オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》    作:XENON

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コレは戦場に存在したモノの話だ

…戦場に胸元に骨を交差し髑髏のマークをつけ全身から紅蓮の火を吹くMSが現れるという噂を


ある者は怒り狂うMSに命を助けられ


ある者は怒りの炎に触れ燃やし尽くされた


ある者は幽霊に付き従う赤いMSと猫みたいなMSをみたという


現れるのと同じように瞬く間に姿を消すMS…戦場で出会ったモノたちから《ゴーストー幽霊ー》、胸元にある骨を交差した髑髏から《クロスボーン・バンガード》と呼ばれ恐れられるも、ある時期を境にその姿を消した


コレは全身に炎を燃え上がらせる幽霊ーゴーストーが姿を消すまでの物語




今回はオリ主が……第一期の第111話「幻想殺し対超能力兵士」の事件の裏での物語ーside:ASTRAYー



Return:Mission04《接触と極寒の空を舞う蜃気楼鳥ーミラージュ・ワゾーー》(前編)side・ASTRAY:副題第一期《第111話「幻想殺し対超能力兵士」》

「…………ん~パワーシリンダーは……ハイドロの質が低いか…この時代に純度の高いハイドロは無いか。ニャイアは変形時のOSを変更すれば問題なしか」

 

 

「アニキ、ニャイア動かせないのか?」

 

 

「いや、変形したときに関節にかかる負荷ががね…ハイドロが交換できれば問題ないけど。でも」

 

 

ニャイアから目を離し向けた先にはGNバーニア、スラスターかボロボロになったアストレアF-dash…その足元に佇むつなぎ姿のノーヴェ…そっと傷ついた装甲に手をふれている

 

 

「どうしたの?」

 

 

「……ゴメンなアストレアをボロボロにして…あたしがあの時無茶しなければ…」

 

 

「……でも、あの時の判断がなかったら、こうしてココにはいられなかったし…それにアストレアも僕たちを守り切れてうれしいって思ってるよ。昔さ、ある人が言ったんだ『メカには意志がある』って…アストレアは想いに応えてくれたんだ……だから落ち込まないで」

 

 

「う、うん…ありがと」

 

 

ゆっくりと諭すように話しかけながら肩にそっと手をおくとゴシゴシ目をこすりながら手を重ねる…言葉よりも手と手を重ね伝わる鼓動とぬくもりは落ち着かせるのに充分。素直な自分をさらけ出しうなずくのをみてドキリとなる、どことなくいい感じな雰囲気になった時、整備端末が鳴るとあわてて離した

 

 

「………あっ」

 

名残惜しそうにふれていた手の温もりをかんじながら正面モニターに背中まで伸びた金髪、アメジストを思わせる色の瞳に優しい顔立ちの女性が映し出された

 

 

 

 

Return:Mission04《接触と極寒の空を舞う蜃気楼鳥ーミラージュ・ワゾーー》(前編)side・ASTRAY(オリ主が第一期、第111話)

 

 

 

 

 

 

ー聞こえてるフォントくん、ユキカゼちゃん、レオちゃん。少しあなた達の力を貸してくれないかしら?ー

 

 

「力?……………もしかして依頼ですか?」

 

 

ーええ、今から数時間前、篠ノ之束さんがIS学園から失踪したらしいの…わたしのほうで知り合いに頼んでみたら………ー

 

 

 

 

『篠ノ之束ならロシアにいる………あと昔のよしみだから教えてやるがロシアはMS技術を喉から手がでるほと欲しがってた、だから誘拐したのさ…あとロシア暗部組織が所有する基地は一定の連絡が途絶え20分したら、襲撃されたと判断し証拠隠滅の為に核ミサイルを撃ちこみ木っ端微塵にする算段だ。まあ篠ノ之束を助けに向かう奴がいるはずがいないだろうが………なんだデュノア?急に黙り込んで……………まさかそんなバカがいるのか!?』

 

 

 

「ま、まさか……翔真さんは篠ノ之さんが捕らえられている基地に」

 

 

ー残念ながらそうなの。助け出せたとしても20分じゃ基地から脱出は愚か安全圏へ逃げ切れないし周囲にある都市に新型ハイドロ開発をしている学者たちがいるし、その事実を知らず過ごしている街の人々がいる。核ミサイル迎撃ミッションをフォントくん、海賊傭兵《クロスボーン・バンガード》に依頼したいんだけどー

 

 

 

「わかりました。海賊傭兵《クロスボーンバンガード》、マリアさんの依頼を引き受けます」

 

 

 

ーいつもこんな事頼んでごめんね。報酬なんだけど新型ハイドロでどうかしら?あと、こもりっきりもなんだし私のコテージ貸してあげるわー

 

 

「え、でも……新型ハイドロはありがたいですけど、さすがにソコまでしてもらうわけには…」

 

 

 

ーいいのよ。若いのに地下にこもりっぱなしは身体に悪いし、ユキカゼちゃんとレオちゃんはわたしと一緒に海水浴楽しんでるから……じゃ頑張ってねー

 

 

笑顔で手をヒラヒラさせると通信が閉じた…フォント、いやマルスは眼鏡越に鋭いまなざしを見せた

 

 

「………ユキカゼさん、レオ、マリアさんから依頼だ…僕はロシアに向かう」

 

 

「え?じゃアニキ一人で任務に?無茶だろ!!」

 

 

「無茶だよ!アタシ等の機体のコンディションだってギリギリだしまともに動けんのがゴーストだけだって知ってるけど…」

 

 

「僕なら大丈夫。傭兵だし…それに、この時代の翔真さんや一夏さんを死なせるわけにはいかない……ここが手薄になるからマリアさんの護衛を頼むよ。またあとで」

 

 

「ま、まってアニキ…」

 

 

レオ……クリスの言葉を背に受けながら昇降台に乗りゴーストガンダムのコックピットに近づく。音もなく開くハッチの中へ滑り込むように座りながらアタッシュケースに話しかけた

 

 

「八さん、起きてる?」

 

 

ーああ、起きてるぞ?もしかして任務か?ー

 

 

「うん。核ミサイル迎撃ミッションを依頼されたんだ…ミラージュワゾー使えるかな?」

 

 

ー使えるぞ。ただし30分が限界だー

 

 

「それだけあれば充分かな…‥」

 

 

話しながら各部チェックをする…コンディションはギリギリでグリーン。発進シークエンスに入りリニアカタパルトが無人島の地表に展開しガイドが輝く中、サブモニターに心配そうに見守るユキカゼ…ノーヴェ、レオ…クリスの姿をみてゴーストガンダムの腕が動きサムズアップするのをみて少しだけ笑みを浮かべるのをみてから目を閉じる

 

 

ーマルス、スタンバイOKだ!ー

 

 

「…………フォント・ボー、ゴーストガンダム……ミッション開始する!!」

 

 

電磁反発により勢いよく打ち出されるゴースト…向かうはロシアの暗部組織にとらわれた束を助けに向かった翔真、周辺都市を核ミサイルの驚異から護るために一条の光となり凄まじい加速に耐えながら、二週間前、翔真をアリサとマリアのもとへ送り届けた際に聞いた翔真の過去を思い浮かべていた

 

 

 

Return:Mission04《接触と極寒の空を舞う蜃気楼鳥ーミラージュ・ワゾーー》(前編)

 

 

 

 


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