異形のバースト・リンカー『凍結中』   作:羽島羊

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AW14巻の発売日である10以内に投稿しようと思ったのですが間に合いませんでしたOTL
今回はタイトル通りついにあの2人が・・・・それでは本編どうぞお楽しみに。

PSお気に入り50件突破です!!感謝感激です!!


双子の誕生

青のレギオン幹部マンガン・ブレードさんとの闘いの後急いで家に帰り醤油を渡した後直ぐにナギちゃんの部屋へと向かった。

 

「ナギちゃんちょっといい?」

 

「いいですよユウ兄さん。」

 

中に入るとナギちゃんだけでなくカズ君も一緒にいた、どうやら二人で宿題をしていたようだ。

 

「ごめん宿題の邪魔したかな?」

 

「もう終わったからいいぜ、それよりナギに何か用なの?」

 

そう言われて此処に来た目的を思い出した。

 

「うんちょっとね、ナギちゃんは生まれて直ぐにニューロリンカーを付けてたよね?」

 

「ハイ付けてましたよ。」

 

それを聞いてくとりあえず第一条件を満たしているので安堵した、これで賭けに出る事ができる。

 

「なあユウ兄それがどうかしたの?」

 

「うん、ちょっとね、ねえナギちゃん元気に動き回って遊びたくない?」

 

「ふぇ?」

 

突然の質問に固まってしまうが一番最初に反応したのカズ君の方だった。

 

「何言ってるんだよユウ兄!ナギは・・・。」

 

カズ君の声からは微かに怒気が感じられた。

 

「勿論現実では無理だよ、でもあるアプリを使えばできるよ。」

 

「VRゲームか?でもナギの歳じゃあインストール出来ないよ。」

 

VRゲームはダイレクト・リンクと違い教育に良くないという理由から一定の年齢に達していないとインストール出来ないようセーティーロックが掛けられている。

 

「これは大丈夫だよ僕も二年位前からやってるから、だけどこれは普通のゲームじゃないから覚悟が必要だけどね。」

 

「覚悟ですか?」

 

「そう、これを始めれば現実が現実じゃなくなる、それ位の力を持ってるんだよ。」

 

「待ってくれよユウ兄、そんな凄いもんならとっくにニュースやネットに流れてるだろ。」

 

そう思うのも最もなのでその事についての僕な知っている事情を教えると二人共納得してくれた。

 

「へ〜東京でオレ達と同じ位の千人の子供しか知らないなんてな。」

 

「ちっとも知らなかったです。」

 

「どうするやってみる、?」

 

それまでの事を踏まえて聞いてみると小さく頷いて答えてくれる。

 

それから直結しナギちゃんのニューロリンカーにブレインバーストをコピーインストールする。

(その時ナギちゃんの顔が若干赤くなった。)

 

「これでインストール完了したよナギちゃん何か見えない?」

 

心の中で無事にインストールが完了する事んを祈る

 

「目の前の燃えた字が見えます。」

 

「成功だね。」

 

無事インストール出来た事に安堵していると隣に座って見守っていたカズ君が声を掛けてきた。

 

「なあユウ兄、オレにもインストールしてくれないか?」

 

「残念だけどこれは一人一回しかコピーインストール出来ないから僕のではもう出来ないよ。」

 

「そんな・・・。」

 

そう言われ目に見えて落胆してしまう。

 

「だけどナギちゃんからのコピーインストールは出来るから大丈夫だよ。」

 

それを聞いて目を輝かせるカズ君、その後カズ君へのコピーインストールも無事成功した。

 

「それじゃあ二人共今日はニューロリンカーを外さずに寝るんだよ。」

 

「「は〜い!」」

 

うんこれで大丈夫だろう、明日になれば二人のデュエルアバターも出来ているだろう。

 

「ねえユウ兄加速世界について色々と教えてくれよ!」

 

「あっ私も聞きたいです!」

 

「うん、いいよ。」

 

それから二人に僕が知ってるかぎりの加速世界について教えてあげた(無制限中立フィールドについては伏せてだが)。

 

「へぇーデュエルアバターてそんなに沢山の種類がいるだ、オレのはどんなのになるんだろ?」

 

「それは明日にならないと分からないよ。」

 

「私は可愛いのがいいです。」

 

「そういえばユウ兄のアバターってどんなの?」

 

「えっ。」

 

「あっ、私も知りたいですぅ。」

 

「そ、それは・・・明日のお楽しみという事で。」

 

「「え〜。」」

 

教えてもいいのだけれどもあの姿をは少し怖いからあまり見せたくないんだけどな、その後も夕食が出来るまでアバターについて話しあいその後2人は直ぐに寝てしまった。

 

 

 

 

 

翌朝起きて居間に行くと既に2人は起きていた。

 

「おはようユウ兄。」

 

「おはようございますユウ兄さん。」

 

「二人共おはよう。」

 

その後お婆ちゃんの作ってくれた朝食を食べ、学校に行くのにまだ少し余裕があるので僕の部屋に集まっている。

 

二人共ワクワクといった表情だ、ケーブルを取り出し3人で直結対戦を行う。

 

「じゃあ二人共準備いいね。」

 

二人が頷いたのを確認し加速すしデスクトップに表示されている名前を全て選択し対戦を始めると辺り一面色とりどりの花で覆われた、どうやら花園ステージのようだ。

 

「うわ〜スゲ〜!」

 

「綺麗です。」

 

声のした方を見ると見た事の無い大小2つのデュエル・アバターがいた。

 

「此処が加速世界の対戦フィールドでこれは花園ステージだよ。

 

それより二人共自分の体見てみなよ。」

 

二人はそれぞれ自分の手や足を確認する。

 

「うおっ!何だこのハサミ!カッコイイ!!」

 

「可愛い色です。」

 

互いの存在に気付いたのか今度はお互いの姿を見合う。

 

「おおこれがナギか!?」

 

「カズ君がでっかくなっちゃった!?」

 

「取り合えず2人共ステータスウィンドウ出して自分の名前と色を確認してみて。」

 

互いの姿が変わってるのを見て驚きあう二人に自分のステータスウィンドウを出すように言うと二人は画面を見て自分を確認する。

 

「オレはカーディナル・クレイフィッシュて言う名前で色は赤か。」

 

カズ君のデュエルアバターは身長が180センチと高く全身を少し濃い赤色の見るからに頑丈そうな装甲が包み込んでいて装甲は背中にかけて地面に届く位まで長く尾びれの様な物が付いている。

さらに特徴的なのは両腕が通常の手では無く大きなハサミになっていて全体的な姿はエビが二足歩行しているみたいだ、そして頭部はフルフェイスで覆われ目の部分にスリットが有りそこから丸いアイレンズ2つ覗いている。

 

「ふぇ〜これが私ですか、名前はセレスタイン・デスストーカーって何かすごく物騒な名前ですね・・・。」

 

対してナギちゃんは身長が130センチほどと小柄で体はすらっとしていて全身を覆う様に透明感のある白の鎧を身に付けていて頭には何かの頭部を模した兜を付け現実のナギちゃんと同じ先端がやや大きいツインテールを思わせるパーツが付いており顔は優しい表情のクリっとした可愛らしいアイレンズのみとなっていて他には何故かお尻に尻尾みたいなのが付いている。

 

「それにしてもナギのはリアルと同じでちっこいな。」

 

「カズ君がでっかくなりすぎなんです!」

 

「はいはい二人共喧嘩しないで。」

 

とりあえず喧嘩しないように止めに入ると二人は同時にこちらを見てようやく僕の存在に気付いたようだ。

 

「ユウ兄細!?」

 

「・・・栄養不足ですか?」

 

それを聞いて少しずっこけそうになった、この子達にとって怖いより細いほうが印象的なのだろか・・・。

 

「違うからね、これが僕のデュエルアバターで名前がサファイア・スケルトンて言うの。」

 

「「へぇ〜」」」

 

「それじゃあ二人共自分のステータスを確認して必殺技とアビリティもしくは強化外装がないか調べてみてね。」

 

二人はそれぞれのステータスを見て自分のアバターについて調べているとナギちゃんの方から声が上がった。

 

「有りましたよ!アビリティと必殺技です!」

 

ステータス画面を見せてもらうとアビリティと必殺技が有りアビリティ名がポイズン・クリエイト、必殺技がポイズン・スティンガーとなっていた。

名前からして毒に関する能力みたいだが名前だけではどのような能力なのか判断出来ないのでまた後で実験してみよう。

 

カズ君の方は・・・。

 

「俺の方はアビリティみたいだったよ」

 

カズ君もステータス画面を閉じて体をこちらに向ける。

 

「じゃあ次は周りのオブジェクトを破壊して必殺技ゲージを溜めてみて。」

 

早速二人は周りにある岩を壊し始めようとするが・・・。

 

「すげえ体がでかい割には動きやすいぜ!」

 

「身体が軽くて動きやすいです。」

 

2人共思い思いに動きながら周りにあるオブジェクトを壊して必殺技ゲージを溜めていった。

僕はそれを近くにあった手頃な大きさの岩に座りながら2人を眺めて待つ事にした。

 

それから少しして大分慣れてきて周りの岩を色々な殴り方で壊しながら体を動かす二人を残り10分位になったので戻って来るように声を掛ける。

 

「二人共そろそろ戻って来て〜。」

 

「「は〜い!」」

 

元気の良い返事と共に戻って来た。

 

「それじゃあもうあんまり時間が無いから最後に2人の能力を確認しようか。」

 

「おし!じゃあまずオレからいくぜ。」

 

そういってカズ君は近くの岩に向かい合う様にして立ち両手のハサミを岩に向け構える。

 

「発射!」

 

そう言うと両手のハサミの間からビームが発射され岩を吹き飛ばしてしまった。

 

「どう?これがオレの力だ!」

 

「成程ねカズ君は遠距離系の赤だから射撃攻撃が出来るハサミだね。」

 

「おう!それにこのハサミ結構頑丈なんだよね。」

 

確かに先程岩を壊して必殺技ゲージを溜めている時に見ていたがカズ君のハサミは遠距離武器としてだけでなく近距離戦にも対応できるようだ。

 

「じゃあ次は私の番ですね・・・とそういえばさっき気付いたのですが。」

 

「何に気付いたの?」

 

「何にだ?」

 

僕とカズ君がナギちゃんに尋ねるとナギちゃんは頭に付いているツインテール状のパーツを動かして僕達の前に持って来た。

 

「このパーツなんですけど先端がカズ君のハサミみたいになってたんですよ。」

 

そう言ってツインテールの先端部分が変形しハサミの様に開閉した。

 

「何それ!?てか何で髪にハサミ付いてんの!?」

 

ナギちゃんの唐突な暴露につっこむカズ君だがこれはある意味仕方ないだろうなにせ僕も驚いているんだから。

 

「う~んこれはちょっとリアルに戻ったら2人のデュエル・アバターについて調べてみようか?」

 

「そんな事出来るんですか?」

 

「まあね、大抵はデュエル・アバターの名前を辞書アプリに入力して検索すればそれが何を模した物なのか解るからね。」

 

「なら取り合えずさっさとナギの必殺技の確認しちゃおうぜ。」

 

「そうですねそれではいきます!・・・とそいえば必殺技ってどうやって使うんですか?」

 

ズゴ!!

 

カズ君がずっこけた。

 

そういえば教えていなかった。

 

「必殺技の名前を言えばいいんだよ。」

 

「分かりました、それでは気を取り直して・・・ポイズン・スティンガー!」

 

必殺技の発声と共にお尻に有った尻尾が動き勢いよくカズ君に向かっていき先端に有る鋭い針がプスッという音と共にカズ君に刺さった・・・え?。

 

「ぎゃあああナギ何してんだ!?・・・って、か、体が動かない!?」

 

そのままふらついてカズ君はそのまま地面に倒れてしまった、倒れたカズ君の近くに行き状態を確かめると意識は有るが体が動かないみたいだ。

 

「・・・これはステータス以上だね、感じ的には麻痺しているみたいだね。」

 

「麻痺ですか?」

 

「うん、恐らくさっきのナギちゃんのさっきの必殺技は相手に麻痺を与える技だったみたいだね。」

 

「うううユウ兄解説してなにで何とかして。」

 

カズ君が助けを求めてくるが僕の力ではどうにも出来ない。

 

「残念だけどうしようもないよ、多分時間が経てば治ると思うよ。」

 

「そんなあ・・・・。」

 

その少し後にカズ君麻痺は無くなり麻痺から回復し起き上がったカズ君は真っ先にナギちゃんに仕返しおうと追いかけそれをナギちゃんが逃げるという追いかけっこが時間切れまで続いた。

 

 

 

 

 

 

 




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