オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-51「正義と自由とグシオン・リベイク」

任務から帰還した翔真達、トレミーⅡのメディカル

ルームでは上半身に包帯を巻かれて人工呼吸装置を

取り付けられたツバサがベッドで寝かされていた。

 

「ツバサ・・・・・・」

 

「ネプちゃん、取り合ずツー君の命に別状は無いから

安心して」

 

「・・・・・・・けど」

 

ネプテューヌは酷く落ち込んでいた。愛する人が

こうなればいくらお気楽なネプテューヌでも元気を無くす。束は落ち込むネプテューヌを抱き寄せて頭を撫でる。

 

 

 

 

 

翔真とマルス、ヤマトは翔真の自室に集まっていた。

それは大東貫一の事である。いくら上司とは言え

人のプライバシーを侵害する事は許されない行為だ。

 

「・・・・・・ここまで勝手な人だとは思わなかったな」

 

「翔真さん・・・・・・」

 

「それで翔真、これからどうするんだ?」

 

「・・・・・・ヤマト、お前に頼みがある」

 

「何だ?」

 

「明久と共に地球圏統一連合を黙らせてくれないか?」

 

「理由は?」

 

「ゼロが見せた未來、大東さんや地球圏統一連合は

必ず俺達の障害となる。システムの戯言だと思うかも

しれないがゼロの予測は当たってきている。だから

こちらとしても手を出すしかない」

 

「理由は分かった。いいぞ、だが明久と俺だけじゃ

戦力が足りない」

 

「心配するな。お前らの味方はちゃんといる」

 

すると翔真はメディカルルームのデスクにあるパソコンの液晶キーボードに何かを打つ。

 

「頼むぜ・・・・・・・レイジ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃ミッドチルダの海域ではMSの残骸が幾つも

浮かび上がっていた。それはリンネが操るシナンジュ

が何機も撃墜した為である。

 

「やはりお前達と俺達とでは互いに意見が食い違う!

俺達を監視し、そこまでして俺達の邪魔をするか!」

 

シナンジュのビームサーベルは大東の操るMS

「千式(デルタサウザント)」に降り下ろされる

 

千式はビームシールドでサーベルを食い止める。

 

「あくまでわたしの話を聞かないつもりか!」

 

「聞く気などないし、聞こうとも思わない!」

 

シナンジュはシールド裏に装備されたビームアックスを

展開して千式に攻撃する。

 

「人の話を聞けェェェェェ!」

 

大東は話を聞こうとしないリンネに苛立ち千式を

加速させる。千式はクレイバズーカを零距離射撃で

放ち、シナンジュのメインカメラに当たる。

 

「クッ!」

 

「これでェェ!」

 

大東はチャンスと確信してシナンジュを捉えようと

した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「敵が一人だと思わない事だな」

 

 

 

 

 

コクピット内に響く冷酷な声に大東はモニターを見た。

すると目の前にGタイプを思わせる機体が現れていた

 

「いつの間に!」

 

[任務を遂行する、行くぞグシオン・リベイク]

 

 

グシオン・リベイク、それがこの機体の名前だ。

 

リベイクは両手にハルバードと呼ばれるアックスを

持ち千式の右腕、左腕に突き刺す。だが装甲が固い

為に簡単には破壊出来ない。

 

しかしリベイクは次にロングレンジライフルを

千式のコクピットに向ける。

 

 

そして、リベイクのパイロット『レイジ・クロサキ』は

大東に警告する。

 

 

「大東貫一、これ以上ソレスタルビーイングに関われば

貴様の命の保証は無いぞ。それともう1つ、貴様が

何らかの動きを見せれば愛しの妻が帰らぬ人となるぞ」

 

「何だと!?リンディに何をするつもりだ!」

 

「別に何もしない。だがこうでもしなければ貴様は

動く事を止めないだろ?」

 

「ッ!」

 

「それと、翔真達の世界にいる諜報員達も早くこの

世界に帰還させろ、断れば分かっているな?」

 

「・・・・・・ははは、してやられたな」

 

 

「月村リンネ、貴様は1度トレミーに戻れ」

 

[レイジか、借りが出来たな]

 

「気にするな」

 

 

リンネは戦闘区域から離れて転移を始め、リベイクは

千式の元を離れる。

 

 

 

 

 

「綾崎翔真、これで奴等は黙らせた。あとはお前が

何とかしろ」

 

レイジは静かにそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は箒とつかさの出会いを書きます!

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