オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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ぶっちゃっけガンダムビルドダイバーズのop結構好き。


PHASE-90「悲劇の悪魔 Ⅰ」

 

 

世界情勢は徐々にザフトへと傾きつつあった。ヘブンズベースの一件以降

ザフトを支持する者は後を立たない。地球連合軍が過去に行った非道な人体実験が

明るみとなり連合軍は事実上解散まで追い込まれた。そしてザフト最高評議会議長

プレシア・テスタロッサはソレスタルビーイングを徹底的に排除するという声明を

発表。ザフトを良く思わない一部の者達はソレスタルビーイングを支援する組織に

身を寄せて、新たな機動兵器『戦術機』でザフト軍と戦っている。そして今も・・・

 

『た、助けてくれェェェ!!』

『くそっ!ザフトの奴等ァァ!!』

 

「まだ来るのか。けど、この基地を壊滅させれば戦力を削れる。

バルバトス・・・行くぞ。マルスも行けるかい?」

 

《うん。エクシェスの状態は良好だ・・・行こうか》

 

被弾した量産型『不知火』が次々と後退する中、バルバトスとエクシェスが

ザクウォーリアの前に立ちはだかる。ザクウォーリアは50機。ツバサは獲物を

狩る虎のような眼差しでバルバトスを動かす。バルバトスは巧みな動きで

ソードメイスを振り回す。メイスの固さはビームも弾く程だ。簡単には破壊出来ず、

その武器は容赦なくザクウォーリアをガラクタへ変えてゆく。マルスやハロ達の

整備もあり、ツバサのバルバトスは『ルプス』となり機体性能も上がっている。

 

 

「邪魔だよ」

 

『こいつゥゥゥ!』

 

『舐めやがってッ!』

 

バルバトスルプスの背後に頭部にブレードアンテナが付けられたザクがライフルを

撃ちながら接近していた。ルプスは即座にソードメイスを振り回してビームを斬る。

そのまま近付くザクウォーリアを吹き飛ばす。

 

『あの機体・・・悪魔か』

 

『なんであろうと・・・倒すッ!』

 

「・・・!」

 

続くと言わんばかりにエクシェスもバルバトスに続く。ロウから送られた

パーツをアインハルトやハロ達が組み込んだことでエクシェスは本来の姿

《ガンダム・エクシェス》として姿を変えていた。ビームソード《スケレトゥス》を

2本持ち、二刀流でザクウォーリアを斬り伏せてゆく。だが背後からバクゥが現る。

 

「・・・いけ!」

 

新たに追加された兵装『量子通信浮遊攻撃砲台ドラグ・ファング』で迫る敵を

一掃する。パワーを半分消耗するが再びスケレトゥスでザクウォーリアを

撃破してゆく。二機の悪魔はザフトMSを撃破していき、基地勢力を壊滅させた。

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

 

「ゴク、ゴク・・・・・・旅行に?」

 

「うん。マルスはこの頃働いてばかりだし、たまには休みも必要だ」

 

トレミーに帰還して、パイロットスーツを脱ぎながらツバサはマルスに

休息という名目で旅行に行こうと提案した。マルスはパックに入った

栄養ドリンクを全て飲み、ツバサに再度聞くことにした。

 

「なんでいきなり?」

 

「最近クリスやアインハルトから相談されたんだよ。エクシェスが完全な形を

取り戻した以降から、いつもマルスが疲れたような表情してるってさ」

 

「そ、そうかな」

 

「僕達だって人間なんだ。疲れることもあるさ。たまには休息で体や精神を

休めるのも大事だからね。マルスはもう少し自分を大切にするんだ」

 

バルバトスを操る反面、医師としての意見を述べたツバサはマルスに

そう言った。マルス自身もここ最近エクシェスに搭乗する度に脳裏に

自分に似た同年代の少年が姿が過るのだ。同時に幻聴も聞こえることが

たまにある。マルスは指摘の通り、自分は疲れているのかと考える。

 

「今度の日曜日にどう?ちなみに僕とネプテューヌも一緒に行くよ」

 

「・・・・・・でも、大丈夫なのかな?トレミーを空けて・・・」

 

「それは心配いらない。なのはさんや一夏、リンネだっているし

ある程度戦力は備わってる。マルスは気にしなくていいからさ。

ささ、スーツを脱ぎ終わったら支度の準備してきなよ」

 

「うん・・・」

 

「あ、ちなみに旅行にはソーナさんやセラさん、千冬さんも同伴で来るから」

 

「ええ!?」

 

 

 

ツバサはそれだけを告げるとマルスを部屋から出して旅行の準備に行かせた。

 

 

 

 


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