オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》 作:XENON
「……見えたです!」
「あれがラー・グスタ………切歌、調……いくわよ」
「うん………アレスにいにの家族を奪った偽善者に刃を」
「……武力を振りかざし争いの火種を巻くだけしかできない軍隊を」
「「「…………殲滅する……私たち、アレス隊長直属部隊《サーカス》が」」」
…ラー・グスタに迫るマントに身を包んだ三機…哨戒に当たっていたジェガン二小隊ををすり抜けざまに切り刻み、握りつぶし、巨大な槍で焼き鳥の身のようにコックピットを貫き海面に叩きつけた
「…………さあ、出て来るです……リベレータ、タキオン…アレス隊長の家族を奪った事を後悔させてあげるです!」
マントを脱ぎ捨て、巨大な鉤爪がついた鎌を構え、トランプのジョーカを模した緑の装甲を持つガンダムが姿を見せ他の二機と共にラーグスタへと迫る
「………くっ!8、耐ショック、閃光フィルター展開!」
《フィルター展開!、耐ショックアブソーバ最大!………やばいぞ、耐えきれるかぎりぎりだぞ》
(マズい、このままだと…三機とも……な?)
「あたしに任せろ!GNフィールド……全ッッ開ッ!!」
return・mission:02《幽霊(ゴースト)と翔真》side:ASTRAY
ノーヴェのアストレアFdashがまえへと出るや否やGNバーニアを前に展開しニャイア、ゴーストを守るようにフィールドで包み込んだ。爆発の余波でギシギシ軋みアストレアFの各部に火が吹き、GN粒子が漏れ出す
「ノーヴェ!やめるんだ!!今のアストレアFにGNフィールドは」
「大丈夫………耐えてやるから……マルスもクリスも守るからさ!!」
サブウィンドウにサムズアップするノーヴェが映るのを見て、無理やり納得させ耐える…やがて爆風が収まり見えたのは島が大きく抉れ、熱く熱せられた風が乱気流を巻き起こす中、墜ちていくストライクを目にし近くに降り立つとアストレアFのGNバーニアが火花を散らしたのを見て切り離したノーヴェの前で爆発、破片が装甲を叩きながらも収まる
「ノーヴェさん、大丈夫?」
「あ、ああ……けどアストレア、動けないみたいだ」
「………き、機体のことより自分を心配してよ。ノーヴェさんに何かあったら誰か悲しむから…」
「わ、わかった………」
普段なら見せない様相を見せたマルス。傭兵らしからない心配の言葉に思わずドキリとするノーヴェ…マルスはすこし涙目になりながらストライクに目を向けた時、何かを感じ取り瞳が赤みがかった金に染まる
(なんだ………ストライクから………まだ生きてる……でも、この感覚は………まさか!)
「どうしたマルス!?」
「……ストライク…呼んでる………クリス、ノーヴェさんを頼むよ……」
そう告げるや否やコックピットハッチをあけ降りる。パイロットスーツ越しでも感じる熱に耐えながらクレータにひざを突き横になるストライクに近寄る。フェイスシフトは生きている。しかし中のパイロットは…最悪な予感が的中しないように祈りながらコックピットハッチによじ登った。切り裂かれたハッチにはエマージェンシーシャッターが見えたが急ぎ開くと熱気が漏れ出し中にはぐったりとしたパイロット。慌てて引きずり出すとストライクから離れた時、火を噴いた
もし遅れていたらと想うと寒気がした。急ぎ機体から離れゴースト、ニャイア、アストレアがある場所へパイロットを担ぎ歩き出す
「……骨折はしていないけど脱水症状に打撲……確かゴーストに医療パックがあったはず」
「兄貴!ソイツは?」
「クリス、ゴーストから簡易医療パックを急いで出すんだ……ノーヴェさんは?」
「ノーヴェなら、水をアストレアから取り出してるけど、アタシに何か出来ることある?」
「……クリスは簡易ベッドを用意して……応急処置をするからお湯を沸かして!」
「わかった!」
簡易ベッドを広げたクリスが湯を沸かしに向かったのを見届け、メットのアタッチメントを解き脱がせた驚愕した……なぜなら此処には居ないハズの人物、プレトレマイオスⅡの中心的人物で雇い主《綾崎翔真》の疲れ果て傷ついた姿
「な、なんで翔真君がストライクに?……何がどうなってるんだ…………此処はいったい」
困惑するマルス…しかし今は治療に専念するしかなかった