウマ・バジーナが"綾崎翔真でないことを確信していた。

 

 

「ショウマ・バジーナ・・・・」

 

「ショウマさんに質問するなら、変わりに私がお答えしますよ」

 

 

アレスの前に、ショウマの部下であるリィズ・ホーエンシュタインが割って入る。

 

「貴様等は何が目的でミネルバに来た?」

 

「その言い方から察するに我々を信じていないようですね」

 

「リィズ仕方ないさ。俺達は本来"存在しないのだから"、アレス君や

箒さん達が戸惑うのも無理はない。アレス君、君の質問に答えよう。

わたしはリィズと共に傭兵業を営んでいてね。我々の実力を買ってくれた

プレシア議長がソレスタルビーイングに対抗する為にわたし達を雇ったのさ」

 

「本来私達はザフトに属していませんが、議長の計らいでザフトに籍を置いて

階級まで頂きました。もちろん、議長の為に働くつもりですのでご安心を」

 

「・・・・」

 

ショウマ・リィズの言葉に異論を唱えようとした時、敵の接近を知らせるアラートが

艦内に響く。オペレーターの一人が声を上げる。

 

 

「連合軍の残党がこのヘヴンズベースに接近中です!」

 

「・・・・丁度いい。君達に信用してもらう為にも、わたしが直々に出よう」

 

「私とショウマさんのステージだね!」

 

「そうだな。アレス君、箒さん達、ここは我々に任せてくれ」

 

 

ショウマはリィズを連れて格納庫へと向かう。途中でパイロットスーツを着用し

二人はそれぞれの専用機へ搭乗する。ショウマはMSN-06-2 シナンジュ・スタイン。

リィズはORX-005 ギャプラン リィズカスタムに搭乗する。

 

「(やはり簡単には我々を信じないか。まあ、信用を得る為には役者を

演じる必要がある。プレシアのオバサンにも気に入られないとな)」

 

《ショウマさん、先にどうぞ!》

 

「あいよ。ショウマ・バジーナ、シナンジュ・スタイン出るぞ」

 

ヘヴンズベースに設けられた格納庫からシナンジュ・スタインが飛び立つ。

続いて、リィズのギャプランがMA形態で出撃。スタインはバズーカ砲を装備、

そのままハイ・ビーム・ライフルを構えて発泡。連合軍の残党軍が駆るMS

ウィンダムを撃破する。バズーカ砲を連射して機体を次々撃墜させ、更に

コクピット目掛けて、ビームサーベルを展開して、投げ放つ。

 

「さあ、始めようか・・・・」

 

「私達のステージを」

 

リィズはギャプランをMS形態に変形させ、スタインに続く。

 

 

 

 

 

 


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