オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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今回は至って通常回。


PHASE-78「ソーナとマルスと一夏の修羅場」

 

 

 

マルスは何とかトレミーに帰投する事は

出来たが、機体は中破寸前、マルスも怪我を

しておりコクピットから降りるなりその場に倒れる。

 

「マルス!・・・・・ルウェン、ストレッチャーを!

ティアーユさん!御門さん!マルスを一緒に

持ち上げて!」

 

「了解だ!」

 

「分かったわ!ティアーユ」

 

「うん!」

 

 

ツバサの明確な指示通り、三人は動いて

マルスは治療室へ運ばれる。そこから治療が

開始されパイロットスーツを脱がしていくと、

いくつか火傷している部分が見られた。

しばらくし、ナノマシンベッドへ寝かされる

マルス。

 

 

 

 

 

しかし数分後、ツバサ、御門は驚くべき光景を

目にした。身体にあったはずの火傷や、完全に

傷がふさがっていた。ツバサはその驚異的な

回復に驚いていた。

 

「(どういう事なんだ?・・・・・回復するのには

かなり時間が掛かるはずなのに・・・・マルス、

君って奴は本当に不思議な奴だ・・・・・)」

 

「マルス・・・・」

 

 

 

ナノマシンベッド内で驚異的な回復を見せる

マルスに、ツバサはただ驚く事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

―数日後―

 

意識が覚醒し、マルスはハロから得たデータ

を見てトレミー修復に取り掛かろうとしていた。

ちなみに機体の方もやっておこうと先に格納庫

へ足を踏み入れた。

 

 

「よし、誰もいない・・・・よね?」

 

キョロキョロ周りを見渡すマルス。しかし、

背後に怪しい人影が動く。

 

「マルス!」

 

「わぷッ!?・・・・・そ、ソーナお母さん!?」

 

ソーナであった。何故服装がミニスカメイド

なのかは知らないが、ソーナはまるで我が子の

ように強く抱き締める。

 

「もう・・・・・心配ばかりさせて・・・・」

 

「す、すいません」

 

「許してあげません」

 

「えぇ!?そ、そんな~」

 

「私の言う事を聞いてくれたら許してあげます」

 

「・・・・分かりました。ソーナお母さんには

迷惑を掛けましたし、頼み事でも何でも聞きます」

 

「何でも・・・・・言ったのならちゃんと約束を

守るのですよ?うふふ・・・・」

 

ソーナはイタズラな笑みを浮かべ、マルスと共に

衣装室の方へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数分後―

 

 

「た、確かに何でもするって言いましたけど・・・・・

だからって女装は・・・・」

 

「凄く似合ってますよマルス。しばらくはその姿

でいてくださいね」

 

「あんまりですよ!」

 

マルスはソーナに抗議した。何故ならマルスは

今女装させられているからだ。女子高生が

着るブレザーを着用するマルス。カツラやメイク

を施し、誰がどう見ても女の子にしか見えない。

 

「さて、お腹も空きましたし食堂に

行きましょうかマルス」

 

「はい・・・・うぅ~」///

 

「(落ち込んでいるマルス・・・・可愛いは罪ですね)」

 

ソーナは落ち込んでいるマルスを見て、少し

罪悪感もあるが女装があまりにも似合いすぎる

マルスを見て笑みを浮かべる。

 

 

 

 

食堂ではルウェン、ティア、ヤマト、リアスが

食事していた。

 

「そんな事があったのか」

 

「それが俺達の今の状況だ。これを食べたら

俺は綾崎翔真を探す」

 

「また綾崎君は行方不明になってるの?ティアさん」

 

「うん。多分時空の歪みの影響で何処かの

平行世界に居ると思うの」

 

「はぁ~、アイツもトラブルによく

巻き込まれるな」

 

「toLOVEるダークネスもいい所よね」

 

「隣いいかしらリアス?」

 

「あらソーナ・・・・その娘は誰?」

 

リアスが声がした方に振り向くとソーナと

女装したマルスがいた。ヤマトとルウェンは

全く気付いていなかった。

 

「この娘は『マルーナ・クライン』です。

マルーナ?挨拶を・・・・」

 

「は、はい」

 

マルスはルウェン達にバレないようにと全力で

祈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・簪、トレミーは今何処に向かってるんだ?」

 

「イギリスに向かってるよ。それより一夏、

まだ気にしてるの?フリーダムの事」

 

「・・・・」

 

 

怪我を負っていても一夏は未だにある事を

考えていた。それは4年前に貰った皆を守る為の

剣「フリーダムガンダム」を失ったからだ。

 

フリーダムには特別な想いを託し、戦って

いたからだ。だが、インパルスによる攻撃で

機体を無くしてしまった一夏は複雑な想いを

抱く。

 

 

「・・・・・一夏」

 

簪が心配な眼差しを送る中で、部屋のスライド

ドアが開く。

 

「いっちかァァァァァァ!!!」

 

「め、メガーヌさん!?」

 

「どうしてここに!?」

 

あろう事か、トレミーには居ないはずの一夏の

妻の一人、メガーヌがルパンダイブを決めて

一夏の布団に潜って来た。

 

「一夏・・・・撃墜されたって本当なの?」

 

「どうしてそれを・・・・・」

 

「はやてが教えてくれたの。でも・・・・良かった。

貴方が死んだら・・・・私、私・・・・・」

 

「メガーヌさん・・・・」

 

メガーヌは目を潤わせて一夏を見つめる。

体を四つん這いにして、今にもH出来そうな

雰囲気だった。

 

 

ガシッ!

 

「ねぇメガーヌさん?何時までそうしてるのかな?」

 

「か、簪ちゃん!?痛い!頭全力で掴んだら

スライムになるから!」

 

「一夏は私が看病するから、メガーヌさんは

退いてて」

 

「イヤよ。久しぶりの一夏二ウムを摂取

しないといけないんだから、簪ちゃんはどっかに

行ってればいいじゃない」

 

「・・・・・」

 

「・・・・・」

 

次第に二人の周りに黒いオーラが漂う。

数分間の沈黙が続く中で、一夏は冷や汗を

掻き始める。

 

「(だ、誰か・・・・)」

 

助けを求める一夏に、救いの手が差し伸べられる。

 

 

「一夏・・・・・」

 

「ッ!?・・・・千冬姉・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 


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