オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-136「妹よ」

 

『一夏ァァァァ!!!!』

 

 

アスタロトが殴る―――――

 

 

「はあああァァァ!!!」

 

 

ストライクフリーダムもまた殴り返す。

 

 

 

二人の白熱した戦いはヒートアップしていた。ザフトの艦にぶつかり味方を巻き込みストライクフリーダムとアスタロト・ブレイジング改の戦いは激しさを増していた。左翼が歪み、右肩と右腕が破壊されたストライクフリーダムとメインカメラが半分程破壊され、所々小破したアスタロト・ブレイジング改・・・互いに距離を取り再び殴り合う。

 

 

『俺はお前等が憎い!憎い憎い憎い憎い・・・!!』

 

「だからって、お前が戦って何か解決するのかよ弾!」

 

『うるせェェェェ!!!!』

 

「ぐっ!がっ!?」

 

『なら返してくれよ!?蘭を・・・皆を・・・!』

 

「弾・・・」

 

 

アスタロトはγナノラミネートソードを持ちストライクフリーダムの右翼を切断――――やがてコクピットにそれが向けられる。

 

 

『死んで償えよ一夏・・・!』

 

「ここで・・・やられてたまるかァァァァァ!!!!」

 

 

ここで一夏は"SEED"を発動した。大破寸前のストライクフリーダムはアスタロトを蹴り飛ばすとガリドゥスを発射。それを何回も発射し、小破していたアスタロトのメインカメラを破壊する。しかしアスタロトはバンカーブレイド・・・それも火薬式ダインスレイブを使う。

 

 

「ッ!」

 

『い、いち・・・か・・・!』

 

「なに!?(ここで死ぬ訳には・・・!)」

 

『(虚・・・俺は勝つ・・・そして!)』

 

 

 

 

左腕が貫通し、爆発を起こすストライクフリーダムはそのまま体勢を崩してゆく。次に脹ら脛部分に収納されたビームピストルを取り出し、連射。もはや反撃すら出来ないストライクフリーダムは様々な場所に被弾しやがてフェイズシフトダウンとなる。しかしアスタロトはγナノラミネートソードを持ち、ストライクフリーダムのコクピット付近に投げる。コクピット内部に小さな爆発が起きて、一夏は破片が刺さったことで出血し気を失う。互いにボロボロになった両機は動かない。しかし・・・アスタロトはゆっくりと動き大破したストライクフリーダムに近付く。

 

 

『はは・・・ははは・・・ようやく・・・仇を取れる・・・これで・・・』

 

 

――――――お兄ィ!ダメェェェェェェ!!!!

 

 

『蘭・・・今の声は!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうやめてよお兄・・・こんなこと・・・しちゃ・・・」

 

『嘘・・・だろ・・・』

 

 

大破した二機の前に現れたのは緑色の光を発した"RX-0 ユニコーンガンダム"・・・一夏の愛機であり、操縦しているのはかつて生き別れになりテイワズで身を寄せていた弾の妹"五反田 蘭"だった。

 

 

「もうやめよ?お兄・・・私はここにいる。ここにいるから・・・」

 

『ら・・・ん・・・』

 

 

蘭はユニコーンを一夏に届ける為に自らの危険を省みず、この任務を引き受けた。だが蘭も蘭で困惑していた・・・かつては親友同士だった二人が戦場で戦っていたのだ。それも本気の戦いであり、蘭は密かに聞いていた・・・戦闘中の会話を。

 

 

『嘘だ・・・蘭は・・・蘭は!あああああ!!!』

 

「お兄!・・・今は取り敢えず一夏さんを助けないと!必ず待っててお兄・・・迎えに行くから!」

 

弾は目の前に現れ生き別れになった蘭に混乱し宙域から去る。蘭はひとまずユニコーンから降りると一夏の手当てを開始する。一方でゼロシステムによってあるものを見せられたフェイトはアメイジングストライクフリーダムのパイロットの正体に驚愕していた。

 

 

「お姉・・・ちゃん・・・」

 

『はああああァァ!!!』

 

「こんなのって・・・!」

 

 

アリシアが駆るアメイジングストライクフリーダムはビームサーベルを抜刀し、フェイトのウイングガンダムゼロカスタムに迫る。

 

 

 

 


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