オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」 作:どこかのシャルロッ党
「俺専用にカスタムマイズされてるのか?」
「マジかよ・・・しかもXラウンダー専用って」
「翔真、ニック!敵が来るぞ!」
『同じのが3機居たところで!』
『倒すのみ!』
『はあああァァァ!!!』
長瀬 湊が送り込んだ刺客。Xラウンダーで構成されたトリプルシスターズ。
専用にカスタマイズされたグフイグナイテッドの3機がゼータ達に迫る。
翔真が駆るレッド・ゼータとニックの駆るバスター・ゼータが迫るグフに
ビームサーベルで応戦する。和馬の駆るホワイト・ゼータは光りに包まれ
やがて高速に移動し、残像を残してゆく。
『な、なに!?質量を持った残像だというの!?』
遡る事数時間前―――――大東に連れられ、翔真はある場所を訪れていた。
イギリスにあるMS運用試験施設。翔真は真耶に付き添われ、施設へ入る。
すると翔真達の前にある人物達が姿を現す。
「久しぶりだな・・・・・・翔真」
「和馬さん・・・」
「真耶さんこんにちは」
「あ!こんにちは・・・ギンガさん達もこの世界に?」
真耶がそう尋ねる―――二人は頬や額に治療を施されていた。
「うん。色々とね・・・ほらカズ。翔真君に言うことがあるでしょ?」
「ああ。翔真・・・」
和馬が何か言い掛けた時―――大東が二人の間に割って入る。
「二人共。君達が話し合う前に、やって欲しいことがあるんだ」
「「やって欲しいこと・・・?」」
翔真と和馬の二人は大東の案内でMSが納められた格納庫へ入る。入るなり
ライトが点灯する。光りに当てられ、姿を現したのは2機のMSだった。
「こいつは・・・ガンダムMk-Ⅲじゃないか・・・」
「左にあるのはガンダムMk-Ⅱ・・・」
二人の視界に入ったのはRX-178 ガンダムMk-ⅡとMSF―007 ガンダムMk-Ⅲ。
このニ機はソレスタルビーイングを支持する組織と"テイワズ"の技術力で
完成したものだった。大東の話によれば、この2機を試験運用し欲しいとの
依頼を受けたのだ。ザフトに対抗する為のガンダムというコンセプトを元に
建造された2機。翔真はMk-Ⅱへ、和馬はMk-Ⅲへ乗り込む。それぞれ機体を
稼働させ、システムや機体の調整を確認する。
「和馬さんとの模擬戦しろって、あの人は何考えてるんだ」
「やるからにはきっちりやらないとな」
やがて2機のメインカメラのデュアルアイに光りが灯る。翔真と和馬は
前方に互いを捉えると、ビームライフルを向ける。ギンガと真耶が見守る中
大東の合図で、試験運用を兼ねた模擬戦が開始される。
「はああ!!」
「遅い!」
Mk-Ⅱはビームライフルを構えて発泡する。対するMk-Ⅲはシールドで
砲撃を防ぎ、ビームサーベルを抜いて翔真の操るMk-Ⅱに近づく。
翔真は機体を上昇させ、ハイパーバズーカを放つ。
「ちぃ!」
砲弾が地上にぶつかり、その衝撃によりMk-Ⅲの姿勢が崩れる。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
着地したMk-Ⅱはビームサーベルを抜く。同時にMk-Ⅲも姿勢を立て直し
ビームサーベルを構える。やがて二機は再びぶつかり合う。