オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-123「緊急脱出」

 

「やめてくれ!なるべくなら、戦いたくはない!」

 

『綾崎・・・お前のせいだ。こんな世界になったのも・・・!』

 

「その声!?・・・お前、五反田 弾か!」

 

『ああそうだよ・・・テメーのせいで、全てを奪われた・・・!』

 

「(弾も・・・俺のせいで歪んでしまったのか・・・)」

 

 

聞き覚えのある声に翔真は操縦桿を強く握り締め、事の重大さに気付く。箒やセシリア・・・更には弾の人生までも歪ませてしまったと悟る翔真はコンソールパネルを操作する。

 

「すまないな弾。必ず・・・必ず・・・この世界を元に戻す。だからそれまで

待っててくれ!―――トランザム!」

 

 

ダブルオーが紅い輝きを放ち加速。弾の操るアスタロトを遮り、基地の外へ出る。やがてダークハウンドがストライダー形態でダブルオーの前に現れる。

 

 

『早く乗れ!このままバロノークまで向かう』

 

「分かった!」

 

『よし・・・各員に通達。綾崎翔真を無事保護・・・これより撤退を開始せよ』

 

 

ショウマ・アッシュの言葉に従い、ビシディアンのMSは撤退を開始する。響も撤退しようとバロノークへ向かう。だが迫り来る箒のデスティニーインパルスRとアリシアのアメイジングゼータは響のデスティニーを囲む。

 

「くっ!?」

 

『逃がさないと言った!』

 

『これで!』

 

「へぇ・・・けど!」

 

 

迫るデスティニーインパルスRにフラッシュエッジブーメランを放ち、アメイジングゼータにはパルマフィオキーナを浴びせた。

 

 

『キャアァァ!?』

 

『アリシア!くっ!』

 

「大丈夫。コクピットは避けましたから」

 

 

響のデスティニーは光の翼を広げ、未来のガイアを抱きかかえバロノークへと帰還する。ビシディアンの襲撃によってジブラルタル基地は壊滅寸前にまで陥り、ショウマ・バジーナの狙い通りある程度時間は稼いだ。ビシディアンは次にザフトが所有するマスドライバー施設を強奪し、MS用ロケットブースターにダブルオーを搭載した。

 

 

「ありがとう・・・助かったよ」

 

「気にすることはない。さあ急ぎたまえ・・・君の仲間も先程宇宙へ向かったそうだ」

 

「分かった。えと・・・」

 

「キャプテン・アッシュだ。好きに呼んだらいい」

 

「・・・助かったよキャプテン・アッシュ。この恩は絶対に忘れない」

 

「別にいいさ忘れても。これから行く先わたし達は君達を手助け出来ない。

あと自分次第だ・・・」

 

「・・・了解した」

 

 

翔真はダブルオー/ロケットブースターへ乗り込む。そして―――――――

 

 

「ダブルオー・ロケットブースター!行きます!」

 

 

ロケットブースターを装着したダブルオーはマスドライバーを走り、やがて空高く上がる。だが一部生きていたMS部隊が追撃しようとしたが、響のデスティニーがそれを阻止する。

 

 

「さあて・・・最後の仕事だ」

 

 

ショウマ・バジーナは空を見上げる。すると1機のMSが近づく・・・その機体は白と青のツートンカラーが目立つガンダムタイプのMS。ダークハウンドの横に着地し、機体のコクピットが開く。

 

 

「終わったか」

 

「ふっ、待たせたね・・・"叢雲 劾"。行くんだろ?あそこに」

 

「ああ。大東貴一護衛任務の為、お前の力も必要だキャプテン・アッシュ」

 

「やれやれ・・・まだ休暇は取れそうにないか」

 

 

肩をくすめ、やれやれと言わんばかりにショウマ・アッシュは新たな戦場へ向かう。そして傭兵部隊 サーペントテールの叢雲 劾は愛機のブルーフレームと共に"ダカール"へ向かう。

 

 

 

 

 

 


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