ソードアート・オンライン episode of Ds   作:天界の片鱗

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約3年間、本当にお待たせして申し訳ありません。
やっと次話を投稿です。

結構な年月が経っているのにも関わらず、お気に入り登録をし続けて頂いてるユーザー様。
誠にありがとうございます。

毎度毎度、投稿が遅そ過ぎてすいません
ムネニカケテ ムネニ


STAGE.4

デスゲーム開始の宣告から早くも3週間が経つ。

 

"俺たち"は現在に至るまでひたすらレベリングを繰り返し行った。その結果もあり俺のレベルは14まで上がっていた。

 

約3週間で頑張ったと思う。

装備もベストな状態に整えたし、後は周りと協力が出来るか、だな。

 

今はトールバーナという最前線の街の中央広場…

そこから少しばかり離れた場所で俺は待機している。

今日はこの場所で、攻略の会議が始まるとの事だ。

 

 

語弊だか"俺たち"というのは……

 

 

「デュオ!」

 

 

俺を呼ぶ明るく陽気な声。振り向いた視線の先にいるソイツは、此方に向かいながら手を振りながら向かってきた

 

「遅いぜ、"ユウキ"」

 

「もう、デュオが早すぎなんだよ。それに、始まるまでちょっと時間があるんだし、ギリギリセーフだよ!」

 

「わかったわかった。それじゃ、人混みの方へ向かおうぜ」

 

「うん!」

 

時間ギリギリに着いた、この少女

 

名を『ユウキ』

 

腰の辺りまで長く伸ばした黒を含む紫色を主張とする長髪を揺らしながら、腰には片手剣を差す、一目で剣士だと分かる可愛らしい見た目の『女性』プレーヤーだ。

 

レベルも12と。

安全マージンを超えてる為にフロアボス攻略も問題はない。

 

そろそろ時間と言う事もあり、彼らは辺りの雰囲気が重そうな人だかりが出来てる所に向かった。

 

まぁ一応

ここでコイツとの出会いを教えておきたいと思う。

変な期待はするなよ?

俺とユウキが出会ったのは今から2週間くらい前のことになるんだ。

 

────────

 

─────

───

 

アルゴと共に次の街『トールバーナ』へ向かってから数日。

俺は後から現れるであろうプレーヤー達の動向の確認とトールバーナ周辺と迷宮の探索をしていた。

 

何でそんな事をしてるのかと言うとアルゴからお願いされたからだ。

まぁ俺も気にはしていた事なのでレベリングも兼ねてその依頼を二つ返事で了承した。

 

狩りを始めてから数十分。

現在の最前線の街付近である為か、『はじまりの町』周辺と比べて大きくモンスターの強さの違いが分かる。

だが…

 

「今のところあの頃(βテスト)とは何も変わってないな」

 

っと俺は独り『迷宮』の中で愚痴た。

 

「町周辺のモンスターの動きが何も変わって無かったから、迷宮の方も変わってないだろうと思ってたが案の定だったな」

 

一通り視認したモンスターの攻撃、行動パターンを記し依頼人であるアルゴにインスタントメッセージで送り、一先ず休憩をしようと迷宮を抜け、街に戻る途中の森林でモンスターに囲まれているプレイヤーを見つけた。

このままだと不味い。

 

(間に合ってくれ)

 

デュオは先にいる"少女"のもとに全速力で走っていく

 

 

─────────

 

──────

 

───

 

 

???side

 

何でボクは後先を考えずに突っ走ってしまったんだろう。

この世界の事を全く知らないのに、早く強くなりたいからって理由だけでここに来てしまったんだろう。

 

狼系のモンスターたちが僕を囲んで倒そうとしている。

 

ダメだ!殺られる!!

 

やっぱり『はじまりの街』の周辺でゆっくりレベリングをしていれば良かったのかな…

 

「ごめん、姉ちゃん」

 

自分はこのまま死ぬのだと悟り、少女は迫り来る恐怖で今は"居ない"姉へ向けて懺悔する様に目を閉じた。

 

だが、一向にこない痛み

恐る恐る目を開けるボク。

 

「大丈夫か、今助ける!」

 

「え?」

 

誰だろう?

シルエットは見えないがモンスターの後ろから確かに僕を助けようとしてくれる人の声が聞こえた。

 

「おいおい。モンスターだからって、か弱い娘を集団で襲おうっとすんなっての!」

 

そこには三つ編みをした男性がいた。

ボクとはカテゴリーが違う両手物。

使用者よりも大きい『鎌』の武器を手に、近くのモンスターたちを呆れながら次々と撃退していく。

 

「凄い…」

 

彼にターゲットを切り替える残りのモンスターたち。

だが、彼の攻防は数の不利を感じさせない圧倒的な物だった。

 

その剣舞に見とれていると、あっという間に僕の周りにいたモンスターたちは倒され、ポリゴンと化した。

 

気が抜けながらその場に座り込む

 

「あ、ありがとう。助かったよ!」

 

「礼は別にいい。この辺りはモンスターが良くポップするから安全な所まで急いで離れた方がいいぜ。立てるか?」

 

「う、うん!」

 

見た感じ年上だろうか?

余り年も離れて無さそうな彼はボクの手を取り、先導してくれた。

 

(何だろう…凄く、安心するな)

 

今まで独りだったからか、それとも恐怖から免れたからなのか変に温もりを感じる。

そんな事を考えていると目的地に着いていた。

 

連れて行ってくれた先は『トールバーナ』と言う街らしい。

 

「ここまでくればもう大丈夫だ。それじゃあな」

 

「待って!!」

 

ボクは咄嗟に背を見せる彼に問いかける

 

「ん?お礼とかなら間に合ってるぜ」

 

「違うんだ、その…折角助けて貰ってなんだけど、ボク行く宛てが無いんだ。このゲーム(SAO)も最初は興味本位でやらせてもらってて、、こんな事になるなんて思ってもなくて……」

 

「だろうな。俺だってこんな事になるなんて思いもしなかったよ」

 

そうだよね。

SAOにログインした人でこんな状況になるなんて思ってた人はいる訳ないよね。

だから強く思う。

 

「でも、今は違う!!この世界に負けたくないって思うんだ。だから…」

 

ボクは懺悔の如く彼に今の気持ちを伝えた。

足手まといになると思う、、、けど!

もし、共に行けるならって!!

 

「なら、、一緒に来るか?」

 

「え!?いいの?」

 

「ああ。負けたくないってんなら強くなるしかない。でも強さってのは何もレベルだけじゃない。武器や防具の強化に、そしてお前さんの様に芯が確りしてる奴の事だと俺は思うぜ」

 

この人はボクを強いと言ってくれる。

レベルだけが全てじゃないと。

 

そんな彼からある提案が、、、

 

「俺はデュオ。このゲームのクリアを目指してる。よろしくな。一緒に行くなら先ずはお前の装備を難とかしないとな」

 

「うん!ボクはユウキ。よろしくね!!」

 

 

 

これが彼、デュオとの出会いだった。

 

 

 

見知らぬ筈の…

普通なら自分も危険に陥る可能性があるのに、それにも関わらずボクを助けてくれた。

 

指摘をされた通り。

ボクの持ってる片手剣はNPCのショップで購入した物。

それを今の今まで使って戦ってきたんだ。

 

デュオの持ってる武器はボクのと違い1つ前の村の、、、えっと何だっけ?

 

思い出した『ホルンカ』だ。

 

その町を出てフィールドで出逢ったモンスタードロップらしい。

しかもレアなモンスターから得た物なんだって。

 

そして片手剣使いなら手にしたい武器があるんだって。

同じくさっき言ったホルンカにある何かのクエストの報酬で手に入る武器らしくて!

デュオ言わく、現時点で最も強い片手剣の武器らしいんだ。

 

ボクの為に二人で時間が掛かるけど逆戻りをしてクエストを受注する事になったんだけど、、、

 

ビックリ!

デュオが既に必要な素材を持ってて直ぐにクエストが完了しちゃったんだ(汗)

 

何でも地図のマッピングの為に所々向かってモンスターを次いでに狩りまくって、その中に件の植物型のモンスターも居て素材を手に入れたらしいんだ。

 

ボクも何度かその植物型モンスター《リトルネペント》と戦った事があるから素材を持ってたんだなって気づいたよ。

 

そのお陰でボクも強い武器を手に入れられた。

 

ここからは凄かったよ…

レベリングの為、ゲットしたアニール・ブレードを使ってみたけど、、、以前まで使ってた武器よりもモンスターに与えるダメージ量が全然違った。

 

以前の武器《スモールソード》も一応強化はしたけど何も強化してないこの剣はそれを軽々超えてるんだ。

 

試しにデュオの持ってるエッジ・サイズを見せて貰ったら+5(正確には3S2D)だった。

 

各武器には強化の回数がそれぞれ決まってるんだって。

お金とアイテムがあれば何回でも強化出来るものだと思ってたから知れてよかったよ。

で、このアニールブレードは全部で8回まで強化が出来るらしいんだ。

 

でも忘れちゃいけないのは強化を行えば必ず成功するって訳じゃない!!

例えば数字で表すと0の次は1だよね?

で、1の次は2、3、4と続いて数字が大きくなる。

でもこの強化に関しては1の次は0になる可能性もあるんだ。

 

数字が大きくなるに連れて強化の成功率はドンドン下がっていく。

 

そう考えるとデュオの持ってるエッジ・サイズは今の所5回強化して5回も強化を成功している訳で、あと計4回強化が出来る。

この時点で凄いと思う。1度も失敗してないんだから。

 

もしかしたら残りも全部成功してエッジ・サイズ+9を拝めるかもしれないねって言ったら『それは厳しいだろ(笑)』って笑ってたよ。

 

SAOの武器には、五つの強化パラメータがあるんだ。

 

鋭さ──Sharpness

速さ──Quickness

正確さ──Accuracy

重さ──Heaviness

丈夫さ──Durability

 

デュオのエッジ・サイズ+5(3S2D)は上記の「鋭さ(S)」が3つと「丈夫さ(D)」が2つ振られた武器になる。

 

「ボクも強化しないとな」

 

「どう強化するかはユウキ次第だからな。焦らずいこうぜ。何か必要な素材があれば集めるの手伝うからよ」

 

「うん!お願いするよ」

 

それから僕はデュオと一緒にレベリングや強化に必要な素材集めを行いながらSAOについて色々と教えて貰った。

 

いつか来るべき"第一層"フロアボス打倒の為に。

 

(これからもよろしくね。デュオ)

 

ユウキside out

 

 

───

 

──────

 

─────────

 

ユウキとの出会いはこんな感じだ。

後半はユウキが語ってくれたが、そこは許せ。

そんなこんなで冒頭に繋がる。

 

 

「今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!俺はディアベル、職業は気持ち的にナイトやってます!」

 

ディアベルと名乗る青髪の爽やかそうな青年の言葉に、集まっていたプレイヤー達が沸いた。緊迫していた広場全体の空気が明るくなる。会議の開始早々に冗談をかましてプレイヤー達の緊張や不安等を和らげる様、精神に余裕を持たせるあたり、リーダーとしての適性の高さが窺える。

 

「あの重々しかった空気を変えちゃったよ…何だか頼もしいね」

 

「だな。ああ言う奴がこれから先、大きなギルドを引っ張っていくのかもな」

 

ユウキと共に感心しているとディアベルが本題を切り出す。

 

「一カ月。ここまで、一カ月もかかったけど…それでも、俺たちは示さなきゃならない。ボスを倒し、第二層に到達して、このデスゲームもいつかクリアできることをはじまりの街で待っているみんなに伝えなきゃならない。それが、今この場所にいる俺たちトッププレイヤーの義務なんだ!そうだろ、みんな!」 

 

集まったプレイヤー達に自分達の使命について語るディアベル。そんな彼に、拍手や雄叫び等、集まったプレイヤー達の士気が一気に向上している点からして、ディアベルのリーダーシップには非の打ちどころがない。

だが、そんないい雰囲気な場を乱す奴は何処にでもいる。

 

「ちょお待ってんか、ナイトはん」

 

ふと流れた人の声に、広場の空気が静まり返る。何事かと声のした方に振り返ってみると、そこには小柄だが、がっちりした体格の男性の姿が。背中には大型よりの片手剣を装備し、パッと見、サボテンにしか見えない尖ったヘアスタイルが特徴的だ。

 

そのままにディアベルの前まで出てくる

 

「わいは、キバオウっちゅうもんや。こん中に、五人か十人、ワビぃ入れなあかん"奴ら"がおるはずや!」

 

おそらくだが、アイツが言いたいのはβテスターの事だろうよ…

 

「キバオウさん。君の言う奴らとはつまり…元ベータテスターの人たちのこと、かな?」

 

「決まっとるやろ!」

 

キバオウは当然とばかりにディアベルに返し、そのままに会議に参加しているプレーヤーたちを睨みつけ、発言を続ける。

 

「ベータ上がりどもは、こんクソゲームが始まったその日にビギナーを見捨ててはじまりの街から消えよった。奴等は巧い狩場やらボロいクエストを独り占めして、ジブン等だけぽんぽん強うなって、その後もずーっと知らんぷりや」

 

いい雰囲気から一転、乱入してきたキバオウの発言に聞き入るしかほかないプレーヤー達。デュオは表情には出さないが、内心は複雑だった。

その隣では似た様に言葉には出さないがデュオを見て心配するユウキの姿が。

 

ナンヤネン、アノ、サボテンアタマ。キュウニデテキテエラソウニ

ミンホウガエエネ

 

「誰がサボテン頭や!」

 

スイマセン

イイヨー

 

「いい訳ないやろ!」

 

上の二人のギャグにキバオウの的確な突っ込み

トリオ漫才みたいだな。

っか俺以外にもサボテンだと思う奴らがいたか汗

 

「まぁええ。こん中にもおる筈やで!ベータ上がりの奴等が。そいつらに土下座さして、貯め込んだ金やアイテムを軒並み吐き出して貰わな、パーティーメンバーとして、命は預けられんし、預かれん!!」 

 

奴のいい分はわかった。

だが、今やこんな空気だ。

名乗り出るなんて出来ねぇよ…

 

「「発言、いいだろうか(いいか?)」」

 

キバオウの叫びの後、会議の場のその前方と右方の席から、二つの声が重なり響く。デュオとユウキは、また新手の闖入者かと声のした方を交互に見る。そこには身長180cmは超えてるであろう引き締まった体型で髪は金髪の槍を背中に掛けている男性。格好からして素早さ重視なのだろう。片や身長190cmほどの筋骨隆々とした体格にスキンヘッドで肌はチョコレート色の男性が。こちらは見た目通りのパワープレイヤーなのだろう、背中にある武器も両手用戦斧だ。突如声を発した二人のプレイヤーは、キバオウやディアベルのいるステージ上に上がり、そのままキバオウに向き直る。圧倒的な体格差を目の当たりにしたキバオウは自ずと口を閉した。

 

「アンタからで構わないぜ」

 

「そうか。すまない」

 

二人の間で譲り合い、先に金髪の男性が発言する。

 

「私の名はシャア。キバオウ君、君の言いたい事は、つまり元ベータテスターがビギナーたちの面倒を見なかったから大勢のビギナーが亡くなった、その責任を取り、謝罪や賠償をしろ。と言う事かね?」

 

「そ、そうや」 

 

シャアと名乗る男性はキバオウが訴えた内容を確認すると、指で操作したストレージから分厚い本のアイテムを取り出した。見た目からしても数百ページはあるだろう。それを掲げ、シャアはキバオウに逆に問う。

 

「キバオウ君。アイテムや金はともかくだが、情報はあった筈だ。君も向かった先々の街でこれと同じ物を獲得している筈だが?」

 

シャアの持つ本は、デュオやユウキの他、幾人かのベータテスターにとって馴染みがあり見覚えのある本だ。

何せ、デュオはその本を制作するに辺り、主であるアルゴから手伝いの依頼を受けていたのだから。

 

「もろうたで?それが何や」

 

威圧されながらも、刺々しく返すキバオウ。シャアは本を片手にそのまま、再び口を開く。

 

「このガイドブックは、私が新しい村や町に着くと道具屋などに置いてあった。君も、情報が早すぎる。とは思わなかったのかね?」

 

「せやから、早かったら何やっちゅうんや!」

 

「これに載ってるデータを情報屋(アルゴ)に提供したのは、間違いなく元ベータテスター達以外にはあり得ないと言うことだ」

 

シャアの言葉に、会議に参加していた者達がざわめく。キバオウは苦々しい顔でまた押し黙り、シャアはガイドブックに関する説明を続ける。

 

「しかも、ただのガイドではない。各村や町のフィールドのクエストの詳細、フィールドマップ、さらにはモンスターの詳細な攻撃パターンや有効な攻撃手段まで載っている。一人や二人で集められる情報量ではない。どう考えても、複数のベータテスターが作成に協力していることは明らかだ」

 

情報屋ことアルゴが配布しているこのガイドブックの情報は、シャアの言う通り複数のベータテスターによって集められたものだ。協力者の名前は今は伏せるが、デュオも大きく関わっており、各フィールドを隅々まで駆けまわって集めた情報なのだ。 

 

「私にも一人、ゲーム初日に偶々知り合った元ベータテスターがいる。その者のお陰で私は基礎を学ぶ事が出来た。全員が全員、君の思うような者たちではない。だからこそ、私は今、この場にいる!」

 

彼、シャアもまた此処には居ないヨウムの様に他の元ベータテスターに教えて貰った様だ。

そのシャアの言葉でデュオは少しだが、気持ちが楽になった気がした。

 

「失礼。話しがそれたな。これだけ詳細な情報がビギナーにも配られていたのにも関わらず。それでも、大勢のプレイヤーが亡くなった。だが今は、その責任を追及してる場合じゃない。私達がそうなるかどうか、それがこの会議で左右されると、私は思っている。それと長々とすまない。君も発言をするだろうに」

 

「構わないでくれ、俺の言いたかった事を代弁してくれたんだ。何も言うことはない。遅れたがエギルだ、よろしくな」 

 

シャアの真っ当な論旨に、キバオウは反論できない。しばし無言でシャアを睨みつけていたキバオウだが、やがてもといた場所へ向かった。隣にいたエギルに謝罪をしたシャアもそれに応えたエギルもそれに倣い、同じようにもといた場所へと戻っていく。プレイヤー達が落ち着いたことを確認したディアベルは、再び語りだす。

 

「みんな、それぞれに思うところはあるだろうけど、今だけはこの第一層を突破するために力を会わせて欲しい。どうしても元テスターとは一緒に戦えない、って人は、残念だけど抜けてくれて構わないよ。ボス戦では、チームワークが何より大事だからさ」

 

ディアベルの視線の先にいるキバオウは、未だ何か言いたそうにしていたが、これ以上は口を挟むつもりは無さそうだ。

言わずものだが、その後の会議は滞りなく進んだ。

 

「じゃあ最後に、ボス戦に向けてのパーティーを組もうか。周りの人たちと話し合って作ってくれ。作り終えたら今日は解散にしよう」

 

俺達はもう既にパーティーを組んでたが、二人では上限まで数が足りない、せめてもう一人か二人は誘いたい。誰かいねぇかな~。

 

周りを見回したら、フードを被ったプレーヤーと黒髪の男性のプレーヤーが揃って座ってるのが見えた。ユウキと話し合い、彼等のもとに向かった。

 

「なあ、おたくら。俺達とパーティー組まないか?」

 

「よかったら一緒にどうかな?」

 

俺たちの呼び掛けに振り向く二人。

 

「お!此方も人数が少なかったから構わないぜ」

 

「あなた達も?…好きにして」

 

男性は嬉しいそうに、一方、フードの方には無愛想に返事を返された。だが二人ともパーティーの招待を了承してくれた。

 

一人目のキャラネームはAsuna…アスナか。

そして…もう一人は片手長剣を背中に吊るした男性でネームはKirito…キリトというらしい。それに思わずデュオは確認する様に男性に問い掛ける。

 

「おい、お前…キリトなのか?」

 

「え!もしかして、デュオなのか?」

 

お互いにパーティー内で表示された仲間の名前を見て内心驚きながらも、ハモる様に答える二人。

取り残された後の二人は反応に困りはて、呆然とする

 

「久しぶりだな、キリト!」

 

「ああ!本当に久しぶりだな。会えて嬉しいよ」

 

思ってた通りにまたこの場所(SAO)で会えたな

 

「二人はどういう関係なの?」

 

「まぁベータテストで共に切磋琢磨した仲で親友みたいなもんだな。キリトはどう思ってるかは知らんが」

 

「ああ、俺だってデュオのこと親友だと思ってる。」

 

ユウキの疑問にお互いに親友と答えたデュオとキリト。

戦友に…この場合は親友に会えて本当に嬉しそうだ。

 

「お前が入れば百人力だ、背中は任せるぜ」

 

「任せろ」

 

拳と拳を合わせる二人。仲がいいのが伺える。

 

「ボクはユウキ。よろしくね。キリト、アスナ!」

 

「おう!改めてキリトだ。よろしくな、ユウキ」

 

「…よろしく」

 

諸々に後は簡単に自己紹介をしたのだが、、

 

「何で、私の名前を知ってるの!!?」

 

っとフードのプレイヤーが驚きのあまり声を挙げた。

 

「え、、左上のHPバーの近くに書いてると思うけど」

 

っとビックリした後に問うユウキ

他の二人も「何?知らなかったの」と言わんばかりの顔。

 

「~~キリト(あなた)は知ってたなら教えなさいよ」

 

何か逆ギレされるキリト

災難な奴だな。

話しを切り替えて会議だ。

周りを見るに他もパーティーを組終わったらしい。

 

「よし!諸々組み終わったみたいだね。明日までにアイテムなどをちゃんと揃えるように!それでは解散!」

 

最終的にディアベルの掛け声で一応無事に会議の幕が閉じた

 

会議が終わった後、デュオたち四人は街に戻り、明日の作戦を練ったり、アイテムを揃えるなど必要な事を行い、キリトとアスナとは"また明日な"っとそこで別れた。

 

ユウキとデュオは揃って宿に帰り。

 

「一時はどうなるかと思ったよ」

 

「そうだな。あれはシャアって奴のお陰だな」

 

「だね。明日は頑張ろうね!」

 

「無茶だけはするなよ」

 

「うん!」

 

会議の事を振り返り

『よーし!』っと明日の戦いに張り切った後、

『おやすみ!』っと元気いっぱいにベットに横になるユウキ。

 

明日はいよいよボス攻略。

第一層『イルファング・ザ・コボルトロード』の打倒

閉じ込められたこの場所から帰還する為の始めての一歩。

横にいるユウキと新たにパーティーを組んだキリトやアスナたち仲間と共に、生きてここから出るために。

 

「明日は、必ず勝つぜ!」

 

決意を表し同じく眠りにつくデュオである




デュオの親友は本編の主人公
キリトこと桐ヶ谷和人でした。予想してた方もいらっしゃるかもしれませんが…その通りです。

そしてデュオ、デュオの姉(主が勝手に姉にした)に続きガンダム作品からシャアを登場させて頂きました。
シャアに基礎を教えたベータテスターは一体誰なのか?

先にお伝えしますがこの作品は多重クロス予定であり、ガンダム作品も入っております。ですので同じガンダム作品のキャラクターです。

今回は最長の8000文字超えを記録出来ました。
ホントに疲れた。でも今日まで執筆が止まっていた事を考えるとこれでも少ない。

これまで通り不定期で時間は掛かると思います。
それでも、続けていく所存です。
バカテスの方も順次挙げていきます。

そして新作も二つ程、制作中です。
片方は一話分(4000文字程度)は出来ているのですが、もう片方は設定の段階となってます。

投稿する気は今の所ありません。
まずはこの作品とバカテスの両方、または片方がきりのいい所まで行ったら投稿しようと考えてます。

お読み下りありがとうございます。
感想、疑問、改善点などありましたら何時でもどうぞ。
次回もよろしくお願いします

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