オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-118「戦後の希望」

 

戦いから1日経ったイギリスでは復旧作業が始まっていた。高出力レーザー衛星"エクスカリバー"でザフト基地を壊滅させたとして翔真は国民の敵という認識になり、その黒幕を捕まえたザフト軍は更に信頼を高めていた。

 

 

「すいません束さん。僕が不甲斐ないばっかりに」

 

「ツバサくんのせいじゃないでしょ?それにシー君なら大丈夫だよ」

 

 

"阿頼耶識システム"の影響で左腕が動かなくなったツバサは束に事の経緯を話して彼女に謝罪していた。最初はザフトに投降したと聞いた束達は明け方まで泣いていたが、今は復旧作業を優先にして現場で働いている。

 

 

「夜架ちゃんが、ザフトに潜入してるからきっとシー君を救ってくれる」

 

「彼女って一体何者なんですか・・・」

 

「束さんも会って間もないけど、根はとてもいい子だよ!」

 

「はあ・・・それよりも例のあれ、束さんは読みましたか?」

 

「うん。月の裏側・・・そこに"ジェネレーションシステム"があるんだよね?」

 

「・・・はい」

 

 

"ジェネレーション・システム"・・・どういう経緯でそれがあるのかは分からないがツバサと束は明らかにこの世界が変化した要因だと確信していた。今現在のMSの数・施設など到底2年で建造出来るものではなく、恐らくプレシア・テスタロッサがこのジェネレーション・システムを使いガンダム世界の技術やMSなどをこの世界にもたらしたと推測出来る。

 

「(だけどこのジェネレーション・システムに世界を変える力なんてあるのか?

だけど、プレシア・テスタロッサならそれが可能な手段を知っていた・・・)」

 

「トレミーの修理はいつ頃完了出来るかな?」

 

「恐らくですが、あと1日もあれば大丈夫です。それが終われば・・・」

 

「うん。束さんも一応この世界を変えちゃった本人だから・・・せめて

箒ちゃんやちーちゃん達が幸せに暮らせる世界にしたいな」

 

「・・・なら僕は翔真の為に"クアンタフルセイバー"の最終調整に入りますね」

 

「ううん。それは束さんがやるよツバサくん。このクアンタの調整は束さん達に任せて」

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わりミネルバ。居住区の奥にある部屋に翔真は身柄を拘束されていた。しかもその部屋には意外な二人もいた。

 

 

「本当、運命て悪戯よね」

 

「ですがお兄様、元気そうで何よりです」

 

「お前達はいいよな。自由に身体を動かせてさ」

 

 

ミネルバから脱走しようとした鈴、ラウラがいたのだ。実に数年ぶりの再会を果たした翔真は二人と世間話をしていた。

 

 

「鈴、ラウラ・・・わりぃな・・・こんなことになっちまってさ」

 

「あんたのせいじゃないわ。ただ・・・状況が悪くなっただけよ。それよりも、

本当に一夏は生きてるんでしょうね?嘘だったら承知しないから」

 

「心配するな。アイツなら元気だ」

 

「そうか・・・嫁・・・」

 

 

ラウラが安堵する中、部屋の扉が開く。

 

 

「君が綾崎翔真君だね?」

 

「!・・・俺の声!?」

 

「すっごーい!本当にショウマさんにそっくり!」

 

「申し遅れた。わたしは特務艦ミネルバ所属のショウマ・バジーナだ。よろしく」

 

 

ショウマ・バジーナは翔真に手を差しのべる。翔真が困惑する中でバジーナとリィズに連れられある場所へ向っていた。

 

 

「何処に向かってるんです?」

 

「君に会いたいという人物がいてね・・・ほら、噂をすればなんとやらだ」

 

「・・・・・・」

 

「アレスか・・・」

 

 

 

翔真を待っていたのはパイロットスーツを着用したアレスだった。

 

 

 

 

 

 


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