オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」 作:どこかのシャルロッ党
「ニック・・・お前・・・!」
「ニックさん・・・」
「翔真、和馬・・・俺にだって守りたいものはあるんだよ。
お前達にだって守りたいものがあるだろ?だったら・・・分かるな?」
「へっ、いきなり出て来て・・・偉そうに言ってくれんなニック!」
「戦いたのは山々だけど、俺や和馬さんの機体は・・・!」
ゼダス3機による攻撃で翔真のMk-Ⅱと和馬のMk-Ⅲは中破していた。
再びゼダス達が近き、ニックの操るガンダムDXが二人を守ろうと盾に
なろうとした時――――複数の機影がDXに近付く。
「うっひょー!ショウマさんの言うとおりだよ!もう、
ザフトの人達って結構乱暴なのかな?まあいいや!」
"ZGMF-X42S REVOLUTION デスティニーガンダム"・・・それはかつて
ある人物の為に建造されたデスティニーガンダム。しかしその人物が
戦死した事によりこのX42S REVOLUTIONは事実上封印されていた。
箒の駆るデスティニーと違い、オレンジの装甲が目立つデスティニーを
操るのはショウマ・バジーナの右腕として、あちらこちらで暗躍する
傭兵である少女"立花 響"。
「さあて、お届けものだよ三人共!」
「「「・・・!」」」
「私が引き付けている間に、三人は早くに機体に乗りなよ?」
『何処の所属だ。それに君は・・・ザフトなのか?』
「神宮寺 和馬さんでしたっけ?・・・詳しい話は後でします。
だから今はあの機体に乗ってください!では!」
『お、オイ!・・・』
和馬の通信を切り、響のデスティニーは槍型の武装《ガングニール》を構え
迫るゼダスを払いのける。ガングニールを振り回し、それを投げ放ちゼダスを
翻弄してゆく。
「ニック、翔真。取り敢えずあの機体に乗るぞ」
[信じるのかよ和馬]
「今はあのデスティニーのパイロットが持って来た機体に乗るぞ。
ニック、翔真も今はそれだけを考えろ・・・俺だって、いきなりで
訳わからんが・・・仕方ない!」
色がそれぞれ違う3機のゼータガンダムは自動操縦でウェイブライダーから
MS形態へ変形する。和馬は白いゼータ・ニックは黄色いゼータ・翔真は紅い
ゼータへと乗り込んだ。
「あのデスティニーのパイロット・・・今は味方だと信用するしかねぇ。
ニック、翔真・・・フォーメーションでゼダスを叩くぞ」
[仕方ないか]
[・・・来ます!]
翔真の操るMSZ-006P2/3C レッド・ゼータはウェイブライダーへと変形し空へ。
響のデスティニーを追い越し、ゼダス3機を追いかける。
「ちょっと!?何よあのスピードは!?」
「ちぃ!私達を舐めるんじゃないわよ!」
「来る・・・!」
ゼダスが迫る中、レッド・ゼータは素早く変形しビームサーベルを抜刀する。
そして、和馬の操るホワイト・ゼータとニックの操るグレイ・ゼータも空へ上がり
ゼダス3機と対等する。
「(よし、ゼータは無事送り届けたし大丈夫かな。せっかくだけど私は
次の任務があるからそろそろ行かなきゃね。"未来"とのデートもあるし)」
響はゆっくりと戦線を離脱してゆく。それを知らない翔真達は戦闘に入る。