オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》    作:XENON

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PHASE-70~74 傷ついた天上人の艦、蘇る復讐鬼の半身、動き出すサーカス :side・ASTRAY★

「……トレミーの被害状況は?」

 

 

「はい、第一、第二エンジンは中破、対衛星光学迷彩は生きてますけど、GNフィールド長時間の使用不可能……各ブロックの浸水はさっきカレルとハロが頑張ってくれてやっと止まりました…でも火器管制プログラムと物資が」

 

 

「状況は最悪か…こんな時にあやつ…マルスがいれば」

 

「………」

 

 

「すまん……心配するでない翔真もマルスも必ず帰ってくる……それまで我らが帰ってくる場所を守ろうではないか……一夏も御門とツバサが必ず」

 

 

「わかってます。艦内環境管制プログラムのチェック終わりました…通常照明に切り替えます」

 

 

非常灯から通常照明に切り替わったトレミーブリッジでミネルバのタンホイザーによるダメージによる各ブロックの被害状況を報告するアインハルト。現在トレミーは通常潜行でイギリスに向け進路を取っている

 

そしてメディカルルームでは先の戦いで撃墜され重傷を負った一夏の治療が御門とツバサの手で続けられていた……現在トレミーにはバルバトス、リナーシタ、エクシア、ダブルオーダークライザー、現在改修中のエクシェスしかいない。クアンタは風鳴翼が翔真たちを探している為ココにはいないし、マルス、ノーヴェ、クリスはいまだに行方不明…

 

もし今の状況でザフト、連合に見つかれば…ブリッジにいるディアーチェ達は今まで以上の危険なイギリスへの航海になると感じた時、Eセンサーが接近する艦影を捉え緊張が走ると同時に通信が入った

 

 

『あんた達がソレスタルビーイングだな?おっと自己紹介がまだだったなオレはタービンズの名瀬・タービンっていうもんだ。オヤジからアンタらをイギリスまで道案内と必要な物資を運んできた…』

 

 

「タービンズ?…(確かテイワズ輸送部門に同じ名前があったな………)」

 

 

『そう警戒するなって嬢ちゃん……『六番目の蛇に届け物』……意味わかるよな』

 

 

『六番目の蛇に届け物』…以前、行方不明になる前にマルスから自身に充てた依頼や報酬を受け取る為の合い言葉…信頼に足る人物にだけ教える言葉をトレミークルーは知っている…つまりは敵ではない事を示していた

 

 

「わかった……艦と速度をあわせよ」

 

 

『わかったぜ……んじゃ手早く物資を搬入させてもらうぜ?』

 

 

トレミーとテイワズ輸送部門タービンズの艦《ハンマーヘッド》が接近、ゆっくりと資材搬入ゲートを接続し微かに揺れた

 

 

 

PHASE-70~74 傷ついた天上人の艦、蘇る復讐鬼の半身、動き出すサーカス

 

 

 

 

 

 

「装甲やGNファイバーは丁寧にとりあつかって!補修パーツとのマッチングも同時進行でやるわよ!!」

 

 

 

「はい!エーコさん」

 

 

『『『『リョウカイ、リョウカイ』』』』

 

 

「ずいぶん手ひどくやられたわね~御門」

 

 

「御門姉さん、お久しぶりです」

 

 

「そうね。でもアミダ姉さんやアジー、ラフタが来てくれたから安心ね。頼りにしてるわよ」

 

 

「任せてよ御門姉さん……ところで噂の傭兵くんは?」

 

 

 

「………まだ見つからないの。でもマルスなら笑顔で帰ってくるから」

 

 

 

「ずいぶんゾッコンね~ダ~リンも義兄弟の杯かわしたいっていうも~ん……あの改修してる機体って」

 

 

 

「マルスの機体よ。でも……」

 

 

 

「でも?どうしたの御門姉さん……彼氏の機体何でしょ?強くなるなら問題ないじゃない?」

 

 

 

首を傾げ聞いてくるラフタに一瞬表情に影が落ちる。がすぐに消える…御門もロウから送られてきたパーツと武装に関してのデータを閲覧して紅茶のカップを落としかけた

 

 

(…なんなのコレ……コレがエクシェスの本来の姿なの!?)

 

 

何度見直してもコレがエクシェス本来のパーツであり、常軌を逸した武装群に背筋が震えた…これはまるで「たった一機で多数の相手を殲滅、全戦闘領域制圧」を目的に作られていると 

 

 

しかもソレが…三年前、瀕死の状態のマルスが発見されたMS《エクシェス》本来のパーツ。強くなるのは嬉しい反面、マルスが自分やアインハルト、クリス、ノーヴェから遠く離れてしまうのではないかと言う不安で一杯になるのを隠しひさしぶりに会うアジー、ラフタ、エーコ、アミダ達に笑顔で話に花を咲かす一方でマルスのエクシェスの改修作業をハロwithカレルと共に進めているアインハルトは本来のパーツが組み込まれていく姿から得体のしれないナニかを感じ端末を動かす手を止めている

 

 

(…………この機体、なぜかわからないですけど怖いです…外観が変わったからでしょうか?)

 

 

グレーのVPS装甲製の異形の手足を組み込まれたエクシェスから感じる何か…すでに各ブロックとの物理、パラレル回線は繋がれた最終的な調整を残すだけになった。ハンガーに固定された姿はまるで封印にも見えると感じた時、エクシェスのツインアイに光が灯った

 

 

「!?……気のせいですよね。それに動力源が無いんですから……」

 

 

みられた気がしたアインハルトはそれを有り得ないと判断し作業を再開する。改修前のエクシェスはパワーエクステンダーで動いていた、しかし送られてきたパーツ両腕(肩)、両脚(膝部)には動力源となるリアクターが積まれるようになっているが空のまま。ロウですらも本来のリアクターがどういうものかはわからず。核融合炉を積むにしても起動し武装に回す出力が得られないし、何より核融合炉をさらに小型化しなおかつ高出力化は不可能に近かったのだ。どうするか迷いなが出た答えは

 

 

「………このままでは動けませんね…GNドライブは数がかぎられてます。なら粒子貯蔵タンクを仮に搭載してみましょう。ハロさん、みんなを呼んでください」

 

 

『『『『『アインハルト、ドウシタ?』』』』』

 

 

 

「実はエクシェスの動力源にGN粒子貯蔵タンクを搭載をお願いできますか?マルスさんが何時でもつかえるように」

 

 

 

『『『『リョウカイ、アインハルト』』』』』

 

 

ビシッと敬礼したハロwithカレル,sは粒子貯蔵タンクを運びアームを使いエクシェスに搭載、ダブルオーダークライザーから粒子供給ケーブルを接続する。GN粒子が送られ起動に必要な量を確認しアインハルトはVPS装甲を活性化させた

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

グレーから白…いや瞬く間に青みがかった黒へ染まり、赤い装甲が展開。その瞳が輝くのを見て安堵するアインハルトは出来うる限り武装を含めたセッティングをカレルsと始めた

 

 

………記憶無き変革せし復讐鬼、本来の姿を取り戻しつつある愛機ーエクシェスーとの邂逅の時は近い

 

 

 

そして…

 

 

 

「トレミーの所在がわかった?」

 

 

「ハイです!エクシェスの反応をさっきとらえたです」

 

 

「……距離も近い。でもテイワズがいるから迂闊には出だしが出来ない」

 

 

 

トレミーから少し離れた場所にある孤島の森にマントで機体全体を覆い隠したMSが複数のMSの残骸をまえにしたたずんでいる。恐ろしく高出力のビームで真っ二つに泣き別れになったバビ、全身を細切れにされたグフ、そして何かに握りつぶされ内側から爆ぜたように破片を撒き散らしたゲイツR…死屍累々のMSをまえにコックピットで会話するのはリーダーのマリア、そして切歌、調…地球の重力になれ機体のOSも更新し終えトレミーを探していたがザフトに見つかりやむなく交戦し壊滅させた時に現れたエクシェスの反応を関知した

 

 

なぜわかるのか?それは彼女達の乗る機体の動力源《アレス・リアクター》とエクシェスは特殊な量子通信で繋がっている…ただ、機体のメイン動力源が切られたりすればリンクは断絶してしまう。エクシェスの反応を掴めたのは、アインハルトがVPS装甲起動の為にエクシェスの動力を立ち上げたからだ

 

 

「しばらく監視を続けましょう。進路からみるとイギリスへ向かってることがわかるわ……調、切歌…それまでは」

 

 

「邪魔な捜索隊をわたしと」

 

 

「キリちゃんが足止めする………マリアはアレス兄にに」

 

 

 

「わかっているわ……私たち《サーカス》はアレス隊長の剣なのだから…」

 

 

 

その言葉に頷くと三機は周囲に溶け込むようにその場から消え去った…後には無数のMSの残骸が残されるだけだった

 

 

 

 

PHASE-70~74 傷ついた天上人の艦、蘇る復讐鬼の半身、動き出すサーカス

 

 

 

 




機体設定


ガンダム・エクシェス

型式番号:GSF-YAM00X



【挿絵表示】






【挿絵表示】




全高:19,3メートル

総重量:47トン

動力源:アレス.リアクター×4

O.S:G.A.N.D.A.M・type

装甲材質:VPS装甲


武装


ビームソード《スケレトゥス》×2

粒子鋼対艦刀《ハゥルス》


量子通信浮遊攻撃砲台《ドラグ・ファング》×2

両肩内蔵型高密度固体プラズマ砲《ラグナロク》×2

腰部広範囲電磁衝撃破砕波《シュツルム・インパクト》×2


指向性中性子過活性システム《N・スタンビート》



特殊機能:ヴォワチュール・リュミエール

秘匿機能:V.T《vampire.territory》


特殊機動兵装:??????


火星急進派閥が地球と決別すべく《軍神の矢》計画の中枢を担う機体。製作にあたりアレスの研究、DSSD経由でアクタイオン社、ザフトのMSおよびオーストレルで開発されていた《Δ》のデータを盗用し産み出された

本機の四肢には《P・T》を通じ手渡されたロストロギア《ジュエルシード》をコアに、火星で発見された稀少マテリアルに魔力を注ぎ開発した《アレス式リアクター》が一基ずつ搭載、これにより常にエネルギー供給され超出力破壊兵器の運用を可能としている


ヴォワチュール・リュミエールで亜光速まで加速し敵大部隊および艦隊に接近、両腰部装甲に内蔵された電磁的衝撃破砕波を産み出しMSの外装および電装系を破壊、もしくは溶融させる破壊兵器《シュツルム・インパクト》、両肩ドラゴン・ファングで太陽黒点並みに収束、結晶化寸前のエネルギー砲弾を形成発射する《ラグナロク》(威力は一門だけでツインバスターライフル最大出力と同じ)。中性子の運動を暴走させ強制的に核分裂を誘発、核エンジン搭載MSの原子炉および融合炉を暴走、自爆へ追い込む《N・スタンビーター》、小型軽量化し、ターゲットをロックオンしMSおよび艦、艦隊の人間だけを弾けさせる《指向性サイクロプス》を搭載する事で非核、核エンジン搭載MS殲滅強襲用MSとして完成した


秘匿機能であるV.T(vampire.territory)の詳細は専属操縦者であるアレスしか起動、閲覧できないようプロテクトがかけられているため不明


地球へ向かうオーストレルコロニーのアキダリアへ攻撃を仕掛けるためMS形態でテストもかね出撃したが謎のガンダム《ハルフォスガンダム》に胴体以外を破壊された

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