オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-121「ダークハウンド対エクシェス 後編」

「やはり裏切ったか、ショウマ・バジーナ!」

 

 

「裏切る?人間ってのは何時いかなる時も有利な方に付くんだ」

 

 

ダークハウンドはドッズランサーを構え、エクシェスに突撃する。対するエクシェスはビームソード スケレトゥスでトゥズランサーを抑えつけそのままの位置でドラグ・ファングを放つ。ダークハウンドはエクシェスを蹴り飛ばし、迫るドラグ・ファングにアンカーショットを放つ。

 

 

「くっ!」

 

「海賊には、海賊なりの戦い方があるんでね!アレス君、君のエクシェスと

俺のダークハウンド・・・どちらが強いか試そうじゃないか」

 

「MSの性能が、戦闘の有利を決める訳じゃない・・・それを証明してやる」

 

 

フック型のアンカーを操りドラグ・ファングを押し退ける―――しかしアレスは周りに倒れた量産型MSを複数機あるのを確認するとコンソールパネルを操作する。

 

 

「ザフトでは噂程度で聞いていた。あらゆる時空に足を踏み入れ、強奪を繰り返す

海賊がいると。まさかビシディアンの首領が貴様とは想定外だが・・・俺の邪魔をするなら

容赦はしない・・・ショウマ・バジーナ、消え去れ!」

 

 

「なに!?」

 

 

――――vampire・territory―――

 

 

ダークハウンドの周りに先程戦闘不能にしたはずのグフやザクウォーリアーが集まり、やがてそれ等の機体は一斉にダークハウンドに襲い掛かる。ショウマは応戦しつつ機体をストライダー形態へ変形させ追っ手から逃げる。

 

「(さすがに数が圧倒的では・・・ん?)」

 

「逃がさん!」

 

「ふん。ところがぎっちょん・・・てな!」

 

目前にエクシェスが現れる。ダークハウンドはすぐにMS形態へ戻るとビームサーベルを引き抜き応戦する。だが背後にエクシェスの特殊機能《vampire・territory》によって操られた機体達が迫る。

 

「ショウマさんはやらせないよ!」

 

 

しかしリィズの操るG-サイフォスがザクやグフを次々と撃墜してゆく。高出力ヒートソードでコクピット以外の箇所を破壊していきながら、ダークハウンドをフォローする。

 

 

「リィズ何故戻ってきた!?翔真君達は!」

 

 

「心配しなくても、私達以外の人も翔真さん奪還の為に来てくれたので大丈夫です!」

 

 

「なるほど・・・ふっ!」

 

 

ドッズランサーとビームサーベルを振るい、エクシェスを追い詰めるダークハウンド。

 

 

「ちぃ・・・!」

 

 

「アレス君、君は確かに強い。だが、強さを手に入れても何もならんぞ!」

 

 

「なに?」

 

「強さを手に入れてそのあとはどうする?・・・君のおこぼれに群がる小者達を従えて

お山の大将を気取るか?飯や服や寝床はどうする?それ等全ても君の持つ強さで何もかも

取り上げるか・・・」

 

 

「何が言いたい」

 

 

「復讐して、力を手に入れても何も変わらない。過去を受け入れない限り

君は明日へ踏み出せない・・・そう言いたいのさ!」

 

「!・・・知ったような事を・・・貴様に何が分かる!?あの日全てを奪われ、誰も俺の家族を助けてはくれなかったんだ!大東や綾崎翔真も!だから俺は誓ったんだ・・・自分の力で、全てを変えると!立ち塞がるなら、貴様を殺す!」

 

「くっ!まだわからないのか!?」

 

 

ダークハウンドはアンカーを射出。アンカーはエクシェスの腕に巻き付き、それを確認した翔真はコンソールパネルを操作。するとアンカーから高圧電流が流れ、エクシェス全体に流れ込む。エクシェスは一時的にコントロールが不能となり地に着く。

 

「なに!?動けエクシェス!」

 

「しばしの時間稼ぎだ・・・!」

 

 

 

ダークハウンドはストライダー形態へ変形しその場を去る。

 

 

 

 

 

 

 


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