オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」 作:どこかのシャルロッ党
篠ノ之箒(18)
CV 日笠陽子
容姿 原作よりも背が若干伸びている。
搭乗機 インパルスガンダム、後にデスティニーガンダム
本作の主人公の一人でザフト側の主人公。簡単に
言えばシン・アスカと同じポジション。一年前に
地球連合がザフトに見せしめとして日本にある
都内数ヶ所爆破、さらには残忍な虐殺などを目の当たりにして地球連合を滅ぼそうと野望を持つ。さらには
セカンドステージ強奪事件発生の半年前にある人物を
救えなかった事を悔やんでおり己の無力差が故に
憎しみを持つ。恋人はアリシア。
PHASE-45「虚無の申し子 バンシィノルン 前編」
突然の再会を果たした一夏と箒、アリシアとアイン
ハルトを含む四人は場所を移して人も誰も居ない
海岸へと来ていた。フリーダムとインパルスが向き合っている状態で鎮座しており一夏と箒はそれぞれアイン
ハルト、アリシアをコクピットに待機させて対話に
挑む。
「「・・・・・・・・」」
一夏と箒、約二年ぶり(一夏からすれば4年ぶり)の
再会となる。その為どちらから話そうかと迷うものの
最初に口を開いたのは箒だった。
「二年ぶりになるな、一夏」
「そうだな、箒」
「再会した直後に悪いが・・・・・・・この前起きたダーダネ
ルス戦介入に関して聞きたいのだが」
「あの事に関してはただ戦闘を止めたいだけだった。
誰かが血を流すなんて間違ってる、俺達は・・・・」
「何が戦闘を止めたいだ・・・・・・・・貴様達が介入した事
で要らない犠牲だって出たんだぞ!それを分かって
いるのか!」
「けど、俺達はそれでも戦闘を止めたい、あと
この戦争を俺達で終結させるつもりだ」
「何だと!?」
「お前は反対するかもしれないが俺や翔真の決意は
固い」
「貴様・・・・・・・・だが私達だって必死にこの戦いを
止めようとしている!テスタロッサ議長も!」
「悪いが、俺達はテスタロッサ議長を信用していない。
あの人は本当に信用出来るのかよ」
「当たり前だ!」
「・・・・・・・やっぱり、俺とお前は分かり合えない
みたいだな」
一夏はフリーダムがある方向へ歩き出す。
「待て一夏!」
「箒・・・・・・・・次に戦場で会ったなら・・・・・俺は一人
の兵士としてお前を倒す」
「・・・!?」
一夏は箒の今置かれている状況を何となく分かった。
『ニュータイプ』である彼には箒の後ろに誰か
黒幕がいると感じとる。そして一夏は一人の人間と
して、一人の兵士として彼女と決別する事を決めた。
「じゃあな」
それが箒に送った言葉だった。
一夏はフリーダムに乗り込む。フリーダムガンダムは
蒼い翼を広げてその場から飛び去る。
「・・・・・・一夏・・・・・・クソ」
一夏と箒が話し合っていた頃にトレミーⅡの食堂
では翔真とマルス、ディアーチェが席に座って
ある話をしていた。
「ミッドチルダへ一旦帰るとな?どういう事だ翔真?」
「僕も気になります」
「まあ話が長くなるから手短に済ますがはやての
報告によると俺のイノベイター専用機の開発が中止
された・・・・・・・・・・」
「・・・理由は一つ、我らが武力介入する事を気に入らないGspirits隊が勝手に起こしたストライキのような
ものか」
「Gspirits隊・・・・・・・」
「俺は一旦ミッドチルダへ帰還してダブルオーク
アンタを奪取する。そこでマルス、ディアーチェ
お前達に手伝って欲しい」
「仕方ない、お義父様と敵になるが我も心を
鬼にして貴様と共に行こう」
「僕も行きます、ですけど僕ら三人だけで大丈夫なん
でしょうか?」
「その事なら心配無用だ。マルス、お前にある物を
見せてやる」
「ある物?」
「ああ・・・・・・・・『虚無の申し子』の力を見せてやる」
そしてトレミーから翔真の駆るバンシィノルン、
マルスのエクシェス、ディアーチェはなのはから
借りたフリーダムに搭乗していた。
「さてと、バンシィノルン・・・・・・・・お前の力を
思う存分に発揮させもらう!」
翔真の叫びに応じてNT-Dが発動しバンシィノルンは
デストロイモードとなる。緑色に光るサイコフレームは
神秘的な光を放つ。
「マルス、ディアーチェ、バンシィに掴まれ」
エクシェス、フリーダムはバンシィノルンの背部の
アームド・アーマーDEスラスターの左右それぞれに
掴まる。
バンシィノルンはエクシェスとフリーダムと共に
ワームスフィアを使いミッドへと次元転移する。
ミッドチルダ上空、転移したバンシィノルン、フリーダム、エクシェスが姿を現す。
「無事転移完了だな」
[ふむ、しかしよく晴れておるな]
[・・・・・・・]
「マルス、どうかしたか?」
[いや、その機体・・・・バンシィが凄いなと思いまして]
「何だマルス?こんな事ぐらいで驚いているのか?
バンシィの力はまだこんなもんじゃないんだが・・・・」
[呑気にお話している場合ではないぞ!]
[あれは!?」
「・・・・・・・Gspirits隊か」
前方からGspirits隊のMS部隊が現れる。
「仕方ない、俺があの人達の相手をする。ディアーチェ
お前はダブルオークアンタを頼む。そしてマルスは
俺の援護に回れ!」
[任せておくがよい]
フリーダムはバンシィ、エクシェスから離れる。
「アンタ達との戦闘は避けたいがそうはいかないよな。
けど、敵になるなら俺はアンタ達を・・・・・・・・倒す!」
バンシィノルンは右手に持ったビームマグナムを
構える。その瞬間右手首がエメラルド色の結晶に
覆われる。
「ターゲット、Gspirits隊」
ビームマグナムから紅い一筋のビームが放たれた。