オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-115「イギリス防衛戦 8」

 

 

迫り来る赤いMSがストライクフリーダムに近付く。バルバドスと同じガンダム・フレームと見られるMSが手に装備したメイスを振り上げる。対するストライクフリーダムはビームシールドを展開して防ぐものの、いくらVPS装甲であっても打撃を何度も喰らっては装甲が歪んでしまうのも時間の問題。だが一夏にとってそれだけが問題ではなかった。

 

 

「お前弾なのか!?なんでMSになんか乗ってるんだよ!?どうしてザフトに!」

 

『なんでだと?はっ・・・自分の胸に聞けよ一夏ァァァァ!!!』

 

「止めてくれ弾!俺達は・・・」

 

『今更友達とかほざく訳じゃねーよな?・・・お前等のせいだ・・・あの戦いで、

お前と翔真達のせいで家族をバラバラにされた!』

 

「何があった!」

 

『何がだと?・・・いきなり居なくなった奴に話すかよ。爺さんや、親父とお袋を死なせ

蘭も居なくなった・・・なにもかもお前等のせいだァァ!』

 

「何も知らないクセに、私の旦那を責めないで!」

 

 

ストライクフリーダムと弾が操る"アスタロトブレイジング"の間に割って入るのはメガーヌのガンダムエピオン。エピオンはヒートロッドを振るい、アスタロトの装甲に打撃を与える・・・メガーヌはヒートロッドでの攻撃を止め、アスタロトにビームソードを向ける。

 

 

「一夏は、散々戦って沢山のものを犠牲にしたの!そんな事があっても、一夏は私やルーテシア達に幸せをくれた。自分が傷付いても、決して弱い所なんて見せない・・・!私の自慢の旦那様なのよ!」

 

『ほざけ!自分達が良ければそれでいいのか!?』

 

「弾・・・確かに、俺や翔真のせいでこの世界が可笑しくなったのは否定しない。けど」

 

エピオンの背後からストライクフリーダムはクスィフィアス3レール砲を展開して発射。アスタロトはレール砲の砲撃を受けて吹き飛ばされる。そしてフリーダムは腹部に搭載されたガリドゥス複相ビーム砲を放つ。

 

『ぐっ!?』

 

「だからと言って、友達であるお前に戦って欲しくない。戦場でこんな事言うのは間違ってるのかもしれない。弾・・・すまない」

 

『なに!?』

 

ガリドゥスを避けたアスタロトだったがストライクフリーダムは近付いてメイスを蹴り飛ばすと、シュペールラケルタビームサーベルを抜刀して二刀流でアスタロトに斬り掛かる。SEEDを発動させたままの一夏は装甲の隙間を狙い、アスタロトの腕を破壊する。

 

『くっ!?』

 

「・・・・・・」

 

鬼神のような勢いで、ストライクフリーダムはビームサーベルを振るう。シュペールラケルタビームサーベルをハルバードモードにすると、アスタロトのメインカメラに突き刺そうと

迫る。

 

『舐めるなァァァァァァ!!!』

 

 

だが、アスタロトはデュアルアイを赤く輝かせるとストライクフリーダムの攻撃を退ける。

そしてまるで生き物のように動きが素早くなったアスタロトにストライクフリーダムは再び追い込まれる。

 

「もうやめなさい!そんな事すれば貴方の体は持たないわ!」

 

エピオンがアスタロトの装甲を掴み、そのまま突き飛ばす。メガーヌはエピオンをバード形態にするとストライクフリーダムを連れて戦域から離脱する。

 

「メガーヌさん!?」

 

「今はイギリス防衛が先よ。今はそれだけに集中でしょ?」

 

「・・・分かりました!」

 

 

エピオンとストライクフリーダムはイギリス本土へ向かう。

 

 

『ッ!逃げるのか・・・一夏ァァァァァァァァァァ!!!!!』

 

 

 

弾の叫びは戦場に響く―――――それと同時に、ルウェンもトレミーからストライクノワールで出撃する。

 

 

「(戦況は危ういか・・・ん?)」

 

「へぇ・・・まさか、あの戦いの英雄機でもあるストライクを見れるなんてね」

 

「!・・・ザフトの新型!」

 

「私のウーンドウォート・ラーの相手になってもらうよ」

 

 

ストライクノワールの前にロランツィーネが操るウーンドウォード・ラーⅡが立ちはだかる。

 

 

 

 

 


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