オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-106「和解と3機のゼータ 5」

 

 

「ニック・・・お前・・・!」

 

「ニックさん・・・」

 

「翔真、和馬・・・俺にだって守りたいものはあるんだよ。

お前達にだって守りたいものがあるだろ?だったら・・・分かるな?」

 

「へっ、いきなり出て来て・・・偉そうに言ってくれんなニック!」

 

「戦いたのは山々だけど、俺や和馬さんの機体は・・・!」

 

 

ゼダス3機による攻撃で翔真のMk-Ⅱと和馬のMk-Ⅲは中破していた。

再びゼダス達が近き、ニックの操るガンダムDXが二人を守ろうと盾に

なろうとした時――――複数の機影がDXに近付く。

 

「うっひょー!ショウマさんの言うとおりだよ!もう、

ザフトの人達って結構乱暴なのかな?まあいいや!」

 

 

"ZGMF-X42S REVOLUTION デスティニーガンダム"・・・それはかつて

ある人物の為に建造されたデスティニーガンダム。しかしその人物が

戦死した事によりこのX42S REVOLUTIONは事実上封印されていた。

箒の駆るデスティニーと違い、オレンジの装甲が目立つデスティニーを

操るのはショウマ・バジーナの右腕として、あちらこちらで暗躍する

傭兵である少女"立花 響"。

 

 

「さあて、お届けものだよ三人共!」

 

「「「・・・!」」」

 

「私が引き付けている間に、三人は早くに機体に乗りなよ?」

 

『何処の所属だ。それに君は・・・ザフトなのか?』

 

「神宮寺 和馬さんでしたっけ?・・・詳しい話は後でします。

だから今はあの機体に乗ってください!では!」

 

『お、オイ!・・・』

 

和馬の通信を切り、響のデスティニーは槍型の武装《ガングニール》を構え

迫るゼダスを払いのける。ガングニールを振り回し、それを投げ放ちゼダスを

翻弄してゆく。

 

「ニック、翔真。取り敢えずあの機体に乗るぞ」

 

[信じるのかよ和馬]

 

「今はあのデスティニーのパイロットが持って来た機体に乗るぞ。

ニック、翔真も今はそれだけを考えろ・・・俺だって、いきなりで

訳わからんが・・・仕方ない!」

 

色がそれぞれ違う3機のゼータガンダムは自動操縦でウェイブライダーから

MS形態へ変形する。和馬は白いゼータ・ニックは黄色いゼータ・翔真は紅い

ゼータへと乗り込んだ。

 

「あのデスティニーのパイロット・・・今は味方だと信用するしかねぇ。

ニック、翔真・・・フォーメーションでゼダスを叩くぞ」

 

[仕方ないか]

 

[・・・来ます!]

 

翔真の操るMSZ-006P2/3C レッド・ゼータはウェイブライダーへと変形し空へ。

響のデスティニーを追い越し、ゼダス3機を追いかける。

 

「ちょっと!?何よあのスピードは!?」

 

「ちぃ!私達を舐めるんじゃないわよ!」

 

「来る・・・!」

 

ゼダスが迫る中、レッド・ゼータは素早く変形しビームサーベルを抜刀する。

そして、和馬の操るホワイト・ゼータとニックの操るグレイ・ゼータも空へ上がり

ゼダス3機と対等する。

 

 

「(よし、ゼータは無事送り届けたし大丈夫かな。せっかくだけど私は

次の任務があるからそろそろ行かなきゃね。"未来"とのデートもあるし)」

 

 

響はゆっくりと戦線を離脱してゆく。それを知らない翔真達は戦闘に入る。

 

 

 


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