オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-10「アンツィオとガンダム降臨」

 

 

 

ザフトのディオキア基地の訓練場では黒い機体が

ザクを4機相手に模擬戦をしていた。

 

 

機体の名はセイバーガンダムのプロト機である

プロトセイバーガンダムだった。黒いカラーが

特徴の機体、プロトセイバーはビームサーベルで

即座にMDであるザクウォーリアーを破壊する。

 

 

「この子には少しクセがあるわね。まだトール

ギスの方が言うことを聞くのに」

 

コクピットでコンソールパネルを触りながら

呟くのはナターシャ・ファイルスだ。彼女もまた

ザフトに正式なパイロットとしてこのディオキア

基地に駐在していた。

 

 

[お見事だったわナターシャ特佐!やはりプロト

セイバーを動かせるのはあなたしかいないわね!]

 

「そんな事無いわよ、千代美」

 

通信の相手はこの基地のトップクラスの操縦技術を

持ち、MS部隊アンツィオの隊長安斎千代美である。

皆からはアンチョビ姉と呼ばれている。専用機である

ガンダムヘビーアームズ(Ew版)をプロトセイバー

に近付けさせる。

 

[それにしてもナターシャ、あの話し聞いた?]

 

「ええ、セカンドステージシリーズが強奪され

たんでしょ?地球連合の特殊部隊ファントムペイン

が行った事件よね」

 

[最悪よね~、うちらの機体を強奪して何が

したいのかしら?まずそれが知りたいわ]

 

「戦争かもね・・・・」

 

ナターシャは外を悲しい表情で見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォォォン!!!!!

 

 

 

 

「ッ!?爆発した!」

 

[一体どうしたのよ!]

 

ナターシャが外を見つめていた時に薄緑に光る

ビームが格納庫の屋上にヒットして爆発を起こした。

 

[アンチョビ姉!ナターシャ特佐!大変だ!]

 

「どうしたの!ペパロニ!」

 

通信の相手はアンツィオに所属しアンチョビ直属の

部下であるペパロニである。

 

[上空に未確認MS出現したんです!]

 

[マジかよ・・・アンツィオ出撃だ!]

 

アンチョビが命令を下すとドムトルーパー5機が基地から出撃する。

 

 

 

 

そして二機の機体がディオキアに降臨する。

 

 

「・・・・これよりミッションを開始する!」

 

 

翔真の駆るイノセントエクシアがGNソードを

展開して基地施設の破壊を開始する。

 

 

「悪く思うなよ!」

 

ノーヴェの操るガンダムアストレアタイプFも

破壊活動に移る。

 

「好きにやらせるもんですか!」

 

アンチョビの直属の部下の一人カルパッチョが

自分の機体であるドムトルーパーをアストレアに

向かわせる。

 

 

ノーヴェはアストレアを自在に動かしドムの攻撃を

避ける。

 

「次はこっちからだ!」

 

アストレアはシャーリーがリボルバーナックルを

元に開発したGNナックルを装備してドムに一撃を

与えて行動不能にさせる。

 

「ッ!何だあの装備は!?」

 

「ええい!突撃あるのみ!」

 

ペパロニや他の隊員もアストレアに攻撃を開始

しようとするが

 

「させるかよ!」

 

イノセントエクシアが一瞬にして武装を破壊する。

 

「「「「・・・・!」」」」

 

 

「ナターシャ!これはまずいかも!」

 

「だとしてもやらなきゃマズイでしょ!」

 

ナターシャの駆るプロトセイバーガンダムが

イノセントエクシアに接近する。ビームサーベルを

二本抜き迫る。

 

「この動きはナターシャさんか・・・!」

 

だがエクシアはGNソードだけでプロトセイバーの

攻撃を食い止める。

 

「大人しく投降してもらうわよ!」

 

「邪魔だ!退け!」

 

エクシアは左手にGNビームサーベルを持ちプロト

セイバーのメインカメラを斬って破壊する。さらに

は四脚すべてを斬り落としてコクピットのみと

なったプロトセイバーは下へと落下する。

 

「心配するな。殺しはしないんだ」

 

翔真はモニターに移るコクピットのみのプロト

セイバーを見る。

 

 

だが少し油断していると敵を知らせるアラート音が

コクピット全体に響き渡る。しかし敵は意外な人物

であった。

 

「・・・・!」

 

 

エクシアの後ろにはニックの操るガンダムDXが

物凄い早さで来ている。ニックはXラウンダー

の能力でこの基地にナターシャが居る事を突き止め

たのだが翔真の容赦の無い攻撃に怒りを覚え自我夢中

で機体に乗り込み今に至る。

 

「翔真ァァァァァ!!!!!」

 

「どうせこうなるとは思ってたけど!」

 

DXはバスターライフルを撃つ。エクシアは交わして

蹴りでダメージを喰らわせてDXもまた基地の下へと

落ちる。

 

「やめてよね、アンタが俺に勝てる訳ないだろ」

 

[翔真!何でニックのDXが!?]

 

「・・・・さあな、だがあの人は敵になるかも

知れない・・・・多分な。撤退するぞノーヴェ」

 

「お、おう」

 

 

基地施設の半分の破壊を済ませて翔真は撤退を

決めてディオキア基地から姿を消す。

 

 

「翔真、テメー本気なのかよ!・・・・・・・

クソォォォォォォ!!!!」

 

「・・・・今の声は・・・ニックなの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

憎しみは何処で生まれるか分からない。

 

 

 

 

 






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