オリ主が再びIS世界でいろいろと頑張る話だけど…side:ASTRAY《本編完結》 作:XENON
悲哀にも似た声が薄暗い室内に響く…部屋の主、雪音クリスは何度も口にしたことだろう。薄手の毛布を頭からかぶり横になったまま
数日前、クリスはツバサのバルバトスでその場から去ろうとしたアレスを呼び止めた
サブモニターに映る義兄は髪の色、口調も火星にいた時と同じになっていた…マルス・レディーレの面影は一切消えていた
火星で自分を救い暮らす内に愛するようになった義兄との再会。しかしクリスとは一切会話を交わさずに去った
「兄貴……あたし…」
気持ちが暗くなり沈んでいこうとした時、部屋の扉が開いた…体を起こしみたのは御門涼子の姿。ゆっくりと近づきベットへ腰掛けた
「クリス、あんまり引きこもってると体に悪いわよ…お腹の子にも」
「………」
「マルスが記憶を取り戻したのは知ってるわ…アナタと私たちの前から消えたことも……ショックなのはわかるわよ…でも、私はまだ諦めてないわ」
「なんでだよ。兄貴は何もいわずに…」
「あの時、何故とどまったかわかる?クリス、アナタがいたからよ…何よりテロリストを排除した……記憶が戻ったならすぐに去るはずよね」
「ま。まさか」
「そう、私たちを守ってくれたの……最期にアナタの顔をみるために…ふふ、やけるわね…もしかしたら」
「兄貴がトレミーに来る。そうだな!そうだよな」
毛布がおち元気を取り戻したクリスは気づいた。御門の目もとが赤く泣き腫らした痕がみえた…
「ええ、間違いなくね。だから待ちましょ?」
「へ、目が兎みたいになってるのに。それだけ言いに来たのかよ。まあ兄貴が来るってんなら待ちうけてやるよ。どうせみんなには言っんだろ?」
「あら、バレた?でもその前に……ツバサから真実を聞かなきゃね…洗いざらい」
「そうだな。洗いざらいまな板でこすりながら聞かせてもらうか」
「「ふふふふふふふふ」」
ーーーーーー
ーーー
「ん?風邪かな?」
カルテを見ながら体を震わすツバサ…二人、いやマルスラバーズからの追求が迫りつつあることにまだ気づいてなかった
「……………」
「アレス隊長?」
無言で正面スクリーンを観ている隊長を呼んでみるけど反応がない。映し出された二体のMS、シナンジュ・スタイン、ギャプランの動きを目だけ動かし観ている
わたしの目から観ても先の二人、ショウマ・バジーナとリィズ・ホーエンシュタインはMS技量が極めて高いのがわかるわ
調も切歌も目を離してないし、アレックス・ウォーレン、シノノノ・ホウキ?も…ロランは……
「………」
何故かわからないけど隊長をさっきからスクリーンから何度も視線を離してチラチラ見てる
はああ~先の口説き文句まがいの勧誘から数日間、隊長が近くにいるとこんな感じになるし、もうあんな勧誘まがいの口説き文句をアレス隊長に教えたのは一体だれなのよ!
ーーーーーーーーー
ーーーーーー
火星圏、ヘルヘイムコロニー……
「あら、誰か私の噂をしていますわね………」
「キアラ先生、授業がはじまりますよ~」
「ふふふ。今日は火星の淑女教育でしたわね…迷える乙女全てに救いの御手と智賢を……さあ、参りましょう」
ヘルヘイムコロニーにある全寮制ハルート女学院、将来火星圏を担う人材育成と教育による淑女育成を目的とした学び舎。ココの主任教諭でありアレスのサーヴァント殺生院キアラ。
アレスに様々な技(?)と口説き文句まがいの勧誘方法を教えた張本人だったりする。今日も淑女育成《肉食系女子》と言う名の指導がはじまる………大丈夫か?火星圏!?
PHASE-101~???シナンジュ・スタイン
ミネルバ。同MSデッキ…先の出撃から戻ったショウマ、リィズがハッチから姿を見せる…機体を固定しメカニック達が張り付き整備をはじめる
「リィズ、お疲れさま」
「うん、でもあまり疲れてないかも……あれ?」
下降するキャットウォーク上でドリンクを受け取り飲む二人の手が止まる。白く染まった髪に赤のメッシュが入った少年《アレス・ルセディス》が近づいくる。やがて歩みを止め二人に向き合う
「ショウマ・バジーナ、リィズ・ホーエンシュタイン……いい腕だな。ソレによく整備されていなければあの動きは出来ないだろう」
「え。あ、ありがとう…」
「それはどうも…しかしここに来たのはそれだけでを言いに来た訳では無いのだろう?」
「……ある作戦に参加して貰う。すでに許可は取ってある……コレより12時間後の08:45にブリーヒィングルームへ集合しろ」
用件だけを告げ、背を向け歩き出す…その背中に浮かぶドス黒いモノ…怒り、哀しみ、そして歓喜、全てが内包した感情が絡みついてくる…
(な、なんだ…コレは憎悪と歓喜……彼は一体?)
「ショウマさん、大丈夫?」
「ん、いやなんでも無い。さあ軽くシャワー浴びて休むか」
「そうだね。じゃあいこっか」
「あ?リィズ、押すなったら?」
リィズに背を押されるよう歩き出すショウマ…その視線があるものを捉える。まるで拘束されるようにケージに固定、様々なケーブルが伸びるMS…ガンダム・エクシェスから異質な力を感じ取りながらMSデッキをあとにした
同日、深夜…特務艦ミネルバ…海上を航行する中、少し離れた海面が盛りあがり巨大な何かが浮上、着水する…しかしミネルバ側は警戒態勢を取っていないしブリッジクルーも普通にしている。それもそのはず事前にプレシア・テスタロッサ議長から『新たに進水した新型艦をミネルバ隊へ配備する』との通達されていたからだ
「……アレが議長が言われていた艦ね…」
「あんな型式の艦ってあったのかしら?なんかクレーンみたいなブームが周りにあるんだけど」
「ミネルバとは別の開発局が作り上げたみたい正式名称はミストルティン、あ、カタログスペック来たわね………………………単独で大気圏突破と再突入、ソレに深度800まで潜水可能でワークス艦としての機能とGNフィールドまで装備?な、なんなのこの艦、どんな馬鹿が作ったのよ!!ウチの開発局、おかしすぎるわよ!!」
思わず声を張り上げるのはミネルバの艦長代理…白服へ最近昇進したばかりの新人で前任の艦長の背任により空席となったこの艦へと配属へとなったばかりだ
経験も浅く指揮能力は平均。しかしプレシアからの任官により張り切るも空回り気味な彼女に、ブリッジクルーの面々も隣を曳航する艦のスペックには驚きを隠せない。そんな中、牽引クレーンが接続し誰にも知られないように通路が開いた
「……来たか…ミストルティン」
無表情だが微かに口角をつり上げ、内部へ入り向かうのはMSを優に七機搭載可能なMS整備区画兼工廠。ゆっくりと抜けた先には布がかけられた二機分のMSハンガー、そして巨大な高速成形機《ビルダー》が置かれ。隣のメンテナンスベッドに置かれた分厚い巨大な刃がついた異形の剣二振り、さらにギャプランのシールドバインダーを一回り大きくした指向性クレイモア内蔵シールドブースター、ロングヒートブレードが組み上げられていた
「野良い……アレックス・ウォーレンのアスタロト用装備は完成、ギャプラン用指向性クレイモア内蔵シールドブースター、ロングヒートブレードは三時間以内に仕上がる…あとは」
タブレット端末を手にしながらシートがかけられたMSハンガーの前に立ち、画面上を操作。乾いた音と共にシートが落ちた。眼前に現れたのは様々なケーブルに繋がれたザフト、連合系等技術が用いられていない純白のMSが固定された姿…
「…ウーンドウォート、お前に相応しい乗り手が見つかった…」
ウーンドウォート…そう呼び、MSの固定解除と同時に背部デッキパネルが開きブームに固定された白黒に彩られたパーツが両肩、両脚外部に接続され、右手に巨大なブレードが握らされ再固定された
「ウーンドウォート・ラーのセッティングは本人に任せるか…」
作業進捗状況管理を終え、アレスはMSハンガーをあとにする。道すがらに作戦概要を再確認しながら
(今回の作戦はMA奪還、そしてーーーーーだ。こちらが派手に暴れれば奴等の注意はこちらへと向く。まさかあんなのを隠していたとはな……)
この世界に配置していたイノベイドからヴェーダを通じ得た情報…間違いなくザフトの正当性を示すモノとなり、『切り札』。そして自身の計画を最終段階へ移行させ成功させるために、必要不可欠なモノが二つ手に入る。しかし不確定要素があった
(ショウマ・バジーナ…オレの機体をみていたようだな……どうでるか)
ミストルティンから降り、ミネルバに宛がわれた自室へ歩く。しかし扉の前に誰かいるのを捉える
「ロランツィーネ、なにをしている?」
「キミに会いに来た…それだけじゃだめかい?」
「…………………ココにいると冷える、入れ」
軍艦内で男女と二人きりでいる構図はさすがに不味い、アレスはロックを解除し部屋へと招き入れる。ロランが目にしたのはドイツ製コーヒーメーカー。焙煎した豆が入った麻袋、ベッド、データ端末しかない飾り気のない殺風景さ。椅子を出し座るように促される目の前で湯をわかしミルを使い豆を挽き始めた
「……こんな夜遅くに何か用か?」
「いや、まえ、キミに言われた答えを…い、言いに来たんだ」
「……そうか……ロランツィーネ。コーヒーはブラックでかまわないか?」
「え。ああ……ずいぶん手慣れてるね」
「……昔、少しな……」
ミルを引きおえ、ドリッパーへ豆をしく。それを見計らったかのように湯が沸いた…独特な形の口から少しずつ湿らせるよう注ぐとコーヒーの雫と共に薫りが漂う…互いに無言。真剣な眼差しと微かに頬が緩んでいるアレスから目を離せなかった
「出来たぞ……」
「いただくよ……え?美味しい。コレは甘みがある。砂糖を入れてないのになんで?」
「……コーヒーは湯の入れ方と焙煎、挽き方で味が変わる…苦いだけがコーヒーじゃ無い。何故こんな時間に来た?」
「あまりみられたくなかったからね…彼女達が嫉妬してしまうからね……で、コレからが本題。前に言ったことは本気なのかな」
「…ああ、お前が欲しい」
自分用のコーヒーを手に目を向け発せられた言葉に顔を俯かせる…よくわからないがほんのり顔が朱に染まっている。ソレに気づかないのかさらに、とんでもない行動を取らせた
「オレにお前が必要だ……ロランツィーネ(たしか。こうすればいいとキアラは言ってたな)」
軽く右頬に手を添え、耳元で囁く…身長もあり男形として凛々しく振る舞ってきた彼女が普段する事を逆にされるのは生まれて初めての経験。胸の奥が先の模擬戦での時のように高鳴るも、ひとつだけ気に入らないことがあった
「そんなに私が必要で欲しいのならば、何故、私の目を見ないのかな?」
「………」
僅かに表情が変わる…あの日から数日間。彼をみてきたロランが感じていた微かな違和感がわかった…相手の目を見ているように見えるが視線を外して話していると。そして普段の会話でも「人と親しくなるのを避けるよう」に振る舞われていると確信した
「(私を欲しい、オレには必要、どんな事情を抱えていても人と話すときは最低限の礼儀じゃ無いかな。よし決めた)…………いいよ。キミがそこまで言うならキミのモノになろう。ただし」
「?」
「視線を外すをキミの瞳を、私に釘付けにさせると誓うよ。覚悟するんだね」
「あ、ああ…」
軽く笑みを浮かべるコーヒーを飲み終えると部屋を後にしたロラン…何故こんな事を口にしたのかがわからない。ただ胸の奥が少しだけ不思議な気持ちが満たしていた…
同早朝、08:45
特務艦ミネルバ、ブリーヒィングルームには箒、湊、ショウマ、リィズ、マリア、調、切歌、アレックス、ロランが一同に介していた。自動扉が開き現れたのはパイロットスーツに身を包んだアレスが壇上に立つ
「アレス・ルセディス、何故お前がソコに!!」
「…篠ノ之箒、席に戻れ……プレシア・テスタロッサ議長から許可を貰いここにいる…今作戦の指揮を含めてな」
椅子から立ち上がり声を上げる箒に対し、どこ吹く風とも知らぬように冷静さを見せる…
「議長が!何故お前に!?」
「……正式な指令書ある…端末をみろ」
「あ?……っく」
端末には正式な指令書と作戦参加への要請もあり。大人しく椅子へ座り不満げな眼差しを向ける。フローティングウィンドウを展開。海に浮かぶ三日月のような島がうつされた
「……数ヶ月前、ザフトのアプリウス開発局主導で開発された新型MAが試験運用中に墜落、連合の特殊部隊に拿捕された…この新型は我々ザフトの力となるべくして産みだされたモノであり、現在の戦況を覆しうる力を秘めている。この島にある新型MA奪還作戦を遂行が今回の任務だ」
「新型MA?そんなのいつ作ったんですか?今さらそんなの必要な…」
「…デスティニー、レジェンドに先駆け完成した…ザフトの正義を示すためにな」
箒の声を遮るアレス、フローティングウィンドウを指で弾くとMAの詳細なスペックが開示され。皆が息をのんだ。ただマリア、切歌、調はわざとらしく驚く様子に少しだけ頭を押さえた時、恐る恐る手が伸ばされた
「あ、あの、質問いいですか?どうやってここまで…ミネルバが行くには距離が離れてるけど」
「それに関しては、コレから配る作戦概要に目を通して貰おう……」
「………な、なんだこれはむちゃくちゃだ!」
各自の端末に作戦概要書を開き、内容に声を上げるアレックス。ショウマ、リイズ、ロラン、箒は目を見開き檀上にいるアレスへと視線を向ける中。表情を変えずに語りはじめた
「当作線は大気圏上層からMAを拿捕した連合所有の島へ加速降下、海面衝突時に起きる津波と巻き上げられた海水と、アンチビーム兵器と併用してビーム減衰効果を増し、GN爆雷で通信阻害。混乱状況を利用し各MS発進迎撃、目標を奪還し速やかに離脱する…以上が概要だ」
「これは無謀な策だな…第一に大気圏上層から降下し、海面への衝突に耐えうるのはソレスタルビーイングが所有する艦しか無い。このミネルバでも不可能だ。机上の空論では無いのかね?」
「問題ない」
無謀だと難色を示すショウマ、しかし別なフローティングウィンドウを展開し現れたのは一つの艦に目を奪われた
「当作戦に使用する船は議長が手配してくれた。新機軸の技術を搭載した最新鋭艦だ…名前はミストルティン、見ての通り外装にある八基のクレーンコンテナは小規模ながら工廠として機能、最大MS搭載数は8機、GNフィールド完備に加え大気圏突破と突入から潜水も可能だ。当作戦完了後もミネルバの僚艦として配備される。作戦決行は明朝04:30だ。質問はあるか?無ければブリーヒィングを終了する」
カタログスペックを説明していくアレスに質問はこれ以上無く、解散した作戦参加メンバーはそれぞれの機体搬出。ミストルティンへ搬入を急がせるため乗艦していく
そんな中、ロラン、リィズ、アレックスはミストルティンMSハンガーへと先にはいっている…機体固定をミネルバ整備チームが執り行うのを立ち会う中、アレスが姿をとらえた
「呼び出してすまない……まずリィズ・ホーエンシュタイン、アレック・スウォーレン、お前達の機体を今作戦にあわせた装備へと換装した…」
「こ。これって私のギャプラン?」
「アプリウス開発局で試作生産されていたシールドブースターに指向性クレイモア、サイドスカートに強化形バーニア、センサー系もG系列に近い。機体全体のポテンシャルが飛躍的に向上している。武装はシールドブースターに装備された指向性クレイモア、ロングヒートブレードだ………機体名称はファイバーだ」
「ファイバー……」
純白に濃紫に塗り分けられ、両腕に指向性クレイモア内蔵シールドブースター。ロングヒートブレードを装備した限定仕様に息をのむリイズにタブレット端末を渡した
「え?ルセディスさん、コレは」
「よく整備された機体だからこそ短期間でのカスタマイズが完了した、微調整は任せる、何か問題があればこの端末でよべ。ては野良い…アレックス・ウォーレンのアスタロトだ」
「お前、また……く、さっさと説明しろよ」
「まず機体全体の損耗パーツ交換、阿頼耶識システム再フォーマット。各部アーマーとフレームセッティングを重ね本来の性能になった。そして追加武装だ」
「な、なんだよコレは!メイスか?」
「いや、火薬炸裂式杭打ち機を組み込みガンマナノラミネートブレイドを組み合わせた…バンカーブレイドだ…」
真紅の真新しいナノラミネート塗料に彩られたアスタロトブレイジング。今までのくたびれた感が消え去り荒々しい伊吹を感じさせ、両手には異形の大剣バンカーブレイドが二振り握らされている
「スティングに対しエイハヴウェーブを相殺する機能もふずいしてあるが万が一に備え、阿頼耶識システムは任意でオンオフ可能にしてある。状況に合わせ使いこなせ」
「ああ、もちろんだ………(蘭の居場所を教えて貰った借りがあるしな)」
背を向け歩き出すアレックス…生まれ変わった愛機へ向かう様に妹の居場所を教えたせいかと感じながら、最期にロランへと顔を向ける
「ロランツィーネ・ローランディフィルネィ、お前には新たな機体受領をする、付いてこい」
そう告げ歩き出した…少し離れたMSハンガーにシートで覆われている前で足を止めた、端末を操作と同時にシートが下へ落ち露わになった機体に息をのんだ
「こ、これは……新型?」
「そうだ。これもアプリウス開発局で生まれた試作機だ、名前はウーンドウォート・ラー。両肩、両脚にあるバーニアには新型のパワーエクステンダーが搭載されている。機体重量はザクよりも軽く小型だ…武装はロングヒートブレード、特殊鍛造鋼彈を打ちだすライフル。今回の電撃作戦にコレほど適役な機体は無い」
純白に染め上げられ、バイザーに隠されたツインアイとブレードアンテナ、華奢な外観ながら強固なフレームを持つ機体に手を振れながら見上げた
手にしたロングヒートブレードを持つ姿ははさながら騎士のようにもみえる
「ロランツィーネ・ローランディフィルネィ、視線を釘付けにすると言ったな…この機体を使いこなして見せろ。お前なら出来る」
「いいよ。ならば期待に応えるさ…キミの剣として必ず魅せると」
「…期待している」
視線を釘付けにしてみせる。そう言わんばかりの笑みを浮かべウーンドウォート・ラーのコックピットへ駆けていくのを見届け、エクシェスのリアクター調整作業へと向かう
『マリア、アレってどうおもいますデス?』
『まだわからないわ…デモなんかキラキラしてたわね』
『アレス隊長。ジゴロ…』
二人のやりとりを、サーカスメンバーに見られていたことに気づいてもいなかったのだ
そして数時間後。全ての準備を終えたミストルティンはマリア達を始めとしたサーカスメンバーによる操艦で自力での大気圏突破を敢行した
FACE:101 シナンジュスタイン~???
了
次回
少年は自らの目的を果たすために動き出す
内に秘めた憎悪に身を焦がし、向かうは半身が捕らわれた島。
そこで出逢う仇の一人はなにを齎す
次回、ExtraMission:MA奪還作戦
強き声が復讐を阻む
軍神の矢計画…コレを行うべきか否か
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計画は行うべき
-
計画を止める