オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」 作:どこかのシャルロッ党
「やはり裏切ったか、ショウマ・バジーナ!」
「裏切る?人間ってのは何時いかなる時も有利な方に付くんだ」
ダークハウンドはドッズランサーを構え、エクシェスに突撃する。対するエクシェスはビームソード スケレトゥスでトゥズランサーを抑えつけそのままの位置でドラグ・ファングを放つ。ダークハウンドはエクシェスを蹴り飛ばし、迫るドラグ・ファングにアンカーショットを放つ。
「くっ!」
「海賊には、海賊なりの戦い方があるんでね!アレス君、君のエクシェスと
俺のダークハウンド・・・どちらが強いか試そうじゃないか」
「MSの性能が、戦闘の有利を決める訳じゃない・・・それを証明してやる」
フック型のアンカーを操りドラグ・ファングを押し退ける―――しかしアレスは周りに倒れた量産型MSを複数機あるのを確認するとコンソールパネルを操作する。
「ザフトでは噂程度で聞いていた。あらゆる時空に足を踏み入れ、強奪を繰り返す
海賊がいると。まさかビシディアンの首領が貴様とは想定外だが・・・俺の邪魔をするなら
容赦はしない・・・ショウマ・バジーナ、消え去れ!」
「なに!?」
――――vampire・territory―――
ダークハウンドの周りに先程戦闘不能にしたはずのグフやザクウォーリアーが集まり、やがてそれ等の機体は一斉にダークハウンドに襲い掛かる。ショウマは応戦しつつ機体をストライダー形態へ変形させ追っ手から逃げる。
「(さすがに数が圧倒的では・・・ん?)」
「逃がさん!」
「ふん。ところがぎっちょん・・・てな!」
目前にエクシェスが現れる。ダークハウンドはすぐにMS形態へ戻るとビームサーベルを引き抜き応戦する。だが背後にエクシェスの特殊機能《vampire・territory》によって操られた機体達が迫る。
「ショウマさんはやらせないよ!」
しかしリィズの操るG-サイフォスがザクやグフを次々と撃墜してゆく。高出力ヒートソードでコクピット以外の箇所を破壊していきながら、ダークハウンドをフォローする。
「リィズ何故戻ってきた!?翔真君達は!」
「心配しなくても、私達以外の人も翔真さん奪還の為に来てくれたので大丈夫です!」
「なるほど・・・ふっ!」
ドッズランサーとビームサーベルを振るい、エクシェスを追い詰めるダークハウンド。
「ちぃ・・・!」
「アレス君、君は確かに強い。だが、強さを手に入れても何もならんぞ!」
「なに?」
「強さを手に入れてそのあとはどうする?・・・君のおこぼれに群がる小者達を従えて
お山の大将を気取るか?飯や服や寝床はどうする?それ等全ても君の持つ強さで何もかも
取り上げるか・・・」
「何が言いたい」
「復讐して、力を手に入れても何も変わらない。過去を受け入れない限り
君は明日へ踏み出せない・・・そう言いたいのさ!」
「!・・・知ったような事を・・・貴様に何が分かる!?あの日全てを奪われ、誰も俺の家族を助けてはくれなかったんだ!大東や綾崎翔真も!だから俺は誓ったんだ・・・自分の力で、全てを変えると!立ち塞がるなら、貴様を殺す!」
「くっ!まだわからないのか!?」
ダークハウンドはアンカーを射出。アンカーはエクシェスの腕に巻き付き、それを確認した翔真はコンソールパネルを操作。するとアンカーから高圧電流が流れ、エクシェス全体に流れ込む。エクシェスは一時的にコントロールが不能となり地に着く。
「なに!?動けエクシェス!」
「しばしの時間稼ぎだ・・・!」
ダークハウンドはストライダー形態へ変形しその場を去る。