オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど・・・「本編完結」   作:どこかのシャルロッ党

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PHASE-91「悲劇の悪魔 Ⅱ」

 

 

ツバサ達が淡々と旅行の準備を始めている頃、ミネルバ隊に

新たな人員が組み込まれたのだが、箒にはある意味厄介なファンが

付いた。少女の名は『ロランツィーネ・ローランディフィルネィ』。

専用機用に改造されたザクウォーリアーと共にやって来た彼女だが

エース級の腕ではあるのだが、同性にしか興味を示さず99人の恋人・・・

全て女子と付き合っている。連日の報道で箒の活躍を見て、彼女に

恋心を抱いていた。そして、タイミングよくザフトからスカウトされ

戦果を幾つも上げて、このミネルバ隊に着任となった。

 

「だからロラン、気持ちは嬉しいのだが・・・その・・・」

 

「もう我慢ならないよ箒。私は我慢してきた。毎日のように

テレビや雑誌で君のことを見てきて、私は遂に気付いたんだ。

僕は君の虜なんだ・・・この日をどれだけ待ちわびたか・・・」

 

「だ、大丈夫か?なんか息が荒いが・・・」

 

昔の箒なら簡単に退かすことは出来たが、箒自身も女子と

付き合っている身分簡単に退かすことなど出来ない。それに

嬉しかったのだ。自分を慕ってくれていることに。初日に

いきなり告白され、アリシアが機嫌を悪くしたのはまた別の話。

 

「箒・・・もう離さない『何してるのッ!!』ちっ!」

 

「あ、アリシア?」

 

部屋に突入して来たのはアリシアだった。舌打ちするロランは

そっと箒を背後に行かせて、アリシアの前に立つ。

 

「ロランツィーネさん?・・・生憎だけど、箒は私の物なの。

勝手に口説くのやめてもらえないかな?・・・ねぇ」

 

「おやおや。箒は確か君と付き合っているんだったね?

でも世の中には略奪、NTR(寝取られ)も存在する。私が

本気を出せば、箒もメロメロになるさ・・・」

 

「くっ!お母・・・議長に期待されてるからって・・・!」

 

ロラン、アリシアの二人の間で火花が散る。どちらが箒に

相応しいか・・・負けられないのだ。

 

「ま、まあまあ二人共。それより明日、私とロラン、アリシアの

三人でラスベガスに行かないか?知り合いからチケットを貰ってな」

 

「ラスベガスか!いいじゃないか!100万ドルの夜景をバックに

ドレスを着た箒・・・ああ、想像したら涎が止まらない」

 

「この人と一緒が気に食わないけど・・・まあいいや。

いいよ!それよりそのチケットはなんなの?」

 

「ああ。これは・・・」

 

箒は二人に色々と説明した。一方でひっそりとこの世界に帰還した

翔真はブラジルにいた。翼やフェイト、夜架の三人と屋台を開いていた。

早くトレミーへ帰還すればいいのと思うが・・・

 

 

「(夜架の事・・・なんて説明したら・・・なのは達が怖い)」

 

「翔真様、焼きそば2人前追加ですわ」

 

「お好み焼き、5人前追加」

 

「翔真、ビールとジュースを頼む」

 

「了解だッ!」

 

ウェイトレスの夜架達に言われ、翔真はペースを早めた。

 

「あれ?・・・もしかして翔真君!?」

 

「へいまい・・・ぐ、グリ姉!?」

 

やって来た一人の少女。その少女に翔真は見覚えがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 


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