オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-140「最終決戦 2」

 

 

『この裏切り者がァァァァ!!』

 

「篠ノ之、頭を冷やせ!議長は世界を・・・!」

 

『黙れ!裏切り者の言葉などに惑わされる私ではない!』

 

「この・・・分からず屋がァァァァ!!!」

 

 

千冬のアカツキと箒のデスティニーがぶつかる。互いに譲らぬ攻防を繰り広げては言葉を投げ掛ける。デスティニーはエクスカリバーを失いアロンダイトで応戦・・・しかしアカツキの双剣型ビームサーベルによって粉砕される。

 

 

『そ、そんな!?』

 

「篠ノ之・・・私はお前に以前言ったはずだ。力はただ力・・・それを怒りに身を任せて振るうか、信念を貫いて振るうかと・・・」

 

『な、なにを!』

 

「今のお前はただ議長の言いなりになって戦っているだけだ・・・篠ノ之、お前なら私のようにはならないだろう・・・だが!」

 

 

千冬の中で"SEED"が開花する。琥珀一色となった瞳にデスティニーを捉えると、アカツキによる一斉射撃を放つ。デスティニーはビームシールドで防ぐが勢いにより吹き飛ばされてしまう。

 

 

『ッ!あんたって人はァァァァ!』

 

 

しかし箒もSEEDを発動――――デスティニーは光の翼を羽ばたかせてアカツキに接近。パルマフィオキーナをアカツキのメインカメラに命中させ破壊。そしてフラッシュエッジビームブーメランで右肩を切り裂く。

 

 

「『はああああァァァァ!!』」

 

 

アカツキとデスティニーは互いにビームを放ち、同時に爆発が起きた――――一方で月面ではハシュマルによる暴走は続いていた。ツバサ・ナガスミ・調・切歌・・・そして事情を把握したマリア・カデンツァヴナ・イヴはハシュマル打倒の為に奮闘していた。

 

『も、もう力が・・・出ない・・・』

 

『私も・・・もうヘトヘトデース・・・』

 

「くっ・・・ツバサ先輩・・・」

 

 

ナガスミ、調、切歌は体力や機体から掛かる負荷によりぐったりとしていた。周りにはプルーマの残骸が沢山散らばっている。

 

「手強い・・・!」

 

『この・・・化け物がァァァァ!!!』

 

 

ツバサのバルバトスとマリアのガングニールが暴れるハシュマルに打撃を与える。二人は機体のリミッターを解除してハシュマルを相手にしているが、ハシュマルは未だに動いている。

 

 

『バルバトスのパイロット!これを!』

 

「ありがとう・・・これなら殺しきれる・・・!」

 

『貴方・・・大分疲労してるけど・・・大丈夫なの?』

 

「ふっ・・・僕の心配よりあれを心配した方がいいよ」

 

『ッ!?あれはアスタロト!?』

 

 

バルバトスルプスが指を差す方には大破したアスタロトが漂っていた。マリアはそこへ出向く為に機体を加速・・・そしてバルバトスルプスはソードメイスとガングニールから借りた武装 エネルギー付加重機槍《グングニル》を構えるとハシュマルに向かう。

 

 

《――――――!!!!》

 

「これで逝けェェェェ!!!!」

 

 

ハシュマルの攻撃を交わして、ソードメイスとグングニルの二刀流で打撃を与え続けてそこから内部に衝撃を与えるとケーブルや機器などを握り潰す。両目から、耳から、鼻から血を出しても・・・ツバサはハシュマルを潰す為に奮闘する。

 

 

《―――――!?!?》

 

「チェックメイトだ」

 

 

バルバトスルプスは両手で殴り、ソードメイスとグングニルでハシュマルを大破させた・・・ハシュマルはその後ビクリともせず、そのまま倒れた。

 

 

「(つ・・・疲れた・・・か、体の感覚が・・・)」

 

 

ボロボロになったバルバトスルプスもまたそのままゆっくりと倒れ、ツバサは意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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