ちなみに、戦闘描写を書いてみた理由は後書きにて。
昼間の女子部3-Aの数割が何者かによるイタズラで酔い潰れてしまう、という珍事の後。このままでは自分たちの修学旅行が台無しになってしまう、とダウンした面々をバスに詰め込むイタズラの被害を免れた面々を手伝った。
そうしてその後男子部と合流し観光を楽しみ、女子部の面々と同じように旅館に到着してしばらくのこと。
『すみません世界さん、問題が起こりまして…ロビーまで来ていただけませんか?』
と、このような旨の連絡をネギから受けた俺は、同室の男子たちに断りを入れ、言われた通りロビーに向かうことにした。
「あ、世界さん」
「おうネギ、あの後問題無かったか……と、明日菜。それに刹那ってことは……木乃香か、やっぱり」
ネギへと挨拶がてら先刻の珍事の顛末を確認しつつその周囲を見れば、そこには我が友人である明日菜と刹那。
「ああ世界、すまない。…待て、やっぱり、だと? 世界キサマ、このかお嬢様に害が及ぶ可能性について承知の上だった、ということか?」
「まあ西に来る以上、多かれ少なかれ木乃香にちょっかい出してくるヤツがいるのは簡単に予測できることだし。
それにそれだけじゃないぞ。そんな風にお前が真名たち以外のクラスメイトと一緒にいるって時点で既に異常事態だからな。つまりそうしなきゃいけないような何かが起きたってことだ」
ネギと明日菜だけならともかく、普段特定の友人以外のクラスメイトと交流を持っていないという刹那がこうしてその友人以外と同じ場にいるということは、つまりはそういうこと。木乃香の護衛である刹那が普段通りで無い行動を取らなければいけない事態ということだ。
……実のところを言うと、手を出さなかったのはそれ以外の理由もあるのだが。まあとりあえずコイツ等にも今の状況解決にも関係ないので割愛する。
「む……ま、まあいい。話の手間が省けるからな」
「ん。で、明日菜は2人から話を聞いたのか?」
「そうなのよ。さっきこのかと温泉に入ろうとしてた時に、変なおサルたちが私達の下着を……関西呪術協会だかなんだか知らないけど、いったい何考えて女の子から下着を剥ぎ取ろうなんて考えたっていうのよ、もう」
入浴時というのはほぼ全ての人間に共通して無防備になる時間であるから、明日菜たちの下着をどうにかしたというそのおサルを寄越した敵の狙い所も、戦術的には間違ってはいない。まあ明日菜が求めているのはそういった答えではないだろうが。
「で、俺を呼んだのは3-Aの皆や木乃香を狙ってくる奴に対処する手伝いをして欲しい、っていうのが理由でいいのか?」
「はい。ついさっき僕たち3人で3-Aのみんなを守るために『3-A
「そういうことだ。このかお嬢様の為にも、手を貸してくれないか世界」
「そりゃ勿論。このかも皆も友達だしな……って簡単に言えたらいいんだろうけど、俺は男で女子のお前らと違って別館だしな。咄嗟に駆けつけるには難しいし、無理を押してそっちに付いていようとするとなると、ずっと忍び込んでなきゃいけなくなる」
そう、この場合どうしても俺は男で護衛対象は女という如何ともしがたい問題があるうえに、そもそも襲ってくる敵というのが魔法関係の裏の世界の住人という、基本的に表の人間である3-Aの連中からすれば、本来まるで関係の無い人物なのである。なので、そこに俺が介入しようとすれば少々ばかりの無理を押す必要があるのだ。
あとそのガーディアンエンジェルズとやらはなんなのだろう。思わずスルーしてしまったが、ツッコミ待ち、ということでだったのだろうか。
「あ、そっか。そうよね……いくら変な魔法団体からみんなを守る為って言っても、男子のアンタをそう簡単にこっちに置いとくわけにもいかないのか」
「だから、俺が力を貸すっていってもできることは限られるんだ。といってもあくまで限られるだけでまるで何もできないわけじゃない。そうだな、とりあえず……お前たち、そのおサルが襲ってきたっていう件の後、何か対策をしたか?」
「ああ。とりあえずだが、先ほどのように簡単にこの旅館に敵を侵入させないよう、式神返しの結界を敷いておいた」
「僕は刹那さんが既に守りの面での対策は講じたと聞いたので、これから外を見回りに行ってみようかと考えてました」
とりあえず手を出しにくいなりに何をすればいいか決める為、ネギと刹那におサル襲撃後の対策を尋ねると、それぞれ既にとった、あるいはこれから行う行動についての答えが返ってきた。周囲の守りとパトロール、まあ妥当な対策である。
「そうか、そうなると俺は…そうだな。明日菜、コレを木乃香の浴衣のどこか気づかれにくい所にくっ付けとけ」
そう言って俺は明日菜へと米粒大程の水晶体とこの周辺一帯の地図を渡した。
「わ、ちっちゃいけど綺麗……ねえ世界、これ何?」
「魔法の力で動く発信機、ってとこだな。こっちの地図をよく見とけば木乃香がまた知らない内に攫われでもしそうになってもすぐ気付けるし、見失ったりもしないで追いかけることができるってわけだ」
なおこの発信機の存在を知られては不味い人物に気付かれたりすることがないよう、各種隠蔽他の術式が付加された優れものである。
「へー、こんなものまであるなんてやっぱり魔法って便利ねー」
「ていうかコレかなり凄いですよ。パッと見て分かるものだけでも認識阻害に魔力光学迷彩、それにこれは……取り外されたりしても自動で追尾する術式、かな?」
「いいのか世界、ネギ先生が言っている通りのものなら、かなり高額な魔法具なのではないか?」
「いいんだよ、俺の自作だから。それに道具っていうのはどんなもんだって使ってなんぼだしな」
何やら遠慮する様子を見せた刹那の言葉に無用の心配だという旨の言葉を返す。実際この魔法具、試しにと1つ作ったはいいものの、まるで使う場面が無く倉庫の肥やしになっていたモノだったりするので、実は今回の件はこの魔法具にとっては渡りに船なのだ。
「……ちょっと待ちなさい世界。ネギや桜咲さんが言ってることがホントだとすると、アンタまた無駄にお金」
「あ、悪い。同じ部屋の奴らと麻雀やってて待たせてる途中で抜け出してきたから早く戻らないといけないんだわ。じゃあ俺の方でも出来る限り気を付けておくからそっちも頼むぞー!」
「あ、コラ! 待ちなさいってばこのバカ世界! もーっ、このことはいいんちょに言っておくからねー!」
そろそろあやかの説教から逃げる為だけの魔法具を開発するべきなのかな……!(脱兎)
○ △ □ ☆
「で、木乃香が攫われたと。はえーよ」
まだ俺たちが別れてから1時間も経ってないじゃねーか。
『悪かったわよ! ってこんなこと話してる時間も惜しいんだから速く来なさい! でないと本当にいいんちょにさっきのこと告げ口するからね!』
「10秒以内に向かわせていただきます」
今こそ俺は風になる……! などと走ってはいくら魔力や氣を使って身体能力を強化したところで手間なので、我が師匠直伝の影を使った
そうして明日菜の影に転移先を定め転移したところ、出た先はどうやらどこぞの駅の大階段の下側。そして上を見上げれば、何やらところどころに焦げ跡が伺える階段の先に、おそらく敵だろう、片手の指に陰陽術を使用する為の札を挟んだ呪符使いらしき女がいたので、とりあえずしばらくの足止めの為『魔法の射手(雷)』を数本、不意打ち気味かつ牽制程度に、少々時間差をつけつつ足元を狙って撃つ。
「なっ、転移術!? そんなウチら陰陽術師からしても困難な術を使える西洋魔術師のガキがおるなんて聞いとらんで!? ――ってわだだっ!?」
「そりゃこっちの誰もアンタなんかに喋っちゃいないだろーからな。そんなことよりどうだ明日菜、しっかり10秒以内に来ただろ。だからあやかに告げ口するのだけはやめてくださいお願いします」
「このかが攫われたっていうこんな時にいったい何を気にしてるのよこのバカ!」
そう言って俺の『魔法の射手』に慌てふためく敵の女を他所に、俺の頭を思い切りはたく明日菜。お前は俺に説教する時のあやかのあの威圧感を知らないからそんなことが言えるんだよ、と脳裏にその情景を思い浮かべ体を震わせながら、まずは自陣営の確認し、自身がやるべきことを見極めることに。
まずネギ。コイツは戦闘能力に関しては、この状況に対処するなら十分な物を備えている。俺が何を言わなくても上手い事やるだろう。
次に刹那。言わずと知れた京都神鳴流を修めた剣士であり、基本的に術を使っての遠方からの攻撃、という手段を取る術者相手なら天敵というに相応しい近接戦闘性能を持つ。こちらも少々のフォローさえあれば問題無く目的を達成してくれるだろう。
で、最後に明日菜だが。こいつは原作のようにネギと仮契約をしていない為、このまま放っておいては魔力による身体強化やアーティファクトも無しで戦いをする羽目になる。と、わざわざ言うまでも無く問題しかない。幾ら
こうした諸々を踏まえて結論、俺のこの場での役割は明日菜のフォローと決定。
「明日菜。ちょっと背中触るぞ」
「え、背中って何する気よ……んくぅッ!?」
と、いうわけで現状敵味方含めて唯一の一般人スペック(自動車並みの速度で走るこの女を一般人と定めていいかはわからないが)である明日菜に俺の魔力を流し込み、身体能力を強化する。その際、少年誌に載せるには少々イケない感じの声がその喉から思わずといった感じで洩れ出る。
「ちょ、コレ何よ世界。なんか体が光って……しかもなんか変なカンジがするんだけど」
「この中で唯一お前だけが魔法使いを相手にするには不安なスペックだったからな。俺の魔力でお前の身体能力を強化したんだ。あとその変なカンジは元からの仕様だ。諦めてくれ」
そうしてその体を俺の魔力によって光らせる明日菜。俺の言葉を受けても何やらまだ言いたいことがあったようだが、ひとまず俺の言った身体能力の強化がどれほどのものか確かめることにしたらしく、ジャンプや蹴りの素振りを始めた。
「…わ、ホントだ。体が羽根みたいに軽い……これなら私も戦えるってわけね。それじゃあ桜咲さん、行くよっ!」
「え……あ、はいっ!」
「もー、さっきの火、下手したら火傷しちゃうじゃない! 冗談じゃ済まないわよー!」
「ぐっ、あんま調子に乗るんじゃないどすえ、ガキども!」
そして体の調子を確かめ終えると刹那に声をかけ、そのまま「そこのバカ猿女ーッ! このかを返しなさーい!!」と敵へと叫びをぶつけつつ、刹那、そしてネギと共に突撃していった。俺も予定通りに明日菜のフォローをすべく、明日菜と並走し敵に向かっていく。
しかし敵も俺たちの攻撃開始をそのまま黙って許すほど間抜けでは無く、俺の不意打ちから体勢を整え直し、呪符使いのガード役である式神、善鬼・護鬼をこちらに差し向けてきた。
「うわった…!? 何コレ? 動いた!? 着ぐるみじゃなかったの!? 増えてるし!」
「さっき言った呪符使いの善鬼護鬼です!! 間抜けなのは
「ホホホホ、ウチの
そう言って、足元に倒れ伏していた木乃香を担ぎ直し、階段を上へと駆け上っていく敵の呪符使い。それに明日菜がいきり立って追いかけようとするものの、猿の着ぐるみの式神に邪魔され思うようにいっていない。原作のように
「刹那! このサルとクマは俺と明日菜が相手にする、お前はこのかを!」
「すまん、任せた!
このかお嬢様を返せーっ!!」
とにかく決めた通りに明日菜をフォローするべく、明日菜と一緒に式神を相手取ると俺は刹那に声を響かせる。そうしてそれに応えた刹那も、敵に向かって声を張り響かせ、呪符使いに鋭く跳躍していった。
「え~い」
「!? なっ…」
と、その瞬間、気が抜けるような声をあげつつも、素早い動きで敵に斬りかかろうとした刹那の野太刀へと刀を合わせる影が。そうしてそのまま刹那は後退しつつも体制を立て直すが、刹那の一撃を受け止めた相手はまたも「きゃああああああ」と間抜けな声を上げながら刹那と反対方向に転がっていった。
「あいたたー、すみません遅刻してしもて……。どうも~、神鳴流です~。おはつに~」
「え…お…お前が神鳴流剣士……?」
「はい~♡ 月詠いいますー」
そうして痛みを訴える声を上げながら立ち上がりつつも名乗りを上げる、両手にそれぞれ刀を持つ新たな敵、月詠にポカンとして、恐らくその神鳴流剣士らしからぬ洋風の服を着用していることについてだろう疑問を表す刹那。
そのままいくつか言葉を交わし、そうして戦闘を開始する両者。そのまま様子を見ると、どうも刹那が苦戦しているようである。その横で呪符使いが「野太刀では小回りの効く二刀の相手をイキナリするのは骨だろう」と言ったことを言っているが、まさしくその通りであるらしく、攻めあぐねているらしい。
「ホホホ、これで足止めOKや。しょせん素人中学生に見習い剣士。それに意外にヤバいのが出てくると思ったら素人の方の手助けにかかりきり、こんな笑える話はないわ。そんじゃ、この隙に逃げさせてもらうわ」
「うくっ。ま、待ちなさいよ。こ…このかをどうするつもりなのよ……」
「せやなー。まずは呪薬と呪符でも使て口を利けんよにして、上手いことウチらの言うコト聞く操り人形にするのがえーな。くっくっく……♡」
そう言って担いでいた木乃香を小サイズの猿の式神たちに手渡し、逃げようとする呪符使い。たしかに俺たちがその言葉通りの中学生たちなら、そちらの勝ちは動かなかっただろう。
だが甘い。こちらはどいつもこいつもそんな普通の中学生とはかけ離れている。そんな連中にそんな徴発をしてしまった。
その上、こちらにはもう1人、普通とは少々異なった成長をした天才少年がいるのだ。
「――すみませんこのかさん! 『
「って、しもた!? ガキを忘れてたー!!?」
そうしてすっかり敵の視界から抜け出ていたらしいネギが不意打ちをしかけた。そのままネギが放った『
それを受けた敵も、流石に魔法攻撃への対策はしているらしく護符を使い防御する。が、それ故の硬直はさけることができず、更なる隙をこちらに晒してみせた。
「よし兄貴、今だっ!」
「うんカモ君! 『
「なあ~ッ!?」
その隙を見逃すような我が弟分ではなく、そのまま『
「このかお嬢様に何をするつもりだーッ!!」
「このかに何するつもりなのよッ!!」
そしてそれだけでは終わらず、先の呪符使いの言葉に一気に堪忍袋の緒が切れたらしく、明日菜がその健脚で猿と熊の式神を2匹纏めて一瞬で送り返し、刹那も月詠という剣士を一瞬で弾き飛ばすなど、火事場の馬鹿力とでもいうべき力を発揮してみせた。
「あが……ッ!?」
そうしてその後は呆気なく、そのままネギに続くように凄まじい跳躍で呪符使いに肉薄した2人は、まず明日菜がその凄まじい跳躍の勢いそのまま、再びその脚にて敵の横面を思い切り蹴り飛ばした。
「ぐっ……!? なんでや、守りの護符が全く効かん……!? こうなれば必殺の……。
――!?」
そんな明日菜凄まじい威力の蹴りに敵が痛みに目を回しつつたたらを踏んだところで、刹那がトドメと敵の背後へとその凄まじい速度を保ったまま回り込み、そのまま「秘剣・百花繚乱」を叩き込んだ。そうして刹那のトドメの一撃を受けた女は、「ぺぽーっ」と奇声を発しながら、その技の勢いが向いていた先にあった扉へと叩きつけられた。
なお、そんな時もいくら激昂していてもお嬢様第一姿勢なのは一徹しているらしく、ネギの武装解除呪文により弾かれた木乃香をその剣技の剣圧で受け止め、床に優しく下ろすという妙技も披露してみせた。
「なな……なんでガキがこんな強いんや……。
くっ、お、おぼえてなはれー!」
そうして明日菜と刹那に完全に追い詰められた呪符使いは、捨て台詞と共に額に「2」と刻まれた猿の式神を召喚すると、刹那に弾き飛ばされた拍子に飛んでいったらしい眼鏡を探している月詠を回収し逃げ去って行った。
○ △ □ ☆
「……で、逃げると」
「桜咲さーん! 明日の班行動一緒に奈良回ろうねー! 約束だよーっ!」
そうして騒動が終わりすぐのこと。刹那はカモが言った「さっきの呪符使いが口に出した通りのことをこのか姉さんがされていないか」という旨の危険が木乃香に及んでいないと知ると、すぐさま木乃香から逃げ出していってしまった。
その際木乃香がその刹那の自分への態度に、「自分はせっちゃんに嫌われているわけではなかった」と安心の言葉を口にした際は一瞬素直になって見せたのだが。なんというか
「いざ木乃香の身に危険が及ばないと話すこともできないとか、相変わらず拗らせてんなー」
「え? 何よ世界、アンタ、桜咲さんがこのかのこと嫌ってないってこと知ってたの?」
「うん、まあ。ちなみにお前らのクラスだと、あと真名に楓、それに古のヤツも知ってるぞ」
木乃香の言葉とその言葉への自分自身の反応に大いに焦り走って行った刹那へと、明日の班での行動への誘いをかけていた明日菜が俺の言葉に振り向き疑問を発したので、それに答える。
「そんなに知ってる子がいたんか。じゃあせっちゃん、なんでウチと今までお話してくれへんかったんやろか……」
そしてその言葉を聞いた木乃香が、今まで刹那が自分にそっけない態度を取っていた理由について考え込み始める。こうして刹那が自分に何の嫌悪も感じていないと知った以上は当然のことだろう。
「大丈夫だって、このか。安心しなよ」
「まあ、明日菜の言うとおりだなだな。こうして刹那のお前に対する化けの皮が剥がれちまった以上、もうアイツもお前から逃げ回ることはできないだろうし。木乃香、このチャンスを逃すなよ」
「……うん! アスナ、せかい君。ウチやるえ。この修学旅行で絶対、また昔みたいにせっちゃんとお話できるようになったるんや!!」
そんな木乃香の力強い宣言を見届けつつ、波乱通しの修学旅行1日目は更けていくのであった。
・発信機
割とお高い材料を使用し作成したため、あやかさんに知られたらマズいほどには材料費が高価。ようするに主人公の悪癖の産物。
・明日菜さん、式神2体纏めて仕留めるとかスゴくね?
それだけ主人公から供給された魔力が凄まじいものだったのです、という地味ーな主人公チートの一端。
・武道四天王、みんな刹那の問題知ってたのか……。
それとなく木乃香と接するよう仕向けたことが幾度かあったものの、その全てでせっちゃんがへたれてしまったとかなんとか。
・主人公チートとか言っといてあんまり活躍してなくね?
戦闘とくればいつでもどこでも敵をチートで蹂躙する、というのは本作の趣旨ではなく、要所要所でチートを発揮するのが本作の目指すところなので……(震え声)
と、いうわけで33話でした。
なお、私事で誠に申し訳ありませんが、今回の後書きのまとめは作者の活動報告にて行わせていただきます。
実は後書き以外にも、つい先日作者に生まれた物書きとしての悩みのようなものを書き殴らせていただいておりますので、もし作者の為に少しでも時間をとってもいいという方がいれば、お手数ですが活動報告にお越しください。
それでは。感想も評価もお待ちしております。