オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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他者より強く、他者より先へ!


PHASE-125「女神/ダカール演説 2」

 

 

「全く面倒だな!」

 

「余裕にしている暇はないぞ」

 

 

ダークハウンド・ブルーフレームDの二機は次第にウィンダムやグフなどに囲まれてしまう―――しかし、ザフトの信頼を無くす為に大東貴一は命を賭けてまで演説を行おうと単身乗り込んでいる・・・ショウマ・アッシュと劾は彼の行動を無駄にするものかと、断じて引こうとはしない。次第に増えるザフトのMS部隊にビシディアンのMS部隊も苦戦を強いられる。

 

 

一方で大東貴一は単身会場へと来ていた。ザフト支援派が多数いる議員達は彼に対してヤジを投げるが大東はそれに動じることはない。テレビ局のリポーターに変装しているリィズとカメラマンに扮した響は大東に向けてマイクとカメラを向けた。

 

 

「議会の方々、このテレビを見ている視聴者には突然のご無礼を許して頂きたい。わたしは地球圏統一連合軍 大東貴一であります。突然知らないおじさんが何言ってるんだと思うかもしれないが、わたしはザフトに対して言いたいことがあるのです」

 

「響さんカメラズームズーム!」

 

「分かってるよリィズちゃん・・・これでOK!」

 

 

議員がヤジを飛ばす中で大東は演説を続ける――――

 

 

「ザフトはこの地球圏の平和を守り、紛争を根絶する私設武装組織 ソレスタルビーイングをも倒したザフト・・・しかし彼等・・・いや彼女達は信頼を広げていく反面自分達の地位を

利用しザフトは自分達に従わない地域や国に対して武力による介入を行っている!これは許されるべきではない!」

 

 

大東のバックにあるスクリーンにはザフトの勢力下に従わない国々が焼かれる惨状が映し出される。ザクやグフ―――数は200機だろうか、緑に包まれ平和を願うその国は一瞬にして焼野原となり、圧倒的な軍事力で次々に平和主義国を制圧する映像が流れ続ける。

 

 

「なんだこれは!?」

 

 

「オイ!ザフトは話し合いによる同盟を組んでいたのではないのかね!?」

 

 

「混乱するのは無理もないでしょう!しかし、これがザフトなのです!圧倒的軍事力を見せつけ、平和主義国を強制的に制圧し勢力に入れていく。こんなやり方があるものか!」

 

 

 

 

 

 

 

大東の演説は世界中に流されていた。ザフトによる軍事力での制圧―――話し合いではなく力でねじ伏せるという映像は人々にそれなりに衝撃を与えた。一方で演説の中継を止めるように指示されたMS部隊は中継施設破壊へ向かう。

 

 

「行かせはせん」

 

『邪魔をするなァァ!』

 

 

ウィンダムがビームサーベルを抜刀し劾のブルーフレームに切り掛かる。しかしブルーフレームはそれを避けてサイドスカートに装備されたソードドラグーンでウィンダムのコクピットを貫く―――ウィンダムは爆散し、粉々となる。

 

 

「お前達は踊らされているだけだ。戦う意味さえ失えばそれは兵士ではない」

 

『はっ!どこの誰かは知らんがなァ!』

 

「っ!」

 

 

ブルーフレームDの背後にウィンダムが迫る。ソードドラグーンを放ち、メインカメラを破壊。メインカメラを失ったウィンダムはそのまま撃墜される。ダカールでの戦いはより一層戦いが激しさを増す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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