オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-75「雷鳴の闇 前編」

 

 

千冬とスコールはジブラルタル基地の敷地内に

あるMS格納庫へと入って行った。蒼いMSグフ

イグナイテッドが千冬の視界に入る。

 

「スコール、少し手荒らな運転になるが大丈夫か?」

 

「この際だもの。仕方ないわ」

 

千冬とスコールはワイヤーを使いグフのコクピット

に搭乗して機体を起動させる。

 

「スコール・・・・もしもの事があれば・・・・一夏を

頼む」

 

「不吉な事を言うものじゃないわよ!」

 

千冬はスコールに一括されながらもグフを発進

させた。

 

 

 

「チッ!・・・・・」

 

湊は舌打ちをしながらも制服のポケットから

インカムを取りだし箒に連絡する。

 

「箒さん聞こえますか?」

 

《ん?どうしたのだ湊?》

 

「今すぐにデスティニー、レジェンドの発進準備を!」

 

《え・・・・どうして・・・・》

 

「織斑千冬、並びにスコール・ミューゼルが

兵を射ち、機体を奪取し逃走しました」

 

《なに!?》

 

「早くお願いします」

 

インカムを収めて格納庫へ向かう湊。

 

「(勘づかれましたか・・・・・少し貴女達を

侮ってましたよ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湊は格納庫に着くなりレジェンドのコクピットに

座りプレシアと通信を繋ぐ。

 

「議長」

 

《厄介な事になったけれど・・・・湊、分かっているわね?》

 

「はい」

 

プレシアとの通信を切り機体の調整を施す湊。

次に箒が通信回線を開く。

 

《どういう事なんだ湊!千冬さんや・・・・・スコール

さんが逃走なんて!何故!》

 

「訳なんて私は知りません。ですが兵を撃ち倒し

逃走したのは事実です。早くしないと本当に

逃げられます」

 

湊は機体を起動させ、灰色だったレジェンドは

全身グレー、ダークブルー、赤の色が染まり

レジェンドは発進する。

 

 

「どうして・・・・・ッ!」

 

箒もデスティニーガンダムを起動させ、千冬達を

追う為にデスティニーは光の翼を広げレジェンドの

後に続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海面上を飛行するグフ、天候は悪く雷が鳴り、

雨が降っていた。コクピットでは千冬とスコールが

話合っていた。

 

 

「それでこれからどうするの?」

 

「ソレスタルビーイングと合流する。それしか

手はない」

 

「けれど、そういう訳にはいかないみたいよ?」

 

「らしいな!」

 

アラート音が鳴り、グフの後方からビームが迫る。

 

湊の駆るレジェンド、箒の駆るデスティニーが

高エネルギービームライフルを右手に持ち迫っていた。

 

湊は再び箒に通信を開く。

 

「箒さん、千冬さん達は既に敵です。撃墜も

可能なので・・・・なんとしても彼女達を・・・・」

 

《待ってくれ湊!撃墜は・・・・》

 

「撃墜は議長の許可をとっています」

 

《ッ!?》

 

「そういう事です」

 

湊は通信を切る。グフにレジェンドが迫る。

レジェンドは高エネルギービームライフルを撃ち

グフを牽制する。

 

「レジェンド・・・・湊か!」

 

「逃がしませんよ?いくらブリュンヒルデとは

いえもう貴女は用済みです」

 

グフ、レジェンドが戦闘に突入する中で箒は

迷っていた。

 

あの人と戦うべきなのか―――

 

相手はあのブリュンヒルデであり、一夏の姉であり、

ましてや自分を鍛えてくれた恩師である。

 

「クソッ!」

 

デスティニーは高エネルギービームライフルの

銃口をグフに向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 


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