オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》 作:XENON
PHASE-97.X 交差する者達 ー復讐者の帰還ー
「………!…マ、マルスさ……」
声が響き目を向けた先には碧銀の髪の少女…名前はアインハルト・O・ストラトス…血が滴るオレの手を見てる
…なんとなく理由はわかった。傷口から見える有機金属フレーム、バイオアクチュエートパッケージが火花をあげているからだ
でも、そんなことはドウデモイイ。ヴェーダからオレじゃ無かった頃の記憶が流れ込んだ…そして吐き気がした
四年前のあの日、オレから全てを奪ったGspirits隊、管理局提督大東貴一と会話したこと。あの場にいて何もしなかったミッドチルダを救った英雄《綾崎翔真》率いるソレスタルビーイングと共に戦っていた記憶全てを
……反吐が出る。記憶を失っていたオレ《マルス・レディーレ》に…だがソレも終わりだ
「……消えろ」
小さく呟き、アインハルトを残して地をける…武装したテロリストの一人が再び銃を乱射。確実な殺意を肌で感じながら、躰を僅かに捻り躱しつつ踏み込み、首を掴み上げ力任せに床へ叩きつけた
「…………ぐばっ?」
鈍い音と同時に首が折れた、つかんだまま…ホルスターから銃を引き抜きセーフティを解除…
「う、うわああ!?コ、コイツ!!」
「き、きゃあああ!!」
「に、逃げろ!!」
人質に取られていた奴らが逃げ出していく中、別なテロリストがナイフを片手にし大きく振りかぶる…ソレをさっき殺したテロリストを首を掴んだまま前に出した。
鈍い音と共にナイフが肉の壁と化した死体に深々と突き刺さる。仲間を射した事で気を取られたソイツの顎に抜き取った銃を突きつけ脳幹へ二発撃ち込む。鼻血と脳漿がぶちまけ、床を崩れ落ちたヤツの血が真っ赤に染めていく。
「ダメッ!マルス・・・・ダメッ!」
ソーナ・シトリーがやめるように声を上げる…ふん、やめるわけないだろ。あの時と同じ事をした奴ら全員……殺す
PHASE-97.X 交差する者達 ー復讐者の帰還ー
「よ、よくも仲間を!!死にやがれええええ!!」
アサルトライフルを構え叫びながら撃つ姿はまるで素人マインドスイッチが出来てない証拠だ…無数の弾丸が襲うがジグザグに回避し射線から逃げ、奪ったナイフを逆手に握り走り抜けざまに首を薙ぎ、防弾ジャケットの隙間めがけ心臓を貫く。数秒遅れて首、胸から血が噴き出しスーツを赤く染まっていき重くなる、乱暴に脱ぎ捨て逃げ惑う人質の中に紛れ逆へと走る
オレの本当の目的を、復讐を果たすため、イノベイターとしての力を解放し、魔法世界ミッドチルダの魔導技術、ロストロギア《ジュエルシード》、火星で産み出した復讐を成すための半身に呼びかける。オレはここにいると…強く念じ叫ぶ!
オレの叫びに応えるように無数の転移魔方陣が天井に広がり、真ん中からヒビがはいりガラスを砕くように力任せに引き裂き現れたのは漆黒の機体…ガンダム・エクシェスだ
ふわりと膝をつき手を差し伸べてくる…迷わずのるとハッチが解放、滑り込ませシートに身を任せアームシリンダーに腕をいれる。モニター起動画面から赤外線スキャナが虹彩を読み取った
ー虹彩および脳量子パターン認証。マイスター《アレス・ルセディス》搭乗確認、各種プロテクト解除しますー
脳量子接続、機体コンディションチェック…機体構成パーツは《あのガンダム》と戦った時より遙かに性能が上がっている。ち、アレスリアクターまではロウ・ギュールでも作れなかったみたいだな。代わりにGN粒子貯蔵タンクで稼働している
ドラグ・ファング、指向性電磁破砕衝撃波サイクロプス《シュツルム・ウント・ドランク》が使用が難しくなってる…カジノの構造物を破壊しながら外へ出た。闇夜の空へ躍り出たと同時に接近反応アラート。モニターに映るのはGNX-604…アドヴァンスドジンクス…そのうち1機から知っている脳量子波、似たものを感じた
一つはアイツ…オレの仇の一人《綾崎翔真》。迷わずアームシリンダーを引き加速、間合いを詰めビームソード《スケレトゥス》を手にし斬りつける。寸前で交わしランスで受け防ぐなか回線が開いた
『俺だマルス!翔真だ・・・・綾崎翔真だ!』
「・・・・だからなんだ」
『・・・ッ!?』
エクシェスの蹴りが胴を捉え吹き飛ばし、立て直す暇も与えるモノか…スケレトゥスで邪魔なGNランスを貫き溶断、勢いをつけ下からレフトアームを切り払う。孤を描いて落ちていく。GNビームサーベルを手にし何度も刃をぶつけながら接触回線が開いた
『マルスわからないのか!?俺だ!』
「綾崎翔真・・・・知ってるさ。だが・・・・」
何をいってる…スロットを最大まで上げ、ジンクスの眼前で急旋回、背後からスケレトゥスの刃を振り下ろす…刃が届く寸前でアラートと気配に振り返る
アドヴァンスドジンクスがビームライフルを構え撃ってくる…邪魔をするな!粒子ビームを回避、攪乱しながら翔真のジンクスの首をはねるように切り払う。サブカメラに切り替えたみたいだが動きが鈍い
「お前も許さない。俺は奪われたんだ・・・・全てを。あの日から誓ったんだ」
『な、なにを・・・・マルス』
「俺はマルスじゃない。アレスだ。マルス・レディーレはいない。これが本当のオレさ・・・・はああァァ!!!」
(アレス・・・・?それにエクシェスが変わっている?)
《翔真様ッ!攻撃が来ますわ!》
さっきのジンクスから女の声が響く…スケレトゥスの刃は装甲を舐めるようにかわされ、粒子ビームが雨のように降りかかるのを躱しつつスケレトゥスで弾く。なんだ、オレの動きを読んだような射撃…まさか
『・・・・』
「・・・・貴様も、俺と同類か?」
『……なんのことでしょうか?』
「俺にはわかるさ」
軽く目を閉じる…間違いない…ならコイツを躱せるかな?腰部アーマーから量子通信浮遊砲台《 ドラグ・ファング》を分離し飛ばす。さあどうでる?
(誘導兵器?ドラグーンの類いですわね)
アドヴァンスドジンクスはファングを交わしながら、手にしたGNロングライフルから粒子ビーム弾が撃ち込んでくる中、翔真のアドヴァンスドジンクスが居ない。サブモニターをみるとこちらの戦闘域から離れていくのがみえた
(ち、ヤツを逃がす為に囮になっただと……逃が…な!、アレは)
翔真のアドヴァンスドジンクスの前にマントで隠した3機MSが迫っている…ソレにエクシェスが反応している?このエネルギー波動は…まさかと思いヴェーダと繋ぐ。様々な意志と声が木霊する中信じられない声を、この世界にはいないはずの声が国際救難チャンネルを傍受したオレの頭に響いた
ーそちらのジンクス。動くな・・・・貴方に問うことがあるわー
ーなんだ?ー
ーソレスタルビーイング所属の・・・・綾崎翔真ね?ー
なぜだ、なぜココにいる……
ーだとしたら?ー
ーそう、どうやら正解のようね。調、切歌行くわよー
マリア・カデンツヴアナ・イブ…
ーうんー
………月読調
ーアレス隊長を、返してもらうデース!ー
………暁切歌
「マジかよッ!」
なぜココにVS/GS-01《ガングニール》、VS/GS-02《シュルシャガナ》、VS/GS-03《イガリマ》が?…
『私を前に余所見なんて。余裕ですわね』
「ちぃ!」
ロングライフルの粒子ビームを咄嗟に躱す舌打ちする。マリア達をみると綾崎翔真のアドヴァンスドジンクスに迫りマントを脱ぎ捨てる。なぜ完成している!?
ー逃がすもんデスか!呪リエッ刃を喰らうデ~ス!!ー
両肩バーニア全開にした切歌のイガリマ。その手にした大鎌の刃が振り下ろそうとした。緑のビーム弾が二機の間に割り込むように穿たれた。新たな接近反応と同時に切り替わったモニターに映るのは真紅の装甲を持つ機影
ー翔真には、指一本触れさせないよー
「ジャスティス・・・・それにその声・・・・シャル?」
あのMSは四年前、綾崎翔真が乗っていた機体…ZGMF-09A……ジャスティスガンダム。あの声はシャルロット・デュノア…封印していたのを持ち出してきた…か…ヴェーダから女の素性に関して情報が開示された
「くくく…そうか…」
『何が可笑しいのですか?…』
「切姫……いや《羽々斬夜架》……弟はどうした?……」
『………ッ!』
ロングライフルの砲撃が止まる。一気に加速…スケレトゥスの刃で両肩間接、膝から下を斬り捨て眼下の地上へ蹴り落とし、マリア達と翔真がいる場へとエクシェスを飛ばした
続きはシャルロッ党さんの最新話で
アレスがロランへ勧誘したセリフは口説き文句?
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口説き文句に間違いない
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口説き文句じゃない
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どちらでもない